ベンツEクラスの240のセダン
友人の話なんですが、友人はとにかく外車が好きで、次から次へと乗り換えていました。車検の時期が来るたびに受けずに新車を買ってましたね。
その頃は景気がよかったからでしょう。
彼はすごくお気に入りの一台がありまして、それだけはずっと乗ってました。
1990年に買ったベンツEクラスの240のセダンです。
結構小ぶりでこの辺はいなかなので細い道が多いんですが、走りやすいって言って買い物とか子どもの送迎に使ってましたね。
色は白で汚れが目立つのが難点だと言ってはせっせと洗車していたのを覚えています。
その車も3年前に10万キロの走行距離を超え、それでも全く故障もなく走ってました。
彼は慎重派なので一切事故は起こしていません。
一度だけ彼が、ちょっとよそ見をして運転してしまってホイールをこすってしまったことがあり、ホイールは修理したと言っていました。
やはりベンツのホイールは修理も高かったようですね。
あとは、奥さんが時々乗っていたのですが、その時にはちょっとしたキズなんかをつけてしまって彼はぼやいていましたね。
車の中は革張りではなくて、布張りでした。
これもよく掃除機で掃除していましたね。
そうやって中も綺麗にしていましたね。
あれだけ車の中を綺麗にしていたらさぞかし売る時も好印象になるんだろうな、と思いました。
10万キロを超えたころから、そろそもろう違う車に変えようかな、と言いだして新車に乗ることを検討し始めました。
やはり外車です。
ゴルフあたりにしようと言ってました。
知り合いの中古車業者やさんのところにベンツを持っていったそうなんですが、さすがにもう古く、走行距離も10万を超えているので買取り価格はゼロだったらしいです。
本人は、全く故障もないしまだまだ乗れるのにスクラップにされてしまうのはかわいそうだって言ってました。
もしかしたらどこかよその国で走っているかもしれませんが。
あの車はホントに私から見てもいい車でしたね。
今考えると私がタダでもらえばよかったです。
初めて買った車
私が車を初めて購入したのは20歳の時。父の付き合いのあるディーラーへ行きました。
「初心者だったらこれぐらいで十分だよ」、と、そこの社長に薦められたのは中古の3ドアのアルトバン(商用車)でした。
年式は忘れましたが、価格は30万円ほどだったと思います。
ほしい車のビジョンがあまりなく、「とにかくマイカーがほしい!」という程度だった私は、社長の薦めるがまま、そのアルトバンを購入しました。
購入した当初は、マイカーが出に入った喜びでポーッとし、細かいところに目が届かなかったのですが、日が経つにつれ、いろんなことに気づき始めました。
まず、スピードが出ない。
大きな道路を走っていると後ろから煽られることがしばしばあったのですが、アクセルを踏み込むとエンジンがものすごい音を立てる割にはスピードが出ませんでした。
あんまり踏み込むと壊れそうで怖かったので、あまりスピードを出して走ることはしませんでした。
会社の人で3ドアに乗っている人がいない。
当時入社した会社では同僚がおらず、先輩ばかりだったのですが、3ドアに乗ってる人はだれもいませんでした。
商用車に乗っている人もいませんでした。
後部座席の背もたれが直角で、とても乗り心地が悪い。
商用ということで、人を載せない前提で作られたのでしょうが、それにしてもひどいものでした。
窓は手動。
ドアの内側にハンドルがついてて、それをせっせと回して窓を開け閉めするのです。
親の車で初めてパワーウィンドウを見て驚愕したのを覚えています。
閉じ込めがちなカギ。
車を降りてドアを閉める時に、ドアのハンドルを引きながら閉めるのですが、車の中にカギを閉じ込めてしまうことがしばしばありました。
閉じ込めるのはカギのせいではなくて人間の不注意によるものなのですが、リモコンキーなら閉じ込めちゃうことないですものね。
早く買い換えてほしかったらしい夫のコメント。
彼(今の夫)の目には思いのほかお粗末な車として映っていたらしく、私が車を買い換えたと言ったら「良かった。あの車じゃあんまりだったからな。」といったコメントをされました。
彼女(私)にはもっと女の子らしくてきれいでかわいい車に乗っていてほしかったそうです。
乗った分だけ愛着があったので、夫からのコメントには正直ムッとしました。
古くてデザインや乗り心地がイマイチでも、長年連れ添ってると愛情がわいてくるんですよね。
私の初心者時代に付き合ってくれたあのアルトバンには今でも感謝しています。