CB750F RC04
走行距離22,816km
エンジンオーバーホールのご依頼。
CB750Fはホンダ空冷エンジンの中で、もっともオーバーホールの依頼が多いバイクです。
(当店代表 日向も所有しておりました)
※2023年現在、CBX400Fが最多記録を更新しました。
オーバーホールした後のエンジン音を撮影しました。
※再生すると音が出ますので、音量にご注意ください。
CB750F
キャブレター同調後/社外ショート管装着車
エンジンオーバーホールの流れ
入庫時
詳細は当店ホームページに掲載しておりますので、ここでは重複しない部分を紹介します。
エンジン分解
エンジンを下ろして、シリンダーを取り外した状態
CB750F(CB900F)の特徴として、この箇所に砂がたまります
腰上だけをオーバーホールする際は、クランクケース内に砂が入らないよう、注意が必要です。
(今回はエンジンを全分解するため問題ありません)
クランクシャフトとトランスミッション
オイルパンのフィルター。うす茶色のゴミのようなものは液体ガスケットです。
オイルパンはエンジン下側にある、オイルがたまるところです。
エンジンオイルが循環するため、茶こしのようなフィルターが付いています。ここにゴミがたまったり、目詰まりすると、オイルが潤滑不良となって、エンジン焼き付きにつながります。
旧車のエンジン焼き付きで多いのも、オイルポンプの故障です。
オイルポンプが故障すると
エンジンオイルが循環しない→クランクシャフト焼き付き
となります。
事例
また不用意に液体ガスケットを使いすぎると、オイルパンのフィルターが目詰まりする原因になるので、注意が必要です。
(今回のCB750Fは過去にエンジンをオーバーホールした形跡がありませんでした。フィルターに詰まっていたガスケットは、メーカーがエンジンを組んだ際に使った液体ガスケットかと思われます)
お客さまが注意すべき事としては、とくに問題なければ、わざわざオイルパンのフィルターを開けて、清掃する必要はありません。
ただし、定期的なエンジンオイルの交換と、オイルフィルターは交換してください。
オイルパン(エンジンを下から見た状態)
クラッチ
洗浄後のシリンダーヘッド(面研前)
面研後のシリンダーヘッド
研磨したバルブ
取り外したバルブガイド
エンジン塗装
簡易的にですが、当店ではエンジンのウレタン塗装を無料でおこなっています。(オーバーホールのエンジンに限る)
ビフォー
アフター
オーバーホールが完了後のエンジン
CB750F(CB900F)の弱点である、ヘッドカバーからのオイル漏れ。対策を施しました。
代表みずからテスト走行したあと、納車します。
後日、当店でも利用者の多いウオタニSPを装着致しました。
車検のご依頼などで来店してくださっています。
(エンジンオーバーホールバーチャル見学会に登場するCB750Fです)
有限会社ガレージ湘南
旧車ライフお役立ちコラム
https://garage-shonan.wixsite.com/info/column
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