CB750 RC42後期型
走行距離64,000km超
エンジンオーバーホールのご依頼です。
CBX(1000)をイメージしたスペシャルカラー
シリンダーから上を外した状態。ピストンの頭は、カーボンが蓄積していました。
※写真はカーボンを取り除いた状態で撮影
シリンダー
光の加減でわかりにくいかもしれませんが、大きなダメージは見受けられません。
クロスハッチも残っています。
カムシャフト
走行距離のわりに良好な状態。
カーボンを取り除いた後のバルブと、鏡面研磨したバルブ
ピストンリング
CB750F(RC04)は鋳造ピストンですが、CB750は鍛造。
生産が終了して10年以上、経っているにもかかわらず、純正部品が出るのはすばらしいことです。
取り外したピストンと純正新品ピストン
鍛造ピストンは再利用するとわれることがあるため、当店ではオーバーホールする際、交換をおすすめしています。
参考記事
ヨシムラの創業者から教わった「鍛造ピストンを再利用してはいけない理由」
クランクケース
メタル
トランスミッション
クランクシャフト
エンジンオーバーホールの工程はホームページにくわしく記載しておりますので割愛しますが、各部点検・測定の上、腰下を組み直します。
シリンダーから下を組んで、エンジン搭載
シリンダーヘッドを組んだ状態
CB750 RC42は「油圧式バルブクリアランス・ オートアジャスター(弁隙間自動調整機構)」が採用されています。
・適切な粘度のエンジンオイルを使用すること
・定期的にオイル交換されていること
・オイルポンプが故障していないこと
が前提になりますが、自動的にバルブのクリアランスを調整してくれます。
オイルポンプが故障するなど、なんらかの理由で消泡室にオイルが回らなくなった場合、エンジンから異音がするようになります。
消泡室の中
エンジンオイルを充填して、オイルラインのエア抜きをおこないます。
エア抜き後の試運転
テストラン前のエンジン始動
早速、テスト走行に出かける代表の日向。
エンジンは絶好調ですが、シフトギアのニュートラルが入りづらい様子。お客さまに確認すると、入庫前からその症状があったそうで、クラッチを交換しました。
クラッチ交換後、無事シフトチェンジできるようになりました。
完成です。
クラッチ交換については、こちらの記事を参照ください
【作業内容】
今回のCB750は、ガタがなかったのでバルブガイド交換なし。ヘッドの面研もおこなっていません。それ以外は、当店基本メニューどおりです。
主な交換部品はピストン、ピストンリング、ピストンピン、クリップ、シール・ガスケット類、クラッチなど。
エンジンオーバーホールのくわしい工程は、ホームページに掲載しております。
有限会社ガレージ湘南
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