豪華なサントラ「チップス先生さようなら」 | geezenstacの森

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チップス先生さようなら

曲目
1.Overture 4:00
2.Fill the World With Love 2:10
3.Where Did My Childhood Go? 3:12
4.London Is London 3:29
5.And the Sky Smiled 4:05
6.Apollo 1:21
7.When I Am Older 2:48
8.Walk Through the World 3:09
9.Entr'Acte and "What Shall I Do With Today?" 3:38
10.What a Lot of Flowers and Reprise 3:14
11.School Days 2:23
12.When I Was Younger 1:01
13.You and I 2:50
14.Fill the World With Love (Finale) and End Title 3:10
15.You and I Orchestral Reprise 2:26

 

録音 1969,CTSスタジオ,ロンドン
E:ジャック・クレッグ
P:ライル・バーブリッジ

 

米MGM S1E-19STX レコード

 

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映画情報

 

原題 GOODBYE, MR. CHIPS
上映時間 151分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開 (MGM)
初公開年月 1969/12/

 

スタッフ
監督: ハーバート・ロス
製作: アーサー・P・ジェイコブス
原作: ジェームズ・ヒルトン
脚本: テレンス・ラティガン
撮影: オズワルド・モリス
作詞作曲: レスリー・ブリッカス
音楽: ジョン・ウィリアムズ
 
出演:
Peter O'Toole ピーター・オトゥール (Arthur_Chipping)
Petula Clark ペトゥラ・クラーク (Katherine)
Michael Redgrave マイケル・レッドグレーヴ (The_Headmaster)
George Baker ジョージ・ベイカー (Lord_Sutterwick)
Michael Bryant マイケル・ブライアント (Max_Staefel)
Jack Hedley ジャック・ヘドレー (William_Baxter)
Sian Phillips シアン・フィリップス (Ursula_Mossbank)
Alison Leggatt アリスン・レゲット (Headmaster's_Wife)
Clinton Greyn クリントン・グレーン (Bill_Calbury)
Michael Cluver  (Johnny_Longbridge)
 
あらすじ(キネ旬データベースより)

 

イングランド南部の田園の町ブルックフィールドにあるブルックフィールド・スクール。ここに勤めるアーサー・チッピング(ピーター・オトゥール)は親しい人々にチップス先生と呼ばれていた。彼は教育熱心ではあったが、生徒たちの受けはよくなかった。まだ独身のチップス先生は、夏休みを利用して、イタリアへの旅に出かけた。途中、ロンドンで1泊した際、俳優のキャサリン(ペトゥラ・クラーク)と知り合った。そして、その後、ポンペイの遺跡で再会した2人の心は急速に打ち解けあった。そしてあるパーティの席上彼女から愛を打ち明けた。ブルックフィールドに戻った時、チップス先生のそばにはキャサリンがいた。校長(マイケル・レッドグレイヴ)をはじめ学園中が目を丸くして驚いたが、たちまちキャサリンは人気者になってしまった。しかし学校の有力者サタウィック卿(ジョージ・ベイカー)はチップスを学校から追い出すよう脅迫した。キャサリンはこの強力な反対に会い、身を引こうとしたが、チップス先生の愛に支えられ、2人の幸福な生活が続いた。そして、この頃から生徒達も、チップス先生の魅力にひかれはじめてきた。だが、やがて戦争が始まり、キャサリンは空軍の慰問に出かけて行った。チップス先生の校長就任が決まった時、彼女は帰らぬ旅路に発った後だった。そして戦争は終わった。チップス先生は生徒たちに別れを惜しまれながら職を退いた。しかし町を去るにしのびず、学校の近くに居を構えることにした。そして、そこには毎日のように、生徒の明るい顔がみられるのだった。(MGM配給*2時間32分)

 


 この作品でピーター・オトゥールはゴールデングローヴ賞の主演男優賞を受賞しています。しかしながら。残念な事にこの作品DVD化*されていないんですね。ということで、あらすじを載せました。サントラのCD化も、東芝EMIから一度なされた事がありますがとっくに廃盤です。ところがつい最近になって、イギリスで何と豪華CD3枚組で発売されました。これは見逃せません!!って買ってないんですけど・・・今日のバックに流しているのはこの映画の序曲です。もちろん、ジョン・ウィリアムズの作曲です。
*昔はバックに音楽を流せたのですが、アメブロでは無理なようです。序曲は下記になります。

 

 

 ここで音紹介しているのは、オリジナルサントラとしてLPで発売されたときの曲目です。思えば、音楽監督として初めてメジャーな賞を獲得したジョン・ウィリアムスの記念碑的作品です。ここでは序曲を始めとしてオーケストレーションを担当してしています。フル・オーケストラを使った演奏はすでに彼のスタイルを築いていますが、ここではピアノやオルガン、チェンバロがそれぞれのシーンで有効に使われています。どちらかと言うと語り的な要素が強いですが、一応ミュージカルですからピーター・オトゥールもちゃんと歌っています。3,10,12そして14曲目です。3曲目のピアノとの絡みはしみじみと歌われていて味があります。ペトゥラ・クラークは本業ですから聴き応えがあります。その中でも、劇中劇で歌われる「.London Is London」は楽しいナンバーです。つづく、「And the Sky Smiled」は後の「E.T」の音楽を彷彿させるアレンジが聴かれます。そして、リプライズされる「Fill the World With Love 」は味わいのあるメロディで、小生今でも時々口ずさむことがあります。

 

 

同じ曲ですが、下ではピーター・オトゥールが歌っています。

 

 

 劇場では70㎜パナピジョンで公開され、迫力ある画像とともに、作品自体は涙無くしては見ることが出来ない素晴らしい作品です。ピーター・オトゥールは大した役者です。
このサントラも国内盤は発売されたのか記憶に無いですが、MGMのこのシリーズは豪華見開き式で、映画の場面をふんだんに取り入れたフルカラー6ページのブックレットが付いています。