ファイアーエムブレムにおける「能力上げたい病」について | 司法書士のゲームブログ

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FE烈火は、今のところ26章外伝まで進んでいます。ニノがソーニャと決別する章ですね。ここで今、アフアのしずくを使ったニノのレベル上げを行っています。

烈火の剣をプレイしたのは数年ぶりですが、久しぶりに遊んで感じたのはやはり烈火の剣はストーリーが良いということ。

烈火のストーリーは、FEシリーズでは非常に珍しい「国同士の戦争が起こらない」物語です。烈火の剣の舞台は前作「封印の剣」の20年前であり、封印の剣の冒頭では「大きな争いなく安定を保ってきた」ということがハッキリと述べられています。そのため、烈火の剣では派手な国同士の争いを描けないわけです。

烈火の剣で物語の軸となるのは暗殺組織「黒い牙」と、それに対する主人公たちの暗躍です。先ほど述べた「ニノ」もこの「黒い牙」の元一員です。

元々漠然とストーリーが面白かった記憶はあったのですが、具体的にどういう順序で物語が進んでいったか曖昧な部分もあり、その曖昧だった記憶を取り戻しながら遊んでいるわけですが、終盤の盛り上がりを前にしてグッとくるようなシーンが既に何度もありました。

他シリーズの「大陸全土を巻き込んだ戦記もの」に比べると「壮大さ」という面ではやや見劣りするかもしれませんが、物語の緊張感やその先が気になる展開という面では全く引けを取らないと思います。


それともう1つ遊んでいて思うのが「烈火の剣ってこんなに簡単だったかなあ?」ということ。そのように感じる理由は、私のFEスキルが卓越しているから…ではなく、以下のような理由があるからです。


理由1. 既に何度も遊んでいる

記憶が曖昧な部分もあるとはいえ、烈火の剣は私にとって既に何度も遊んだことのあるゲームです。敵がおおよそどの位置に出現するかも分かるし、どんなキャラが強くなりやすいかも大体把握しています。となれば、初見に比べて難易度が格段に下がるのは当たり前です。


理由2. エリウッド編ノーマルで遊んでいる

FEはプレイヤーの腕前に応じた難易度選択を行えるものが多いです。烈火の剣もその1つ。

烈火の剣にはリン編、エリウッド編、ヘクトル編の3編があり、それぞれに「ノーマル」「ハード」の難易度が存在します。

リン編はチュートリアルを兼ねた前日譚、エリウッド編とヘクトル編がそれぞれ視点を変えた物語本編で、その難易度は リン編<エリウッド編<ヘクトル編 となっています。エリウッド編ノーマルというのは、チュートリアルのリン編を除いた中では最も簡単な難易度なわけです。

私のような既にFEシリーズを何周も遊んだ経験者にとって、推奨されるのはハードのような高難易度モードです。しかし1周目はエリウッド編ノーマルしか選べないようになっているので、簡単に感じるのも至極当然な話というわけです。


理由3. 「能力上げたい病」にかかってしまった

上の2つの理由はともかく、これがいけなかった。

能力上げたい病とは、FEプレイヤーなら多くの方が経験したことがある(多分)病気のことです。


FEはレベルが上がるとき、ランダムでパラメータがアップします。あるときはHP、力、速さ、守備が上がったのに他のときには力しか上がらなかったなんてことはザラにあるわけです。これはFEの大きな魅力の1つだと思っています。レベルアップの度に手に汗握ることができますから。

しかし、あるいはだからこそ、手を尽くしてなんとか少しでも高い能力を手に入れたいと思ってしまうわけです。そしてさらに、FEシリーズでは能力を高めるための便利な手段が用意されていることがままあります。


封印の剣では闘技場で貯めた巨万の富をもって秘密の店のドーピングアイテムを買い漁り、

聖魔の光石ではラグドゥ遺跡に潜って手に入れた宝玉をお金に替えて能力を上げ、

蒼炎の軌跡ではボーナス経験値で良成長が出るまでリセット&スタートを繰り返し、

暁の女神では仕様の変わったボーナス経験値をつぎ込んで能力の穴を埋め、

新暗黒・新紋章ではマップセーブを攻略ではなくレベルアップのために温存し、

覚醒ではチェンジプルフで能力とスキルを得るまで下級職からやり直す。


用意されたあらゆる手段をフル活用してより高い能力を求めるわけです。はっきり言って、これは万人におすすめできる遊び方ではありません。レベル的に期待されるものより高いステータスによって、ごり押しパワープレイを可能にしてしまうからです。これはSRPGであるFEの攻略の面白さを損ねます。

上には烈火の剣の名前がありませんが、烈火の剣は元々こういった強引な能力アップがしづらいゲームでした。能力アップを売っている秘密の店も、ボーナス経験値もないためです。

…が、このWiiUのバーチャルコンソールではソフトに「まるごと保存」「まるごとリセット」というGBAのときにはなかったオプションが付いています。これを使えば、レベルアップ直前に「まるごと保存」して、能力が少ししか上がらなかったら「まるごとリセット」してやり直せばよいのではないか…?

このことに気付いてしまった私は、烈火の剣においてもまた「能力上げたい病」にかかってしまいました。おかげで、プレイ時間は無駄に伸びまくりです。じゃあいちいちやり直さなければいいのに、という話ではあるんですがレベルアップに何よりの楽しみを見出す私としては、ついつい能力上げに凝ってしまうわけです。

じゃあ攻略は楽しんでないのかというと決してそういうわけでもなく、高難易度モードだとこれでも丁度良いぐらいだったりするので、「高難易度モードで能力の跳ね上がった強敵たち」VS「じっくりと能力を吟味した精鋭たち」で楽しんでいます。

が、先ほど述べたように、これはダウンロードして1周目なのでエリウッド編ノーマルでしか遊べません。「低難易度モードのへなちょこたち」VS「じっくりと能力を吟味した精鋭たち」ではぬるくなってしまうのも当然です。

以上が、烈火の剣を簡単に感じてしまう理由です。せめてヘクトル編ハードでこだわるようにすればよかった…。