9年前から毎年生じる原因不明の口角炎、顔部の紅斑、流涙、眼の痒み(結膜炎?)の整体治療 | 【大阪】 整体師養成校 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院                      JHSC整体治療室 = 公式ブログ

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9年前から毎年生じる原因不明の口角炎、顔部の紅斑、流涙、眼の痒み(結膜炎?)の整体治療
患者Hさん=49才-女性-主婦/会社員の症例


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①    Hさんの病歴・・・
患者Hさんは、9年前から毎年2月の初旬になると、口角炎を始めとして顔のあちこちに紅斑が生じ、さらに流涙と眼の痒みなども同時に合併する、といった、種類の異なる色々な症状がまとまって顔に生じるそうです。そしてこの一連の症状は、毎年同じ時期に生じ、その間に色々な投薬治療やビタミン剤の処方などをしても全く効果が無かったそうです。ところがこの症状は、ある時期が来ると自然に消退する季節性があるそうです(毎年2月8日頃に発症➡2月下旬頃に自然消退)。幾つかの皮膚科を受診されましたが、ある皮膚科では「原因は必ずある、、、だけど全く分からん!!」と言われた様に、どこでも原因不明と言われるそうです。Hさんは元々別件(緑内障の治療)で通院されていた方ですが、その時はこの様な顔面の症状が発現する数か月前でしたので、当院ではこの症状について全く知らずに緑内障の治療をしていました。


 

 

②    Hさんの診察
【顔の診察所見】
・左右の口角に1cm大の紅斑が生じ、その中に5mmほどの亀裂が生じるそうです。この亀裂部は非常に痛いそうです。
・左右の眼瞼周囲に円周状の紅斑が生じるそうです。さらに眼瞼/眼球結膜も充血し、非常に痒いそうです。
・口唇の周囲もいわゆる「泥棒ひげ」の様に円周状に発赤し、痒みがあるそうです。
・これらの症状がほぼ同時に発現しますが、その発現期間中はどの様な薬にも抵抗性で効果が無かったそうです。しかしこれらの症状は、約2~3週間で全て、ほぼ同時に自然に消失してしまうそうです。
・上記症状の発現は2月の初旬で、その多くは8日に決まって生じるそうです。症状の自然消退は2月の下旬だそうです。従って、症状の発現期間は約3週間くらいだそうです。
【緑内障の所見】
・血液検査で特段の異常は無く、血圧は120/70mmHgだそうです。
・左眼に視野欠損がありますが、現段階でそれを認識する事は無いそうです。
・瞳孔は正中にあり、眼裂や瞳孔の左右差はありませんでした。眼球結膜は白色で眼球の運動に異常はありませんでした。
・眼球の触診上、両眼ともコツコツと硬く触れました。
・両方の上下眼瞼とも「くま」が酷く、青紫色に軽度腫脹していました。また、顔全体に「くすみ」があり、Hさん本人も、この事を気にしていたそうです。
・鼻閉・鼻汁はなく、唾液分泌とも正常だそうです。表情筋の左右差は無く、構音障害、嚥下障害、嗄声も無く、手指の巧緻運動障害もありませんでした。カーテンサインも正常でした。
・気道は正中にあり、甲状腺の腫脹・萎縮はありませんでした。頸部リンパ節腫脹も触診できませんでした。
・左右の頸部前面の筋肉群の著明な緊張と腫脹・圧痛がありました。また両頬骨弓下縁奥に著明な緊張性の腫脹と圧痛がありました。さらに前・後耳介筋や上耳介筋、後頭筋などの後耳介神経(☚顔面神経の枝)支配筋にも緊張があり、一部腫脹していました(特に右側)。
・歯ぎしりの癖があり、歯科医から「歯ぎしりですり減っている歯が何本かあります」との指摘を受けているそうです。また、仕事中などで集中している時、同僚から「変な顔をしている」との指摘を受けているそうです。
・胸部聴診上、心音や呼吸音に特段の所見はありませんでした。
・腹部聴診上、血管雑音はありませんでした。



➂ 治療目標と整体治療
【Hさんに施術していた緑内障の整体治療】
   ⑴    渦静脈~右心房のうっ血を解放して眼圧を改善する
   ⑵    網膜中心動脈(☚眼動脈流域)の循環を解放して、視神経と網膜の代謝を改善-保護する
・上眼静脈解放テクニック
・静脈還流促進テクニック
・翼突筋静脈叢解放テクニック
・頭頂導出静脈、乳突導出静脈、後頭導出静脈解放テクニック
・眼動脈解放テクニック
・右胸鎖関節(腕頭静脈)解放テクニック

 




④    経過と結果・・・
・Hさんの眼圧も安定化し、視神経や網膜などの状況も悪化せず安定化していて、緑内障治療も一段落した4月頃、Hさんは突然、上記の「原因不明の口角炎、顔部の紅斑、流涙、眼の痒み(結膜炎?)」について思い出され、初めてお話されました。「そういえば、今年は口角炎etcが出なかったです!!」と。そこで改めて、9年前から毎年2月の8日頃に生じ、そして2月下旬には自然消失する、顔面の一連の症状について説明して頂きました。


・当院での緑内障治療期間中(特に2月)、顔面に口角炎や他の一連の症状発現は一度もありませんでした。




⑤     今回の症例の概説、、、
・9年間、毎年2月に必ず生じていた「口角炎、顔部の湿疹、流涙、眼の痒み(結膜炎?)」が、今年は一度も生じなかった理由、それは今もって分かりません。今年発症しなかったのは、たまたまの偶然かもしれません。またビタミンB2不足がこれと似た症状を呈しますが、血液検査で異常は無く、ビタミン剤の処方でも改善しませんでした。
 

・ただ、上記「➂ 治療目標と整体治療」【緑内障の整体治療】に掲げる整体治療は、当然Hさんの頭顔面部から頸部にかけて施術していましたので、この事を素直に考えれば、これらの整体治療法の中にHさんの「口角炎、顔部の紅斑、流涙、眼の痒み(結膜炎?)」に関して効果のある治療法が偶然混じっていたのでは、と考えたいとは思います、、、が、それも定かではありません。
 

・しかし、あえてここで整体師的な希望的観測で憶測するならば、Hさんに施術していた
   静脈還流促進テクニック
   翼突筋静脈叢解放テクニック

は、顔面の動静脈循環の改善効果もありますので、その循環改善効果が口角-口唇周囲や眼瞼周囲などの免疫機能と細胞再生能力の安定化につながり、口角炎や口唇および眼瞼周囲の紅斑、あるいは眼瞼結膜の発赤などの解消に寄与していたのかもしれません。


 

 

 

・特に前者の静脈還流促進テクニックは、頸部交感神経幹の機能を調節する整体手技と酷似するので、このテクニックの施術により交感神経の機能が自ずと調節され、肥満細胞の遊離が抑制されて(☚交感神経の刺激↗で肥満細胞が血管壁から組織に遊離し、ヒスタミン分泌-炎症が増える)、口唇および眼球周囲と眼瞼結膜などの発赤が解消していたのかもしれません。
 

・また後者の翼突筋静脈叢解放テクニックは、涙腺神経に通じる翼口蓋窩の翼口蓋神経節(自律神経節)の機能を調整する効果もあるので、同テクニックにより涙腺神経の刺激を安定させて流涙の解消に寄与していたのかもしれません(翼口蓋神経節から頬骨神経を経由して涙腺神経=涙腺に涙の分泌を刺激する副交感性の神経が伸びている)。

 


 

・とにかくHさんの緑内障治療期間中、当院としては本件の「口角炎、顔部の紅斑、流涙、眼の痒み(結膜炎?)」については一切知りませんでしたので、これらの顔面の一連の症状を治療する目的は一切ありませんでした。しかし上記で説明したように、整体手技による何らかの効果が自然治癒力を高め、その結果「口角炎、顔部の紅斑、流涙、眼の痒み(結膜炎?)」の発現をくい止めたのでは、と考えたいと思います。
 

・Hさんの主訴である緑内障については、今後もある一定期間ごとに、視神経や網膜の安定化を図る為に、眼圧低下の為のメンテナンス的な治療をする事になると思いますが、来年、再来年の2月の顔面の状況についても注視し、できれば「なぜ毎年2月初旬に始まり、2月下旬に自然消退するのか、そしてなぜ「口角炎、顔部の紅斑、流涙、眼の痒み(結膜炎?)」に生じるのか」などの医学的機序を研究していきたいと思います。
 

 

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