底堅い、方向感乏しく値固め
し。短期的な過熱感や前日後場に上昇した反動から売り優勢になりやすいが、海外勢の買
いや国内企業業績に対する期待感などが根強く、直近の堅調な地合いは継続するとみられ
ている。週末に注目されている6月米雇用統計を控えてポジションを傾けづらいとされ、
日経平均は1万円台での値固めが想定されている。
日経平均の予想レンジは1万円―1万0150円。
6日の米国株式市場では主要株価指数がそろって小幅高となったものの、ポルトガル国
債の格下げが銀行株を圧迫したほか、中国の利上げをめぐる懸念を受け、全般的に上値の
重い展開となった。東京市場では日経平均が前日までに7日続伸し、短期的な過熱感が高
まっていることもあり、序盤は売り優勢となる見通し。先物主導で上昇した前日後場の反
動も出やすいという。
一方、週末に6月米雇用統計の発表を控えてポジションを傾けづらく、値動きは限定さ
れる見込み。国内勢の売りに対して海外勢の買いが下支えするとみられるほか、「国内企
業の第1・四半期決算に対する期待は高い」(大手証券)とされ、底堅さは継続するとみ
られている。中国の利上げを受けて上海株の値動きが注目されるが、市場では「中国は利
上げ打ち止めとの見方が広がり上海株が切り返せば、日本株にも追い風」(マネックス証
券チーフ・ストラテジストの広木隆氏)との見方が聞かれている。
午前8時50分には内閣府から5月機械受注が発表される。ロイターがまとめた民間調
査機関の予測によると、5月の機械受注(船舶・電力除く民需)の予測中央値は前月比
3.0%増となった。東日本大震災後に4月は受注が落ち込んだが、5月は増加に転じる
見通しとなっている。
個別銘柄ではイオン(8267.T: 株価 , ニュース , レポート )が注目される。同社は6日、2012年2月期の当期利益
見通しを400億円から前年比16.2%減の500億円に25%上方修正すると発表し
た。震災関連損失や資産除去債務の影響を含んだ特別損失が、当初見通しを下回ったた
め。3―5月期の業績は計画を上回って推移したものの、夏場の節電の影響や消費マイン
ドの行方を見極め、3―8月期(中間期)時点で上方修正できるかどうか判断する。
底堅い、過熱感で上昇は鈍い
うだ。前日の米株式市場がほぼ横ばいだったことから、東京市場も上昇は限定的と予想さ
れる。日本株はこのところ堅調地合いが続き、過熱感が強まっていることも上値を抑える
要因とみられている。最近の取引で相場をけん引している金融株の値動きが注目されるほ
か、原油価格の上昇を背景に関連株が物色される可能性が指摘されている。
日経平均の予想レンジは9950円―1万0100円。
5日の米国株式市場は薄商いの中、ほぼ横ばいで終了した。前週の大幅上昇を受けて、
一服商状となった。主要株価指数もまちまちで、ナスダック総合指数.IXIC は上昇した
が、ダウ工業株30種.DJI とS&P総合500種.SPX は下落した。ギリシャのデフォ
ルト懸念の後退や日本経済の回復期待などで堅調地合いが続く東京市場も、横ばいだった
米国市場や日本株の過熱感で上値が重そうだ。
市場関係者からも「日経平均1万円から上値を大きく買い進める感じではない」(大手
証券の株式トレーダー)との声が聞かれる。ただ、引き続き薄商いで市場のエネルギーは
乏しいものの、「日経平均が日中1万円台に乗せ、そのまま維持できれば、あす以降1万
円台で値固めする可能性もある」(同)との見方も出ている。
個別銘柄ではトヨタ自動車(7203.T: 株価 , ニュース , レポート )とローソン(2651.T: 株価 , ニュース , レポート )が注目される。カナダのグロー
ブ・アンド・メール紙によると、トヨタはカナダ連邦政府およびオンタリオ州政府と連携
し、オンタリオ州の2カ所の組み立て工場に約5億カナダドルを投資する計画がある。
また、ローソンは5日、2012年2月期決算見通しを据え置くと発表した。連結営業利
益予想は前年比3.5%増の575億円で、トムソン・ロイター・エスティメーツによる
主要アナリスト12人の予測平均値587億円を2.1%下回っている。
しっかり、上値で機関投資家などの売り続く
そうだ。前日米国市場が休場だったことで様子見ムードは強いが、堅調だった欧州市場を
背景に東京市場も買いやすい地合いとなる見通し。海外勢の買い/国内勢の売りだった前
日の流れが続くとみられている。引き続き現物主導という。4日の東京市場で日経平均が
5月2日以来、約2カ月ぶりに1万円を回復したことから達成感が出る可能性も指摘され
る。
日経平均の予想レンジは9900円―1万0050円。
前日の欧州市場はギリシャの債務危機に対する懸念が後退したことから買いが入り、続
伸。また、ロンドン市場でスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がギリシャ債務の
ロールオーバー(借り換え)案について、選択的デフォルト(債務不履行)に相当する可
能性があるとの警告で銀行株に売りが出たものの石油株が相場を下支えした。米国市場が
独立記念日で休場だったことからきょうの東京市場は様子見ムードが強いものの、欧州市
場が堅調だったことを受け買いやすい地合いとみられている。
日中は、海外勢が買いを入れた一方で国内機関投資家などが売りを出した4日の東京市
場の流れが続くと予想される。ただ、1万円を回復したことによる達成感のほか高値警戒
感が強まっており、また週末に米雇用統計の発表を控えていることからしっかりながらも
一進一退とみられている。引き続き現物主導という。
個別銘柄ではファーストリテイリング(9983.T: 株価 , ニュース , レポート )が注目される。同社は4日、6月の国内
ユニクロ事業の既存店売上高が前年比3.9%増になったと発表した。2カ月ぶりのプラ
ス。また、富士フイルムホールディングス(4901.T: 株価
, ニュース
, レポート
)子会社の富士フイルムの樋口武常務執
行役員が4日、ロイターとのインタビューで、デジタルカメラの海外生産の拡大に向けて
東南アジアでの調査を開始したことを明らかにした。
続伸、米株高で日経平均1万円回復の可能性
に米経済指標の上振れを好感した米株が一段高となったことを受け、東京市場は日経平均
が5月2日以来、約2カ月ぶりに1万円を回復する可能性が指摘されている。ただ、ギリ
シャ財政問題への警戒感が根強いほか、高値警戒感も出始めており、1万円回復は一時的
とみられている。全般的に堅調地合いとなるなか、循環物色が予想される。
日経平均の予想レンジは9900円―1万0050円。
米供給管理協会(ISM)が1日発表した6月の製造業部門景気指数が市場予想を上回
り、景気減速をめぐる懸念が和らいだことを受け、同日の米国株式相場は5日続伸。また
ギリシャ議会が前日に中期財政計画の関連法案を可決し、目先のデフォルト(債務不履行)
リスクが後退したことを受け、楽観ムードが高まった。週明けの東京市場もこの流れを引
き継ぎ、日経平均は5月2日以来、約2カ月ぶりに1万円を回復する可能性が指摘される。
ただ、ギリシャ財政問題への懸念が根強いほか、高値警戒感から利益確定売りが出やす
く、「日経平均1万円はワンタッチではないか」(大手証券の株式トレーダー)と予想さ
れる。米国市場が休場のため東京市場も薄商いとみられるなか、日本株の今後の上値追い
には「出来高が増えるかどうかが焦点」(市場関係者)という。これまでの個別物色から
堅調地合いのなか循環物色の展開とみられている。
個別銘柄ではスズキ(7269.T: 株価 , ニュース , レポート )が注目される。同社は2日、約21億円を投じ、フィリピ
ンに二輪車の新工場を建設すると発表した。生産能力は年20万台で、2012年6月か
ら稼働する。フィリピンの二輪車市場は10年に前年比19%増の76万台と堅調に拡大
しており、同社は生産能力を高めて需要増に対応する。
続伸、買い先行後は9900円水準で攻防
。 良好な米経済指標やギリシャ議会による中期財政計画の関連法案の可決を好感した30
日の米株高を受け、東京市場も買いが先行する見通し。リスク回避姿勢の後退から主力株
中心に物色されやすいという。ただ週末を控え上値では戻り売りに押さえられやすく、日
経平均は9900円を巡る攻防が想定されている。
日経平均の予想レンジは9800円―9950円。
30日の米国株式相場は4日続伸。良好な米経済指標や、ギリシャ議会が中期財政計画
の関連法案を可決したことを好感した。米景気減速に対する警戒感やギリシャ債務問題に
対する懸念がやや後退しリスク回避姿勢が和らいだことを背景に、東京市場も買いが先行
する見通し。引き続き主力株を中心とした物色が見込まれている。
一方、上値では戻り売りや利益確定売りが想定され、朝方の買い一巡後は伸び悩むとみ
られている。週末を控えたポジション調整売りも重しという。日経平均は9900円水準
での攻防が見込まれているが「引け値で200日移動平均線(9863円11銭=30日
)を上回れるかがポイント」(立花証券・執行役員の平野憲一氏)と指摘されている。
午前8時50分に発表される6月日銀短観では、ロイターがまとめた民間調査機関の予
測で大企業製造業足元DIの予測中央値がマイナス6と、3月短観から12ポイント悪化
する見通し。ただ、先行きのDIは大企業製造業でプラス3と足元から9ポイントの改善
が見込まれており、さほどネガティブ視はされないとみられている。