【子宮内フローラのメリット】
胚移植を実施するための判断材料が増えます
子宮内フローラを把握することで、受精胚を子宮内へ移植する環境として適切かどうかを調べます。
状態が良いときに胚移植を実施することで、着床の成功率を高くできる可能性があります。
検査結果が悪かったとき、将来的には以下のような対策を考えることができます。
・胚移植をいったん延期し、子宮内の環境が整い次第胚移植を再開する
・除菌のため子宮内洗浄を実施する
・抗生剤による除菌治療を行う
・善玉菌(ラクトバチルス属)が増えやすくする対策を行う
【子宮内フローラの問題点】
子宮内のサンプル採取に際しては、膣からのアプローチになるため、膣内あるいは頸管内の細菌を同時に採取してしまっている可能性が否定できません。子宮に関して言えばサンプル採取の過程でコンタミは避けて通れないため、膣内細菌のラクトバシルスの混入は必発です。したがって、コンタミのないサンプル採取法の開発や膣内と子宮内のラクトバシルスを区別できる方法の開発が必要です。