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専業トレーダーブログ

僕は、FX専業トレーダーという人生を選んだんだ。日々の生活から考え方・トレード検証まで。




人は、目の前に現れる出来事に対して、その原因を認識することが苦手だ。自分が認識できることに対しては、起こるべくして起きた・やっぱりね。と納得する。

でも、自分でその原因がよく分からないとき、ただ偶然・運が良かったなどと一言で片付けてしまうんだ。

 

その時は何も感じなかった経験も、後になってからあの経験があったから今がある。と、思えるときが来る。

その時は偶然の出来事・たまたまと思っていたことが、後になって必然の出来事だったと理解できるんだ。

そう認識できるのは3日後かもしれないし、10年後20年後かもしれない。でも、よくよく後になってから考えてみると、全てが必然的に起こったとしか思えないことばかりなんだ。



今結婚されている方も、相手と出会ったときは、たまたまその場所で・そのコミュニティで偶然居合わせただけの存在だったはずだ。でも時が経って、今人生を共にしていることを考えてみると、そこで居合わせたことは必然だったとも言える。

そのときは何も感じなくとも、そこで会うべくして会っていたんだ。



目の前の現象や出会う人を、ただ偶然の出来事で済ますのではなく、全て必然的に起こっていると捉えると、日々の感じる世界が変わる。今このタイミングで、自分に必要だから起こっているのだと。

今何気なく挨拶を交わした人、今何気なく見た映像、今何気なく手に取った雑誌など、たまたま目の前に起こった出来事ひとつひとつを大切にすることができる。



そのときは、その出来事・経験の本当の意味は分からない。でも、いつか必ず何かを教えてくれる経験なんだと・自分にとって必然の経験なんだと信じることができれば、今どんなに辛い状況であっても、その状態を受け入れることができるはずだ。



人が動いたり変わるというとき、それは最終的にはその人の意志だ。周りの人は、その人にきっかけや刺激を与えることはできるけれども、その人自身を変えることはできない。


子供に勉強しなさいと、懸命に机に向かわせようとしているお母さんがいる。こんなに言っているのに、どうして言うことを聞かないのだろう。。と悩んでいる。

子供からすれば、何故毎日怒られるのか分からない。勉強する意味が分からないし、勉強する動機が自分にはないんだ。


例えば短期的には、次の試験で成績が上がれば欲しいものを買ってあげると言えば、それがきっかけとなって勉強しようという意志が生まれる。子供が、勉強を頑張ってきた大人達がすごくかっこ良くて憧れを持てば、それが刺激となって自分も勉強してあんな大人になりたいという意志が生まれる。


男の子がサッカー選手に憧れるのも、今活躍してる選手達に刺激を受けて・感動的な試合がきっかけとなって、自分もあんな大人になりたいという意志が生まれるからだ。そうすれば、子供は勝手にサッカーをやり始めてしまうんだ。



人は、人を根本的に変えることはできない。何かのきっかけを得て、その人自身が変わろうという意志をもつことで、はじめて動く。


自分のことを考えてみてもそうだ。変わろうという意志が生まれるのは、誰かに言われたからではなく、頑張る誰かの姿が刺激になったり、反省しなければいけない出来事がきっかけにあるからだ。

もちろん、強制的に命令することで人を動かすことはできる。ただ、させている・やらされているという関係からは何も良いものは生まれない。



人を教育して・指導して、自分の思い通りにしようなんて思っても無理なんだ。表面的に動いているように見えても、根本的な部分が変わっていないからその動きも長続きしない。

その人が考えてしまうようなきっかけ・刺激を与えてあげて、そこでその人の中から生まれてくる変化への意志を待つことしか、周りの人にはできないんだ。



人にとって、一番の変化の刺激となるものは、他の誰かの姿・背中だ。




人は何かに依存すると、その対象がなくなったとき次の一歩が進めなくなる。これがなければ生きていけない・この人がいなければ生きていけないという、何かに依存している状態が、自分自身を縛り付けているんだ。


自分のこれまでの過去に、依存している人がいる。自分にはこれだけの学歴、ここまでずっと培ってきたこの分野の知識・経験に対する自負があると。

これまでの過去を肯定できるのは、素晴らしいことだ。けれども、これが依存になると、その先の自分を自分自身で限定してしまう。


何か新しいことを始めてみたいと思っても、自分はこの分野で生きてきた人間で、畑違いのところに行くなんて今更できない。と、過去によって自分を縛り付けてしまう。これまでの自分に依存しているから、それを捨てることができないんだ。


新しい方向が正しいと分かっていても、過去に依存していると正しい選択ができなくなる。そこにしがみついて、離れようとはしないんだ。


今厳しい経営状態にある会社もそうだ。もう今の自社モデルが破綻していると分かっているのに、過去の成功に依存して方向転換ができないでいる。その依存・意味のないプライドを切り離すことができれば、必ずまた新しいものが生まれる。



パートナーに別れ話を持ち掛けられるときも、別れたくないと泣きながらやり直しを願うのが依存。相手のことを第一に尊重して、相手の幸せをただ願って受け入れることができるのが、本当に愛しているということだと思うんだ。

もちろん、その時自分はすごく悲しいだろう。でも、自分が寂しい・悲しい思いをしたくないからと相手を引き止めるのは、その人を愛しているとは言えない。ただ相手に依存している自分を、守りたいだけなんだ。


*FXトレードに興味のある方は、こちらのブログもよろしく。



人の気持ちや考えというのは、本当にすぐに変わってしまうもの。そういうものだという認識がないから、怒ったり落胆したりしてしまうんだ。


自分のことを考えてみればよく分かる。

昨日やってみようと思ったことも、翌朝になると思い止まったりする。ついさっきまで気分も高揚していたのに、ちょっとしたことがきっかけでイライラが募ってきたりする。

あんなに好意を抱いていたパートナーなのに、ふと気付くとその気持ちが冷めていたりする。あんなに楽しみにしていた行事なのに、当日になると何だか億劫に感じたりする。


人の気持ちというのは、そのときの状況によってすぐに変わってしまうということ。だから、あの時はこう言ったのに・約束したのにと、人の気持ちや態度の変化にいちいち怒っていても仕方ないんだ。そういうものなんだ。


それでも、自分は言ったこと・約束したことにはきっちりと筋を通す。人に対しては、寛容に受け止められるかどうかがその人の器とも言える。



人の気持ちと同じように、状況・時代というのもすぐに変化する。


自営業や会社経営されている方などは分かると思うけれども、当初の計画通りに事が進むことはほとんどない。その状況に応じて計画の修正を余儀なくされるし、進むべき方向を転換する必要が出る場合だってある。


将来の年金が不安で、今の制度に不満を言う人がいる。もちろん、当初は何歳になったらこれだけ毎月貰えるという約束だった訳だけれども、それは当初の話だ。時が過ぎれば状況も変わるし、それに応じて計画も修正を余儀なくされる。

当初は何年もの歳月をかけて綿密に設計されていたはずだし、今振り返れば良くなかったと認識できるだけだ。



借金をする人も、当初は返済するという約束をしてお金を借り入れる。でも、その後状況が変わって返済ができないとなると、最終的には法によって救済される。

世界中の法律で、その人を信用し与信を与えて、お金を貸した側が悪いとされる。怒って騒いでも、返済できないものはできない。当初は約束したけれども、状況は変わったんだ。



こう言った・約束したというのは、あくまでその時点ではということ。自分の中で約束したことは、これから先ずっと守られるべきだという信念があったとしても、周りの世界・時代はその信念には付き合ってくれない。


自分が発した言葉にはしっかり責任をもつ。相手や世界の変化に対しては、いちいち不満を感じていても始まらない。気持ちや状況は、すぐに変わってしまうものだという前提が必要なんだ。

その変化に対して、柔軟に次のアクションに繋げていくことしか自分にはできない。全ては常に変化し続けているんだ。



人は未来に想いを馳せるとき、今を全ての基準として考えてしまう。このままの状況がずっと続くかのように想像して、人生設計と呼ばれるような計画を立てたりする。

でも、数年先ぐらいまではある程度見えたとしても、10年・20年先の状況をはっきりと思い描ける人は誰もいない。不確実なことに対して、確実な計画を当てはめることはできないんだ。



僕は、10年も先のことは考えないようにしている。今から5年のことは思い描いているけれど、その先は本当に真っ白だ。

この5年でやるべきこと・やり遂げたいことに集中して、その後のことは5年後に考える。その間に自分も次のステージに上がっているし、そこから見える景色は今とは全く違うはずだ。

そこにいる自分で、次の5年を考える。自分だけでなく時代も確実に変わっているから、今とは全く違うものに惹かれているかもしれないし、日本にいるのかどうかも分からない。


まだまだ道半ばで、今の生活をもう少し続けてみようと考えているかもしれない。決めていないことが、逆に楽しみを与えてくれるんだ。


究極を言えば、5年後に自分が生きているかどうかも分からない。そう思えるから、今感じていることを後回しにせず今やることができる。



将来のためにと、お金を銀行などに貯めこんでいてはいけない。貯金していたところで、今の日本円の価値がずっと続くということもあり得ない。

今やろうと思っていること・行ってみたいこと・体験してみたいことに、どんどん使っていく。お金なんて、無くなればまた入ってくる。それよりも、早く様々な経験を積んで自分を高めておくことが大切なんだ。



自分の将来を分かったような気になって、何となく描けてしまうと、日々のパワーがなくなって人は一気に老け込んでしまう。

どうなるのか分からない・なれるのかどうかも分からないから、逆に今が楽しくなって頑張ろうと思える。



現時点の自分で全てを思い描くと、将来が全て今の範囲内で限定されていく。10年も経てば、自分の考え方や周りの景色も全く違ったものに変わっている。

今の自分をがんじがらめにしてしまうと、未来の自分は身動きができなくなってしまうんだ。