私の住んでいる地域は、毎年まあまあ雪が降る。
今年も何日か雪が降った。
30cm程度の積雪だけど、一応除雪をしないといけないし、
一応それなりの渋滞にはなるし、やっぱりそれなりに寒いし
なんでもおっくうになってしまう。
雪が続いたある日、会社の帰りが遅くなってしまって、
帰り道にコンビニによって足りない食材を買うつもりだったのに
出入り口に雪で段差ができていたせいでスタックしちゃうんじゃないかって思って
つい通り過ぎてしまった。
そこから自宅までの間、なんとか家にある食材で晩御飯を乗り切れないか考えてみたけど無理そうで
仕方なく自宅がある団地を通り抜けて、24時間のスーパーに向かうことにした。
さっさと買い物して、速く晩ごはん作らないとなーと道を急いで団地の出口近くにたどり着くと
そこはまた渋滞。しかも雪がひどくなってる。。。
こんなことなら無理にコンビニはいればよかったなーと思いながら渋滞に耐えていると
歩道に座り込んでるおばあちゃんが見えた。
杖をついているけど、立ち上がろうとして立ち上がれず、
手に持っていた袋の中身がこぼれている。
え?おばあちゃん大丈夫か!?
と思っていたら渋滞が進んでしまって、私は団地を脱出してしまった。
でも団地をでてすぐのコンビニに一旦駐車して、おばあちゃんのとこまで徒歩で戻った
「おばあちゃん、大丈夫? これはどうなってるところなん?」
話を聞くと、雪で出かけるのをためらっているうちにトイレットペーパーが切れて
仕方なくお買い物に出てトイレットペーパーを買ったまではよかったけど、
寒くて疲れて動けなくなってしまって、
腰を下ろして休もうと思ったら、雪がズボンにしみ込んで寒くて動けなくなってしまった。
それで、このままじゃマズいと思って立ち上がったらトイレットペーパーがこぼれて。。。
あー、これは私の仲間ではないかw
買い物、おっくうだよね。でもトイレットペーパー切れたら行くしかないよね。
で、この細長い団地を奥から歩いてきて、疲れて、休んだら今度は寒くて動けなくなって。。。
ばあちゃん、これも何かの縁だ。
おいらの車に乗りなさいな。
ひとまず、このばあちゃんを家に送ってあげることにした。
団地の奥まで歩いたら15分以上かかるけど、車なら凍死する前におうちにいけるよ
私はおばあちゃんを家に送り届けて、それからスーパーに行って、そして帰宅してご飯を作った。
家に子供がいなくなると、これといって人の役に立つこともなくなって元気などなくても日々を過ごせる
心も体もだんだん省エネモードになって、頑張ることも感情の起伏もなくて大丈夫になっていた私には
おばあちゃん救出活動は少しだけ元気をくれた。
それで、ちょっとだけうれしい気持ちで夜を過ごすことができたのだが
翌朝
また昨日と同じように雪が降っていた。
私の住んでいる地域では、車の上に積もった雪を下ろすための「雪かき棒」なる道具がある。
別名「ハンディワイパー」
長い棒の先がT型になっていて背の高い車の屋根の雪を下ろすために使う冬の必需品だ。
その雪かき棒が自分の車から消えてなくなっていたのだ。
こいつがないと朝家から出発していけないし、仕事中に積もった雪を下ろすことができない→帰れない。
幸い少し短いものが予備として家にあったのでそれでどうにか雪を下ろして出発したのだけど。
あんな長い棒どこいってしまった?
昨日会社で確かに車に積もった雪をどけるのに使ったけどなぁ。。。
と思い出した。あのばあちゃんだw
降りるときに、車の中にあった私の荷物も自分の荷物と間違ってもっていこうとしたのを
「これは私の荷物だからもらうね」ってリュックを取り返したけど、棒に気づかなかったーーー
情けは人のためならずとかいうけどさ、まさか自分の仇になるなんて。。。
情けは、自分の仇
心に刻もう。。。
そして新たな雪かき棒(1048円)を買う羽目になったのでした。
残念な結末ーーー