HUET PARIS TRITONIX 6×36 フランス軍 双眼鏡 幻の名機 | BLRM ブラッキー リッチモア ~ Be Lucky Rich More!! のブログ

BLRM ブラッキー リッチモア ~ Be Lucky Rich More!! のブログ

ギター、双眼鏡、オーディオ、 趣味関連の記事を書いていく予定です。
皆さんが、より幸運に恵まれ、より豊かになりますように。。。
愛念の願いを込めて、Be Lucky Rich More です(^^)
私自身が、ワクワクドキドキ出来る事だけを記事にします。
〜 SINCE 2015.4.8

注 ※ 本ブログの全ての記事は、極力 PC版にて、

  ご覧になられる事をお勧め致します。

  スマートフォン版だと、非常に読み辛いかと思います。

 

 

 

2024年最初の双眼鏡記事は、フランスの幻の名機、

 

HUET PARIS TRITONIX 6×36 10°30 を紹介したいと思う。

 

 

実は、当サイト内での本年度の、新年のご挨拶の集合写真の

 

センターに陣取っているのが、TRITONIX 6×36 である。

 

 

金色に輝くプリズムカバーが縁起が良さそうなので、

 

2024年度のセンターに、大抜擢させて頂いた(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この HUET PARIS TRITONIX 6×36 10°30  、

 

先般、本ブログ記事にて紹介させて頂いた、

 

ROSS LONDON No.4 Mk1 に負けず劣らずの幻の機種で、

 

世界の一般的なヴィンテージ双眼鏡マニアの間でも、

 

その存在が殆ど知られていないだけでなく、

 

実は、フランス軍の双眼鏡マニアの間でも、殆ど知られていない。

 

 

 

 

 

 

 

あまりにも レア過ぎて、知る人ぞ知る、と言うよりも、

 

殆ど誰も知らない・・・ そんな機種なのである。

 

 

それもそのはずで、1927年に HUET PARIS にて、

 

僅か250台未満が製造されたのみ、だからだ。

 

 

正確な生産台数は不明なので、250台未満と言われているが、

 

もしかすると、200台かも知れないし、180台かも知れない。

 

 

ROSS LONDON No.4 MK1 が、400台の製造なので、

 

その意味では、250台未満の本機は、更にレアとも言える。

 

 

何故、今から、約100年も前の事である。

 

その間に世界大戦もあり、恐らくは、現在 世界中でも、

 

100台も現存していないのではないだろうか・・・。

 

 

そんな、極めて稀少、且つ貴重な、真に幻の機種であり、

 

こうして、皆さんにご紹介出来る事自体が、

 

正しく奇跡中の奇跡と言えよう。

 

 

年を明けて早々に、このような奇跡と出逢えた皆様の幸先は、

 

きっと素晴らしいものとなるに違いない。

 

 

では、そんな奇跡の1台、フランス軍 広視界 双眼鏡、

 

HUET PARIS TRITONIX 6×36 10°30 を、まずはご覧頂こう。

( 画像はオーバーホール後の姿。)

 

見ているだけで、運気が上がりそうなオーラである。

 

 

 

HUET PARIS TRITONIX 6×36  10°30 

( FOV = 184m/1000m )

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

巨大な接眼レンズと接眼部が、真っ先に目に飛び込んで来る、

 

非常に特徴的なスタイルだが、先般ご紹介させていただいた名機、

 

ROSS RONDON STEPNAC 6×  にも、非常に似ているようにも思える。

 

製造された年代も、両者は ほぼ同時期である。

 

 

また、6×36 と言う、大変に珍しいスペックは、

 

これも先般の記事で紹介させて頂いた、

 

BUSCH HELLUX 6×36 と同様となるが、

 

これも非常に興味深い。

 

 

 

 

 

 

 

HUET PARIS と言えば、以下の記事でも紹介させて頂いた、

 

潜水艦用 双眼鏡の、S.G.O. 8×40 が比較的有名だが、

 

それ以外の機種は、あまり知られていないように思う。

 

しかしながら、実はフランスでは最古参の光学メーカーなのである。

 

 

実際に、1911年までは、フランス陸軍に

 

双眼鏡を納入していたのは、HUET 1社の独占状態であった。

 

 ※ 1912年からは、Krauss 等も納入メーカーに加わる。

 

 

また、日本では双眼鏡と言えば、

 

CARL ZEISSや LEICA 等のドイツ製や、

 

昨今では、SWAROVSKI のオーストリア製が有名かも知れないが、

 

プリズム式双眼鏡を世界で初めて世に出したのは、

 

ドイツでもなく、オーストリアでもなく、フランスなのである。

 

 

1855年に、ポロが発明したプリズムの応用で、

 

世界初のプリズム式双眼鏡が作られたのである。

 

 

フランスの名誉の為に、もう一度言おう。

 

世界で初めて、プリズム式双眼鏡を作ったのは、フランスである。

 

 

それは「「ラ・ネオジュメル」と呼ばれた。

 

今から約170年も前の、1859年の事であった。

 

 

そして、1900年の初頭では、光学機器の大量生産に於いては、

 

フランスは、世界で最もリードしていた国でもあった。

 

 

フランスからイギリス、そしてドイツへと、

 

世界の双眼鏡のリーダーシップが変遷して行ったようだ。

 

 

ちなみに、世界で初めて、プリズム式の双眼鏡を、

 

世に発売したのは、CARL ZEISS JENA である。

 

1894年の事である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、次回は、そんな フランスの HUET PARIS TRITONIX 6×36 10°30 の、

 

世界初公開となる内部の様子などを見て行こう。

 

次回の更新を、どうぞお楽しみに!!

 

 

※ 記事を執筆するに当たって、本機のオーナーX様、

 ハンスシーガー博士、フランス Pietrini 氏に、

 深く感謝申し上げます。

 

 

〜 お陰様で5周年 〜

皆様方には、心より感謝申し上げます。

 

ヴィンテージ 双眼鏡 修理 販売  専門サイト

CARL ZEISS JENA、HENSOLDT、CARL ZEISS

LEITZ 、Nippon Kogaku 、KAIKOSHA、etc... 

https://blrm-yz.com/