ウィーンフィルのジョン・ウィリアムズ
曲目/
1.ネヴァーランドへの飛行(『フック』から)
2.『未知との遭遇』から抜粋
3.悪魔のダンス(『イーストウィックの魔女たち』から)
4.地上の冒険(『E.T.』から)
5.『ジュラシック・パーク』のテーマ
6.ダートムア、1912年(『戦火の馬』から)
7.『ジョーズ』から組曲
8.マリオンのテーマ(『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』から)
9.『スター・ウォーズ』メイン・タイトル
10.レベリオン・イズ・リボーン(『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』から)
11.ルークとレイア(『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』から)
12.帝国のマーチ(『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』から)
13.レイダース・マーチ(『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』から)
指揮/ジョン・ウィリアムズ
ヴァイオリン/アンネ=ゾフィー・ムター (3-6 & 15-18)
演奏/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音2020/01/18,19
P:ベルンハルト・ギュトラー
E:トビアス・レーマン
まだ発売されていませんが、ネットを検索するとこんなディスクが8月リリースで発売されるようです。ユニヴァーサルも強力にプッシュしているようで、YouTubeにも音源の映像までアップしています。
個人的には映画音楽ファンですからジョン・ウィリアムズの音源はしっかりコレクションしています。ジョン・ウィリアムズは一般的には1977年公開の「スター・ウォーズ」で一躍有名になりましたが、小生はそれ以前から注目していました。何しろSF音楽の世界ではテレビの黎明期から活躍していたのですから。日本では1966年から放送された「宇宙家族ロビンソン」もテーマ曲はジョン・ウィリアムズの作曲でした。この作品多くの作曲家が参加していて、「宇宙大作戦」のテーマを書いたアレクサンダー・カレッジもその一人です。全体はライオネル・ニューマンが監修していました。面白いことに当時のクレジットではジョニー・ウィリアムズという表記になっています。このほかにも、「タイムトンネル」や「巨人の惑星」何がも彼の手になります。
映画で最初に手掛けたのはスティーヴ・マックィーン主演の「華麗なる週末」という作品です。ここでも、すでにフルオーケストラを使って魅力的な音楽を披露しています。
まあ、この後「チップス先生さようなら」や「屋根の上のヴァイオリン弾き」なんかを手掛けていきます。なを、この作品で、初のアカデミー賞の編曲賞を受賞しています。まあ、この後はスペクタクル作品の先日紹介した「タワーリング・インフェルノ」や「大地震」、そして「ジョーズ」、「スター・ウォーズ」へとつながっていくわけです。
本題からちょっとずれましたが、もともとこのコンサートは2019年の11月3日、4日に行われる予定だったコンサートです。ところが、体調を崩して公演自体がキャンセルになってしまいました。
ユニヴァーサルもこのライブはすでに収録の計画を持っていましたから何とかスケジュールを調整して今年1月18、19日に公演にこぎつけ無事収録となったものです。ウィーンフィルとの調整やゲストのアンネ=ゾフィー・ムターも絡んでいましたからさぞ大変だったろうなぁと思われます。
さて、発売に先行して公開されているのが「ジュラシック・パーク」です。この公演、録音だけでなく映像も収録されていますから聞き応えは満点です。この曲をチョイスして公開したのはやはり、ウィーンフィルのホルンの音をクローズアップしたかったんでしょうなぁ。何しろ他のオーケストラでは聴くことができないウィンナホルンを使っての演奏ですから、今まで録音されたどの演奏よりも特徴があります。それを映像で確認してみてください。
そして、このアルバムからはもう一曲先行配信で公開されている曲があります。こちらは「スター・ウォーズ」の「帝国のマーチ」で、ウィーン・フィルの金管楽器奏者らたっての希望により、プログラムに追加された曲目だそうです。同曲について、ウィリアムズは
{{{正直言って、これまで聴いた〈帝国のマーチ〉のなかで最高の演奏のひとつでしたよ。彼らは、まるで自分たちの作品を演奏するように演奏しました。プログラムの最後に演奏する機会を与えてくれたことにとても感謝しています}}}
と振り返っています。
さて、上の映像による演奏はライブのものですが、CDの方の音源は別のようです。多分リハの音源を収録しています。コンサートではインペリアルマーチが始まると聴衆の歓声が聴こえますが、CD音源ではそれはありません。
最初の「ジュラシックパーク」もそうですが、個人的には映像作品の方が会場との一体感があって楽しめます。ただ、映像はデラックス盤しか収録されていません。