『いじめ』じゃないならなんなんだ。その7
およそ5年に及ぶ『いじめ』の回想録です。
「器」
とりあえず、
翌日の登校班には加わらせず、
カイを学校へ送って行った。
学校へ連絡したのだから
取り合えず学校からの
連絡を待つか、
直接、クソガキどもの
親へ抗議するか・・。
しかし。
アポなしには苦い思い出がある。
以前に書いたが、
と●や親子は
と●やがカイに蹴られたと
言いがかりをつけ、
夜の8時にアポなしで
突然、2人で襲撃して来た。
太ももの直径10センチを
超える巨大なアザを見せ、
と●や母は
「カイちゃんにやられた!!
ヒトを蹴るために空手を
習わせてるのか!?
空手をやめさせろッ!」
と玄関先で怒鳴り散らしたのだ。
実際はその後の
事実確認により
やられたとされる日に
そんな事実はなく
意味不明だが
カイは納得出来ないまま
シブシブ謝罪させられた。
すると、
「ホントはカイちゃんが
やったんじゃないけどね。」
と悪びれもせずに
言い放ったという経緯がある。
同じレベルの人間にはなりたくはないので
学校側の対応を一旦待とうかと迷ったが
と●やの母へ電話をすることにした。
「もしもしぃ。」
何の躊躇もなく
電話に出た、と●や母。
「カイの事で話があるんだけど
今大丈夫?」
「別に大丈夫ですけど。」
「学校から何か連絡ありました?」
「ないですけどぉ。
なんか用ですかぁ?」
想定内。
学校側は連絡すらしていない。
用が無ければキサマなんぞに
電話しねぇッ!!
出来れば、かけた側の電話に
毎秒5万円課金されてく
マルウェアを仕込みたい
くらいだなんだよッ!!!
と思いつつも
「昨日、と●やくんに
下校中に何があったか聞いてる?」
「ああ、何か、
カイちゃんが
しつこく悪口言ってくるから
それがイヤで、とっちゃんが
振り払ったらその勢いで
カイちゃんが用水路に落ちちゃった
って聞いてますけど。」
ハァッ!?(`Д´* )
「真逆だから!
しつこく暴言吐きまくった
挙句、追いかけてウシロから
突き飛ばして用水路に突き落とし
たんだけど!!」
「とっちゃんはそんな風に
言ってなかったし!
大体、とっちゃんはヒトから
からかわれたり、笑われたり
するの大ッ嫌いなんで
そういうことするから
こっちも手出しちゃうんじゃ
ないんですか!?」
( ಠ益ಠ)ゴルァッ!!
その喋ってる上あごと下あごを
かっぴらいて背骨引き抜いて
パーツをバラし、
「レゴブロック白のみの出品です♥」
っつってメルカリに
出品してやろうかッ!?
「自分の子のこと
もうちょっとちゃんと
見た方がいいんじゃない?
ものスゴイ迷惑なんだけど!!」
そう、わたしが言った後
突如、家の電話が鳴った。
横目で確認すると
学校からだった。
気付くと
と●やの母との電話は
切れていた。
話にならんッ!!!
とにかく学校からの
電話に出てみると
「もしもし、担任のヤマ●ですが
おはようございます。」
「お世話になっております。
昨日のお話どうなりましたか?」
「その件ですが登校後すぐ
マサトさんの担任から本人に確認を
取り、その場でカイくんの方に
謝罪させましたので
ご連絡いたしました。」
「それで終わりですか?」
「本人もとても反省している
ようですので・・。」
「先方の親御さんへ
連絡などはしないんですか?」
「いえ、特には・・。
何より、カイくん本人も
マサトくんの謝罪を受け入れて
いましたし・・。」
「おかしくないですか?
ケガまでしてるのに
親に知らせないと言うのは。」
「こども同士のいざこざですので
本人たちの和解があれば
そこまで事を大きくする問題でも
ないかと・・。」
「十分大きな問題だと思いますけど。
では、と●やくんの方は
どうなってますか?」
「その件に関しては
教頭に代わります。」
何故??
何故に教頭が??
「おはようございます。
教頭のホ●ノです。
カイくんのお母さん、
この度はホントにカイくん、
大変な目に会ってしまいましたね。」
大変どころか
大問題だろうがッ!!
「お母さんのおっしゃりたいことも
よく分かるんですが
今、3年生はとても大変な時期を
乗り越えようとしてるところなんです。
じっと堪えて成長を待ってあげる。
それも親の務めです。」
「それ、自分の子がされても
同じこと言えますか?」
「そうですね。
お怒りはごもっともですが
騒ぎを大きくすると
緊急保護者会後、
一生懸命積み上げて
来たものが崩れて
また一からやり直しになって
しまうんですよ。
朝、と●やくんにも確認を
取りましたが、
カイくんも悪口を言ったり
やり返したりしているようですし、
友達同士、そういういさかい
を通じて、大きくなるんです。
じっくり見守っていきましょう?
ね??」
寝言は寝てからにしていただきたい。
緊急保護者会後に
積み上がったモノって
と●やの
傲慢さと下劣さ
だけだろうがッ!!!
「大丈夫です。
と●やくんもやりすぎを
認めていますし、今後は
我慢すると言っております。
カイくんのお母さんも
一旦、一歩引いて見てあげましょう?」
どいつもこいつも
話にならん。
そうこうしている内に
会社へ向かう時間になってしまった。
わたしは電話をぶっち切り
車に飛び乗った。
会社が終わったら
学校へ行って
直接抗議だ。
腹煮えくり返るキモチで
脅威のスピードで入力業務をこなす。
気付けば、
あっという間に
カイの下校時間が近づいた。
本来ならば
登校班で帰る予定だが
もちろん、迎えに行く。
道すがら
炎のタイヤ痕が付くほどの
猛スピードで・・
いや、法定内速度をキチンと
守って学校へ。
憂鬱そうな表情で学校から
出てきたカイに
「迎えに来たぞー!」
と手を振ると
気付いたカイは小さく頷く。
一旦、校庭で登校班ごとに
整列させられ、それから解散となった。
カイとひーは
わたしの車の方へやって来たので
「ちょっと待ってられる?
と●やの事で先生と話してくるから。」
そう言って職員室方向へ
歩き出そうとしたわたしに
「いいよ。帰ろう。」
「なんで?」
「いいから。帰ろう。」
カイはもう一度言った。
「いいって言うんだから
良いんじゃないの?」
ひーも言った。
皆、黙ったまま車に乗り
帰路につく。
家に入り、
ひーはさっさと自分の部屋へ。
「カイ、と●やがこのままでいいの?
ダメなことはちゃんとダメって先生にも
言わないと何も変わらないよ?」
カイの目を見てそういうと
「前に・・。」
カイは一旦小さく息を吐いて
それから続けた。
「前にと●やが言ってたんだよ。
『カイちゃんはいいな。
お母さんがふたりいるみたいで。』
って。」
???
どういうことなのか
よくよく聞いてみると
わたしの妹はちょくちょく
Bingo家に遊びに来ている。
よく庭でひーやカイ、わたし、妹で
遊んでいるのだ。
散歩したり、
鬼ごっこをしたり。
保育園の頃など妹はよくお迎えも
行ってくれたりもした。
それを祖父や祖母の軽トラに
乗せられて我が家の近くを
通り過ぎるたびに
と●やは見ていたらしい。
と●やは4人姉弟の2番目である。
すぐ下の弟は幼稚園の
年中くらいで
ようやく手が少し離れ、
これからは自分にも目が
向くかもしれないと思った矢先、
その下にまた
ほやほやの弟が出来てしまったのだ。
「と●やは可哀そう
かもしれない。」
カイがボソッと言った。
と●や・・・
可哀そうかもしれないが
カイ、お前も
たいがい可哀そうだぞッ!?
そして
と●やの母に至っては
ちっとも可哀そうじゃねぇッ!!
自分の手に余る数の
こども、こさえてんじゃねぇぇッ!!
「と●やはと●やで
戦ってるのかも。
だから、オレは
オレで戦う。
だから何も言わなくていいよ。
オレは負けない。」
・・・・・・・・・。
なんだよ。
お前、超かっこいいじゃねーか。
アイツの家だけ
ブラックホールに飲み込まれて
こんなんなりますようにッ!!
って本気で願ったハハが
超恥ずかしいじゃねぇかッ!!
この時まだ
9歳だったカイとの
器の差に
愕然とした。
Bingoの器
おちょこの裏並み。
鬼と化す
皆さま。
前回の回想録を読んでココロが
荒れに荒れていることでしょう。
出来ることなら、
そのささくれ立ったココロに塗り込む
ユースキンクリームをドラム缶いっぱい
送って差し上げたい。
という事で、少し箸休め的な
旬の話題。
っつってもよ??
クリスマスの話。
正確には27日。
Bingoにしては割と旬でしょ?
大抵の話は消費期限切れてるのばっかだし!←逆ギレ
とにかく。
Bingo家ではうすうす
サンタはいない・・
と気づいたであろう
こどもたちへのプレゼント終了宣言を発布し、
おのおの欲しいものを
あげて終了という味気ないものとなった。
しかし。
妹の旦那ピロちゃんこと
ピロ氏がサプライズでプレゼントをくだすったのだ。
突如、実家でクリスマス会が開催され
プレゼントを手渡された、ひーとカイ。
カイのプレゼントは
鬼滅の刃、タンジロウのコスプレセット。
姪っ子アコにねだられ、
ネズコのコスプレセットと
合わせて買ってくれたそうだ。
カイとアコ。 昭和感がハンパない実家にて。
ふたりが喜んで着替え
きゃっきゃと写真撮影をしているのを
わがハハが言う。
「あれは何なんだ?
何かの流行りか?」
「あれは今、大流行りの
アニメのキャラクターの衣装だよ。」
「ああ!!あれな!!
無賃乗車
が何とかって言うヤツ!!」
渾身のドヤ顔でのたまうハハ。
鬼滅の刃
無賃乗車編・・
レンゴクさんという方、
お亡くなりになってるらしいけど・・・
ニュースで何か食べてるレンゴクさんとやらも
お見かけしたので
もしかすると無賃乗車プラス
無銭飲食の可能性もいなめないが
無賃乗車が原因だとしたら
処罰厳しすぎやしないかッ!?
意気揚々と無銭飲食を楽しんでいた頃のレンゴク氏。
「無賃乗車じゃなくて
無限列車編だよ。」
「はぁ?」
「む・げ・ん・れ・っしゃ・へ・ん!!」
「無限乗車券??」
すごく、
ドラえもん臭、すっけど・・
もしくは犯罪の臭いが・・。
自分の聞き覚えのある言葉に
寄せ過ぎじゃないか?
このヒトたちの
乱暴な幅寄せ運転級にッ!!
っつーか、
わたしもまだ鬼滅に1ミリも触れた
ことないからそれが何たるかも知らないですが。
そんな中、
着替えたネズアコが
ハハことばぁちゃんに嬉しそうに
見せにやってきた。
「あら!アコちゃん、
似合ってるねぇ。
口にくわえてるのは何だ?」
アコは答えもせず、
ニコっとして駆けて行ってしまった。
説明面倒くさかったんだな・・。
「あのくわえてるヤツは
なんなんだ?」
「え?あれ?あれは多分、
お手製の
歯列矯正器か
ドサ回り中の
長渕剛さん気取りの
ハーモニカ吹き
かな。知らんけど。」
「はぁ~。
お金がなくてか?
だから
無賃乗車か」。
もしこの記事を
鬼滅ファンの方々が
お読みになったら
ハハもわたしも
鬼と化したファンの方々に
シバき倒されます。
『いじめ』じゃないならなんなんだ。その6
およそ5年に及ぶ『いじめ』の回想録です。
「授業参観で会おう」
笑えんッ!!!
笑えんぞッ!!!
ストレスが溜まる一方じゃないかッ!!
と、お叱りを受けそうな回想録となっておりますが
ハーブティーでも大ジョッキでがぶ飲みして
小一時間ほどブレイクダンスを踊ってから
お読み頂けるとよいかと。
カイの下校時の
用水路突き落とし事件。
「事件は会議室で
起きてるんじゃないッ!!
用水路で起きてるんだッ!!」
織田裕二さんくらいの熱さで
学校へ電話した。
事のあらましを担任に告げると
「とりあえず、ケガの方は
大丈夫でしょうか?
マサトくんの担任へも事情を説明しますので。」
担任は電話口で特に慌てる様子もない。
マサトもいいが、そもそも
と●やについてはどうなってるんだよ!!
重大なことが起きているという雰囲気ではない。
後で処遇の方は追ってご連絡いたします・・
的なことを言われ電話を切られた。
ごめん・・
これってフツーですか??
用水路に突き落とされて
ケガ人が出ているのに??
結局、
その後、学校からは
何の連絡もなかった。
もちろん、マサトの親からも
と●やの親からもウンともスンともない。
わたしがちょっとヒトとの関係を
ないがしろにしている間に
わたしの中の常識と
世間との常識の間にもうどうにも
埋まらないミゾが出来ていたらしい。
そうそう、
わたしの毛穴くらいのミゾ・・❤
だれの毛穴のミゾが
ミキサー車3台分のファンデでも
埋められねぇッて???←誰も言ってない
フツーは親御さんなり
なんなりが
「ウチのバカ息子がすみませんッ!!
ほら、あんたもしっかり謝りなッ!!」
っつって、
わたしとカイの前でゲンコツで
ガツンとやるか、
「謝」の文字がオレンジ色に輝く
焼きゴテでオデコの真ん中に
「じゅ~ッ!!」って押し付け、
肉の焦げる臭いを漂わせつつ、
「ホント、ごめんなさいねぇ。
これで許してやってね?」
とか、言うのがフツーじゃないの!?←やはり世間との間にミゾがあるらしい
翌朝。
「ひー、カイをよろしくね。
そうだ、今日は寒いから
手袋と耳あてしてきなよ?」
カイの顔が途端に曇った。
「なに?どうした?
耳あては?」
カイは手持ちのトートバッグから
耳あてを出した。
耳あては片方があと数ミリで
もげ落ちそうになってブラブラと揺れた。
「何これッ!!
フレイルじゃねぇんだから!!
誰かこれでブチのめすのか!?」
フレイル:参照
本日は「フレイル」という言葉だけでも覚えて帰ってください。
聞けば、1週間ほど前に
耳あてをしているところを
ウシロからマサトに無理やり引きちぎられた
と言うではないか。
「今日からしばらくは
送り迎えするから。
登校班に加わらなくていいぞ。」
マジで
いい加減にしとけよ。
2週間後の
授業参観で
チビらせてやるから
待ってろ。
『いじめ』じゃないならなんなんだ。その5
およそ5年に及ぶ『いじめ』の回想録です。
「期待してる場合じゃない」
前回の話でゾッとした方、
気分を害した方、
さまざまな感想を持った方がいらっしゃるでしょう。
学級崩壊後、
この学校、大丈夫か???
と、疑念のみが湧いてくるばかりで
どうしたものかと頭を抱えていた。
カイ本人はもう諦めているのか
先生に抗議することも止めたようだった。
だからと言って、やられることや
間違ったことへ抵抗することまで止めては
いなかったようで
自分に味方がいなくても
言われたら、言い返し、
叩かれたり、蹴られたりすれば
同じようにやり返してもいたようだ。
ただ、自分から仕掛けておいて
劣勢に追い込まれたりする、
と●やや、ケイタは
途端に被害者を装い、
先生に言いつけ、
そのたびに理不尽な叱られ方を
することにストレスをためてはいた。
来年度、精神を病んだ今の先生が
変わればよい方向に向かうだろうか・・・
その淡い期待1点にかけて
登下校時、毎回浴びせられる
「早く死ね」
「クズ」
「さっさと消えろ」
という呪いの言葉も
受け流してなんとか学校に通った。
が、ある日の下校時。
先に帰宅していたわたしの目の前で
開かれた玄関で
悔し泣きを堪え、
しゃくり上げながらカイが立ち尽くした。
カイの下半身はずぶ濡れになり、
ズボンのひざ下が裂け、
血が滲んでいるのが見えた。
「どうしたッ!!?」
慌てて駆け寄ると
「ぐうぅぅッ。」
と呻き、二の句が継げず
泣き出したいがどうにか我慢しようと
しているのが分かった。
後から入って来た、ひーが
「と●やと6年の、マサトにやられた。」
と言って息を切らしていた。
「取り合えず、それを脱いで
着替えな!」
よく見ると、ランドセルも濡れていた。
それを下ろさせ、
ズボンを脱がせ、ひざを見てみると
擦り傷とえぐれている部分とで
エグいことになっていた。
ひーによると、
学校で解散となって先生が見えなくなった
辺りで
と●やのいつもの暴言が始まり、
始めは無視していた、カイ。
無視していることに腹を立てた、と●やは
カイに体当たりや蹴りを入れ始めた。
しばらく無視していたカイが
遂にキれ、
カイが蹴り返すと、と●やはヒートアップ。
ひーが
「いい加減にしろよッ!」
と、注意すると
「うるせーんだよッ!」
とツバを吐き、怒鳴り、
またカイに対して
「さっさと死ねよッ!!」
「クズがッ!!」
と暴言が始まった。
うんざりしたであろうカイは
速足になって1番前を歩いていたの
6年の班長マサトの真後ろについた。
そこを走って追いかけてきた
と●やは思い切りカイを突き飛ばし、
マサトの背中に突っ込んだという。
押されたマサトは振り返り、
今度はカイを前から思い切り
突き飛ばした。
カイは倒れそうになりながら
何とか耐えたようだが
そこへさらに、と●やが力いっぱい押し、
反動で戻ってきたカイを
またマサトが押し返し、
そのふら付いたカイを
と●やが用水路の中めがけて
突き落としたというのだ。
( #✧Д✧) カッ!!
聞いた瞬間、
血管が切れたかと思った。
カイは用水路の淵にヒザを打ち、
深みに落ちた。
と●やもマサトもゲラゲラと
笑っていたという。
カイはそこから這い上がり、
走って家へ帰ってきたのだ。
ひーはそれを追いかけてきたが
ウシロから
「班から勝手に
抜けんじゃねーよッ!!」
と怒鳴り声を浴びせられたという。
ヒザを洗い、
消毒をしていると、
「今までにも
何回か畑に突き落とされたり
したこともある。」
と、ひーが言った。
「なんで今まで言わなかったの?」
驚いて振り向くと
「カイの言い返しが
悪いこともあったし・・。」
ひーは小声で言った。
しかし、今回の事は
さすがにヒドイと思ったのだろう。
ひーはバツが悪そうに告げてきた。
許せん・・・💢
このうらみ、
はらさでおくべきか・・
魔太郎を知っているあなたは私と同世代
来年度に
期待してる
場合ではない。
そして
わたしは
受話器を取った。
『いじめ』じゃないならなんなんだ。その4
およそ5年に及ぶ『いじめ』の回想録です。
『あおむし事件』
ほぼ話したこともないヒトに
LINEするのには抵抗があったが
意を決して連絡してみた。
「突然、すみません。
同じクラスのカイの母ですが
今日の発言が気になったので
お時間があればお話が聞けたらと思いまして。」
数分後、返信が来た。
「あまりのことだったので
こちらから連絡しようかと思ってたんです。」
それから長い長いLINEが送信されてきた。
発端は理科の時間。
「虫の成長を観察しよう」という内容の授業は
もともと先生が用意していた小さなあおむしを
4班それぞれに5,6匹ずつを飼育ケースに入れられて用意されていたが
自分たちでも外に探しに行ってみようと
いうことで皆で校庭に出たそうだ。
皆それぞれに植物の葉の裏や
雑草の中に幼虫がいないか探し、
しばらくすると
まゆちゃんはとても大きい
アゲハ蝶の幼虫を見つけ、同級生たちは
色めきたったらしい。
しかし、そこで、と●やとケイタは
「俺たちがそれもらう!」
と言って、まゆちゃんから無理やり幼虫を強奪。
まゆちゃんのお母さんも注意はしたが
幼虫を強奪した2人は知らんぷり。
まゆちゃんは怖くてなにも言えず
悲しそうにしていたところへ
「まゆちゃんが見つけたんだから
まゆちゃんに返してあげなよ!!」
とカイが注意したそうだ。
注意されたことに腹を立てたであろう
と●やが最初にカイに掴みかかり、
それからケイタ、てったと何人かが加わって
カイ VS 大勢でもみ合いに。
まゆちゃんのお母さんと先生が止めに入り、
アゲハの幼虫は無事にまゆちゃんに戻された。
しかし、これで話は終わらない。
教室に戻る道すがら、
カイはさきほどもみ合いになった連中から
聞くに堪えないような罵声を浴びせられ
それは教室に入ってからも止まなかった。
班ごとの席に着き、
班の真ん中に用意されていた飼育ケースに
まゆちゃんは先ほどの立派な幼虫を一緒に入れたという。
それから10分ほど経った辺りで、
「クソカイが俺たちの幼虫を殺したから
俺たちもクソカイの班の幼虫、
全部殺すッ!!」
突然、ケイタが叫び、
カイとまゆちゃんの班の幼虫の入った
飼育ケースをひっくり返し、
ケイタとと●やはカイたちの幼虫を
全て素手で叩き潰してしまった
というのだ。
もちろん、あの大きなアゲハの幼虫も
この惨劇を免れなかったそう。
これを聞いて
ゾッとした。
自分たちの幼虫を殺されたから
殺し返すという行為。
その異常な思考回路。
恐怖でしかない。
ケイタ、と●や、てったは
自分たちの幼虫をカイが殺すところを見ていたと
証言したことにより、
先生は3人の証言があるのだから
カイが殺したのだろうと判断したらしい。
カイは注意を受け叱られたとのことだ。
まゆちゃんのお母さんは
カイが彼らの班の幼虫を殺したところは
見ていないとのことだったが
自分の席に座っていたカイが
わざわざ彼らの班のど真ん中にいる
幼虫たちをどうやって殺したというのだろう。
もし殺そうとしたとして
その3人はただただ黙って見過ごすだろうか。
カイの報告によると
授業中、目の前のケースから
幼虫を取り出し、
机の上に這わせるとそれを指で潰していたという。
途中でそれを目撃してしまったカイは
「これから育てるヤツだよ!」
と注意したらしい。
そこでブチ切れた、ケイタは突如ウソを付き、
カイを攻撃する材料を得た他2人は
ケイタに話を合わせたのだろう。
どちらにせよ、他の班の幼虫を
殺した3人も先生から叱られた。
「その授業の終わりに
先生からプリントが配られたんだけど
と●やくんがカイちゃんのところまで
やってきてプリントを取り上げて
ワザと床に落として何度も踏みつけて。
慌てて止めたんだけど・・。」
まゆちゃんのお母さんの考察によると
まゆちゃんの見つけた幼虫の件が発端でと●やと
ケイタの怒りを買ったのではないかと。
どちらにしても彼らの行動は
普通ではない。
カイは何度も先生に自分はやってないと
主張したらしいが
3人もの証言が証拠であるとし、
これ以上話をややこしくするなと
全く聞き入れてもらえなかったという。
結局はただ面倒くさかったのだろう。
何となくは分かっているけど
その3人を注意すればもっと厄介な事になるし、
手が付けられなくなる。
だったら、カイに我慢してもらえばいいという
そんな安直な解決を選んだという事だ。
これがまゆちゃんのお母さんの見た
一部始終だった。
あんまりではないだろうか。
先生とはなんだろう。
教育とはなんだろう。
2018年 あおむし事件
将来、試験に出るかも
しれないよ。
『いじめ』じゃないならなんなんだ。その3
およそ5年に及ぶ『いじめ』の回想録です。
『事の真相』
学級崩壊後のクラスの見守りが
開始されてから1ヵ月。
学校からまた招集がかかった。
何らかの進捗を聞けるのだろうか。
わたしから見ると何の変化もない1ヵ月だったが。
保護者たちが3年生のクラスに
集まり、こどもたちの椅子に座り
何故か教壇に立つ教頭の口が開かれるのを待った。
担任は傍らにただ黙って立っている。
「皆さん、今日はお忙しい中
お集まり頂いてありがとうございます。」
テンプレートな挨拶から始まり
嫌な予感がした。
「今日、お集まり頂いたのは
今日で前回の保護者会からおよそ1ヵ月が
経ちまして、
だいぶクラスも落ち着いてまいりましたので
一旦、見守りの方は終了ということで・・。」
ウソだろッ!!!
およそそこにいた半数が
どよめいた。
いつ、何がどう変わったのか、
誰がどう見て落ち着いたと思ったのか
レポート用紙5億枚にして提出しろッ!!
どよめいたことにより、
教頭はBプランを用意していたと思われる。
「とは、言ってもまだ心配だな・・
と思っている保護者様もいらっしゃると
思うので今後は自由見守りで
各々都合がつくときに見守っていただこうと
いうことになりました。」
おいおい。
勝手に決めてんじゃねぇ。
加害側は喜んでるかも
しれないが
被害側は納得してないぞ??
そのざわついた中。
ひとりの保護者が
「ちょっといいですか?」
と、手を挙げて立ち上がった。
「私はこの間、理科の時間に
見守りに入らさせて頂いたのですが
とても落ち着いたとは思えないんですけど。」
ざわついた。
まゆちゃんのお母さんは続けた。
「その時の状況があまりにも
酷かったんですけど
ノートには良いことしか書かないでって
言われてるのでそれも書けてません。
あのノートの意味ってなんですか?
良いことなんてひとつもなかったですよ。」
最後は語気が強まり
憤っているのが伝わった。
教頭はすかさず、
「前にもご説明しました通り、
こどもたちは、いい子だねって
褒めて育てればいい子に・・。」
と話しているのを食い気味に
まゆちゃんのお母さんは
「カイちゃんが可哀そう
すぎます!!」
と言い放った。
突如、発せられた息子の名前に
ココロがざわつく。
「とにかく、良いことだけを
書けと言われても書けませんので
わたしはその日、何も書いてません。」
まゆちゃんのお母さんは
顔を真っ赤にして椅子に座った。
カイに何が・・・
結局、
見守りは行きたいヒトが
行くスタイルに変更となった。
その場でいろいろ聞かれても
まゆちゃんのお母さんに質問しても困惑されるかもしれない。
わたしは帰宅後、
忙しい時間が過ぎたであろう時間帯になるのを待って
LINEをしてみることにした。
カイの報告と
まゆちゃんのお母さんの
証言とで
事の真相が
明らかになった。
『いじめ』じゃないならなんなんだ。その2
およそ5年に及ぶ『いじめ』の回想録です。
『100%信じること』
よく『いじめ』られる側にも
問題がある。
と言われるが、
鉛筆を折られたり、
プリントを踏みつけられたりという事に対する
同等の対価とはなんだろう。
相手に何をしたらそれほどの報復措置を
受けるのか。
わたしはよく、
「やられたらやり返せばいい。」
とは言う。
が、それは同じくらいのお返しであって
それ以上でもそれ以下でもあってはいけない。
それが、お返しの美学。←は?
今回のこの
鉛筆を折られた事の前に起こった
『何か』
プリントを踏みつけられる事の前に起こった
『何か』
は非常に重要だと思う。
相手をそこまで怒らせるという事をし
報復措置としての対価がそれであるならば
それを是非お聞かせ願いたいのだ。
つまり
「鉛筆を折る」「プリントを踏みつける」
VS
「悪口」
だった場合、
果たしてイコールでよしとできるだろうか。
では
「鉛筆を折る」「プリントを踏みつける」
VS
「突き飛ばす」
これもどうだろう?
消しゴムを粉砕されるも足せば
イコールには出来ない気がする。
では
「鉛筆を折る」「プリントを踏みつける」
VS
「ヒトの弁当を無断で食う」
これはもしかすると報復されてもも仕方ないヤツ
かもしれない。
では
「鉛筆を折る」「プリントを踏みつける」
VS
「相手の了承を得ない
不意のアイスバケツチャレンジ」
これも報復されても仕方ないヤツ。
では
「鉛筆を折る」「プリントを踏みつける」
VS
「野犬をけしかける」
これは論外。
鉛筆、プリントの報復を受けても
おつりがいるタイプのヤツ。
とにかく。
何をして報復を受けたか。
それは報復されても仕方がないものだったか。
それともそもそも何もしていないのか。
ひとり、モヤモヤしたまま
カイの宿題をやる姿を
何が起こったか聞く間合いを
計りながら待った。
宿題が終わり
少し落ち着きを取り戻したカイに
聞いてみた。
が。
カイの話はわたしの想像を超えた。
あまりのことににわかには
信じがたい内容。
こどもを100%信じる。
残念ながらわたしにはこれが出来ない。
これはこどもに限らない。
誰だって自分に都合の良い話をするし
嘘だってつく。
カイが嘘をついているついていない
ではなく
それが真実の全てかどうかの
判断はわたいしには付けられないからである。
どんな話も角度を変えると違ってくるし、
当事者の主観で全く逆の話になることもある。
もちろん、今回のことは
もの凄く憤りを感じるし、許せないことである。
はっきり言って
こんな事をしたヤツを
5万匹のゾンビの群れの中心に
「召し上がれ♥」
っつって素っ裸で放置してやりたい。
しかし事の真相を別視点からの
証言を得ないと7割、8割は信じられても
それ以上は判断できないというのが
正直なところなのだ。
ただカイからの話が
9割もしくは10割が本当だとしたら
到底許せないことだった。
だが。
この話の真相は意外に早くに聞く機会が
やってきたのである。
あなたは
100%
こどもを信じること
できますか?
『いじめ』じゃないならなんなんだ。その1
およそ5年に及ぶ『いじめ』の回想録です。
『トンネルの入り口』
学級崩壊し、
緊急保護者会後は保護者が
持ち回りで出来る限り時間を作り
学校に顔を出す日々。
わたしの仕事は自分で予定を
組めばなんとかなることもあり、
一時間目を見たり。
午前中で猛ダッシュで仕事を終わらせ
午後一の授業を見たり。
なんてことを週に2回、
多いときは3回学校を訪れた。
取り合えず、1か月から2か月を
覚悟して見守ろうという要請。
見に来れるときだけ
でいい。
そう言われても
自分の子が関わっている
ことだから出来るだけ行くことにした。
当然、他の親と
同時間帯を見守ることもあった。
そんな時も
と●やはいつもの通り
カイへの攻撃を辞めたりは
しない。
わたしの見ている前でも
平気で足をかけて転ばせたり。
転んだ直後に
足を踏んだり。
授業中だろうがお構いなしに
暴言を吐いたり。
それが日常だった。
そこで見えてくることもある。
面白がって
と●やに便乗する子。
と●やに絡まれるのを恐れて
仕方なく従う子。
ターゲットにならないよう
存在を消す子。
学級として破綻していた。
見守りが始まり、
3週間ほど経ったくらいだろうか。
帰宅したカイに宿題を
促すと
「あとでやる。」
「いいから今からやれ。」
しかし、
黙って動かないカイ。
「そんなにやりたくないなら
ママがやったろうか?
超、大人の字で書いて
名前の欄にもママの名前書いて
やるから提出して来いッ!」
わたしがランドセルを
開けようとすると
カイはすぐさまランドセルを
ひったくり
仕方なさそうに中から
配られたであろうプリントを
取り出すのを見て
四の五の言わずに
さっさとやればいいものを・・
と夕飯の用意を始めるため
キッチンへ。
チラリとキッチンから
カイをのぞくと
カイは取り出したであろうプリントを消しゴムで
消している。
もう間違えたのかよ。
しばらく静かに見ていたが
延々と消しゴムで何かを消し続けている。
何かがおかしい・・
ウシロからそっと近づき
覗き込むと
なんと
プリントには
無数の汚い足跡
が付いていた。
心霊スポット、ドライブ後の
車の窓ガラスには
無数のこどもの手の跡がぁぁぁあああッ!!
的なヤツとは
似て非なるモノ。
近くにあった
もう一枚のプリントの
足跡はもっと酷かった。
大体の察しはついた。
わたしの方も見ずに
黙って消し続けるカイ。
何も言わず
もう一枚を取りわたしも消すのを
手伝おうとすると
「自分でやるからいい。」
カイはまだわたしを
見もせずにプリントを取り上げようとした。
「ふたりでやれば早いじゃん。」
そう言って、カイの
ペンケースから別の消しゴムが
ないか中を確かめる。
絶句。
鉛筆の3本中、2本が
真ん中から折られていた。
1本は芯だけが根元からしっかり
折られている。
もしかするとその1本は
自分の筆圧で折ったのかもしれないし、
折るには短すぎたのかもしれない。
そして消しゴムは
細かくちぎられ粉々だった。
その中でも大き目なヤツを拾い、
プリントの足跡を消し始める。
「ごめんね。」
ふいにカイが謝る。
「なんで謝るの?」
「だって折角買って
くれたヤツなのに・・。」
「自分でやったの?」
「違う。」
「ならいいよ。」
「・・・・・・。」
「悪くもないのに謝らなくていいんだよ。
モノはまた買えばいい。
何回やられようが
その時はまた買ってやるから。
ただ・・・
こんな事で
負けるなよ。大丈夫。
ママがいるぞ。」
黙って頷くカイ。
「さっさと消して
宿題やっちゃおう!な!?」
そう言って
張り切って小さな消しゴムを
プリントに力いっぱいこすり付ける。
と、真ん中から
勢いよくビリィィィィ!!
と破れてしまった。
「ちょっとぉッ!!
もう!!ママはやんないでッ!
あっち行ってて!!」
「違うし、手伝おうと
しただけだしッ!!」
「もう、と●やより
タチ悪いし。」
と●やより舘ひろし

だとすれば激しく同意だが
アイツより悪いとは聞き捨てならない。
「いいじゃん。
テープで貼れば。」
「もう!!(# ゚Д゚)
ごはん作ってれば?」
わたしからプリントを
笑いながら引ったくるカイ。
それから
しばらく頑張って
消しゴムで足跡を
消していたカイ。
これが暗くて長い
トンネルの入り口。
イライラしたくなければスルーして。
みなさま、ご無沙汰しております。
なんだか知らぬ間に年が2回も明けちゃってました。
Bingoです。
ブログから去っておよそ2年。
もう誰も読んでもいないかもしれませんが
お恥ずかしながら戻ってまいりました。
とてもではないが、あれから
笑いに変換できなくなってきたカイを取り巻く環境。
皆様にお伝えするには
あまりにもヒドイ惨状と心理状態のため
収拾がつくまでは・・・
とブログ封印。
そして昨年末。
つい1週間前にすべてに決着がつきました。
結論から書きますよ?
いいですか??
ほらほら、
ココロの準備はイイ??
ちゃんと化粧したッ!?
歯も磨いた???
パーティーの用意は??
ヒゲめがねも!
パーティに必須のあれよ??
知ってるでしょ?
そうそうこれよ。
これぞヒゲめがね・・・
ヒゲ・・めがね・・だけれども・・・
パーティ気分があれな感じに・・。
こっちよこっち。
これぞヒゲめがね。
さっきの方がいいってヒトも
いるだろうけど
お招きするのは自己責任でね♥
オードブルもほっともっとに予約した??
あと、打ち上げ花火もっ!!
なん十発とも言わないからッ!
一発派手にね!!
誰もここまでのヤツは
望んでないから
あくまでもパーティ気分を盛り下げない程度の
ヤツを用意して!
いいから早く言えって?
それでは行くわよ??
カイ・・
『転校』
することになりました♥
ここからは
転校までの回想録
『邪悪チルドレンと忖度教師』
開始します。
イライラしたくなければ
スルーして。
授業妨害する新たな人物
皆様、
こんにちは。
更年期かな・・
たまにスゴイ頭痛がやってくる。
そんなお年頃のBingoです。
さてと!!
ゾンビあるある【No.28581】
必ずいる
お色気要員。
そんな場合じゃないから。
というシーンでも
化粧バッチリ。
お色気全開なヒト。
ホラー映画の鉄則で
ホラーにより過ぎないようにするために
お色気シーンを
必ず入れてくるという
例のヤツだと思うが
違和感バシバシだ。
メイクするヒマあるなら
キチンと食糧確保して欲しい。
さて。
『ぶっ殺す』、『死ね』を
と●やから読唇術で読み取った前回。
しかしである。
見守りにより発覚した
もう一つ、
より重要な問題。
そう。
カイの授業態度である。
姿勢はすこぶる悪く
座っているうちに
どんどん傾いていき
最終的に
沈みかけのタイタニック
みたいになったりする。
←参照画像
姿勢もさることながら
起動状態が常に

的にしばらく動かないときた。
授業に身が入っていない
どころではなく
2%でも脳に滲みて
いるかどうかも怪しい。
バッテリーが死にかけの
ガラケーのよう。
今の今まで
ものすごく悪い点数のテストを
見てこなかったが
のび太くんへの
オマージュとして
悪いテストは時空のひずみに
葬り去っていたのかもしれない。
見守りで学校に行って
よかった。
授業を妨害もしないが
授業自体を
受けていないという事実。
先生は今はただ
邪魔さえしなければ
きちんと授業を受けようが
受けまいがお構いはしません。
というスタンスなのだろう。
わたしは2日後また
学校へ行くことに。←相当ヒマなのか
行って失敗した。
振替で授業は体育に
なっていたのだ。
これではカイの
授業態度を現行犯で
注意出来ないではないか。
流石に体育は
ぼーっと出来ないだろう。
しかもぼーっとなど
していられないドッヂボールだった。
しかも4年生との合同授業。
人数が少なすぎて
たびたび合同となっている体育だが
明らかにしぶしぶ顔の4年生。
わたしだって
御免こうむりたい。
「皆さん、今日は
3年生と4年生で
ドッヂボールをします。
今日はいつものルールとは違います。
必ず、皆がボールを投げること。
ボールを投げていない子が
いるチームは勝っていても
負けになります。」
4年生の担任が
始める前にこうのたまった。
惨劇への備え。
と言わんばかりのルールである。
いかに毎度大変なことに
なっているかが伺える。
「それでは、始め!」
中央線にて先生が
ボールを垂直に投げた。
双方のチームのジャンパーが
ボールを奪取するために飛ぶ。
ボールは4年生チームに。
拾ったボールを
すぐさま3年生をめがけて
投げた。
しかしここからである。
3年生は毎回と言って
いいほどボールを
奪い合おうと揉めるのだ。
「投げていないヒトが
いないように
ルールを守りなさいよ!」
4年生の担任がホイッスルを
吹きつつ叫ぶ。
と●ややてったは
仲間のチームだからと言って
容赦などしない。
ものすごい仏頂面で
ボールを渡し
「早く、投げろよッ!」
と威嚇するのだ。
あらかた全員がボールを投げ
る終わると
もう、と●やとてったの
独壇場だった。
4年生のか弱そうな女子にも
えげつないボールを投げ
当てていく。
しかし4年生も負けては
いない。
中でも野球部の男の子は
と●や、てったを
幾度となく当て外野へ出した。
その度、観覧していたわたしは
「ヨシッ!!」
とひとりガッツポーズ。
3年生の保護者でありながら
敵チームを熱く応援する始末。
2回戦が終わって
3年生が1勝、4年生が1勝。
と●やが
感じ悪い態度で
4年生チームのエースを挑発している。
心理カウンセラーでなくても
アイツは問題大ありだと
いうことは一目瞭然だ。
そして最後の一戦を
しようという段で
「最後はボールを2個に
しますよ!」
と、先生からとんでも提案。
アホじゃなかろうか・・
ボール1個でも
アレなゲームなのに
ボール2個にしたら
とんでもないことになるぞ・・
この予感はズバリ的中した。
先生は途中から
目視でボールを裁けなくなった。
それまでは
ボールが当たればホイッスルを鳴らし、
と●やとていちいち名指しで
外野へ出されていた。
その先生の目が手薄になり
と●やは今まで封印していた
ズルをし始めたのである。
ボールが増えたことにより
ゲームはより一層、加熱しカオス状態。
4年生のエースが
と●やを何度も当てたが
彼は外野へ出ようとはしなかった。
4年生は内野にエースを残し
ゲームは終了。
内野の人数は数えるまでも
なく先生は
「3年生の勝ち!」
と、宣言。
「ズルしたのに!」
当然だが4年生は
抗議した。
そりゃ、そうなるだろ。
「文句がある人は
先生に直接言いなさい。
文句を言いあうなら
どちらも負けにしますよ。」
なんという横暴支配だろう。
元はと言えば
先生、あなたのせいでしょうし。
「3回も当てたのに
外野に出ないなら
誰だって勝てるし!」
遂にエースが言った。
「はぁ!?
何言ってんだ、てめぇ!
笛鳴らされてねぇんだから
当たったことになんねぇんだよ!」
いや。
違うし。
鳴らされなくても
出るのがルールだし。
「はい。
もう、どちらも
負けです。」
先生が大声で怒鳴った。
「なんでだよッ!!」
と●やはかな切り声を上げ
喰ってかかった。
「うるさいッ!!
文句を言ったら
どちらも負けにすると
言ったでしょう?
だからドチラも負けです。」
何だこの授業。
アホ過ぎて
何も言えない。
火に油・・・
いや
火に核弾頭を
くべておいて何を言うのか。
廊下で4年のエースと
一触即発になりながらも
なんとか教室まで
戻っても
と●やの怒りは収まらず
奇声を発しては
床を蹴って地団駄を踏んでいた。
そんな彼を取り巻きたちは
「俺たちが勝ってたのに
アイツのせいで負けにされた!」
とか
「今度、アイツのこと
ぶっ潰してやろうぜ!」
とか、出来もしないことを
と●やをなだめるために
声をかけていた。
この後も国語の授業だと言うのに
文句を言い続け、
一向に着替えようとしない、と●や。
自分のロッカーに
荷物を戻そうとやってきた
コウタロウくんを
突き飛ばした辺りでわたしも
また口を出してしまった。
「もう終わったこと
なんだし、早く着替えな?」
と、声を掛けるや否や。
バンッ!!!!
なんと、と●やは
わたしの足元に自分の着替えの
入った荷物を叩きつけてきたのである。
「うるせぇんだよ!!
黙ってろ、ババァ!!」
頂きました。
お得意のヤツ。
「いや、うるさいのはお前。
おまえが黙れ。
終わった事をいつまでも
いつまでもグジグジグジグジ!
恥ずかしいと思えッ!」
と●やはわたしの足元に
叩きつけた自分の荷物をさらに蹴り
ロッカーの枠にぶち当てた。
そんなとき
ようやく先生が教室に
戻ってきた。
「早く席に着きなさい!」
と●やはそのまま
片付けもせず
先生の度真ん前の席に着いたが
身体を完全に横に向け
わたしを見ていた。
「と●やくん。
ちゃんと前を向いてね。」
と●やは睨みならが無言で
ずっと見続けている。
わたしはもう飽きたので←おい
我が子、カイにちゃんと授業を
受けるよう小声で指示をだす。
そしてふと顔を上げると
と●やが目に入る。
まだ見てるしッ!!!
「見てんじゃねぇよッ!!」
授業中なのに
怒鳴る、と●や。
こっちのセリフだッ!!
わたしが見るのを
待ってたのはおまえだろうがッ!!
一番前の席に座らされてる
クセに
ウシロで見守る保護者と
目が合う方がオカシイだろ。
「なんですか?
と●やくん?」
先生はと●やに
注意するつもりで声をかけると
「なんか、あのオバサンが
オレの事ずっと見てるんです。」
「それは、と●やくんが
前を見てればいいと思うよ?」
ねぇ、先生。
見てないよ?
と否定はしてくれないのか?
「だって、前見てても
絶対ずっと見てるし。
キモチ悪ぃぃいッ!!」
コウタやてったと手下どもが
笑いだした。
(☼ Д ☼) クワッッ!!!
クソガキ・・・
わたしの顔色を瞬時に
察知した、カイ。
やめて!やめて!
と言いたげに首を横に
振り続けている。
Bingoが止める
ワケがない。
先生が静かにしなさいと
たしなめるも
「キモチ悪い。」
を口々に言い出す
と●や一派。
「って言うか、
と●ちゃんが
わざわざ振り返って
オバサンの事見てるんじゃーん。
オバサンのこと
スキなんじゃん??」
この言葉に教室中が
と●やの手下も含め
大爆笑となり
「スキじゃねぇしッ!
バカじゃねぇの!?」
と●やは顔を
真っ赤にして
必死に叫んでいたが
爆笑の渦に
見事にかき消されていた。
さらに収拾が
つかなくなった教室。
疲れ切った先生と
「やっちゃったよ・・。」
と頭を掻き毟るカイ。
授業妨害をする新たな人物
それはわたし。

















