7月18日(土)の午前中、定期受診に行ってまいりました。

ここ数カ月の血の滲むような努力(?)の甲斐あって、かなり数値は改善。危機は当面過ぎ去ったと判断いたしました。

そこで気を良くした梅之助、10:00過ぎには病院を終えたので、その後はドライブに出かける事にしました。場所は今まで行った事が無いところがいいな。そうだ、あそこへ行ってみよう。

 

場所は三国峠の向こうの糠平温泉郷。

梅之助の住む旭川からはそんなに離れている場所ではなく、およそ札幌までの距離と同じくらいなのですが、今まで当地を通った事もありませんでした。

理由1。

糠平温泉の先には十勝地方、つまり帯広市があるものの、梅之助が帯広に行く場合は通常は狩勝峠を使っていた為、三国峠や糠平国道(国道273号線)を通る理由がこれと言ってなかった。

理由2。

糠平温泉郷はそれほど大きな温泉地ではなく、しかも道内でも有数の心霊スポットと呼ばれていたので気が進まなかった。心霊がそんなに怖い訳では無いが、万が一、一緒に連れて帰ってしまうと後々面倒くさい。これはネットにあった話だが、ある時、京都のお坊さんの団体旅行で当地に向かった際、途中でお坊さんらが「我々を一体、どこへ連れて行くんだ~」とバスの中で騒ぎになったという。本当の話かどうかは知らない。

 

まっ、常識的な行動を取っていれば、全く問題はないでしょう。

という事で、10:30頃には嫁を連れて自宅を出発。途中で所用を済ませたり、上川町のコンビニで昼食を買い揃えるなどしてから、大雪ダムの所で国道273号に入ります。

この道は秋に銀泉台大雪高原温泉に行った際に途中までは進みましたが、その先は生まれて初めて通ります。

 

 

 

13:00過ぎに三国峠に到着。

大雪山国立公園のど真ん中ですから、峠の前後は何キロも飲食店はもちろん、民家もありません。

 

 

 

峠には公共トイレや「三国峠cafe」がありますので、ここで休憩を入れないと後々場合によっては厄介な事になります。立ち寄ってソフトクリームを堪能。

三国峠は北海道内では一番標高の高い峠(1139m)なんだそうです。ただし急カーブなどは少なく、とても車で走りやすいですね。

 

 

峠からの絶景に写真をパチリパチリ。

ただし、この時は太陽が逆光の位置関係となり、多くの写真にフレア・ゴースト現象が起きてしまった為、帰途に再度立ち寄って撮り直したりしています。

 

帰途の復路にて撮影

 

三国峠から南方向を望みます。

右側の高い山は、国内で一番東に位置する2000m峰のニペソツ山(2013m)。

実際に登って日本百名山を選定した深田久弥は、百名山選定後にこの山を登り、「日本百名山を出した時、私はまだこの山を見ていなかった。ニペソツには申し訳なかったが、その中に入れなかった。実に立派な山であることを、登ってみて初めて知った」と著書に記した事から、「幻の百名山」と言われています。

 

帰途の復路にて撮影

 

眼下には大樹海が広がります。これぞ北海道、といったところでしょうか。

 

 

三国峠を出発して、樹海の中に架かる「松見大橋」。

 

 

同じく「松見大橋」です。

 

帰途の復路にて撮影

 

「松見大橋」をさらに別のポイントから撮影したもの。

よくこのアングルは観光案内などでも使われています。

ただし撮影の際は気を付けて下さいね。梅之助も上3つの写真は車の往来に支障がない道路横の空き地に駐車し、それぞれの撮影ポイントまで歩いて行っています。決して橋の上などに駐車して、交通の妨げにならないように!

 

帰途の復路にて撮影

 

糠平温泉に向かう途中の白樺並木。帰途での撮影で、正面は旭川方向になります。

 

糠平温泉はダム湖である糠平湖の湖畔南側にあります。

糠平湖に近づいてくると、旧国鉄士幌線のアーチ橋梁群(北海道遺産)の案内板が道路に数か所示されるようになってきます。そこで「タウシュベツ川橋梁」と「三の沢橋梁」を見に行ってみました(実際に見に行ったのは帰途です)。

先ずは一番有名な糠平湖北側の「タウシュベツ川橋梁」。一般人が無料で手軽に行ける展望スポットを使います。

 

帰途の復路にて撮影

 

車を駐車スペースに停めて、森の中を歩くこと約200m弱。木陰の間から何やら見えますよ。

 

帰途の復路にて撮影

 

戦前の1937(昭和12)年のものなんですね。

 

帰途の復路にて撮影

 

一眼レフカメラを持った人が数名いました。

けれど、梅之助のスマホではこれが限界。もっとズームした写真も撮ってみましたが、画像が粗すぎて使い物になりませんでした。

 

帰途の復路にて撮影

 

そこで上の画像をさらにトリミング。結果的にさらにズームしたものよりも、こちらの方がはるかにマシでした。

「タウシュベツ川橋梁」は毎年水没しては顔を出すので、他の橋梁群と比べて損傷が著しく、近いうちに倒壊してしまうと言われています。その前に何とか古代ローマの遺構のような姿を、遠くからであっても自分の目で見る事が出来て、良かった、良かった。

尚、「タウシュベツ川橋梁」へは安全に近くまで行けるツアーもあるそうですが、梅之助としてはこれで十分です。

 

帰途の復路にて撮影

 

こちらは湖のやや南側、国道横にあった「三の沢橋梁」。

1955(昭和30)年の完成という事ですから、糠平ダムが1956年から運用されるにあたり、タウシュベツ川橋梁方面の路線が湖に沈み、新しく敷き直された路線の橋梁という事になります。まだまだ頑丈で、橋梁の上は遊歩道になっていました。

 

正直申し上げると、今回の糠平温泉行では旧国鉄士幌線のアーチ橋梁群見物(特にタウシュベツ)は想定していませんでした。そう言いだすと多分、嫁が嫌がるだろうと。

ところが案内看板を見て、思いのほか乗り気になったのはむしろ嫁の方で、帰途に実現する事に。何だか、ひょうたんから駒だな。

 

 

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