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クラシック編
フランス・ブリュッヘンは2014年8月に亡くなっています。この記事はそのタイミングで書いたものですが、ブリュッヘンはライブの人でした。この録音もライブ録音で1年間演奏してその集大成をライブで収録したものです。CDも所有していますか?この演奏はレーザーディスクでも発売されました。見ながら聞くと、この演奏の良さがひしひしとわかってきます。
東芝EMIからまとまって発売されたチェリビダッケの録音は狂気したものです。幻の指揮者と言われた程の存在でレコード時代はほとんど録音もありませんでした。CD時代になって海賊盤がポツポツと発売されていて、それはある時に買わないともう手に入らないと言うしろものでした。チェリビダッケは結構キワモノの作品も録音していますが、こういう大作についても素晴らしい演奏を繰り広げられています。ソニーからは映像作品も出ていたと思いますが、彼の演奏を聞くと独特の世界観を感じることができます。
多分このレコードは日本では発売されていないはずです。ワールドワイドなカラヤンですが、やはり国によって特色があるようです。これはヨーロッパ盤で、国ごとにまとめたアルバムとして発売されていました。ところがチェコだけはチェコと言う括りではなく、プラハと言う都市名で発売されていて少し違和感を覚えたものです。
プラハとしては、スメタナとドヴォルザークでまとめざるを得なかったのでしょう。それぞれの代表曲が収められています。本文にも書きましたが、カラヤンのドイツグラモフォンの録音は原盤をいじらず、レコードの片面ずつをやりくりしてプレスされていることがよくわかります。
この録音はフランスのハルモニアムンディから発売されたものです。ルネ・ヤーコプスの名前はこのCDで初めて知りました。ただ手元にあるものはボックスセットの中で含まれているもので、単品では発売されているものではありません。古楽器によるモーツァルトの演奏では、上記でブリュッヘンのものを取り上げていますが、これはまたこれで素晴らしく尖った演奏ではありますが、モーツァルトの本質をついているような演奏で、アーノンクール以上に驚嘆したものです。カップリングされているハイドンの交響曲第91番(ロンドン)も名演で、これは座右に置いていきたい1枚となりました。
自由な演奏を繰り広げるえレーネ・グリモーのワーナーに残した録音です。指揮をしているのがアシュケナージとフィルハーモニアということでびっくりしたものです。後にアバドともこの曲で共演していますが、そちらも名演でした。ただし後年は意見の対立があったようでアバドとは共演しなくなりました。
アーサーフィードラーは、RCAのファミリーポップスの大御所でしたが、この1枚はオーディオ的にハイファイの名を冠したレコードとして発売されています。ただ、どうしたのかこのフィードラーのレコードはあまり音が良いと感じた事はありませんでした
多彩な録音をSP時代から残しているストコフスキーですが、音響的に派手なレスピーギの作品はそれほど録音していません。このボックスセットにまとめられた演奏で初めて日の目を見たような気がします。もちろん単品では発売されていないようで、ネットで検索しても、スピーギは出てきません。
小澤征爾が最初に師事した指揮者として、シャルル・ミュンシュの名前が上がります。後にミュンシュの率いたボストン交響楽団のシェフに収まるのですが、どう考えてもミュンシュとは音楽のつくり方が違っていたような気もします。そのミュンシュはドイツ的なところとフランス的なところをうまくミックスしたような形で、このメンデルスゾーンを演奏しています。この録音ではありませんが、映像でもメンデルスゾーンを残しているのは大変貴重でしょう。
ストコフスキーの後を継いだオーマンディは、ストコフスキー以上に大量の録音を米CBSに残しています。このレスピーギもモノラル時代から再三録音しています。ここではRCAに移籍してからのステレオ録音を取り上げています。ただ、レパートリーのほとんどをCBSにも残していますから、このRCAの録音はなかなか注目されませんでした。1970年代になるとRCAの録音は特色がなくなりましたからねぇ。今回は音源を差し替えています。