「温泉好き」というか、「温泉に行った記録を残すのが好き」な梅之助。
これからも色々な所を巡ってみたいと考えているのですが、何となく「行くのが困難だなぁ」と思っていた温泉がありました。それが「トムラウシ温泉」。
旭川からの直線距離はよく行く白金温泉や十勝岳温泉とさほど変わらないものの、旭川からみて大雪山系の裏側にあたる為、ルートは山々を迂回するように南下して、再び北上するという形になります。上地図の通りなので、日帰りで行くには非効率感が否めません。
以前からそのように思っていたところ、10月4日(日)に十勝地方での所用が出来たので、「Go To トラベル」キャンペーン中でもある事だし、前日の3日(土)から出発して1泊2日の行程を組む事にしました。
こういう時に行っておくしかない!
10月3日は旭川を9:00過ぎに出発。急ぐ行程でもないので、ゆっくりと向かいます。
狩勝峠の下り途中で左へ折れ、道道718号線に出て十勝川上流に向かいつつ北上。
どんどん山奥に入っていき、途中から砂利道になりました。
砂利道を走る事、約6~7km。
やって来たのはトムラウシ温泉の一軒宿「国民宿舎 東大雪荘」(上川郡新得町屈足トムラウシ)です。到着は13:00過ぎでした。何だか温泉のけむりらしきものが見えますね。
1965(昭和40)年の開業で、現在の建物は平成4~5年に改築された比較的新しいものになっています。山中の奥地にありながら、通年営業しているとの事。
2016年にTVで「日本一コンビニから遠い家」として、ここの従業員寮が紹介されたそうですよ。
その距離、何と52km!
フロントロビーの様子。開放感があります。
券売機で入浴券を購入します。大人500円。
早速お風呂場へ向かいましょう。
脱衣所はこんな感じ。清潔感があります。
温泉分析表の表記によると。
pH値は7.2で、泉温は88.2℃。結構、熱いですね。
泉質は「含硫黄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉」で「低張性中性高温泉」です。
尚、施設HPにはこの記事を書いている現在、「pH値8.0以上の弱アルカリ性」という表記が見られています。
上画像の分析表では、成分検査年は平成30年となっているので、HPのものは古いデータ(恐らく平成20年のもの)が直されていないのでしょう。
因みに温泉成分分析申請者は、新得観光振興公社の社長で同町の町長でもある人物になっていたので、東大雪荘は新得町の第三セクターによる公営です。
(左)内湯の様子。
(右)ウィルス対策なのでしょう、洗い場のシャワーが一つおきに取り外されています。
内湯を別方向から。素直なお湯の肌触りでした。
上2つの画像は、2つある露天風呂。
露天風呂からは、十勝川水系の源流の一つであるユウトムラウシ川の渓流が見えます。
この日は生憎の小雨でしたが、こういう風景があるとリラックス出来ますね。
東大雪荘は「じゃらんnetユーザー 口コミ宿ランキング(2019/2/1~2020/1/31)」の”お風呂の良かった宿ランキング 北海道”でNo1に選ばれたそうです。
浴場の向かい側にある、休憩所。
しばらく休憩所で休んでいたのですが、嫁がなかなか出て来ないので、暇つぶしに到着時に見た屋外のけむりを見に行きました。
硫黄の臭いがします。
噴泉塔とは、温泉に含まれる成分が空気に触れて沈殿物となって固まり、塔のようになったもです。
この噴泉塔は約1.4mほどだそうです。1mを越える塔は世界的にも珍しいとの事。
こちらは源泉設備ですかね。
トムラウシ温泉神社及び、蛇塚とトムラウシ山登山口。
蛇塚の由来は分かりません。ここは温泉噴出地ゆえに大地が温かく、蛇が沢山いるのかもしれませんね。
トムラウシ山(2141m)は登山愛好家憧れの百名山ですが、夏場でも天候悪化による低体温症での死亡事故が度々起きており、2009年7月の9名死亡は記憶に新しいです(他に2002年7月2名死亡、2015年7月1名死亡)。梅之助もこのニュースを聞いて、ビックリしましたよ。
紅葉もそこそこ楽しむ事が出来ました。
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