あおもり藍の消臭スプレーが国際線に!
あおもり藍との出会いは2015年にあおもり藍産業協同組合を訪問した際に、老舗の二階堂が開発した「あおもり藍フィナンシェ」を航空会社の国際線で提供できないかとの相談を受けたことが始まりでした。フランスのファッションブランドの役員が「あおもり藍フィナンシェ」を絶賛したことがその発想の原点で、フランス人好みなら国際線で喜んでもらえるのではと考えての事でした。
あおもり藍産業協同組合では、耕作放棄地を利用して藍の無農薬栽培を行ったり、障がい者を雇用するなど、地域貢献を意識した藍の活用を図っていました。
私は、JALに「あおもり藍フィナンシェ」を紹介したところ、「JAL新・JAPAN PROJECT」を立ち上げ、あおもり藍の活動をサポートしてくれることになりました。JALにとっても個性のある地方の活動に着目し、地方の元気を地方と一体になって作っていこうとしていました。
JALでは、二階堂のあおもり藍フィナンシェを国際線で提供することにはなりませんでしたが、2016年3月から5月の3か月間に青森‐伊丹線の機内で提供されました。現在は機内販売とJAL SHOPの通信販売で提供されています。
ところで、藍には消臭効果や殺菌作用があることはご存知ですか。この機能を利用してJALと藍産業協同組合は共同で藍エキス消臭スプレーを開発しました。これは、2016年11月から2017年2月まで中・長距離国際線で機内販売されました。
私は橋渡しをしただけですが、地域に根差しながらも優位性のある特産物を広く社会に紹介しようとする取組には、とても感謝しています。
かじき等流し網漁業が大臣許可に!
北海道から千葉県までの太平洋側の排他的経済水域(EEZ)内において、かじき等流し網漁業(10トン以上)は、来年1月から農水産省令により大臣許可となります。
かじき等流し網漁業は、北海道の漁船が最も多く操業しており、これまで関係道県の知事許可となっていました。かじき等流し網漁業では、マカジキを対象魚種としていますが、来年から漁獲量管理が実施される太平洋クロマグロも混獲します。そのため、大臣許可として操業隻数や漁獲量などの管理を行う必要が生じてきました。
これまで関係道県の沖合は、入会漁場として、かつお1本釣り漁業などとの漁業調整が必要な海域でもありました。
3年前に私が農林水産大臣政務官を務めていた時に、要請を受けていたのもかじき等流し網漁業の入会漁場での漁業調整でした。地域の漁業調整ルールを維持しつつ新しい許可制度のもとでトラブルなく操業できることを期待しています。
ラジオ難聴地域対策に取り組む!
近年、大規模災害が頻発する中でラジオの有用性が見直されています。
昨年3月の総務委員会で私は、災害時のラジオ放送の役割として、迅速な被災情報の発信と被災者への励ましを送ることの重要性、そしてラジオ難聴地域対策としてのFM補完放送の推進を取り上げました。なかでも、FM補完放送はAM放送局がFM波による同時放送を行うもので、難聴地域対策だけでなく、災害発生時にも有効と言われているものです。
先日、青森県風間浦村を訪問した際に、富岡村長と前村長の横浜県議会議員から、風間浦村が青森県の民放ラジオの難聴地域であることを伺いました。
日常生活では対岸の北海道の放送を支障なく聴くことができますが、災害発生時には地元放送局からの情報が何よりも重要になります。東日本大震災でもそうであったように、被災地にあってラジオは、「ファーストインフォーマー(第一情報提供者)」として社会的責務を担っているからです。
東京に戻ってから風間浦村の現状を、総務省に問い合わせたところ、東北総合通信局が調査し「民放ラジオ難聴解消支援事業」に該当するようだとの回答がありました。
民放ラジオ難聴解消支援事業は、難聴解消のために中継局整備を行うラジオ事業者に対し整備費用の一部を国が補助するものです。この事業を利用した例としては兵庫県香美町の「ラジオギャップフィラーの整備」があります。
ラジオ中継局と言っても、鉄塔を立てるような大掛かりなものではく、役場庁舎や小中学校に整備できる小型のものです。香美町では町内11か所にこれを整備し、難聴地域でのFM補完放送を可能にしました。
各地に残されているラジオ難聴地域を少しでも解消できるように、これからも努力していきます。