50年近くに及ぶアトピー性皮膚炎とアレルギー性鼻炎(花粉症)の整体治療 | 【大阪】 整体師養成校 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院                      JHSC整体治療室 = 公式ブログ

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50年近くに及ぶアトピー性皮膚炎とアレルギー性鼻炎(花粉症)の整体治療
患者Kさん=51才-女性-会社員の症例

 

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①    Kさんの病歴・・・
患者Kさんは、幼少期からアトピー性皮膚炎になり、以来ずっと何らかの治療を受けてこられました。皮膚科ではステロイド系あるいは非ステロイド系の塗布薬を、アレルギー専門病院では入院治療を、また内科では漢方薬を、そして鍼灸治療や整体治療などを、さらにアトピーに有効とされる色々なサプリメントなどを、加えて歯科医では虫歯治療時の金属を全部セラミック製に変えるなど、今までありとあらゆるアレルギー治療を試されてきました。一時的に改善する事もあったそうですが、それも長続きせず、この10年くらいは何をしても無効果で、我慢できなくなるとステロイド剤を塗って何とか耐えて来たそうです。
また思春期頃からアレルギー性鼻炎も合併し、スギとイネ科の花粉にアレルギー反応するので、毎年春先と秋には決まって重度の鼻水と鼻づまりで悩まされるそうです。これも様々な治療を試されてきましたが、根本的には全く効果が無く、厳重なマスクをすることで我慢しているそうです。

 



②    Kさんの診察
【アトピー性皮膚炎の診察所見】
・皮膚炎を起こしている部位は顔面全体から頸部と、肘窩、膝窩などです。一番ひどい部位は前頭部で、ほぼ黒に近い色にまで皮膚が変色していました。こめかみから頬骨にかけては赤黒く変色し、頬骨より下方からオトガイにかけては濃いピンク色に変色していました。髪の毛の生え際も軽度に発赤していました。頸部は赤色にただれて掻把痕がみられました。項部は軽度の発赤がありました。
・かなり前から便秘傾向だったそうで、4週間も排便が無いことも度々だそうです。
・浅側頭動脈、顔面動脈の脈拍は触れられませんでした。
・腹部聴診上、グル音は極めて聴取しにくい状態でした。血管雑音やハム音はありませんでした。
・腹部触診上、腹部の消化管全般に脆弱感を触知できました。また、下腹部とS状結腸部の深部は著明な緊張と圧痛がありました。
【アレルギー性鼻炎の診察所見】
・春と秋に鼻閉と鼻水が必発し、口呼吸しかできないそうです。夏と冬は比較的ましだそうです。
・左右の乳様突起-茎状突起直下に極めて著明な緊張と圧痛があり、それは下方(鎖骨付近)まで続いていました。また、頬骨下部や側頭窩付近にも著明な緊張がありました。さらに、左右の下顎縁内側部にも極めて著明な緊張と圧痛がありました。




➂ 治療目標と整体治療
  ⑴    バイエル板や小腸リンパ節の免疫応答を緩和する
  ⑵    頸部交感神経幹の緊張を緩和し、頭顔面部の血管内壁に付着している肥満細胞の遊離を減少させる
  ⑶    ネザールサイクルを正常化する
  ⑷    頭顔面から頸部の酸性皮脂膜と表皮を修復する

・消化管平滑筋テクニック
・胃蠕動運動促進テクニック
・頸部交感神経幹緩和テクニック
・翼口蓋神経節解放テクニック
・静脈還流促進テクニック
・浅側頭動脈、顔面動脈、顎動脈、鎖骨下動脈、眼動脈解放テクニック

 





④    経過と結果・・・
・Kさんの症例は非常に長期に及びました(約5年)。おそらく当院の治験例の中でも最長の症例だと思われます。

 

・Kさんの施術対象部位が多岐に渡り、かつ極めて重篤な状態であったため、計画的な集中治療が必要でした。従って初診頃には週に2~3度通院して頂き、4週目から週に2度の通院、6週目から週に1度の通院、そして8週目から今まで2週に1度の通院と、その病態の改善傾向につれて次第に治療間隔を広げていきました。
 

・各施術対象部位の病態は改善傾向を示していましたが、アトピー症状そのものの改善には、すぐにはつながりませんでした。従って“2週に1度”といった通院が長期にわたることになったのです。それでもKさんは我慢強く当院に来院を続けていただきました。ちなみに、この「2週に1度の通院-整体治療」といったパターンは、皮膚炎がほぼ改善する5年後まで続きました。そのKさんの我慢が無かったら、症状の改善には至らなかったでしょう。
 

・治療経過は、まず最初に便秘傾向が改善しだしました。それは初診から1か月後くらいからでした。そして1か月半後には1~3日に一度は自力排便できる状態にまで回復し、次いで下腹部の緊張も柔軟になりつつありました。すると、顔面の掻痒感が軽減し始め、掻把する事が少なくなってきたそうです。

 

・アトピー性皮膚炎に比べるとアレルギー性鼻炎については上手くいった方だと思います。治療を開始してから最初の花粉シーズン=春=には間に合いませんでしたが、次のシーズン=秋=には間に合い、前年同時期に比べると格段の症状改善傾向がみられました。そして翌年の春、秋、そして翌々年の春と秋のシーズンも鼻水・鼻閉などの症状はほとんど無症状で過ごすことができ、5年後の現在に至るまで安定しています。
 

・アトピー性皮膚炎に話を戻すと、最初の2年間は一進一退でした。少し良くなっては元に戻る、といった傾向が長く続きました。しかしその不安定な状態が安定傾向に至る時期がやっと到来しました。それは初診から5年目に入っていました。当初黒色だった前頭部は赤黒い状態を経て肌色に近づきつつありました。頬部も頸部も次第に肌色に戻りつつありました。


・そして今では、若干の肌荒れ感は残存していますが、しかし初診時には全く消失していた肌の潤い感も生じてきだし、色も安定した肌色になり、炎症所見はほぼ消失している状態にまで改善しました。

 



⑤     今回の症例の概説、、、
・まずアトピー性皮膚炎についてですが、Kさんのアトピー歴は3才からですから、その皮膚炎状態は軽く50年近くに及んでいるので、アレルギー体質の改善だけでは、二進も三進もいかない状態である事は容易に予想されました。つまり、ほぼ間違いなく皮膚の防御機構=酸性皮脂膜と表皮上皮細胞層=に破綻が生じているであろう、と推測されました。従って、まず皮膚の防御機能の修復が第一の課題では、と考えました。
 

・実際、この酸性皮脂膜と表皮上皮細胞の立て直しが、一番厄介で大変だったと思います。言い換えると、浅側頭動脈、顔面動脈、顎動脈、鎖骨下動脈、眼動脈などの血流がなかなか回復しなかったのです。施術直後には一時的に少しだけ脈(血流)が通じることがあっても、それはすぐに消失していき、2週後に再来院された時は一からやり直し、といった状態が長く続きました。
 

・しかし前述のごとく、4年目から5年目にかけて、ようやく脈(血流)が少しずつ回復しだし、紆余曲折があったものの次第に安定化していきました。それから顔の色が目に見えて改善しだしたのです。やはり酸性皮脂膜と表皮上皮細胞の原材料となる「血流」の確保が皮膚の防御機能回復にとって一番効果的であったのでは、と思われます…(A)
 

・次にアレルギー体質についてですが、Ⅰ型アレルギーの成立には
 1. アレルゲンの存在
 2. Ig-E
 3, 肥満細胞

の三者がそろう必要があります。この内一つでも排除できると、アトピー反応は生じません。
1について整体師の担当領域ではありませんので、2と3について治療方針を立てる必要があります。

 

 

 

・まず2については、我々整体師にできる事と言えば「交差免疫応答の場を減少させる」手法があります。それは身体で一番免疫細胞の密集する場=小腸=での免疫応答の機会を減らす事にあります。つまり、バイエル板や小腸リンパ節の免疫細胞の仕事を減じ、過剰な免疫細胞の総数を減らす事でアレルギー反応を緩和する事が目的です。その目的達成の手法の一つが、免疫細胞の対象となる残留便内の細菌・ウイルスや毒素の排泄を促すことです…(B)

 


 

 

3については、待機肥満細胞の付着している血管内壁への不要な神経信号(☚サブスタンスPの分泌)を減少させることにあります。それによって肥満細胞の組織内への遊離を減らし、Ig-Eとアレルゲンの接触を断つようにする訳です…(C)

 

 

 

・2については胃や小腸への整体手技によって、3については頸部交感神経幹への手技によって達成されるようです(☚数々の治験例があります)
 

・上記(A),(B),(C)によってKさんのアレルギー体質が緩和され、皮膚の防御機能の回復が成され、その結果数十年に及ぶアトピー性皮膚炎とアレルギー性鼻炎が改善されていったのでは、と思います。
 

・しかし、一番有効であったのは、Kさんの我慢と頑張りであった、と思います。正直申し上げるとKさんは自分のアトピー、花粉症についてはかなり以前から完全にあきらめていたそうです。惰性で当院に通院されていたようです。2週に一度とは言え、長年通院するのはかなりしんどかったはずです。それでもKさんは頑張って通院し続けて頂きました。そんなKさんの我慢と頑張りが無かったら、100%途中でストップしていたでしょう。改めて治療家として、Kさんに敬意を表したいと思います。

 

 

 

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