15年以上続く後頚部痛(首の後ろ-後頭部痛)の整体治療 (頸椎椎間板ヘルニア?・変形性頚椎症?・ | 【大阪】 整体師養成校 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院                      JHSC整体治療室 = 公式ブログ

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15年以上続く後頚部痛(首の後ろ-後頭部痛)の整体治療 

(頸椎椎間板ヘルニア?・変形性頚椎症?・歯髄の炎症?)

歯根の骨折が関連していた後頚部痛の治療解説です。
患者Sさん=46才-女性-事務職/主婦の症例より

 

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①    Sさんの病歴・・・
患者Sさんは、別件(子宮内膜症/過多月経)で来院されましたが、記憶にないほど昔から、両こめかみに慢性的な頭痛がほぼ一日中あるので、これについても併せて整体治療する事になり(20年以上続く慢性頭痛の整体治療)、こめかみ部の頭痛が改善してきたころ、「実は、20代の後半から首の後ろの方も毎日痛みがあり、鍼灸治療や接骨院でマッサージを何回してもコリが取れません」と訴えられたので、この件も整体治療する事になりました。



②    Sさんの診察
【後頚部痛の診察所見】
・痛む部位は第2~3頸椎の左右の横突起付近で、同部に1円玉パチンコ玉大のコリ(腫瘤)があるそうです。☚触診でも確認済み
・痛みが増強する、あるいは軽減する姿勢は特に無いそうです。
・手-腕の神経学検査は正常で、しびれや巧緻運動障害もありませんでした。

【慢性頭痛の診察所見】
・眼痛や視野の異常は無いそうですが、左右のこめかみの持続性の慢性頭痛が、少なくとも20年以上前からあるそうです。いくつかの病院・医療機関を受診しても具体的原因が分からず、現在は(副作用が怖いので)鎮痛薬の服用もできるだけがまんし、家事や仕事についているそうです。
・副鼻腔炎、中耳炎の既往、あるいはめまいや耳鳴りは無いそうですが、慢性的な歯周病と齲歯があり、歯茎が薄くなり、歯周ポケットも歯肉全域でかなり進んでいるそうで、20年以上前から毎年何度も歯科医院に通院されているそうです。現在は、右の上奥歯に齲歯があり、抜くか抜かないかの境目だそうです。
・視診上、座位では左右こめかみに1本ずつ、静脈の怒張がありました(発赤はない)。仰臥位になると、それ以外にも前頭部前面に5~6本の静脈怒張が現れました。手背静脈はR3の高さで縮小しました。
・ずいぶん前から歯ぎしりがひどいそうで、ご主人にも「ひどいな」と指摘されているそうです。

【子宮内膜症/過多月経の診察所見】
・直近の検査では、右卵巣で65mm、左卵巣で15mmのチョコレート嚢胞があり、ブルーベリースポットも腹腔に多く散在しているそうです。また、子宮腺筋症も肥大しているそうです。子宮は後屈し、ダグラス窩や腸管と癒着し、その間に左右卵巣が挟まれているそうです。小さな子宮筋腫が1個だけあるそうです。
・月経血量は独身時代の2倍以上だそうです。また毎月経時に、ドロッとしたレバー状の血腫も酷い時では1時間に5~6度も排出され、その度に生理用品を交換しているそうです。レバー状の血腫は一度の月経で10個以上出るそうです。
・生理痛は毎回痛む部位が移動するそうですが、主な生理痛部位は下腹部と腰背部だそうです。排卵痛はそれほど感じたことは無いそうです。
・月経周期は28日で、月経期間は6~7日だそうです。基礎体温で高温期-低温気の明確な差は無かったそうです。
・結婚後、なかなか妊娠しなかったため不妊治療を数年間していたそうですが、効果が無く、また体調も悪化するので中止したそうです。ただその後に自然妊娠で二人の子供を授かったそうです。
・血液検査上、鉄欠乏性貧血があり、鉄剤の処方を受けておられますが、あまり改善していないそうです。ただ、肌荒れ・乾燥感と立ちくらみ的なめまい感以外の貧血所見は、あまり無いそうです。
・顔色は土色で、眼瞼結膜は蒼白でした。爪床は白色に近く、ひび割れが目立っていましたが、匙状ではありませんでした。爪圧迫テストは左右とも約2.0秒です。
・排尿痛は無く、排尿回数も普通くらいだそうです。
・排便は二日に一度くらいだそうです。便の性状は普通だそうです。
・食欲は普通だそうですが、食事毎にお腹が張って腹痛が生じ、ガスも増えるそうです。
・冷え症も酷く、特に左右の肩、手、足がつらいそうです。
・腹部聴診上、グル音が聴取され、血管雑音はありませんでした。
・腹部触診上、下腹部はやや陥凹していました。恥骨上方の最深部で子宮底が触診できましたが、可動性はありませんでした。左右の恥骨結節上方の深部で腫瘤感と圧痛がありました。さらに、臍の左右斜め上方部にも著明な緊張と圧痛がありました。



➂ 治療目標と整体治療
       ⑴    頸椎の椎間板の厚みを回復する
       ⑵    右後上歯槽動静脈の血液循環を促通する

・頸椎牽引テクニック
・顎動静脈解放テクニック

 

 

 

 



④    経過と結果・・・
・初診治療後、

「あっ、(後頚部の)コリが取れてる!!」とビックリされていました。

Sさんの本来の主訴である「子宮内膜症による過多月経」の治療と併せて本症も治療する事になりましたが、念のため、整形外科での検査をすることを勧めておきました。


・その後、子宮内膜症-過多月経の治療の為に2週に一度のペースで来院されていましたが、前回治療から10~12日間はほとんど痛まず、13~14日目頃に少し悪化して、14日目に再来院するという状況が続いていました。しかし次第にその悪化度合いは軽くなり、後頚部痛も治癒傾向にありました。ところが4か月目にアクシデントが生じました。それはこの2週間は右後頚部の痛みが急激に悪化し、痛みが強かったそうです。
 

・改めて問診すると右上奥歯の齲歯(虫歯)の治癒が遅く、逆に悪化し、直近の歯科医院でのX線検診では「(右上奥歯)歯の根元が折れているかもしれません、歯の根元に膿が溜まっています」と担当医より言われたそうです。ただ、ハッキリと折れているかどうかは今回のX線では不明だったそうです。そこで「右後上歯槽動静脈の血液循環を促通する」目的で「顎動静脈解放テクニック」を追加施術すると、右後頚部の痛みは半分以下に減少していました。

 


 

 

 

 

・そこで改めて診察すると、右後頚部痛のある部位に1円玉大の発赤が視認できました。同部位は右上奥歯の真後ろに当たる部位でした。この事から、右後頚部の突然の痛みの増強は頸椎の問題と言うより、右上奥歯の炎症と膿の蓄積が関係している可能性が強くなりましたので(右奥歯からの流注膿瘍?!)、早めに精査する事を勧めておきました(☚セカンドオピニオン)。
 

・後日、別の歯科医院での精査の結果、右上奥歯の歯髄に亀裂があり、そこが炎症を起こしている事が分かり、その抜歯手術をされました。この抜歯手術後の来院時、後頚部痛は軽度あったそうですが、頸椎への施術後にはほぼ解消していました。

 

Sさんの歯根には亀裂があった!!

これも後頚部痛の原因か?!

 


・その後、Sさんの本来の主訴である子宮内膜症/過多月経の治療が終了する4か月後まで、一度も頭痛が無かったので、過多月経治療終了と合わせて、本件の治療も終了することにしました。

 



⑤     今回の症例の概説、、、
・Sさんは、15年以上前から後頚部痛があったにもかかわらず、本件については整形外科などを受診されていないのでX線などの検査データはありません。ですが、頸椎椎間板ヘルニアや変形性頚椎症に即効性のある整体テクニック=頸椎牽引テクニックを施術すると、文字通り即効的な効果があり、「こんなに(後頚部の)コリが完全に取れているのは初めてです。」と仰っていましたから、上位頸椎に椎間板の変性や頚椎症的な所見が発生している可能性は高いのでは、と考えます。


・年齢的にはまだ46才とお若いので、軽度のヘルニア的な所見だけと思いたいですが、頚椎症が生じていれば(重症度によりますが)完全には治癒しにくいので、その点も含めて念のための精査を整形外科等で受ける事を勧めておきました。

・治療途中に突然右後頚部痛が強くなった件については、頸椎性の原因というより、右上奥歯の炎症性蓄膿症が右後頚部痛に関係している可能性が高いのでは、と思われます。セカンドオピニオンで精査されて歯髄に損傷がある事が分かりましたが、実際には数か月も前から同部位に疼痛があった事から、右上奥歯に長期に渡って蓄積した膿が、就寝時の仰臥位時に鉛直方向に膿が垂れて浸潤し(流注膿瘍)、それが右後頚部に到達する事で同部の痛みが増強したのでは、と思われます


・歯科医での抜歯手術によって、「右後頚部痛の1円玉大の発赤」が次第に消退し、1か月ほどで完全に消えていた事からも、同発赤と右後頚部の急激な疼痛は、右上奥歯-歯髄の亀裂からの膿の流注膿瘍の可能性が高いのでは、と思われます。

 

 

 

 

 

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