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そのままでいいよね☆ゆるなら風舎

くにのまほろば《奈良》大和郡山市で
『カウンセリングルーム風舎』を営んでいる女性カウンセラーの日記です。
カウンセリング・アートセラピー・心理学レッスンなどをしています。

『本心』  平野啓一郎

 

 

母と二人暮らしだった青年が

事故で亡くなった母のアバターを注文するというところから

物語は始まります。

 

VRのヘッドセットを装着し

母のアバターと交流するわけです。

 

この設定だけだと

生前の母の面影と暮らす孤独な青年

のような感じがしますよね。

 

ところが

アバターの母との交流から

彼は、現実世界での人との交流が広がったりもする。

 

複雑な事情を持った登場人物が、丁寧に描かれていて

誰一人、手前勝手に人を決めつけたりしないのが

この作品全体に流れている温かさなのかなと思いました。

 

アバターを制作したVRシステムの担当者の

一見冷たく感じられるような態度の中にも

やわらかさ、温かさが感じられました。

 

作品の中では端役なので

仕事上の彼女しか描かれていませんが

彼女の奥行きも知りたい気がするくらい

人が丁寧に描かれているんです。

 

ラストの主人公の決断に

心地いい読後感を覚えました。

 

 

 

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「お花畑に天使ちゃんが描きたいです。」

というリクエストでした。

 

先日、虹の橋を渡ったワンちゃんに

思いを馳せながら、描いてみたいとのこと。

 

お手本を見て

「ちょっと難しいかな・・」

と言いながら、スタートしましたが

描き始めると、凄い集中!

 

そうして出来上がった

Yさんの作品

 

 

2人の天使が仲良く一緒にハートを持っています。

 

「2つに分かれていた自分が1つになったんだわ!」

ここ7年、苦しい思いを抱えながら

自分と向き合って来られたYさん。

 

本当によく頑張ってこられたなぁ。。

じわじわと感動しました。

 

この天使たちを、少し離れて見てみると

笑顔の猫がピンクの涙を流しているみたい。

 

飾っておくと

幸せを迎え入れてくれそうです。

 

ワンちゃんと一緒にずっとにこにこしていられますね。

 

<ず〜っと一緒!>

って、タイトルをつけられましたよ。

 

わたしの作品

 

 

お花畑に妖精が2人

お花を咲かせるお仕事中です。

 

急いでいません。

ゆっくりゆっくり

お花の調子を伺いながら、ちょっとお手伝いしています。

 

遠くに見える樹が

この2人の住まいのようですよ。

 

なんて、物語を作ってみました。

 

 

笑顔溢れる優しい時間になりました。

ありがとうございました。

 

 

 

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「わたしは〇〇です」と言った場合

〇〇というのは、何かを基準にしたカテゴリですが

同じカテゴリの人が全て

同様の特徴を持っているわけではありません。

 

ところが

〇〇に

その基準と関わりのないことを

くっつけて判断してしまうと

本来の自分とかけ離れた人物像になってしまうことがあります。

 

たとえば

わたしは性自認が女性ですから、性別を聞かれると

「わたしは女性です」ということになるのだけれど

「女性って甘いものが好き」という判断の元に

相手が接してきたとしたら

なんだかちぐはぐなことになります。

 

実際に甘いカクテルを勝手に注文されて

頑張って飲んだということが、20代の頃にありました(笑)

気遣って注文してくださったのですが

ちぐはぐなことになってしまいました。

 

「女性」であることは、わたしと一致しますが

「甘いものが好き」はわたしには当てはまらないからです。

 

甘いものが好きかどうかと

性別が女性であることには

そもそも何の関わりもないはずですね。

 

カテゴライズには基準がありますが

その基準と関わりのないものまで一緒くたにしてしまうことが

世の中には結構な頻度で起こっています。

 

ともすれば

そこで

「〇〇としてわたしはおかしい」とか

「〇〇としてはわたしは失格だ」とか

思って落ち込んでしまうこともあったりしてね。

 

上の例で言うと

「甘いものが好き」に当てはまらないわたしは

女性としておかしい

女性としては失格だ

と思って落ち込むということです。

 

いやいやいや、、それはおかしいでしょ!

と殆どの人が笑うと思うのですが

「母親として、わたしは失格だ」とか

「娘として、わたしはおかしい」とか

そういった言葉は、結構耳にしますよね。

 

同じカテゴリに属するからといって

皆同じ特徴を持っているわけではない。

 

「〇〇としては少数派」ということはあるかもしれませんが

少数派というのは少数は存在するわけですからね。

絶対こうでないと〇〇としてはおかしい

なんてことはないのです。

 

人はいろんな側面があって、多面体でできていて

唯一無二の存在です。

そして

唯一無二の自分で、一所懸命生きている。

愛しいです。

 

 

 

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「どんな気持ちですか?」

 

この質問に対して

「〇〇と思うんです」

という返事が返ってくることが、度々あります。

 

このときの〇〇はとても説明的だったりします。

それは、思考だからです。

 

わたしは気持ち(感情)を訊ねたのだけれど

クライエントさんは考え(思考)を説明されているんです。

 

普段の生活で

自分の感情を見ない癖がついていたり

考えることを優先していたりすると

すっと浮かぶのが思考なので、そういう返答になるのです。

 

感情は自然に湧き起こるもので

本来、善悪はありません。

 

ところが

思考は裁きます。

「こんなことで怒るなんて、自分はダメな人間だ」
とか
「辛いのは自業自得だ」
とか
「落ち込んでる場合じゃない、もっと強くならなきゃ」
とか
「このしんどさから早く抜け出したいのに、もたもたしてるなぁ」
とか。

 

そして、裁き始めると

感情をありのまま把握することが難しくなります。

それが
どんな怒りなのか
どんな辛さなのか
どんな落ち込みなのか
どんなしんどさなのか

そのままを認めてあげることができなくなるのです。

 

そのまま認めることができなければ

どう扱えばいいのかがわかりませんから

その感情は、放置されたまま蓄積されてしまいます。
 

 

思考が働いて裁いてしまう前の

そのままの感情・感覚を眺めてみることは

とても大切なことなんです。

 

とはいえ

瞬時に思考を働かせることが状態化していると

「感情・感覚?え?わからない」

ってなりがちですよね。

 

そのために

カウンセリングでは

イメージワークやフォーカシング、アートや箱庭などを

用いたりしています。

 

 

 

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風舎では

カウンセリングや心理学講座の外に

セラピスト支援を行っています。

 

セラピスト支援は

セラピストとしてお仕事されている方や

セラピストを目指している方、開業準備をされている方が

対象です。

 

開業相談の場合

お勉強された知識・習得されている技術は様々ですし

生活スタイルやご自身の中でのお仕事の位置づけも

それぞれですから

その方に合ったアドバイスをさせていただくようにしています。

 

不安な点についてもお聞きして

なるだけクリアにしていきます。

 

そんな中で最近感じることは

開業に踏み出すには

「えいや!」という力が必要なんだなぁということです。

 

セラピストとしての個人開業は、自分が資本です。

その上、見習いから始めるわけにはいきません。

不安だらけであたりまえなんです。

 

この「えいや!」の力を出すために

何が必要なのか?

 

不安要素をひとつひとつ

クリアしていくことも大事ですが

 

不安を抱えたまま「えいや!」と動く

そのために必要なことを見つけることは

かなり重要なことだと思うのです。

 

わたし自身の「えいや!」が何だったのか?

それについては、別の機会に。

 

 

 

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