第 61 回 中 部 国 展
「中部国展」は毎年楽しみに出かけています。ただ、昨年は仕事の関係で出掛けられませんでした。
過去の国展記事
一つの展覧会を続けて見ていると、如実に一人の作家の変遷を辿ることができます。
竹林・・・光へ 大島幸夫
月の灯り 加藤茂外次
ハワイの昼下がり 岡本増吉
手前の観葉植物でハワイ感を出しているのでしょうが店は閑散としています。僅かにショーウィンドウの文字で「アラモアナ・ショッピングセンター」と分かります。構図は昨年と同じで昨年のタイトルは「アラモアナのショップ」となっていました。まるで間違い探しのようです。
'23−9 Specimen 花田勝太郎
この作者は日付だけ変えて「Specimen」というタイトルで毎年出品しています。定点観測みたいな作品です。
メリーゴーランド 水谷誠孝
刻獣(コクジュウ) 有賀正季
伊吹山 黒田勝
この作者も毎年伊吹山を描いています。
深呼吸 黒田皇
遺跡の街・フォロ・ロマーノ 遺跡の街・ボンベイ 小西千穂
街 白神裕彦
通り過ぎる風景 岩間喜代美
この作者も毎年同じタイトルです。ガラスの向こうの風景が昨年までは不気味な深海魚が描かれていましたが今年は雲に変化し不気味さがなくなりました。ただ、女性は今年もスマホを見入っています。
転生する富士 森田靖久
夢見るゆめ 成田淑恵
今年注目度No.1のクマです。作者によると、カーテンの隙間からスズメの喧嘩を心配そうに覗くマレーグマの作品だそうです。でも、胸の辺りの輪の部分に都会の景色が描かれています。街に降りてくることを予言していたのでしょうか?
現世 喜陽美彌子
卓上 鷹取貴美子
行間の刻 「思」 伊藤栄見子
街と気流 Ⅰ 山田妙子
魔女の思惑 川路郁美
らせん 松田ほなみ
朝 西山祐紀
層 4 伊藤光崇
入賞作品のすべてを取り上げているわけではありません。絵画以外に続きます。