22日の土曜日、嫁と大雪高原温泉へ紅葉見物に行って来ました。
この方面への紅葉見物は、昨年の赤岳・銀泉台に行ったのに続き、2年連続です。
前日までしばらく良い晴天が続いていたのですが、残念ながらこの日は曇り時々雨。勤め人なので天候に合わせる訳にもいかず、こればかりは仕方がありません。
自宅を7:30に出発し、途中コンビニで飲料水などを購入して、シャトルバス発着場に到着したのが9:00少し過ぎ。大雪高原温泉へのルートは毎年紅葉のシーズンの際、マイカー規制が敷かれます。今年の規制開始は前日の21日より(9月30日まで)。
マイカー規制協力金(1人200円)とバス代(1人往復1000円)を支払ってバスに搭乗、現地に到着したのは10:00少し前でした。この時点ではまだ雨は落ちてきていません。
(左)1968年9月に昭和天皇・皇后両陛下が行幸啓された記念碑がありました。
(右)高原沼巡りをする人は、ヒグマ情報センターにて登山者名簿に記入し、レクチャーを受けなければなりません。
沼巡りコースの地図とヒグマ出没情報です。
一昨年の台風でコースの一部が崩落し、現在は周回する事が出来ないそうです。
さあ、コース専用の出入り口から出発です。時刻は10:20頃。
木の根が這う本格的な登山道を進みます。嫁は登山靴、梅之助は持参した長靴で(長靴のレンタルは現地にて可能)。
途中、白い湯気が上っているのが見えました。ヤンベ温泉というらしいのですが、源泉温度は90℃あるので、もちろん入れません。また、通行止めルート上にある為、近寄る事も現在は出来ません。
ヤンベ温泉の湯気を横目に少し進むと、コース周回分岐に到着しました。
これはバスチケット購入時に貰ったパンフレットの地図。
現在は時計回りの片道折り返しルートとなります。最長ルートは空沼まで行って折り返す事になりますが、梅之助らは緑沼までがいいところかな。
思ったよりハードな道だったので、時々現れる平坦な木道を見るとホッとします。紅葉がきれいに色づいていました。
突然、視界が開けて平坦な道になりました。高層湿原地帯に入ったのでしょう。
来た道を振り返って撮影。
まもなくルートの右手にあった「土俵沼」に到着。出発地より約1.9km来たところです。
相撲の土俵に似ているので名付けられたそうで、水ごけを主とした湿原植物の成長に従って、その低い所に水が溜まって出来たとの事。
天気が心配だったけれど、万年雪を頂く遠くの山々もきれいに見えました。
さあ、次に進みましょう。
100mほど進むと、今度は左手に次の沼が見えてきました。
「バショウ沼」です。
沼の中にミズバショウが咲くので、そう名付けられました。北海道の平地では4月に咲き始めますが、ここでは7月の初め頃に咲くそうです。
更に100mほど進むと左手に絶景が。思わず「おお~」と唸ってしまいました。
「滝見沼」です。木々の向こうに滝があるそうですが、梅之助には分かりませんでした。
今回の散策の中で、ここが一番見応えがあったな。
そして100mもいかないところ、右手に現れた「緑沼」。
ここでコンビニで買ったパンを口にします。
沼巡りのコース上、どこでも水分補給は出来ますが、食事が出来る場所として定められているのはここ「緑沼」と、「大学沼」「高原沼」の3ヶ所のみ。ただしコンロなどの火器を使用しての調理は、匂いがヒグマを誘引する可能性がある為、全ての場所で使用禁止です。
遠くの山は見えるけれど、このあたりで小雨がパラパラ。
当初の目的地には到達しました。さて、この後どうするか。
(左)「緑沼」にいたサンショウウオ(だと思う。後ろに足があった。まさかこれから雪が降るのにオタマジャクシじゃないよね)。
高層湿地帯に入って道が平坦になり、時間的にも余裕があったので、もう少し足を延ばしてみる事にしました。(右)の表示板には、次の沼「湯ノ沼」まで300mとあります。
ところが期待を裏切って、また少し道が険しくなってきました。
う~ん、今回は「湯ノ沼」までか。
「湯の沼」直前の小川です。岩肌が変色し、写真では分かりませんが、かすかに湯気が立っていました。
ルート左手にあった「湯ノ沼」。沼の底から湯が湧き出しているそうです。ただし、沼の温度は熱くはありませんでした。
嫁の体力も考慮し、ここをゴールとしましょう。梅之助も大分疲れてきたしね。
これまで巡った沼々を再度横目で見ながら、来た道を引き返します。復路は往路よりも早かったのですが、遂に雨が本格的な降りになってしまいました。
ヒグマ情報センターへの到着は13:00頃。
天候は生憎だったけれど、それでもしっかりと美しい紅葉や背後の山々も眺める事が出来たので、結構満足出来た高原沼巡りでした。
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