ONE NEW CHANGE
ONE NEW CHANGE
Jean Nouvel
2003.
セントポール大聖堂を左手に少し歩くと、この辺りとはまったくスケール感の違う奇妙な存在が目に入ってきます。
写真のように、他の建築を圧倒するスケール感を持った物で、最初は何があるのか全く理解ができません。
少し近づくと建築だという事が解ります。
この建築は”ONE NEW CHANGE”という大型ショッピングモールです。
実はこの建築の存在自体知らなかったので、日本に戻って調べるまでJean Nouvelによるものだとは知りませんでした。
しかし、この建築が今回のロンドン出張で最も印象に残った建築です。
そもそも僕は別にJean Nouvelが好きでもなかったし、東京にある電通タワーへ行った時も大した感動はありませんでした。
しかし、この建築は今僕達の仕事と非常に近い存在だという事もあったせいか、見る物全てが斬新に思えました。
建築の輪郭がはっきりとしないため、写真をとっても絵になりにくく、本来のポテンシャルをお見せする事はできませんが、捉えようも無い形状、つまり非人工的な形状が、絶妙なスケール感を生み出しつつも、上手く平面的に収まっている。
そして、それが都市に暴力的といっていい程のさばっている。
更に言うと、セントポール寺院という最も重要な建築物の背景に存在していることが、都市にどれだけの影響を与えている事か、考え過ぎかもしれませんが、一種の空気感を変えてしまう建築でした。
この建築を決定した根拠も解らなければ、全貌も解らない。
そんな不可解な要素を多く含みつつも、表面を覆うガラス素材の加工方法や、ディテールなど全てが絶妙に収まっていました。
目下、ロンドンと言えばガーキンがトラベルブックの表紙を飾る代表的な建築ですが、ガーキンの様なフォトジェニックさはないものの、表現としてガーキンよりも更に新しい可能性を持っている事がこのONE NEW CHANGEだと思います。
まさにアルゴリズム建築と呼べば良いのでしょうか。
なかなか人の手作業で作れる物ではありません。
僕達にとっては、非常に参考にできる建築となりました。
上記で非人工的と書きましたが、写真でも解る様に非常に精密に計画された上に成立しています。
計画を練る程、より人工的な意匠を持つ建築へと進みそうですが、あくまで非人工的なイメージをキープしたままディテールは非常に人工的なのが、より一層この建築の魅力を感じさせてくれます。
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山中コ~ジ
journal-du-designにAZB-apartmentが掲載されています
フランスのwebsite” journal-du-design"にAZB-apartmentが掲載されています。
AZB-apartmentは昨年竣工した賃貸物件です。
限られた制約の中、我々は建具に注目し空間を間仕切るだけではなく、空間の質も建具で作ろうとしました。
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scan(グローバルギャラリー)の改造工事 by 山中コ〜ジ
photo:Kondo Yasutake
グローバルギャラリー scanが完成したのは2006年でした。
つまり今年で5年目です。
5年間少しずつですが手を加えています。
保存状態もオーナー篠田氏のお陰でとても綺麗です。
今回は少し改造することになり、pivoto ミスターが現場にて作業をしました。
scanは構造体と仕上げが同一なので、すべてがシームレスに作る事になりました。
構造体として作るからこそできる独特の空間ということで、必然的に素材はOSBボードに選定されました。
OSBボードは経年変化が少なく強度も比較的安定した素材で、合板と同じくどこを切っても足しても可能な素材でなので、改造などが簡易にできます。
しかも、水回り以外が無塗装なのですが、変色こそしていますがシミ等はついていません。
勿論素材に独特の質感や表情があり、使う場所や人によって検討するべき素材ではありますが、SCANでOSBを用いたのは木目の向きを避けるためでもありました。
角度がついた引き出しのため、少し難易度が高かったのか施工に丸一日かかりました。
オリジナルの表現を活かしたままの改造だったので一安心です。
つい先日も、別件の追加工事と手直しをおこなった物件がありますが、そこは少しオリジナルとは印象が変わってしまいました。
使う人それぞれの思いが建築には大いに反映されるので難しい所ではありますが、せっかく拘って作った物なので,安直に考える事はもったいないところです。
その辺りについて、クライアントの篠田氏は今も空間へのこだわりは持っておられます。
僕達のファーストプレゼンテーションを見たときから色々な思いで覚悟を決めて来たと、以前話されていましたが、その記憶がブレる事無く今も継続しているのだと思います。
良いクライアントを持って幸せです。

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