■質問内容

以前、慢性子宮内膜炎検査(CD138)で陽性となり、抗生物質服用後の再検査では陰性となりました。 しかし、5個以下で陽性と判断されるところ、再検査では4個と陰性と言えどもかなりギリギリの値でした。

 

検査後しばらく経ち、再発の不安があるのですが、採卵時に検査も同時にしていただくことは可能でしょうか? 検査にかなり痛みを伴った経験があり、麻酔下でできたら良いのにな…という思いと、なかなか妊娠できないため、1周期でも無駄にしたくないという思いがあります。

 

■当院からの回答

慢性子宮内膜炎の診断について、400倍の倍率で10視野観察して5個以上CD138陽性細胞を認める場合に、陽性の判断を採用しております。

 

組織採取は吸引細胞診と同じ要領で、月経修了直後の時期に行っております。これは、排卵期付近(採卵日を含め)~高温期の子宮内膜が厚くなっている時期に検査を行った場合、診断精度が低下することが報告されているためで、子宮内膜機能層(上層)が剥離して基底層(下層)の組織採取に適している時期に検査を行うことを目的としています。

 

検査時に器具を挿入するため痛みを伴うことがあります。上記理由についてご理解いただければと思います。胚移植日と同じように少し尿を貯めて頂いた方が検査器具挿入が容易となり痛みが軽減できるかと思います。

 

 

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