帰って来た子スズメ ~飛び立つ前よりかわいくなって~
ぽかぽかの巣箱の中で、
1羽だけぬくぬく育ち、
世間知らずがいっぱしの
大人のような考えで、
果敢に世界に飛び出していったのだが、
少しの間自分の目で
世間を見たら、
やっぱし一人で生きて行くには、
ちょっと厳しい。
親と巡り合って、
素直な気持ちになり、
子供心に戻ったら、
親は優しい。
子スズメが
戻ってきやすいようにと、
庭に粟を撒いてやっていたら、
いつも数匹の親たちが来ては
その粟を平らげて行った。
雨の降る中、
スズメ達は粟を食べるのに一生懸命。
ところが今日は、
その雨の中、
ポツンと淋しげな後ろ姿。
こんな羽の構え方は、
子スズメに決まっている。
でも、
後ろ姿では確認が取れない。
ようやく真正面。
白い襟巻がかわいい。
うつむいたくちばしは
まぎれもなく子スズメ。
それも1羽だけ。
先日巣立っていった
あの子スズメに間違いない。
あの時の勇猛果敢さは影を潜め、
子供らしさがうんと出て、
かわいくなって帰って来た。
こんなものが食べられるのだろうか。
つまんでみるが
いまいち乗らない。
心細いことこの上ない。
「おかあさ~~ん!」
その声を聞き付けて
お母さんが吹っ飛んでくる。
「ハイ、御飯よ」
やっぱりお母さんのご飯が一番おいしい。
こうやって少しずつ
食べ方を教わっていくのだろうが、
まだしばらくは
お母さんにくっついていて、
食べさせてもらった方が安全だよ。
「ハイ、お代わり!」
「おいしい~!」
同じ粟でも、
お母さんからもらうと
おふくろの味。
おいしいに決まっている。
巣の中でのきかん坊が、
社会に出て厳しさを知り、
少しずつ賢くなって成長していく。
そんな途中の
親子のスズメの物語でした。
シジュウカラとスズメの巣の確認 ~完全な10:1~
先日巣立っていった
シジュウカラと
スズメの
空になった巣を取りだして、
子育てが
完全だったのかどうかを
確認してみました。
まず、
シジュウカラの巣。
巣立ちの後、
雨続きで巣材が湿り、
巣箱の壁面が濡れています。
巣は
緑色をしていますが、
これは巣材のコケの色。
こちらは、スズメの巣。
巣材はススキの枯れた穂先や、
枯れ草、
ワラなど様々。
でも共通しているのは、
すべてスズメの体の色と同じ色をした巣材。
スズメのヒナが
外から見えるわけでもないのに、
この頃から
保護色を使う徹底ぶり。
軒下のあるので、
シジュウカラの巣と違い、
乾燥してカラカラ。
シジュウカラの巣を
外へ取り出してみた。
使われているのは、
枯れたコケではない、生きたコケ。
巣の中でも、
水分を得て緑色はほとんどあせていない。
雛がいる時中心部にあった
羽毛らしき白い巣材は、
ほとんど姿を消している。
多分、
雛の糞を運ぶ出す時に、
その糞に付いて
少しずつ少しずつ外に運ばれ、
ほとんど無くなったものとみられる。
何しろ雛が
10匹も居たのだから。
スズメの巣も
外に出して調べてみた。
このままでは
中が見えない。
昨年の巣と違って、
洞穴みたいな作りになっている。
雛が1匹しか巣立たなかったのだから、
後に
孵化しなかった卵やら、
ヒナの死骸などがあるのではないかと、
巣を広げて確認して見たが、
そのような残骸は何も出なかった。
それより何より、
中心部にはフェザーがたくさん敷き詰められて、
いかにも暖かそう。
写真のように、
フラットな巣だったら、
一度巣箱を覗いた時に、
ヒナの数が確認できたのだろうけれど、
今年の親は
実に精巧な巣を作った。
でも、
これで一羽はちょっとさびしい。
きっと、
今年親になったばかりのカップルだったのだろう。
ヒナが巣立った後のこの巣には、
先のブログで登場してもらった、
新しい夫婦が興味を示し、
使わせてもらいたいような様子をみせたので、
今度はヒナが観察しやすいように、
巣をフラットにしたまま、
もとの巣箱に押し込んで、
改めて軒下にセットした。
そんなことは気にせず、
今でも出入りしているようだから、
この巣でヒナを育てるかもしれない。
シジュウカラは、
他の鳥の作った巣は使わない、と聞いたことがあるが、
スズメはその点、
非常に合理的ではある。
子育てが始まったら、
また、
実況中継をいたしますので、
時々覗いてみてください。
雨に濡れた薔薇 ~貴婦人・クリスチャンディオール~
薔薇の花は
星の数ほどありますが、
気品と言う意味でいえば、
この花に及ぶものはない、
と私は思う。
それは
「クリスチャン ディオール」
蕾の時は、
他のバラといくらも変わらないが、
完全に開花すると、
備わった気品がほとばしる。
私は、
貴婦人と表現しているが、
なまじ
国際的ファッションデザイナーにちなんで、
クリスチャンディオールの名前をもらったが故に、
イメージに縛られてしまうのが惜しい。
雨に濡れた クリスチャン ディオール。
濃い赤色をした
剣弁高芯咲き。
この剣弁が、
今はやりのブリティッシュローズなどにはない気高さ。
薔薇なのに、
ボタンの花のように咲いたり、
ラナンキュラスの花のようであったり、
近頃、
本来の薔薇の美しさが
失われていくのがさびしい。
我こそ薔薇 という気概のある花。
流行に惑わされず、
雨にぬれても、
なお気高さを失わず、
薔薇以外の花には決してならない、
そんな強い信念を持つ。
1958年、
フランスはメイアン作出の
名花である。
雨に濡れた薔薇 ~愛と平和とカクテルと~
関東地方も梅雨入り。
雨は嫌いではないし、
乾燥してほこりがたつより、
放射性物質を
吸い込むことも少なくなりそうだから、
少し落ち着く。
何と言っても
植物に優しい。
でも、
開花したバラには、
ちょっと重たそう。
これから、
ラブ&ピース の七変化が始まります。
この色合いが
なんとも言えず好きです。
小さい蕾の状態から、
このような咲き初めと、
そして完全開花の時に、
少しずつ
花びらの色合いが変化します。
そして
切り花にすると
全身をピンクに染めます。
花びらの枚数が多いため、
このような状態まで咲いて、
雨に打たれると、
密集している花びらの
1枚1枚に雨水がたまり、
花が重くなって、
遂には首を垂れてしまい、
場合によっては
茎が折れることもあります。
そうなる前に
切り花にして部屋に取り込みますが、
だから、
梅雨時期には
部屋の中がバラに埋まります。
こちらは
一重に代表格、
この花は、
一重ですので、
雨にやられることはありませんが、
株で咲かせるより、
切り花にした方が
はるかに花もちが良いので、
やはり部屋に取り込みます。
咲き初めには、
花の中心部が金色に輝き、
赤色とのコントラストが
それはそれは奇麗です。
虫でなくても
つい、立ち寄りたくなるでしょう。
我が家の小さな庭にある
7種類のバラの花も
いよいよ開花期を迎えましたが、
梅雨入りで、
首折れがたくさん出そうです。
その分
部屋の中が賑やかになりますが、
私のブログにお出でになる皆様には、
しばらく小鳥の話題が続きましたので、
今日は目の保養のために、
色鮮やかな2種類のバラを、
ゆっくりとご覧ください。
スズメの巣立ち ~1羽だけの不思議な旅立ち~
10羽ものシジュウカラが
無事に巣立ちし、
観察をスズメに移したら、
何と、
シジュウカラが巣立った翌日(昨日)
我が家の軒下の巣箱から、
スズメのヒナが
1羽だけ巣立つのを目撃した。
スズメが、
1羽だけの子育てなんて、
そんなことがあるのだろうか。
親鳥が、
なかなか中に入らない。
すぐそこに
ヒナがいる気配。
そして
親鳥が飛び去ると、
初めてヒナが顔を出した。
「ふ~ん、もうこんな大きさに育っているんだ」
そう思いながら眺めていたら、
親鳥が
すぐに餌を運んでくる。
でも、
去年も心配したのだが、
出入り口で餌をやると、
大きく育ったヒナが
当然のように餌を独り占めにし、
他のヒナが大きくなれず、
不都合が生じるのではないだろうか。
シジュウカラは、
去年も今年も、
決してこう言う餌のやり方はしなかった。
このヒナは
相当元気なヒナのようだ。
親のいない隙に、
何と、
いかにも外に飛び出さんばかりに
体を乗り出してきた。
ヒナであるのは間違いない。
「ひょっとして巣立ち?」
「まさか!」
でも、この様子は
巣立ち直前のヒナの行動。
親鳥が帰ってきて、
あわててヒナを中に押し込む。
「何やってんの、あんた!」
そんな感じのあわてよう。
まだ早いでしょう、と、
とくとくと説得しているような様子。
でも、
親がいなくなったら、
すぐにまた体を乗り出す。
シジュウカラみたいに、
早く出てお出で、と
外から催促しているわけではない。
ヒナは、
あっちキョロ、
こっちキョロ、
興味深そうに眺めている。
私はこれを見ていて、
今すぐにでも巣立ちするかも知れない、と思った。
親は餌を探しに行っているので、
その辺りには居ない。
1分間ほど
右を見たり左を見たりしていたが、
何と突然にジャ~ンプ!
勇敢にも、
自分一人で巣立ってしまった。
あわててシャッターを切ってはみたが、
とても間に合うものではない。
居間から、
鏡に映った姿を追い掛けているだけに
鏡の視界から姿が消えれば、
部屋の中からでは、
その後ろ姿さえ追えない。
そのあとが
次から次に続くのだろうかと見ていたが、
それ以降
他のヒナは
1羽も姿を現わさない。
大体、
ヒナの数を確認していないので、
中に何羽いるのかさえ分からず、
まだ中に、ヒナがいたら困るので、
巣箱を外して確認するわけにもいかない。
でも、
スズメに、
1羽だけの子育てなんてあるのだろうか。
中には
成長の遅れた他のヒナがいるかもしれないので、
しばらく様子を見ていようと思うが、
今年のスズメの子育ては、
最初からちょっと
納得いかない不思議さがあった。
その巣立ちの後の
巣箱のそばでの面白いショット。
仲良し夫婦のスズメ。
先ほど巣立ったヒナの親だったら、
そんなところにじっとしてないで、
早く追い掛けて行って面倒を見たら?
そう思いながら眺めていたら、
何とあろうことか、
そんなことをするか?
「おいおい!」
もう、
見てられない。
巣箱の中は気になるし、
1羽だけ巣立っていったヒナは気になるし、
またこの
新しいカップルは気になるし、
今年のスズメはちょっとおかしい。
その後の巣箱の様子などは
また変化があったら皆さんにご報告しますが、
今日はこれまで。






























