「私らーの時は、中学生でも全国大会とかなかったけどねー?」

と同じ年の旦那に言ったら

「アホか、あったわ! 俺出ようとしとったわ!!」

って言われちゃったw

私のいた中学校が弱小だっただけでしょうか。

それとも、文化部の幽霊部員だった私が気づかなかっただけでしょうか??

 

夏海が5年生になった夏、試合の朝に気づいた。

今日の試合は2位になったら、全国大会に出れるって書いてある。

へー、すごいな。今どきは小学生から全国大会目指さんなんのかーと驚き

旦那に言い放ったのが「私らの時は中学生でも全国大会はなかった」である。

 

「えー!全国大会とかあるんなら俺でてみたいわ!」と夏海。

そんなこと思う子なんか。そういうイメージ持ってなかったわ。

こと柔道に関しては私の知らない面の夏海が出てくる。

 

でも、全国大会って頑張って頑張って頑張って、目指して目指して目指しても

おいそれ出られるもんじゃないだろう。

当日の朝に「出てみたい!」で出れるようなことないわいや。

と思っていたら、勝ち進んで勝ち進んでとうとう準決勝。

 

中央武道館の外国人の男の子との試合になった。

この子は強い。団体戦でもいつも勝ってる。

夏海と戦ったことはあんまりないけど、

でも、前回はこの子とやったときは一回戦で当たって

夏海が負けたはずだ。

 

この時初めて思ったけど、夏海の道場には6年生が一人しかいなかった。

しかも、体格が恐ろしく小さい。ちょいちょい先鋒に間違われてるくらい。

それで、5年生の夏海は6年生の枠で団体に出て、

5年生は内股のシゲと次に大きいユータが出るから、

夏海は団体で6年生とばっかり当たっていて、

学年ごと括りの試合ではあまり当たったことない相手とやることが多かった。

 

どんな子かよくわからないで負けたりする。

このころは旦那によく「相手についていくなよー」と言われていた。

 

で、この外国人の子は夏海の苦手な、小さい体格の背負い投げかけがちな子だった。

いつものように、はじめって聞こえてすぐ「なつみーがんばれーっ!」

って応援する。このころ、録画しようって気がなくて記録が残ってないのが

マジで自分がバカタレすぎるって思っている。

 

なんか本当に全国出ようと思ってるのか、いつもより元気に試合していた気がする。

結果、なんか物言いがついて、ちょっと話し合いが行われて、でもどうにか勝った。

 

えーーーーっ!勝った!?

 

びっくりしすぎて、決勝のこと覚えてない。

決勝は負けたはずだ、あの前回県大会で二位になったときに負けた相手→イシヤマ君に。

でも、どんな試合だったのか全く覚えがない。

今朝行ってみたいと言っていた全国大会に、昼には出ることになってるなんて。

 

このころはまだ未来はおうちから小学校に通っていて、

重度心身障害児をお泊りで預かってくれるところ見つかってなくて。

 

結果、結婚式だろうが葬式だろうが、未来と一緒に参列してきた。

 

試合の時はグループホームに預けていたけど、それは日中だけの話で。

私が40度の熱を出して、入院しろって言われた時も、

未来がいるから、入院お断りして3人でチカラを合わせて乗り切ってきた。

 

東京で行われる試合会場に未来を連れて行ったとして、

全国からくる選手たちの大事な試合を未来の叫び声で台無しにするわけにはいかん。

 

けど、最悪でも、東京までは行きたい。試合見れなくても。

夏海のそばに付き添いたい。

 

もし可能なら、東京で日中預かってくれるところを探して未来を預けよう。

待て待て、その前に、旦那も私も未来も夏海のこの試合を見に行く資金力ないぞw

未来を東京で預けるにも、お金がないとね。

 

何しろこの時、旦那は仕事を辞めてしまったところだったのだ。

でも、この状況で再就職を急いでしまったら、

2か月後の全国大会に旦那が休みとれるだろうか?

付き添えないってなったら、旦那は我慢できないだろう。

 

ということは、全国大会までは旦那の給料も期待できないな。

そうなると。。。

 

この日の夜、家の最寄りのコンビニでバイトをすることになった。

いろいろ訳があり、訳はあるのに金はなく、唐突な家庭だと思うw

でも、とりあえず頑張るしかない。試合みたいもん。

 

今朝には思ってもなかった。

夜には自分がバイトをすることになるなんてw