坂の上も雲 -2ページ目

社会貢献

◆事業仕分け。
事業の取捨選択なんか企業だったら当たり前のことなんだけどそれを自律的にはできない組織に入ったんだということに心痛を覚えた。いいやり方であるかはわからないが我々の職業の背筋をただすには十分過ぎる演出。よく「たった一時間程度で」と言われるけど予算案の個別項目についてこれまでどれだけの時間が割かれてきたかを考えてみれば一時間で十分。外の目にさらされるという情報公開の緊張感は芝居かがってはいたけど十分意義深いもののように思う。

◆制度の疲弊
自分の人生以上に長い歴史をもつ制度をどうするかという課題に向き合っている。二年ごとに見直しを迫られながらも二十年近くも制度が継続してきたのにはは多くの人の汗と涙が詰まっている。それだけを何の躊躇もなくいえれば何もいうことはないんだが、他にもいろんなものが詰まっている。ここでは書けないようなヤクザ同士のやりとりのような経緯論。仁義を切っていただのなかっただの貸し借り。業界や財務省との取引だの。
今年のゲームではこれまでの経緯を忘れたかのように経緯論とゼロべースを使い分けてはのらりくらりとかわす財務省。苦しい今年の戦いをかんとか耐えつつ、来年の大幅な制度変更でもって捲土重来を期す。二十年分の膿との戦いに負けるわけにはいかない。

◆最近のなりたい自分
さばきの良さだの段取りの良さだの色々強みを言われる。しかし、本当に今ほしくて結局これまでの自分に足りないのはコンセプトをゼロから作り上げる力。
責任を大量に付与された結果、これまで抑圧されてきた場所へ手を伸ばしていきたいとの欲求が溢れだしてきた。
しかし、自分に全くその手の経験と相場観がないことにここ1ヶ月で気づかされた。
そして、もう一つ足りないことはスピード感。フィジビリテイと正確さを重視するあまりある種の手抜き感を忘れてしまっている。
これらがこれから一年で他人から盗み学んでいくべき点だろう。

ミッション

今週金曜日付で異動することになった。課内異動で係員から名前だけ係長になる。肩書きだけでなく明示的に一つのミッションを人事権者から与えられた。
「あの室は崩壊状態だ。君の力で建て直してくれ。地位にこだわらずにやってもらっていい。」

特命係長だね 笑

うちの課は経産省のエネルギーに関する事業をうけもつグループのとりまとめ課で、その課の中に「あの室」はある。
名前は情報企画室。まずもって名前だけでは何をやっているのか意味不明だが、抱える仕事は多種多様。エネルギーに関する長期計画の立案、エネルギー政策に関する広報、毎年の情勢をまとめたエネルギー白書の策定、税制、防災など、要するにとりまとめ課が宿命として受け持っ何でも屋の要素を担う室である。その分人事上は手厚く、室長1人、管理職5人、室員3人と人員は揃っている。
ところが。本来各ラインに目標をたてさせマネジメントすべき室長が責任から逃げに逃げまわる。これをただすでもなく管理職達も仕事に対して腰がひけており最低限やるべきことをこなし早く帰ればいいや状態。何か前向きに仕事を始めようという素振りはない。さらに3人の部下達は複数の上司に命令される上彼らが明確に指示出しもせず仕事をふるためギャパは常に飽和状態。完全に補佐以上と係長以下の間にベルリンの壁が存在してしまっている。
エネルギー政策に関して国では十年スパンの長期計画である「エネルギー基本計画」を策定している。三年に一度見直すことになっていれが今年はその当たり年。普通は一年かけて見直すものらしいが、なんとこの部屋ではこの半年放置され続けてきた。よくそんな無責任なことをと、正直信じ難い話だがこの部屋のマネジメント不全はそこまできている。

僕のミッションはまずもってこの部屋がしっかりとした「エネルギー基本計画」を始めとするアウトプットを出せるようにすることであり、そのためのに組織をよい方向へ変化させていくことにある。
これまでどちらかというと、優秀な人間を周囲にもち甘やかされてきた僕が本当に孤独な戦いを強いられることになる。その分ミッションは大きく重い。しかし、普通なら二年目の人間に任される仕事ではない。人事権者は若干の希望的観測は交えつつも、自分に期待を込めてそのミッションを与えてくれたのだから期待に見合うだけの実績で答えなければならない。
それを糧に自らが成長するとすれば喜ばしいことである。

まあ、人生を映画にたとえるならば一つおもしろい山を与えられたってことだろう。派手でもないし、対外的に名を残すわけでもないが、一つのターニングポイントを超えると新しい世界が見えると信じてやるしかない。
以上自分への言い聞かせも込めた決意表明。

一年

お役所っていう未経験のタテ社会に入り、しかも何もわからないエネルギーの世界に飛び込んでから一年。
生意気だとか礼儀が足りないとか言われつつも組織の中で、一年生としてではなく、一人の仕切り屋として認められることができた。
自分自身が立案して何か大きなアウトプットを出したわけではないけど、組織がいかにうまく動いていくかを考えてマネジメントを行うことは、自分が組織を使いこなしていくために非常に有意義だった。
そして、ガチガチのタテ組織を縦横無尽に使いまわし、エネルギー政策に大転換を促す大きな流れを陣頭指揮した補佐の一番近くで仕事ができたことは非常に良かった。職業ぬきに彼のような人間でありたいと尊敬できる人物に一年目で会えたことはほんとうに幸せだと思う。
次のステージは辞令待ちではあるけどもうほぼ決まっている。うちの組織の行動パターンの学習やマネジメントを学ぶポジション(企業でいう総務)から、お役所のビジネスモデルである法律・政省令や税などの中身を作るポジションへと席を移すことになる。会社の商品を知らずして経営は語れないというけどまさにその商品を知る段階。自分が商品を作る糧とすべく頑張らねば。
誰かには小さくまとまってると言われているらしいが、常にばくちをうちつづけられる人間は凄いが僕は決して超人ではない。ここっていうとこで爆発的に成果を上げるためには充電と準備が必要なのだ。
下手に跳ねられない臆病者かもしれない。笑わば笑え。いつか至弱が至強をも打ち倒すそのステージを迎えるべくいまは臥薪嘗胆。

2008/11/04

スーパーにはいってもガソリンスタンドにはいかなくていいからね、口のひん曲がったおじさん。
阪神が気づいたいら巨人に逆転負けましたね。もう毎年毎年オチつけること考えなくていいのに。。どうしてこう肝心のところでの勝負弱さだけは変わらないんでしょうか。。関西人がそういうわけではないはずですが。まああとは岡田を男にしようという選手のなにわ節パワーを信じましょう。

そんなこんなでお久しぶりです。ドロドロのエネルギー業界につかって半年がたちました。運よく(苦笑)毎月お祭りのような事件があるせいで振り返る間もなくこんな季節になりました。
4月はひたすらガソリンと暫定税率。5月は研修で一休みもらいましたが6月は骨太、サウジアラビアでの産消対話。原油高対策。7月はサミットに幹部交代、新政策祭り。8月は頭に大臣代わって概算要求祭りと経済対策夏祭り。9月は無駄ゼロ祭り、成長戦略祭りに組閣祭り。10月は国会太陽光まつり、部会まつりっていうのがありました。いまは経済対策秋祭りが開催中。

一年に三回も大臣交代があるのは例の細川、羽田の時代以来らしくえらい大変な場所にたいへんなときに入ったもんだとよくいわれとります。が、本人いたって不完全燃焼感ありなのです。

初めのころこそ慣れない意思決定の仕組みと組織慣習、専門用語に振り回される日々でしたが、慣れてしまえばガイル以上にキャパを使うこともなく、ただただ台風でも待ち構えるサーファーのように嵐がこない日は淡々とコンビニの雇われ副店長でもやっているイメージ。
正直なところもらってる給料分の付加価値出してないです。まあ兵隊の恩給に近いかもしれません。
毎月150は越える残業時間なんて本当にひどい状態です。しかし、作業量が多いというよりはほとんど待ち時間ですな。誉められたもんなんかじゃない。外資系の人らのほうがよっぽど大変、

良いところ
・温暖化対策、電気ガス料金、原油高等も含めて言わすとしれたホットな分野
・オカシイことはオカシイって叱ってくれる周りのひとたち
・組織として特定の課室を除き作業に誠実。(逆にいえばよくわからないモノの頼み方は許されない組織文化です。。)

・優秀すぎる上司、前任者、自分の課のひとたち。

悪いところ
・面倒だからといって仕事の意義を問い詰めるだけ問い詰めながら何回いってもやらない人達
・責任をせおうことを極端に回避する組織体質
・ごーるから必要な作業工程を逆算する思想のない多くの人達
・組織全体のコスト感覚の欠如

2008/08/04

こんなに自分の現状が全面的に嫌になったことはない。
五年越しの恋に敗れ、自分のキャパは、今のそれほど忙しくない状態にすら対処できないほど狭い、新しい仲間との出会いもなく刺激を感じられない、先のやりたいことやキャリアも見えない。
なんなんだ、この全面的な敗北感は。ずっと前を向いて走ってきたけどたまには後ろ向いたっていいよね?

そういう問いかけをする相手も僕は失いつつある。八方塞がり。そろそろ限界だ。