脱力性てんかんと整体 =ご両親が大変喜ばれた症例= | 【大阪】 整体師養成校 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院                      JHSC整体治療室 = 公式ブログ

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脱力性てんかんと整体 

=ご両親が大変喜ばれた症例=

 

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①概説と症状

・何らかの原因で大脳の神経細胞が不必要で過剰な神経インパルスを反復的に放電する事で、様々な症状を呈する慢性の脳疾患と言われています。

・詳細は不明な点が多く脳に何ら障害の認められない「特発性」のタイプもあれば、脳腫瘍や中毒・熱性けいれん後など、何らかの誘引によって生じるタイプもあるようです。

・一口に「てんかん」と言っても、実に多岐にわたる種類があります(数十種類以上)
 ・乳児重症ミオクロニーてんかん
 ・乳児良性ミオクロニーてんかん
 ・点頭てんかん(ウェスト症候群)

 ・レンノックス(レノックス)・ガストー症候群

 ・良性小児部分てんかん

 ・光過敏性てんかん・・・他、多数。

・有名な症状では「口からアワを吹いて失神する」ような、大発作タイプ(強直間代発作)もありますし、部分的な放電では体の片側だけに痙攣を生じるような単純部分発作のようなものもあります。

・てんかんの種類によっても重度の差が激しく、ほとんど気づかれない程度のものもあれば、重篤な精神な神経障害を呈するタイプのものもあるようです。

・最近は薬物療法が進歩しかなり発作を抑えることができ、社会生活を通常に営めるようになりましたね。

・全てのてんかんに整体が対応できるとは思いませんが、ここでて多少なりとも効果があった症例を紹介します。

 


 

②整体による実例

2才・男性・体重11Kg・身長87cm

・この患者さんは生後まもなく医師により「脱力性てんかん」と診断され、てんかんの専門医療機関で治療とリハビリを受け、医師の紹介により鍼灸治療も並行して受けていました。

・脱力性てんかんは、全身の力が常時入らず動けない状態なので、床の上を「ハイハイ」もできない状態でした。

・又、首がすわっていないので本児を抱っこしたりお風呂に入れたりする時、常時本児の背中から首にかけて親ごさんが支持していなければならないので、それが両親にとって大変苦痛になっているそうです。

医師によると精神・知能レベルは4ヶ月レベルで、言葉によるコミュニケーションはもとより顔の表情や手振りなどのノンバーバル的なコミュニケーションも不能な状態でした

・脳の器質障害は認められず、全身的な代謝異常や疾患も確認できていない状態ですが、その原因は良くわからないとの事でした。

・当JHSC整体治療室での診察でも、いわゆる錐体路障害(脳卒中など)で認められるバビンスキー反射やホフマン反射は陽性で、各肢の腱反射も全て亢進状態でした。

 

 


 

★頭蓋仙骨療法 (オステオパシー)

・本児に頭蓋仙骨療法を週に1-2回のペースで施術したところ、2ヶ月目の頃から次第に筋力がつきだし、治療開始4ヶ月目には首がすわり、抱っこの際に両親の支持なく一人で背中をまっすぐに維持することができるようになりました。 

・治療開始6ヶ月目の頃には自分の興味のあるものに向かってハイハイで移動することができるようになり、当初に比べると大幅な改善が見られたが、残念ながら知能レベルの改善は認められませんでした。

・しかし、首がすわったのでお風呂で本児を洗いやすくなったり、オモチャ等に対して興味を見せてハイハイするようになったので、ご両親としては大変喜んでおられました。

頭蓋仙骨療法は頭蓋骨や髄膜の変位・緊張を緩和し脳脊髄液の循環を改善する効果は期待できますが、そこから先のことは良くわかっていないことが多いですね。ですから今回のケースで認められた症状の改善の根拠を挙げることは難しいと思います。今後の研究の待たれるところであります。

・ただ本施術によって本児に悪影響を及ぼすことはないと考えたので、両親の同意を得た上で施術を試みました。あれから数年が経ち、その間にこのご夫婦に二人目の息子さんも恵まれて成長し、今ではお兄ちゃん思いの弟とご両親の4人家族で、仲良く助け合いながら楽しく暮らしておられるようです。

 

 

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