片岡亮太 ̄めざせ!!ファンキー グルーヴ“千里の道も一歩から~♪♪”
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片岡亮太ニュースレター~時明かり~第84号


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0. はじめに

日頃より私、片岡亮太への暖かなご支援、
ご声援を賜り誠にありがとうございます。

例年より少し遅い梅雨入りの発表と共に、雨天が増え、
晴れの日にも湿度を含んだ風が吹くようになってきましたね、
皆様いかがお過ごしでしょうか?

今月は、母校である、静岡県立沼津視覚特別支援学校の学校運営協議会に出席したり、
目白大学人間福祉学科の3・4年生、明治学院大学社会学部社会福祉学科の2年生に向けて
講義をさせていただくなど、教育の場に多くかかわらせていただく一か月でした。

毎週の、筑波大学附属視覚特別支援学校での和太鼓の指導もそうですが、
自分よりも後の世代を歩む人たちへ、思いを届ける機会をいただけていることは、
本当に光栄で、幸せなことだと感じています。

と同時に、その責任の大きさを自覚し、一つ一つの時間と向かい合うためにも、
自分自身の毎日にも情熱と愛情、そして厳しさを欠かしてはならないと
身が引き締まる思いです。

さて、そんな最近ですが、
ありがたいことに、このニュースレターや
「ホームケア土屋」で連載させていただいているコラムを、
お知り合いの方にご紹介くださったり、
SNSの投稿や紙面等で取り上げてくださる方が増えています。

フリーランスの僕にとって、
執筆した文章や演奏動画のシェア、拡散を通じて、
僕の存在を知っていただく機会を作っていただけることは、
何よりの活動支援!

実際、そういったお力添えによって生まれたご縁で
新たなお仕事が決まることは少なくありません。

心から感謝しています。

そして、引き続き、何卒よろしくお願いします!

もしよろしければ、励みになるので、何かでご紹介くださったときなどは、
ご一報くださると、なお嬉しいです。


それでは時明かり第84号をお届けします。

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1. コラム「私の視点」
「静寂≠無」

最近、Youtubeで動画を視聴した後に、耳や頭の疲れを感じていることに気づきました。

おそらく原因は、「静寂」と「間(ま)」の不在。

言葉を探すための無言の数秒間や、
「えー」とか「ああ」などの、「意味のない声」が編集で削られ、
本題だけが繋ぎ合わされた動画は、息つく暇もないほどに「隙」がなくて、
僕には少々忙しなさすぎるようです。

多くの配信者の方たちが切り落とす「間」とは本来、
感情を読み取る手がかりや、
語ったことを話し手と聞き手の双方が咀嚼するための余韻、
あるいは次に話す事柄へ思いを切り替えるための
クッションのような役割を果たしているはず。

近年は音楽も、イントロがあるだけで売れなくなると言いますし、
TVもいつからか、CMを挟まず、
前の番組から次の番組に切り替わることが当たり前になりました。

総じて、コンテンツの提供を「待たせない」、「溜めない」ことが
エンターテイメントの主流になっている時代において、
静寂は不要とされているのかもしれません。

「間」を我慢できない人も増えているのでしょう。

でも、それはもったいないと言わざるを得ません。

なぜなら、「間」があるからこそ生まれる芸術があることを、
僕は演奏家の端くれとして折に触れて感じてきたからです。

20代の頃、僕は、邦楽打楽器奏者の仙堂新太郎先生から、
小鼓を中心に、お能や歌舞伎、長唄などの古典音楽の稽古をつけていただいていました。

古(いにしえ)から届くような、重く低い響きと波長を帯びた掛け声の後に、
みずみずしくも鋭い小鼓の音が、「ポン」と一つ鳴る。

その発声や、一打を生み出す「間合い」には独特なものがあり、
例えるなら、全ての音の手前で常に、
「んっ」と息をのみ、一秒にも満たないほどの空白を作っているような感じ。

それは、役者さんたちの動きに音楽を寄り添わせ、
着物で演奏する際の奏法の様式美を追求する中で、
必然的に生じたものなのだと思います。

小鼓を打つために、右手をゆっくり下げ、
落ち切ったところで一瞬止まって、跳ね上げるように腕を振る。

その美しさを想像すれば、
あの「間」を理解することは容易だったのかもしれません。

ですが二十歳そこそこで、なおかつ音を主軸に音楽を感じる僕には、
それが理解できず、
「情緒のない演奏やなあ」と、仙堂先生からよくダメ出しをされたものです。

今思えばそれもそのはず。

当時は、「和太鼓でポップスのような音楽を作りたい!」と試行錯誤していた時期。

ドラムやパーカッションのリズムを真似ては、
「素早さと細かさ」にこだわって撥(ばち)を振ってばかり。

そんな僕の演奏にはおよそ「間」と呼べるものがありませんでした。

普段なら、何十発も打数を重ねているはずの時間の中で小鼓が行うのは、
「よ~」とか「ほ~」と長く声を伸ばした後に、たった一回、皮を打つだけ。

にもかかわらず、激しい太鼓の連打に相当するほどの迫力や引力を持つことに、
あの頃の僕は衝撃を受けました。

古典音楽は、曲の中に一定の長さの「拍」が存在するわけではなく、
その感覚は常に変化し、
場面によっては奏者同士の呼吸でアンサンブルを構成することもあるなど、
有機的な曲線とか、生き物を思わせる特徴を持っています。

それは8分音符や16分音符という等分に区切られた目盛を持った
平面のようなものの上でリズムを生み出す現代の音楽とは全く異次元のもの。

決して会得できたなんて言えませんが、
仙堂先生の模倣を通して、
そういう日本の古典音楽が持つ「間」の魅力を学べたことは、
今日の演奏にも生きる意味深い経験でした。

特に、大太鼓の独奏において、
ゆっくり腕を振り上げ、静けさの中で丁寧に音を紡ぐシーンがあるからこそ
ダイナミックな強打が際立つ点には、小鼓に通じるものを感じます。
(と言っても、まだまだ再現はできないのですが…)

会話の中で、不意に訪れる静寂が、
シチュエーションに応じて、気まずさや、温かさ、親密さの表れだったり、
時にはそこに感情の波立ちが見えることさえあるように、
演奏における無音の時間とは、聴衆の集中力や期待を掻き立て、
後に響く音をより豊かに彩り、深みを増すことができる大切なエッセンス。

音楽の「間」、文章の「行間」、会話の「静寂」は決して「無」を意味するのではない。

スピーディなエンタメやコミュニケーションに溢れた現代だからこそ、
そのことを感じていただけるような演奏や言葉を、僕は届けていきたい。


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2. 今月の一枚「私の視線」

小鼓は、左手の甲に同を乗せ、
両面の皮を繋ぐ「しらべ」と呼ばれるロープに指をかけて、軽く握り、
皮が適度に張った瞬間に右手で打ちます。

そのタイミングが合わないと、全く音が鳴ってくれない、なかなかに難しい楽器。

でもそこが面白い!!

奥深い小鼓の魅力、これからも探求していこうと思います。

https://www.instagram.com/p/C8vx7o9yEQU/?igsh=aTNxdHg1dTBtbmV4

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3. 活動報告(6月)

6/18 静岡県立沼津視覚特別支援学校「令和6年度第一回学校運営協議会」に、
学校運営協議員として出席
* 気付けば、母校の教育活動に対して、助言をさせていただく立場を、
10年ほど続けさせていただいています。
引き続き後輩たちの学びに貢献できるよう、尽力いたします。

6/21 目白大学人間福祉学科「人間福祉学専門セミナーA」にて講義と演奏
* 3・4年生約120名ほどに向けて、僕が考える社会福祉の実践について、
また、ダイバーシティやインクルージョン、その対極にある差別や偏見、
社会的廃除などについて、演奏を交えながらお話させていただきました。

6/25 明治学院大学社会学部社会福祉学科「ソーシャルワーク実習指導1」にて講義
* 2年生約20名に向けて、社会における多様性を推進していくために必要となる
多様な視点を持つことや、様々な出会いを経験することの大切さについてお話しました。

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じめじめした雨と猛暑とが交互にやってきて、
想像の中の亜熱帯ってこんな感じだなあと思いながら、
汗だくで太鼓を打ったり、話したり、文章を書いたりの毎日です。

皆様、脱水や熱中症にはくれぐれもお気をつけてお過ごしください。

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  片岡亮太(和太鼓奏者/パーカッショニスト/社会福祉士)
 「人が集い、音が響き、時が輝く」
☆演奏、講演、指導(グループでも個人でも可)、執筆等、ご連絡は以下から☆
 いつでもお待ちしています。
Mail: r_taiko_fukumimi@yahoo.co.jp
Blog(Japanese): http://ameblo.jp/funky-ryota-groove/
twitter: http://twitter.com/funky_ryota
Facebook: http://www.facebook.com/#!/ryota.kataoka.566
youtube channel: https://www.youtube.com/user/Ajarria

 

片岡亮太ニュースレター~時明かり~第83号


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0. はじめに

日頃より私、片岡亮太への暖かなご支援、
ご声援を賜り誠にありがとうございます。

真夏並みの日差しの中を吹き抜ける風に、心身ともにホッとする、
そんな日が続いていますね、
皆さんお変わりありませんでしょうか?

最近は比較的スケジュールに余裕があるため、
稽古や原稿執筆の隙間時間を利用した、
FacebookやX(旧Twitter)などへの投稿の頻度が上がっています。

このニュースレターのコラムのように、
自分なりの考えをある程度の長さで言語化することも大好きですが、
不意に思ったこと、思わず笑ってしまった出来事を、勢いのまま書けるSNSも、
僕にとっては大切な発信の場。

特に、それらを読んでくださった方たちとのコメントのやり取りが楽しくてなりません。

メールの最下部にも毎号掲載していますが、
それぞれのURLはこちら。

X: http://twitter.com/funky_ryota
Facebook: http://www.facebook.com/#!/ryota.kataoka.566

よかったら覗いてみてください。

それでは時明かり第83号をお届けします。

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1. コラム「私の視点」
「窓ガラスの向こう側」

「この写真には、曇り空の下に広がる田舎の風景が写っています。
前景には緑の草地が広がり、その先には舗装された道路が見えます。
道路は右にカーブしており、カーブの内側には低い石垣と木が植えられています。
背景には広い田んぼが広がり、その先には木々が並んでいます。
空には電線が何本も横切っており、全体的に静かな田園風景が広がっています。」

この文章を読んで、皆さんはどんな映像を想像しますか?

きっと誰の脳内にも、似たような「田舎」が描かれるのではないでしょうか?

実はこれ、僕が電車の窓越しに撮った写真を、
AIが解析したものなんです。

使用したのは、『Be My Eyes』というアプリ。

このアプリは当初、視覚障害のあるユーザーが、
部屋で落としたものを見つけたいとか、書類の内容や服の色を知りたい等、
困りごとに出くわした時、
ボランティア登録をしている目が見える人とビデオ通話で繋がり、
支援を得るという目的で開発されました。

そこに新たに追加されたのが、
写真を読み込ませ、先述のような説明を自動生成する、
『Be My AI』という機能。

操作は簡単、解析に要する時間も長くて1分程度。

撮影後、即座に内容を確認できている感覚。

先日、旅行で訪れた、三重県鳥羽市の
「鳥羽国際ホテル」の部屋の窓からの写真はこんな風でした。

「海の風景です。
夕日が沈むところで、空はオレンジ色と青色に染まっています。
雲がいくつか浮かんでおり、太陽の光が雲の間から差し込んでいます。
海の表面には夕日の光が反射して、金色の道のように見えます。
遠くにはいくつかの島が見え、海の上には船が一隻浮かんでいます。」

実際には朝焼けの様子なのですが、これだけ詳しく語られると、
どれだけ美しいオーシャンビューであるかは直接見ずとも伝わってきます。

小説の中の場面描写にも似た、こういった文章を読む行為は、
「言葉で見る」とも呼ぶべき体験。

もちろん、目が見える人に同じことをお願いすることだってできるでしょう。

その方がより詳細に説明してもらえることだってあります。

でも、「今目の前に広がる風景はどんなだろう?」と思った瞬間、
時間も場所も問わず、誰に気兼ねすることもなく、
独力でその情報を得られる手軽さや気楽さは大きい。

特に、電車内からの風景やホテルの高層階から望む景色など、
分厚いガラスで区切られ、風も匂いも音も遮断された
「外」の世界を感じる術は、これまで他人を頼る以外にはありませんでした。

だから僕は、電車での移動中や、舞台のために各地のホテルに滞在している時など、
「窓ガラスの向こう側」のことは、無意識の内に考えないようにしてきました。

そこに触れられる喜びは、言葉にできません。

と、技術の進化を礼賛していたさなか、
たまたま開いたSNS上に表示された投稿が僕の心をつかみました。

それは、敬愛する先輩の一人である、
大阪の国立民族学博物館准教授で全盲の、広瀬浩二郎先生が書かれた文章。

広瀬先生は、社会の進歩により、便利なものが増えることを評価したうえで、
パソコンやスマホをはじめとする、
健常者(=マジョリティ)が使用する、視覚情報を伴う技術に追いつくべく、
試行錯誤を重ねる僕たち視覚障害者の姿を、
開国により西洋文化と遭遇した、明治維新前後の日本の姿に重ね、
そういう今だからこそ、見えない、見えにくい我々が育んできた
ユニークなライフスタイルを見つめなおすことの意義を述べておられました。

ハッとしました。

幼少期に弱視だった僕にとって、
目に見えるものへのあこがれや欲求を満たせる快感は、
抗いがたいほどの引力を放ちます。

事実最近の僕は、生活のあらゆる場面で写真を撮っては
AIに解析させることを繰り返してばかり。

けれど、その時間が長くなる中で、
吹き抜ける風を感じ、匂いを嗅ぎ、音に耳を傾け、つぶさに触ることで、
実感と感動を得るという、これまでの「当たり前」を、
味気ないと感じたり、軽視してはいないか?

それは、全盲者としての生活の否定にも繋がってしまうかもしれない。

窓ガラスの向こう側に好奇心を抱くだけでなく、
その内側にあるものに手を伸ばし、丁寧に観察し、
ひいてはガラスの手触りさえもを味わい尽くすほどの意識の中で見つかる何か。

そういう、視覚を用いないからこそ持ち得るものを大切にしながら、
便利さと共存できた時、僕の世界はもっと豊かで、奥深く、密度の濃いものになるはず。

なんだかワクワクしてきました。

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2. 今月の一枚「私の視線」

コラムに書いた写真の実物がこちらです。
AIの解析結果と併せてごらんください。

ホテルの窓からの風景を撮影した鳥羽への旅行は、
10年以上ぶりに行った完全プライベートの旅行だったのですが、
素晴らしい癒しとリフレッシュの一時でした!

https://www.instagram.com/p/C7gREFIPxDu/?igsh=MXU4bzJ1Ym9sN2Z2Zw

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3. 活動報告(5月)

5/5 「三島市春の大通り商店街まつり」にAjarriaで出演
* 例年を上回る暑さの中、我々も熱く!演奏してまいりました。
じかたび越しに伝わるアスファルトの熱、火傷するかと思うほどでした(苦笑)。


5/24 「株式会社アオバヤ 第56期経営計画発表会」にてAjarriaで演奏
* 社員の皆様のメンタルヘルスのサポートを目的とした、
スピーチの配信やコラムの寄稿、リモートでの対話などを、
6年ほど前から続けさせていただいている株式会社アオバヤさんの経営計画発表会に、
今年も演奏で参加させていただきました。
毎年この時期に仙台へ伺う度、社長さんご夫妻や社員の皆様から、
胸がいっぱいになるほどの暖かなお言葉をいただいています。

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来月は大学での講義の機会を複数いただいています。

学生さんたちに精一杯の思い、伝えてきます。

全国各地はもちろん、世界各国、どこからでも、
演奏、講演、執筆のご依頼、随時お引き受けしておりますので、
ぜひお気軽にご一報いただけますと幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします!!

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  片岡亮太(和太鼓奏者/パーカッショニスト/社会福祉士)
 「人が集い、音が響き、時が輝く」
☆演奏、講演、指導(グループでも個人でも可)、執筆等、ご連絡は以下から☆
 いつでもお待ちしています。
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Blog(Japanese): http://ameblo.jp/funky-ryota-groove/
twitter: http://twitter.com/funky_ryota
Facebook: http://www.facebook.com/#!/ryota.kataoka.566
youtube channel: https://www.youtube.com/user/Ajarria
 

片岡亮太ニュースレター~時明かり~第82号

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0. はじめに

日頃より私、片岡亮太への暖かなご支援、
ご声援を賜り誠にありがとうございます。

☆☆♪♪☆☆ 出演情報 ☆☆♪♪☆☆

◇5月5日(日): 「三島市春の大通り商店街まつり」にAjarriaで出演
* 例年通り中央町の「はま寿司」さんの傍で、
お昼ごろから15時半くらいまで演奏いたします。
お近くの方はぜひ遊びにいらしてください。
イベント情報: https://www.mishima-kankou.com/event/5907/

☆☆♪♪♪♪♪♪♪♪☆☆☆☆♪♪♪♪♪♪♪♪☆☆☆☆♪♪♪♪♪♪♪♪☆☆

コロナ禍の影響が下火になり、お天気にも恵まれ、
活気あるゴールデンウィーク真っ盛り!
皆様いかがお過ごしでしょうか?

…、とはいえ少々暑すぎますね。

最近は、稽古をしているとあっという間に汗だくです。

さて、とてもありがたいことに、
新年度に入り、様々な場所での演奏や講演のご依頼をいただくことが増えています。

初めてご連絡をくださる方、いつもご依頼をくださる方など、
色々な方がおられますが、
いずれの場合も、メールやお電話をいただく度、
僕にお声がけをくださったことに感動して胸がいっぱいになってしまいます。

お気持ちにこたえるためにも、暑さになど負けている場合ではありません!

情熱と厳しさを忘れることなく、音と言葉と心を磨き続けます。

それでは時明かり第82号をお届けします。

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1. コラム「私の視点」
「扉を開く鍵」

ある日の夕食中、僕はテレビに向かって思わず「嘘だろ!」と呟いていました。

原因はCMソング。

「さっきから、昭和や平成の流行曲のカバーか、
ヒットソングに商品紹介の言葉を当てはめた替え歌しか流れていない…」

愕然としました。

世代を超えて愛される名曲にアレンジが施され、
人気の歌手や俳優によって歌われているもの、
元の歌詞とは関係のないセールス文句が乗せられているもの。

考えてみると、最近そういうコマーシャルが多い。

思い起こせば、20年くらい前までは、TVのCMで
新しい曲を知ることがよくありました。

不意に流れてきた知らない旋律に耳を澄ませて、
誰の声かに当たりを付けてはリリース情報をチェックしたり、
初めて聞く声なら、何者かを解明するために、ラジオの新人紹介を聞いたり。

僕にとってあの頃のCMは、宣伝内容だけでなく音楽についても、
知らないものを教えてくれる媒体でしたが、
今はみんなが知っている曲ばかり。

やや乱暴な言い方になるかもしれませんが、
そういう風潮は何事においても安心や安定を求め、リスクを避けがちな
令和の空気ともリンクすると僕には思えます。

例えばSNS上には、他者の発言を指先一つで拡散したり、
自分ではない誰かが生み出した、ニュースや事象への解説や意見に、
数語のコメントを「上乗せ」して投稿する人がたくさん。

それらの内容が否定されたとて、オリジナルは他人の論なのだから、
自分は傷つかないし、
多くの人によって「シェア」されているメッセージなら、
大枠のところで波風を立てたりレールを踏み外す心配もない。

過剰なまでのつるし上げや、クレーム、誹謗中傷の荒らしなど、
個人、団体、著名人か否かを問わず、言動がある一線を越えた途端、
有形無形の被害を受けかねない現代においては、
カバー曲や「替え歌」、「シェア」の多用など、
安全牌を優先する思考はきっと、「今」を生き抜くための処世術。

そこに疑問を感じてしまう僕は、たぶん時代遅れなのでしょう。

でも、知らない物に触れて、驚いたり感動したり、
自分なりの考えを能動的に構築する行為には、
他では代えられない面白さがあるはず。

つい先日もそんな経験をしました。

はせみきた師匠とのご縁で出会わせていただいた造形作家でミュージシャンの
白砂勝敏(しらすな かつとし)さんの作品が展示してある、
『Museum SHIRASUNA FUJI』を訪問し、
作品に触れさせていただいた時のこと。

そこに飾られている彫刻や陶芸作品はいずれも、木や石、粘土など、
大地を感じさせる素材を主に用いて作られていながらも、
その中に人工的な鉄の釘やボルトのようなものが組み込まれているなど、
古代と未来、有機物と無機物のように、
いわば正反対で、真逆に位置するものが共存し、融合していて実に興味深い。

そのどれもが、「これは○○の形」と断定できる形状はしていません。

けれど、だからこそ、作品が何を訴えかけているのかを知りたくなって、
タイトルや解説の言葉をもとに想像力を膨らませながら、隅々まで触り、
形や肌触りはもちろん、表面の温度までもを鑑賞してしまう。

気づけばあっという間に数時間が経っていました。

でも、作品との対話を通じて、
自分なりの解釈のもと、
各作品のコンセプトや内包する思いにうなずける気持ちになれた瞬間、
そこには、異なる宗教や文化、考え方を持った人とじっくり話し合い、
自分とは違う視点を知って、なるほどと思えた時に抱く、
感動や驚きにも似た感覚がありました。

そして思ったのです。

ひょっとしたら、現代アートに限らず、
実験的な音楽、ジャズや硬派な小説や映画など、
咀嚼するうちに味わいの深みが増す
「歯ごたえ」のあるコンテンツと相対することとは、
奥深く神秘的で、光も影も美しさも醜さも併せ持つ、
我々「人間」に対する考察を深め、許容量を増すための、
「心の扉」を開く鍵にもなるのではないか?

さらに言えば、そういったものを通じて、性別や年齢、心身の障害を含めた、
人と人との違いを受け止める意識だって養えるかもしれない。

だとしたら僕も、音楽や言葉で、
誰かの好奇心を掻き立て、未知の世界に手を伸ばしたくなるような存在でありたい。

不意に湧き上がってきた熱い気持ちが、数週間経っても燃え続けている僕こそ、
どうやら白砂さんの作品によって扉を開いてもらったようです。

アートや音楽で多様性の準備運動を!

そんなアプローチ、面白くありませんか?


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2. 今月の一枚「私の視線」

『Museum SHIRASUNA FUJI』で触れさせていただいた作品たち。

竜のようにも、燃え盛る炎や風をかたどったようにも思える
『黎明』という彫刻作品に僕は「一触れぼれ」をしました。

他にも、テレビゲームの世界で現れたら、
間違いなく魔力を帯びているか、精霊の力が宿っていそうな陶芸作品や、
焼き物で作られた「ディジュリドゥ」というアボリジニの民族楽器など、
展示されている全てが面白く、心惹かれる空間でした。

https://www.instagram.com/p/C6VXD4BP7G6/?igsh=MWsxY3RrN2QydnBiYw


『Museum SHIRASUNA FUJI』
https://shirasuna-k.com/gallery-2/museum-shirasuna-fuji/

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3. ホームケア土屋のコラム掲載情報!

『私の視点』とはまた異なる角度から思いを書き綴っている、
「ホームケア土屋」のblog内での片岡亮太のコラム。

今回は、先月、車いすユーザーの方の映画館の利用を巡って生じた
ネット上の「炎上」騒動を通して僕が考えたことについて、
3回シリーズで執筆いたしました。

ぜひご一読ください。

「当事者って誰のこと?」~1
https://homecare-tsuchiya.com/blog/14826/

「当事者って誰のこと?」~2
https://homecare-tsuchiya.com/blog/14830/

「当事者って誰のこと?」~3
https://homecare-tsuchiya.com/blog/14833/

☆ これまでの記事は、ホームケア土屋のトップページで
「片岡亮太」と検索していただけると一覧表示されます。

ホームケア土屋HP
https://homecare-tsuchiya.com/


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4. 活動報告(4月)

4/6 沼津市今沢地区「桜まつり」にてソロ演奏
* 小さな子供たちからお年寄りまで、たくさんの方が集まる活気あるお祭りに、
演奏家として参加させていただけて光栄でした!

4/19 「バリアフリー展/慢性期医療展/看護未来展/在宅医療展2024」
(@ インテックス大阪)にて講演
* ご縁をいただき、(公社)大阪介護福祉士会様の
セミナーに登壇させていただきました。
多くの方にお集まりいただけて光栄でした。

4/26 特定非営利活動法人 ティンクル様の施設「あぐれす」開所一周年記念演奏
* ソロ演奏に合わせ、利用者の皆さん、職員の皆さんが踊ったり手拍子したり、
また、一緒に太鼓を打ったりしながら、大盛り上がりの約1時間でした!

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演奏や講演、指導のために気ぜわしく過ごしていたら、
今シーズンのTVのドラマ、全くチェックせずにここまで来てしまいました。

「見逃し配信」で追いつける今のうちに、
皆さんのお勧めの作品、ぜひこっそり教えてください!

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  片岡亮太(和太鼓奏者/パーカッショニスト/社会福祉士)
 「人が集い、音が響き、時が輝く」
☆演奏、講演、指導(グループでも個人でも可)、執筆等、ご連絡は以下から☆
 いつでもお待ちしています。
Mail: r_taiko_fukumimi@yahoo.co.jp
Blog(Japanese): http://ameblo.jp/funky-ryota-groove/
twitter: http://twitter.com/funky_ryota
Facebook: http://www.facebook.com/#!/ryota.kataoka.566
youtube channel: https://www.youtube.com/user/Ajarria
 

片岡亮太ニュースレター~時明かり~第81号

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0. はじめに

日頃より私、片岡亮太への暖かなご支援、
ご声援を賜り誠にありがとうございます。

☆☆♪♪☆☆ 出演情報 ☆☆♪♪☆☆

◇ 4/6(土): 沼津市今沢地区「桜まつり」にてソロ演奏
会場: 今沢地区センター(沼津市今沢527-21)横の中央公園
(雨天の場合は地区センター駐車場)
演奏開始時間: 11:30~(約30分)
最寄り駅: JR片浜駅

◇ 4/19(金): 「バリアフリー展/慢性期医療展/看護未来展/在宅医療展2024」
(@ インテックス大阪)にて講演
詳細・お申し込み: https://www.tvoe.co.jp/bmk/seminar/workshop/

◇ 3月17日放送のNHKラジオ第2『視覚障害ナビ・ラジオ』
「亮太が行く!⑪能登半島地震から考える どうする?あなたの防災」を
下記URLからお聞きいただけます。

https://www.nhk.or.jp/heart-net/shikaku/list/47430/#contents

* 同番組2月18日放送回、
「テクノロジーがひらく多様な未来~日本科学未来館館長・浅川智恵子さん~」
でも、僕が新たな移動支援技術「AIスーツケース」を体験している様子と、
コメントが放送されています。
「AIスーツケースって何?」と言う方もぜひお聞きください。

https://www.nhk.or.jp/heart-net/shikaku/list/47426/#contents


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冷たい雨と、暖かな日差しが交互にやってきては、
一歩ずつ本格的な春に近づいている今日この頃、
皆様いかがお過ごしでしょうか?

去る3月3日には、大学時代の友人が発起人となってくれた、
Ajarria(アジャーリア)のライブが大阪にて開催されました。

ニューヨークの片隅の小さなレストランから始まった我々の演奏の進化の過程と、
片岡亮太、山村優子、それぞれの歩みを振り返る、そんな構成でお届けした一時。

お越しくださった皆様、本当にありがとうございました。

その際につないでいただいたご縁で、4月19日には、
インテックス大阪にて開催される、
「バリアフリー展/慢性期医療展/看護未来展/在宅医療展2024」で
講演をさせていただきます。

様々な出会いに感謝しつつ、
活動開始から17年目となる2024年度も歩んでまいります。

皆様、引き続きご指導、ご鞭撻のほど、
何卒よろしくお願いいたします。

それでは時明かり第81号をお届けします。

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1. コラム「私の視点」
「パルプンテな人生」

『ドラゴンボール』や『Dr.スランプ』等の原作者である
漫画家の鳥山明さんの訃報を耳にして以来、
僕の脳内は、弱視だった約30年前、うっとりと見つめては、
毎日のようにイラストを真似ていた、孫悟空や魔人ブーたちの映像でいっぱいです。

今でも記憶を頼りに描けると思うくらい、
僕は鳥山先生が生み出すキャラクターが大好きでした。

そんな精神状態だからでしょうか、
やはり鳥山先生がキャラクターデザインをされていた人気ゲームシリーズの
『ドラゴンクエスト』に登場する、「パルプンテ」という魔法のことを
急に思い出しました。

同作をプレイした経験のある方やゲーム好きの方には説明不要でしょうが、
「パルプンテ」とは、他の魔法と異なり、使う度に効果が変わる謎の呪文。

敵モンスターを一掃したり、味方の体力を全回復してくれることもあれば、
「隕石が降ってきた」というメッセージと共に、
敵、見方関係なく大ダメージを受けたり、見方全員が行動不能になることも。

その意外性に溢れた効果を、小学生だった僕も楽しんだものです。

人生にも、時としてパルプンテを唱えたのだろうかと思うほど、
奇想天外な展開を見せる瞬間があります。

僕の場合は、むしろそういうことばかりだったかもしれません。

ごく当たり前の児童の一人と(自分では)思って入学したはずの公立の小学校。

けれど、実際には数百名の全児童のうち、2、3人しかいない強度の弱視だった僕。

おまけに斜視もあったため、
蓋を開けてみれば見た目も含め、何をやっても浮いてばかり。

同級生たちに助けてもらったり、上級生からはからかわれたりの毎日。

3、4年生の頃は、かなり視力が下がっていたので、
今思い出しても恥ずかしさがよみがえってくるくらい、
あらゆる場面で、周囲と足並みがそろわない。

どう考えても「一般的」な小学生ではありませんでした。

そんな僕でも、一目置かれていた絵を描くことに活路を見出し、
「将来は絵描きになる!」と思った矢先、突如失明。

ところが、夢も希望もついえたと思いながら転校した盲学校で
和太鼓と出会い、新たな喜びを見つけ、
さらには重度重複障害のある友人たちと巡り合えたことで様々な気付きを得、
福祉の道を志すことに。

「趣味として和太鼓を続けながら社会福祉士として働く」
と考えていた大学時代には、
「伝える仕事をしたい!」という衝動が抑えられなくなり、舞台に立つことを決意。

その活動が予想以上に順調に進むと今度は、
「こんな実力のままじゃいずれだめになる!」と恐怖心が芽生え、
視野を広めるべく、ダスキン愛の輪基金の
「障害者リーダー育成海外研修派遣事業」に応募。

一年間の在米のチャンスをいただき、
これを機にその先の生活を海外ベースにしようか?
障害についての見識をより深めるために勉強をしようか?
等と空想しながら単身ニューヨークで暮らしていたところ、
結婚相手と出会ったり、
「もっと本気で和太鼓と向かい合いたい!」
と気持ちが高ぶったり。

…、そんなこんなで今の僕があります。

他にも挙げればきりがないほど、僕の人生は、ポイントポイントで、
様々な理由により、思いもよらぬ道に向かってきました。

時には自分でさえ突拍子もないと感じながら舵を切ったこともあります。

ただ、縁あって弱視と言う視覚障害と共に生まれたことを考えれば、
人生のスタート地点から、ある意味のハプニングを内包していた僕は、
10歳で失明したことも含め、
世間の「普通」の枠にはまった経験が一度もありません。

であるなら、独自の道を模索することこそが自然なことなのでは?
そんな意識が心の片隅にいつもありました。

家庭を持って10年余、
ありがたいことに多岐にわたる活動を積み重ねさせていただいており、
世界を揺るがせたコロナ禍も一段落した現在。

そろそろ次の「パルプンテ」の時期なのではという予感があります。

その時がいつ、どんな形で訪れるのかはわからない。

でも、一つだけ明らかなのは、
パルプンテを唱えた勇者たちが、
「世界を救う」という目的から外れていかないのと同様、
…とまで言ったらおこがましいですが、
初心や、自分にとって大切な軸さえ忘れなければ、
何が起きても、どんなフロンティア(未開の地)を冒険することになったとしても、
人生という旅路はより面白く、充実したものにできるということ。

呪文を唱えた時の大きな変化を恐れぬためにも、
日々の小さな積み重ねを怠らないようにしなければ。

* 鳥山明先生、これまでたくさんのワクワクと感動をありがとうございました。
心からご冥福をお祈りいたします。


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2. 今月の一枚「私の視線」

今回は番外編で、3/3のライブから、
『ブルー・ボッサ』(ケニー・ドーハム作曲)と
『ザ・スペル』(ヴィンセント・チャンシー作曲)を一部公開!
(お客様から頂いた動画です。)

いずれもジャズの楽曲ですが、
我々のテイストをふんだんに盛り込んで、熱く!演奏いたしました。

https://www.instagram.com/p/C5HugZ1P0sD/?igsh=MWhqcjAyb2o0dG5mbg

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3. ホームケア土屋のコラム掲載情報!

『私の視点』とはまた異なる角度から思いを書き綴っている、
「ホームケア土屋」のblog内での片岡亮太のコラム。

今回は、元日に発生した能登半島地震を受け、
発災当日に僕が感じたこと、
そして災害と障害について考えたことについて書いています。

ぜひご一読ください。

「地震×障害×未来の減災」(前編)
https://homecare-tsuchiya.com/blog/14463/

「地震×障害×未来の減災」(後編)
https://homecare-tsuchiya.com/blog/14645/

☆ これまでの記事は、ホームケア土屋のトップページで
「片岡亮太」と検索していただけると一覧表示されます。

ホームケア土屋HP
https://homecare-tsuchiya.com/


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4. 活動報告(3月)

3/2 「令和5年度筑波大学附属視覚特別支援学校小学部音楽会」に、
伴奏者として出演。
提供曲「走れ」を、子供たちと共に合奏
* 毎年、3~6年生の希望者(今年度は12名)と、
準備運動を含め、約1時間の稽古を10回程度重ねて、
一年間かけて10分近い楽曲を仕上げています。
子供たちの集中力には、いつも感動です!

3/3 Ajarria live 『Colors』開催
(@ いくのコーライブズパーク(いくのパーク)』多目的室)

3/5 NHKラジオ第2『視覚障害ナビ・ラジオ』取材(@ 三島市役所)

3/7 「ダスキン北関東ケアサービス組織員大会 表彰式・2024サンクスフェスタ」
(@ エテルナ高崎、群馬県高崎市)にて、
障害者リーダー育成海外研修派遣事業第30期研修生として講演と演奏。

3/9 NHKラジオ第2『視覚障害ナビ・ラジオ』スタジオ収録

3/17 NHKラジオ第2『視覚障害ナビ・ラジオ』にて
「亮太が行く!⑪能登半島地震から考える どうする?あなたの防災」放送。

3/20 朝霞大師香林寺(埼玉県、朝霞市)の「桜まつり」にて、
「八丈太鼓まごめ会」として演奏
* 数年前よりご縁をいただき、古くから打ち繋がれている八丈島の太鼓や歌を、
山村優子と共に学びに伺っているグループです。
出演の際にはお手伝いと勉強を兼ねて参加させていただいています。


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最近の気温の乱高下、すごいですね。

移動中の新幹線の車内では、
具合の悪そうな咳やくしゃみをしている人とよく出くわします。
(中には花粉症の人もおられると思いますが)

実は僕も、今月に入り、2023年度の様々な活動が一段落したと思った途端、
久しぶりに体調を崩してしまい、一週間ほど寝込みました。

幸い、対して熱も出ず、インフルエンザや新型コロナウイルスでもなかったので、
季節の変わり目に身体がついて行かなかったのかな?と思っています。

年度の切り替え時期でお忙しい方も多いかと思いますが、
皆様、どうぞご自愛ください。

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  片岡亮太(和太鼓奏者/パーカッショニスト/社会福祉士)
 「人が集い、音が響き、時が輝く」
☆演奏、講演、指導(グループでも個人でも可)、執筆等、ご連絡は以下から☆
 いつでもお待ちしています。
Mail: r_taiko_fukumimi@yahoo.co.jp
Blog(Japanese): http://ameblo.jp/funky-ryota-groove/
twitter: http://twitter.com/funky_ryota
Facebook: http://www.facebook.com/#!/ryota.kataoka.566
youtube channel: https://www.youtube.com/user/Ajarria
 

片岡亮太ニュースレター~時明かり~第80号

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0. はじめに

日頃より私、片岡亮太への暖かなご支援、
ご声援を賜り誠にありがとうございます。

☆☆♪♪☆☆ 出演情報 ☆☆♪♪☆☆

3月3日(日): Ajarria live 『Colors』
13:30開場 14:00開演
会場: 『いくのコーライブズパーク(いくのパーク)』多目的室
会場住所: 〒544-0034 大阪市生野区桃谷5丁目5-37
(鶴橋駅、桃谷駅より徒歩12分、もと御幸森小学校1階)
入場料: 一般¥2,000、
高校生以下、学生、生野区在住の方¥1,000
出演: 片岡亮太(和太鼓、パーカッション、小鼓他)、山村優子(ホルン)
ご予約フォーム: https://forms.gle/rKnpyKDNbPLksAF28

3月17日(日): NHKラジオ第2『視覚障害ナビ・ラジオ』
「亮太が行く!⑪能登半島地震から考える どうする?あなたの防災」放送
2024年3月17日(日) [ラジオ第2] 午前7時30分~8時00分
(再放送)2024年3月17日(日) [ラジオ第2] 午後7時30分~8時00分
(再放送)2024年3月23日(土) [ラジオ第2] 午後3時15分~3時45分
番組HP: https://www.nhk.or.jp/heart-net/shikaku/list/47430/#contents

* 各詳細は、4. 5.をご覧ください。

☆☆♪♪♪♪♪♪♪♪☆☆☆☆♪♪♪♪♪♪♪♪☆☆☆☆♪♪♪♪♪♪♪♪☆☆

まだまだ本格的な寒さは残るものの、
春を思わせる暖かな陽光の中で香る花々の香りが、
心を和ませてくれる日も増えてきましたね、
皆様いかがお過ごしでしょうか?

気付けばあっという間に2月も終わり…。

例年、年度末のこの時期は、舞台に立つことよりも、
翌年度に向けた各所との打ち合わせが主な活動となるのですが、
今年はありがたいことに、たくさんの出演の機会と共に過ごしています。

この流れ、2024年度にも引き継げるよう、
一つ一つの機会にしっかり心を込めていかねばと思っています。

そんな中、昨月のコラム『障害アフター運動』を読んでくださった、
静岡新聞の論説委員、川内十郎さんが
以下の記事を書いてくださいました。

https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/1411174.html
(ご購読には会員登録などが必要です)

「全盲の和太鼓奏者」のような表現は、僕たち演者側はもちろん、
メディアの方たちが情報を伝える際も、スムーズに情報が届く語順。

でも、このままずっと障害を前にし続けることで
取りこぼしてしまうことがあるのでは?
という僕の主張に、川内さんは共感してくださいました。

心から感謝しています。

小さな発信ではありますが、
これからも読んでくださる方の心に、
少しの波紋を生み出せるようなメッセージを届けられるよう、精進します。

それでは時明かり第80号をお届けします。

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1. コラム「私の視点」
「声の形」

地元の盲学校(現、視覚特別支援学校)で学んでいた
10歳から15歳までの間、
僕は学校生活の中の多くの時間を、
視覚だけでなく知的な障害も有する友人たちと共に過ごしました。

その日々がどれだけ意味深く、今日の諸活動につながる僕の原点とも言うべき、
人生の財産であったかは、これまで折に触れて語り、書いてきた通りです。

言葉のキャッチボールによる会話はできない児童・生徒が多数在籍している、
そんな環境下で、一緒に遊び、運動し、出かけながら、
言語だけではない何かを用いてコミュニケーションを取っていた毎日。

その積み重ねを通じて僕は、ある能力を彼らから分けてもらったと思っています。

それは「声の形」を見る力。

いつの頃からでしょう、気付くと僕は人の声を聞いた瞬間、
ぼんやりとした色と抽象的なオブジェのような形を、
イメージするようになっていました。

白く真っ直ぐな芯の周りを太陽のような光が覆っている、
強くて眩しい声、
暗い青や灰色をした丸い物体が、暖簾とか格子のようなものの内側で
弱く発光している、陰鬱な声、
赤くて柔らかな波を周囲全体に広げている、明るい声、
広く開け放した窓から、草原の色をした風を送り込んでくる、
爽やかで、親しみやすい声、
鎖や鎧でガチガチに固められた殻の隙間から届く、閉じた声、
火花のようにぱちぱちとした粒を飛ばしてはいるけれど、
その一つとしてこちらに向いているものはなく、
ただ空気中に拡散しては消えていく、届かない声…。

形も色も千差万別。

時には瞬間瞬間の感情によって変化することもあり、
綺麗な縦長の楕円だった声が、真ん中からぐにゃりと歪んでいくように見え、
「あっ、今この人はストレスを感じているのだな」
と思うこともあります。

中学時代には、
「この先生の声、明るいけど、ぜんぜんこっちに響いてこないなあ」
と思っていると、
重度重複障害のある友人たちもまた、
その先生の話を明らかに無視しているということがよくありました。

逆に、僕が当時尊敬していた先生へは、友人たちも心を開いているようでした。

僕にとって、重度の知的障害のある彼らは、人の内面を見抜くスペシャリスト。

彼らの対応と、僕が声から感じる評価が一致していることは、
答え合わせをしてもらったようなもの。

「お前のセンサー、間違ってないよ」
そう言われているような気持ちになったことをよく覚えています。


人の声の響きは、発声の瞬間の全身の筋肉の緊張度合いや骨格の緩み、歪み、
さらには、顔の向き、姿勢、表情筋のわずかな収縮など、
様々なものによって変化します。

その多くは、精神状態の影響を受けやすい。

おそらく僕は子供の頃から、
そういった複数の要因を経て生み出される声の微細な違いを、
まるで顔色を見るような意識で、形や色に変換しながら感じ取ってきたのでしょう。

こんなことを書くと、僕と話すことを怖いと思われてしまうかもしれませんが、
「たぶん今嘘をついてるな」
とか、
「この人は心を開いてくれていないな」
等といったことが、自然に見えて(聞こえて)しまうことも少なくありません。


先日、そんな僕が、声で泣きました。

それは、あるコンサートで
ヴァイオリニストの和波たかよしさんの演奏を聴いた時のこと。

和波さんは日本を代表する奏者であると共に、
僕にとっては視覚障害のある音楽家として、はるか先を行く大先輩。

聴衆を魅了する素晴らしい演奏を披露された後、
マイクを通してお話になった和波さんの声。

それは僕にとって、数秒前まで聞いていたヴァイオリンの響きと同じ形と色でした。

もしも和波さんが弾いておられるヴァイオリンに、喉と口があったら、
こんな声なのではないか、そんな印象。

すると今度は、ヴァイオリンの音色も、和波さんの声のように思えて、
楽器と奏者の境がなくなるほどに、技を磨き続けておられることに
すっかり胸打たれてしまい、
昨今、めったにないことなのですが、
滂沱(ぼうだ)の涙を流してしまいました。

楽器を奏でる際には、奏者の身体、骨格との共鳴が発生するので
きっと声と音色が似ることは理に叶ってもいるのでしょう。

それが可能になるほどに、
技術と精神の鍛錬の中で音楽を紡いでいるからこそ、
演奏するように語り、語るように演奏することができるのだと思います。

…、今、中学生の片岡亮太が目の前にいたら、
39歳になった僕の声は
はたしてどんな色と形に見えるのだろう?


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2. 今月の一枚「私の視線」

先日、かねてより親しくしている、
日本視覚障害者囲碁協会の代表理事、柿島光晴さんが遊びに来てくださり、
夫婦二人、囲碁のご指導を受けました。

昨秋から囲碁にドはまり中の優子氏いわく、
「囲碁はジャズに似ている!」
とのこと。

僕にはそこまで深い世界を理解する能力はありませんが、
視覚障害者囲碁協会が開発、普及している
「アイゴ」という手で触れて囲碁を楽しめる碁盤と碁石を使って、
昨今なかなかやることのない、囲碁に興じながら、
「粋な時間を過ごしてるな~」と喜びを感じています。

(日本視覚障害者囲碁協会HP)
https://aigo.tokyo/

https://www.instagram.com/p/C32GRvUvOMH/?igsh=MTdrNHJyYnJ4dWlvZw

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3. ホームケア土屋のコラム掲載情報!

『私の視点』とはまた異なる角度から思いを書き綴っている、
「ホームケア土屋」のblog内での片岡亮太のコラム。

今回は、元日に発生した能登半島地震を受け、
発災当日に僕が感じたこと、
そして災害と障害について考えたことについて書いています。

ぜひご一読ください。

「地震×障害×未来の減災」(前編)
https://homecare-tsuchiya.com/blog/14463/
(後編は近日中に公開予定です)

☆ これまでの記事は、ホームケア土屋のトップページで
「片岡亮太」と検索していただけると一覧表示されます。

ホームケア土屋HP
https://homecare-tsuchiya.com/



4. 3月3日、Ajarria live 『Colors』大阪にて開催決定!

この度、大学時代の友人が発起人となってくれて、
3月3日の日曜日、Ajarriaのミニライブが大阪で決定しました!

優子さんが兵庫県出身ということで、
彼女のメインフィールドであるジャズのライブは、
これまで何度もさせていただいてきていますが、
Ajarriaとしてのライブはほとんどやってきていないので、
我々だからこその演奏、いろいろ詰め込みながら、
あれこれとトークする、そんな時間にできればと思っております。

定員50名のライブ、皆様お誘いあわせのうえ遊びにいらしてくださると嬉しいです。

ご予約は以下のご予約フォームからか、
僕までメッセージやメールにて直接ご連絡ください。

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Ajarria live 『Colors』

日時: 3月3日(日) 13:30開場 14:00開演

会場: 『いくのコーライブズパーク(いくのパーク)』多目的室
会場住所: 〒544-0034 大阪市生野区桃谷5丁目5-37
(鶴橋駅、桃谷駅より徒歩12分、もと御幸森小学校1階)
会場HP: https://www.ikunotabunkaflat.org/ikunopark

入場料: 一般¥2,000、
高校生以下、学生、生野区在住の方¥1,000
* 入場料は入場時にお支払いください。
出演: 片岡亮太(和太鼓、パーカッション、小鼓他)、山村優子(ホルン)
ご予約フォーム: https://forms.gle/rKnpyKDNbPLksAF28

2011年にニューヨークで結成したAjarria(アジャーリア)。
アメリカを拠点に、ジャズプレイヤー、作曲家として活動し、
国際的な作曲コンテストでの受賞をはじめ、実績を重ねてきた山村優子の音楽と、
和太鼓を中心に、様々な国の打楽器や、歌、ホーミーを用いた、
独自の演奏スタイルを模索し続ける片岡亮太の音が出会って生まれた
唯一無二のデュオユニット。

和太鼓、ジャンベ、カホン、ボンゴ、小鼓などの多様な音色と、古今東西のリズム、
そこにホルンの豊かな響きと山村優子が紡ぎ出す旋律が重なる、
国境やジャンルを超えた色とりどりの音楽、
そして、多様性のるつぼであるニューヨークに長年暮らした山村優子と、
社会福祉士で全盲の視覚障害者でもある片岡亮太
それぞれの視点から語られるトークを
ぜひお聞き逃しなく!

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5. 3月17日(日) 「亮太が行く!⑪」放送

(以下、番組HPより転載)
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亮太が行く!⑪ 能登半島地震から考える どうする?あなたの防災
2024年3月17日(日) [ラジオ第2] 午前7時30分~8時00分
(再放送)2024年3月17日(日) [ラジオ第2] 午後7時30分~8時00分
(再放送)2024年3月23日(土) [ラジオ第2] 午後3時15分~3時45分

放送内容
能登半島地震発生から3月で2か月。
視覚に障害のある人たちの中にも、自宅が被災し
盲導犬とともに知人宅へ身を寄せたり、
いまだ不自由な避難所生活を余儀なくされたりしている人が
少なくないのが現状です。

番組リポーターで全盲の和太鼓奏者・片岡亮太さんは、静岡県在住。
南海トラフ巨大地震の震源域にかかり、最悪のケースで
およそ10万5千人が犠牲になると想定されています(静岡県HPより)。

このため片岡さんの防災意識は高く、自宅の家具は突っ張り棒で固定、
寝室にはヘルメットやスニーカーを常備、水や食料の備蓄など細かく備えています。
妻の優子さんは、1995年の阪神淡路大震災で被災。
その経験から、いざという時の連絡手段などを
普段から家族で話し合うようにしていると言いますが、
それでも今回の震災のニュースを聞くと不安は尽きないと語ります。

日盲委の災害支援員として、1月末に能登半島地震の被災地に入った
自治医科大学附属病院の眼科医・渡辺芽里さんは、視覚障害当事者に面会し
「慣れない避難所で介助なしでの移動は無理」
「周りの迷惑になるから避難所には行かない」などの厳しい状況を聞きました。
避難所での周囲からの声掛けはもちろん、

地域や行政、福祉の関係者間の情報共有など、平時の備えの重要性を説きます。
能登半島地震をきっかけに、片岡家を例に
自らでやっておくべき防災対策を考えるとともに、
渡辺医師をスタジオに招き、被災地で気づいた避難の課題、避難所生活の厳しさを
目の当たりにすることで伝えておきたいこと、
自然災害から被害を最小限にするために、
どんな平時の備えが必要かなど、実用的なお役立ち情報含め伝えます。

出演者
渡辺芽里(めり)さん(自治医科大学附属病院眼科医)
片岡亮太さん(和太鼓奏者・番組リポーター)
司会:遠田恵子

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6. 活動報告(2月)

2/16 『太鼓に象の足2024』(@Live in Buddy)出演

2/20 静岡県立沼津視覚特別支援学校
令和5年度第3回学校運営協議会及び第2回コンプライアンス委員会出席

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ありがたいことに、お知らせしたい情報が増えている最近、
このニュースレターのボリュームが増える一方なので、
ご一読いただくにも、時間と体力を要する内容になっていること、
心苦しく思っています。

コンパクト化するためのアイデアや配信手段等、
お勧めがありましたらぜひご教授ください。

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  片岡亮太(和太鼓奏者/パーカッショニスト/社会福祉士)
 「人が集い、音が響き、時が輝く」
☆演奏、講演、指導(グループでも個人でも可)、執筆等、ご連絡は以下から☆
 いつでもお待ちしています。
Mail: r_taiko_fukumimi@yahoo.co.jp
Blog(Japanese): http://ameblo.jp/funky-ryota-groove/
twitter: http://twitter.com/funky_ryota
Facebook: http://www.facebook.com/#!/ryota.kataoka.566
youtube channel: https://www.youtube.com/user/Ajarria
 

片岡亮太ニュースレター~時明かり~第79号

* このニュースレターをメールでご覧になりたい方は、
最下部のメールアドレス、あるいはこのblog内の『contact』の記事から
お問い合わせフォームにアクセスしていただき、ご一報ください。

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0. はじめに

日頃より私、片岡亮太への暖かなご支援、
ご声援を賜り誠にありがとうございます。

☆☆♪♪☆☆ ライブ情報 ☆☆♪♪☆☆

2月16(金): 『太鼓に象の足2024』
会場: Live in Buddy
東京都練馬区旭丘1-77-8 双葉会館B2F
■出演
“AJARRIA”
片岡 亮太“AJARRIA”(Taiko Percussion )
山村 優子“AJARRIA”( French horn )
鄭 亮 ( French horn )
春日鶴香 (日本舞踊)
丹 寧臣 ( Drums )
古田 儀左ヱ門 ( French horn )
OPEN 18:00 / START 19:00
■Live charge: ¥3,000+1ドリンク¥700


3月3日(日): Ajarria live 『Colors』
13:30開場 14:00開演
会場: 『いくのコーライブズパーク(いくのパーク)』多目的室
会場住所: 〒544-0034 大阪市生野区桃谷5丁目5-37
(鶴橋駅、桃谷駅より徒歩12分、もと御幸森小学校1階)
入場料: 一般¥2,000、
高校生以下、学生、生野区在住の方¥1,000
出演: 片岡亮太(和太鼓、パーカッション、小鼓他)、山村優子(ホルン)

* 各詳細は3.、4.をご覧ください。
☆☆♪♪♪♪♪♪♪♪☆☆☆☆♪♪♪♪♪♪♪♪☆☆☆☆♪♪♪♪♪♪♪♪☆☆


春のように暖かな日から一変して、真冬の寒さが続いておりますが、
皆様いかがお過ごしでしょうか?

年始に発生した北陸での震災から、間もなく一か月が経とうとしておりますが、
被災地域にお住まいの方々がまだまだ厳しい生活を強いられていることに
胸が痛みます。

一日も早い復旧と、皆さんが安心、安全に過ごせる日々が戻ってくることを
強く願うと共に、現地で様々な活動に従事されている方たちに、
心からの敬意を表します。

さて、去る1月29日には、地元三島のみしまプラザホテルさんにて
『みらいつなぐ こどもとおとなのための新春チャリティーコンサート』が
開催され、約200名、満席のお客様と共に楽しいひと時を過ごすことができました。

今回のコンサート、おかげさまで大好評で、
宣伝開始から間もなくチケットが完売してしまったため、
ご連絡をいただいたのにお席を確保できなかった方も多数おられました、
申し訳ありませんでした。

ですが、多くの方の応援のおかげで、
この度の寄付先であった、静岡恵明学園児童部さんへ、
¥174,000の寄付を行うことができました。

このようなコンサートにお声がけくださった、
主催の一般社団法人みらいず様、お力添えくださったみしまプラザホテル様、
そしてお越しくださった皆様に、深く感謝いたします、
ありがとうございました。

2月には東京、3月には大阪で、それぞれライブも控えております!

いずれも趣向をこらした内容で皆様に楽しんでいただけるよう、
準備をしておりますので、ぜひお越しいただけますと幸いです。

それでは時明かり第79号をお届けします。

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1. コラム「私の視点」
「障害アフター運動」

2017年から、視覚障害に関わる様々な現場を尋ね、
体験リポートをする企画「亮太が行く!」を担当させていただいている
NHKラジオ第2の『視覚障害ナビ・ラジオ』。

その番組制作と話の聞き手をしてくださっている
アナウンサーの遠田恵子(えんだ けいこ)さんは、
放送内で僕をご紹介くださる時、
「和太鼓奏者で全盲の片岡亮太さん」という表現をお使いになります。

その言葉を聞く度、僕は何とも言えない嬉しさを感じています。

テレビやラジオ、舞台、あるいは紙面上で、
多くの人が用いるのは、「全盲の和太鼓奏者」。

違うのは順番だけ。

なのになぜあんなにも心にフィットするのか、考えてみました。


「ピープルファースト」という障害者を巡る世界的なムーブメントがあります。

これは、1973年にアメリカのオレゴン州で開催された
知的障害のある方たちの会合の中で、
「私たちは障害者である前に一人の人間だ!」
と一人の少女が発言したことが端緒とされているもの。

その理念は世界中に広がり、
今日、日本を含め、多くの障害のある社会運動の担い手たちに共有されています。

英語圏で言えば、かつて
「Handicapped people(ハンディキャップド・ピープル)」とか
「Disabled people(ディスエイブルド・ピープル)」のように、
「障害」を意味する言葉を前に出して「障害者」と称していたものが、
現在では先に「人」を置き、
「People with disabilities(ピープル・ウィズ・ディスアビリティーズ)」
となったことがまさに
「ピープル・ファースト」の思想を体現していると言えるでしょう。

日常的に口にする言葉とは、
人の思考や意識を左右するだけの力を持つと
僕は考えています。

実際、保母さんが保育士さんに、看護婦さんが看護師さんになったように、
職業の呼び名から性別の要素を取り除いたことで、
日本人のジェンダーに対する視点やある種の常識は少なからず変わったはず。

だから、もし日本で「障害者である前に一人の人間」という、
ピープル・ファーストの考えに通じる呼称の変化が起きれば、
障害に関する社会の認識も変わるのではないか、
ずっとそう思ってきました。

けれど日本語とは、形容詞を前に置く言語。

どう頭をひねっても英語のような表現にはならない。

そんな長年の歯がゆさを解消するための一つの答えが、
遠田さんの「和太鼓奏者で全盲の片岡亮太さん」なのではないかと
僕は考えています。

公の場で明言したことはないし、今回書くことにも正直勇気が必要だったのですが、
僕は「全盲の和太鼓奏者」とか、「盲目の和太鼓奏者」と言われる度に、
実は若干もやもやしていました。

実際、僕自身が舞台や文章の中でこれらの言葉を使うことはありません。


障害に対してさほどコンプレックスもないし、
目が見えないことは事実で、隠すつもりもないのに
どうしてだろうかと疑問だったのですが、
たぶんその理由は、障害が一番に語られることによって、
演奏家であることよりも障害者であることに
社会的価値が置かれているように感じるからだったのでしょう。

あえて書くことでもありませんが、僕が全盲になったのは全くの偶然。

さらに言えば、失明後に、治療のための努力は(一時的に)したものの、
全盲であり続けるための努力なんて、一秒たりともしていません。

一方、演奏や講演、執筆を続けるためには
当然ながら日々研鑽を積んでいます。

和太鼓奏者、パーカッショニスト、社会福祉士、
僕が掲げている肩書きはいずれも、
能動的に手を伸ばして掴み取り、
多くの方の支えの中で、今も手にし続けられているもの。

にもかかわらず、望んで身に着けたわけでもない視力のことが
真っ先に紹介されてしまう…。

釈然としない感情の原因はそこにありました。


でも、遠田さんのように「和太鼓奏者で全盲の」という語順を使えば、
そんな思いも包み込むことができる。

自己紹介も含め、障害のある人について語る際、
先に言うべきは、その人が自らの選択と行動によって得た立場や職業、肩書であり、
障害はそれより前に出るほど大切なことではない。

僕はこの考え方を、
「障害アフター運動」と名付け、今後徹底していきたいと思っています。

とても小さくて、誰にも気づかれないかもしれないほどに些細な社会運動。

だけど僕は、こういうことを続けていけば何かが変わると信じています。

「障害アフター運動」
皆さんも一緒に始めてみませんか?


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2. 今月の一枚「私の視線」

松山城から見た景色と離陸前の飛行機の窓からの風景

今月11日から13日にかけて、
2011年の渡米の機会をくださったダスキン愛の輪基金のPRのために、
愛媛県の松山へ行き、
ダスキンさんの新春のイベントに出席させていただきました。

同市在住の以前からお世話になっている大先輩が時間を作ってくださり
松山観光に連れ出してくださったので、とても楽しい滞在ができました。

ちなみにこれらの写真を視覚障害者を支援するアプリを使って、AIで解析すると


『高い場所から撮影された都市の景色です。
晴れた日の午後のようで、太陽が画像の上部にあります。
前景には緑豊かな木々があり、その向こうに広がる都市部が見えます。
都市は色とりどりの建物で構成されており、中央には大きな空き地があります。
背景には山々が連なり、遠くには雲がかかっています。』


『この写真は夜の空港の様子を映しています。
写真は窓越しに撮影されており、窓には人の反射が見えます。
中央には駐機している飛行機があり、その尾翼には赤い丸に白い文字で
「JAL」と書かれています。
飛行機の周りには地上のサービス車両が数台停まっています。
背景には空港の建物と、オレンジ色の光を放つランプがあります。
全体的に写真は少しぼやけていて、夜の静けさが感じられます。』

となります。

手で触れられないこういう風景を言葉で味わえる時代が来たことにただただ感動!

https://www.instagram.com/p/C2qsEAhPeNx/?igsh=cWxsdDl1cWtyaGlk

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3. 『太鼓に象の足2024』開催!

昨年7月に行い大好評だったあの企画が再び!!

ホルンVS打楽器の演奏が目白押しのライブ。

今回はどうなるのか!!
出演者の一人である僕もワクワクドキドキです。

『太鼓に象の足2024』
https://buddy-tokyo.com/schedule/2020

2月16(FRI)
■出演
“AJARRIA”
片岡 亮太“AJARRIA”(Taiko Percussion )
山村 優子“AJARRIA”( French horn )
鄭 亮 ( French horn )
春日鶴香 (日本舞踊)
丹 寧臣 ( Drums )
古田 儀左ヱ門 ( French horn )

Live in Buddy
東京都練馬区旭丘1-77-8 双葉会館B2F
電話 03-3953-1152
https://buddy-tokyo.com/
■Doors open times
OPEN 18:00 / START 19:00
■Live charge: ¥3,000+1ドリンク¥700
会場HP: https://buddy-tokyo.com/



4. Ajarria live 『Colors』大阪にて開催決定!

この度、大学時代の友人が発起人となってくれて、
3月3日の日曜日、Ajarriaのミニライブが大阪で決定しました!

優子さんが兵庫県出身ということで、
彼女のメインフィールドであるジャズのライブは、
これまで何度もさせていただいてきていますが、
Ajarriaとしてのライブはほとんどやってきていないので、
我々だからこその演奏、いろいろ詰め込みながら、
あれこれとトークする、そんな時間にできればと思っております。

定員50名のライブ、皆様お誘いあわせのうえ遊びにいらしてくださると嬉しいです。

ご予約は以下のご予約フォームからか、
僕までメッセージやメールにて直接ご連絡ください。

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Ajarria live 『Colors』

日時: 3月3日(日) 13:30開場 14:00開演

会場: 『いくのコーライブズパーク(いくのパーク)』多目的室
会場住所: 〒544-0034 大阪市生野区桃谷5丁目5-37
(鶴橋駅、桃谷駅より徒歩12分、もと御幸森小学校1階)
会場HP: https://www.ikunotabunkaflat.org/ikunopark

入場料: 一般¥2,000、
高校生以下、学生、生野区在住の方¥1,000
* 入場料は入場時にお支払いください。
出演: 片岡亮太(和太鼓、パーカッション、小鼓他)、山村優子(ホルン)
ご予約フォーム: https://forms.gle/rKnpyKDNbPLksAF28

2011年にニューヨークで結成したAjarria(アジャーリア)。
アメリカを拠点に、ジャズプレイヤー、作曲家として活動し、
国際的な作曲コンテストでの受賞をはじめ、実績を重ねてきた山村優子の音楽と、
和太鼓を中心に、様々な国の打楽器や、歌、ホーミーを用いた、
独自の演奏スタイルを模索し続ける片岡亮太の音が出会って生まれた
唯一無二のデュオユニット。

和太鼓、ジャンベ、カホン、ボンゴ、小鼓などの多様な音色と、古今東西のリズム、
そこにホルンの豊かな響きと山村優子が紡ぎ出す旋律が重なる、
国境やジャンルを超えた色とりどりの音楽、
そして、多様性のるつぼであるニューヨークに長年暮らした山村優子と、
社会福祉士で全盲の視覚障害者でもある片岡亮太
それぞれの視点から語られるトークを
ぜひお聞き逃しなく!

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5. 活動報告(1月)

1/12 『中国・四国地域ダスキンファミリー新春の集い』にて、
講演及び山村優子との演奏を披露

1/27 『令和5年度静岡県特別支援学校PTA連合会第二回代表者会』講師として、
講演と演奏(共演 山村優子)

1/29 『みらいつなぐ こどもとおとなのための新春チャリティーコンサート』出演
(共演 山村優子、矢吹和之(津軽三味線))

1/30 NHKラジオ第2「視覚障害ナビ・ラジオ」の取材ロケ

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ググっと気温が下がり、各地で降雪や積雪が増えたので、
最近は日々の移動が予定通りにできるか、ひやひやしながら過ごしています。

時間と心に余裕を持って生活することの大事さを感じる今日この頃です。

空気も乾燥しておりますので、たっぷり水分を取って、しっかり休んで
風邪、インフルエンザ、新型コロナウイルス等々で体調を崩さぬよう、
皆様どうぞご自愛ください。


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  片岡亮太(和太鼓奏者/パーカッショニスト/社会福祉士)
 「人が集い、音が響き、時が輝く」
☆演奏、講演、指導(グループでも個人でも可)、執筆等、ご連絡は以下から☆
 いつでもお待ちしています。
Mail: r_taiko_fukumimi@yahoo.co.jp
Blog(Japanese): http://ameblo.jp/funky-ryota-groove/
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謹賀新年

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2024年、明けましておめでとうございます。

旧年中は皆様方からの多大なるお力添え、本当にありがとうございました。


元日から、発災や航空機の事故、大規模な火災や心のざわつく事件など、
胸の痛む出来事が続いておりますが、
皆様はどのように新年を迎えられましたでしょうか?

この度の震災で被災された方々に、心からお見舞いを申し上げると共に、
一日も早く穏やかな時間を取り戻せることを、心から祈っております。


僕は、この数年、年の瀬ぎりぎりまで演奏や講演をしていたり、
年明けも早々に舞台が控えていたため、
どこか慌ただしい年末年始だったのですが、
執筆以外のお仕事が先月20日には終わり、
1月は来週から舞台が始まるという、少し余裕のあるスケジュールなので、
久しぶりに、ゆっくり大掃除をしたり、
のんびりとしたお正月を楽しむことができました。

心身ともにリフレッシュすることができ、
本日から稽古等々、本格始動です!

新たな一年、今年も引き続き、変わらぬご愛好を賜れましたら幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。

気付けば、本年9月で40歳…。

30代最後の時間に、精一杯の情熱を込めつつも、
焦らず気負わず丁寧に、
日々の一歩ずつの歩みを進めてまいります。

そして、新たなステージ、40代の自分を見据えながら、
なりたい姿に向かって手を伸ばす年にできるよう、精進いたします。

と同時に、まだまだ未熟な身ではありますが、
音楽、言葉、行動を通して、
社会や世界、次の世代に対して貢献できること、
小さな事であっても積み重ねていければと思います。

皆様にとって2024年が、温かく穏やかで、易しい光に満ちたものでありますように。

    片岡亮太

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片岡亮太ニュースレター~時明かり~第78号

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0. はじめに

日頃より私、片岡亮太への暖かなご支援、
ご声援を賜り誠にありがとうございます。

☆☆♪♪☆☆ 新春演奏情報 ☆☆♪♪☆☆

1/29: 新春チャリティーコンサート『みらいつなぐ』
(チャリティーコンサート第234回公演)
主催: 一般社団法人みらいず
後援: みしまプラザホテル
日時: 2024年1月29日(月)
開場: 17:30
開演: 18:00
会場: みしまプラザホテル本館2階「プロヴァンスの9月」
出演: 矢吹和之(津軽三味線)、山村優子(フレンチホルン)、
片岡亮太(和太鼓)
チケット: おとな:3,000円 こども(高校生以下):1,500円
【寄付先】静岡恵明学園児童部
* このコンサートのチケット代の一部を静岡恵明学園児童部さまに
寄付させていただきます。

<お問い合わせ>
みしまプラザホテル  055-972-2121
一般社団法人みらいず  info@miraizu.or.jp

* 宣伝開始当初から多数のご予約、ご購入をいただいたため、
こちらの公演は、現在ソールドアウトにつき、
キャンセル待ちとさせていただいております。
ご来場をご検討くださっている方は、なるべく早く僕に直接ご一報ください。

☆☆♪♪♪♪♪♪♪♪☆☆☆☆♪♪♪♪♪♪♪♪☆☆☆☆♪♪♪♪♪♪♪♪☆☆

12月なのに初夏のような日差しが刺しているかと思えば、
東北や北陸では豪雪になるなど、
お天気も「師走」の如く走り回っている今日この頃、
皆さんお変わりありませんでしょうか?

さて、冒頭のコンサート、宣伝開始から間を置かずにソールドアウトとなり、
現在キャンセル待ちをお願いしている状態です。

こんなに嬉しいことはありません。

多数のご予約、ご購入、本当にありがとうございます。
ご期待に応えるべく、年末年始も稽古に励みます!

2023年は、たくさんの演奏や講演、執筆、指導に加え、
NHK『阿佐ヶ谷アパートメント』への出演など、
印象深い経験をたくさんさせていただきました。

全ては応援してくださる皆様あってこそ。
心から感謝しております。

引き続き、慢心することなく、精進いたします。


それでは時明かり第78号をお届けします。

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1. コラム「私の視点」
 「M-1×音楽×小さな平和」

僕にとって年末の風物詩の一つは「M-1グランプリ」、
言わずと知れた漫才の賞レースです。

今年も、見事なネタのオンパレード!
多様な漫才に笑いっぱなしでした。

また、全てのネタを、審査員の皆さんが論理的に分析して、
真剣に語っているところもM-1の醍醐味(だいごみ)。

「お笑い」があいまいな「感性」だけでなく、
確かな「理論」や「技」で生み出される物であることを暗に示していて、
理屈好きにはたまりません。

そんな今年のM-1の漫才の中に、
架空のブラジル人「エンゾ」を巡るさや香(さやか)のネタがあったから…、
というわけではないのですが、僕にとっては笑いの絶えなかったM-1も、
海外の人にとっては理解し難いものであろうことがふと気になりました。

おそらく、全漫才を多言語に翻訳したところで、
面白さの半分も伝わらないでしょう。

実際、子供の頃見ていたアメリカのホームドラマでよくあった、
「うちのワイフが…」から始まる小話が披露されるシーンで、
笑った記憶はありません。

意味は理解できるようになった今も、心底面白いかと言えば疑問。
まして英語のままではちんぷんかんぷん。

そう考えると、漫才や落語をはじめ、笑わせる話芸とは、
言語、時代、文化を共有してこそ生きる、
対象を限定した芸能なのかもしれません。

一方音楽は、
言葉や知識を介さずとも、
聞いてくださる人に楽しんでいただき得るもの。

だからこそ、「音楽はボーダーレス」と言われるのでしょうし、
僕自身、演者としてのみならず、聴衆の一人としても、そう実感してきました。

ただそれは、「聞こうとしている」環境があることが大前提。

笑いを求めてM-1を視聴するように、
音楽を求めて会場に足を運んでくださる人がいるからこそ、
そこで生まれる音は、容易に様々な境界を越えていく。

今では懐かしい思い出ですが、僕のプロ初戦、
2007年のゴールデンウィークに、地元の観光地
「伊豆洋らんパーク」で数日間行った独奏は、
お花を見ている来場者の方々にとって、
立ち止まることさえないただのBGMでしかありませんでした。

また、2011年にニューヨークで修行させていただいた、
レストランでの山村優子氏とのデュオのジャズ演奏で、
僕のカホン(パーカッションの一つ)による数分間のソロに対し、
お食事中のお客様が大きな拍手をくださるようになったのは、スタートから半年後。

当時の実力不足を差し引いても、
色とりどりの花々や美味しいお料理など、
本来の目的を一時忘れてまで聞き、拍手し、
時にはチップ(投げ銭)をくださるところまでたどり着くには、
舞台とはまた違う熱量と技術が必要であることを、
身を持って学んできました。

近年は、予め、様々な経歴を周知していただいたうえで断つ舞台がほとんど。

ですがその傍らで、毎年お声がけいただいている地元の歩行者天国のように、
道行く人に向けて演奏をしたり、
詳しい自己紹介をせず、
山村優子氏のジャズバンドのパーカッショニストとしてライブに参加したり、
重度の知的障害のある子供たちが多数在籍している学校や、
認知症の方がおられる特別養護老人ホームに伺うなど、
過去の実績なんて関係ない場で演奏させていただく機会も
意識的に持ち続けています。

終演後、白杖(はくじょう)を手にする姿を見て、
全盲であると気付かれることも少なくありません。

そのような歩みの中、かつてとは違い、どんな状況下でも、
拍手が聞こえるようになった最近だからこそ思います。

笑いも音楽も、生きるうえで不可欠ではない。

けれど、少しの笑顔や一時の気持ちの高揚は、
他には代えがたいほどの穏やかな平安をもたらしてくれる。

生活の中で心が疲弊している人、
生きることが辛かったりつまらなくなっている人、
そして今この瞬間にも戦禍で苦しむ人が世界中に大勢いる現在。

そんな世の中を思う時、
自分にできることが見つからなくてたまらなくなることがあります。


でも、一奏者として、
言葉も国籍も性別も、
文化も障害の有無も、音楽を求めているか否かも越えて、
奏でた音で、聞いてくださる方の心を、
楽しく、真剣に、時には切なく揺さぶることならできる。

それはきっと小さな幸福や平和を感じていただく一助になる。

「鼓」面を震わせて繰り出す音に、
「太」陽のように熱く大きな力を込めて、
「和」やかな時間を作り出せる存在でいられるよう、
2024年も引き続き、
和太鼓、そして音楽と向き合い続けます。

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2. 今月の一枚「私の視線」

12月2日、「修善寺 虹の郷」で行った演奏のワンシーン。

撥(ばち)を持っている感覚がほぼなくなるくらいに寒い夜でしたが、
演奏中に湧きあがった手拍子や、大きな拍手、
長年共演してきているファイヤーパフォーマンス集団「春風火舞」さんの炎で、
心の熱さはマックスで、ステージに立たせていただきました。

写真
https://www.instagram.com/p/C1bEB-ePYPz/?igsh=MzBxMzdodTFkbmY=

動画
https://www.instagram.com/p/C0a_ALOvbLs/

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3. ホームケア土屋のコラム掲載情報!

『私の視点』とはまた異なる角度から思いを書き綴っている、
「ホームケア土屋」のblog内での片岡亮太のコラム。

今回は、「物語と障害」と題し、
ドラマや映画、小説など「物語」の中での
様々な障害の描かれ方や、
それらを子供の頃から現在に至るまで、
どのように受け止めてきたかについて書いています。

今月は、その4.が公開されました。

ぜひ前編併せてご一読ください。

「物語と障害」~1
https://homecare-tsuchiya.com/blog/13793/

「物語と障害」~2
https://homecare-tsuchiya.com/blog/14130/

「物語と障害」~3
https://homecare-tsuchiya.com/blog/14214/

「物語と障害」~4
https://homecare-tsuchiya.com/blog/14302/

☆ これまでの記事は、ホームケア土屋のトップページで
「片岡亮太」と検索していただけると一覧表示されます。

ホームケア土屋HP
https://homecare-tsuchiya.com/


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4. 活動報告(12月)

12/2 「修善寺 虹の郷」にて、
ソロ演奏と、ファイヤーパフォーマンス集団『春風火舞』と共演

12/9 東京都国立市を拠点に活動する和太鼓グループ「太鼓衆“仙”」様に
提供曲『祭風』、『絆囃子』、『羽ばたき』の指導

12/16 公益財団法人静岡市文化振興財団様の
「文化芸術アウトリーチプログラム事業」として、
静岡県視覚障害者情報支援センター様の利用者の方々を対象に
「世界の太鼓で音旅行」を実施(演奏協力 山村優子)
* 県内在住の視覚障害のある方たちに、所有する各種打楽器の中から選出した、
約40種の太鼓や各種パーカッションに、直接手で触れていただきながら、
オリジナル、ジャズ、ボッサ、ラテンなど、
様々なジャンルの音楽を聞いていただきました。

12/20 静岡県立沼津視覚特別支援学校にて、
中学部、高等部合同授業「先輩と語ろう」に参加、
その後「第2回職員進路講演会」講師としてキャリア教育について
『視覚特別支援学校の教員として将来を見据えキャリア教育で心掛けたいこと
~視覚障害者が活躍している職業や、個性的な強さを発揮している姿について~』
と題し講演

12/26 FMISみらいずステーション「nap」内のコーナー「ゆかいな輪」に
Ajarriaでゲスト出演


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本年も片岡亮太の活動への暖かなご声援とご支援、
並びにこの『時明かり』のご愛読をありがとうございました。

来たる2024年も、情熱と夢、ユーモアを絶やすことなく、
僕だからこその歩みを重ねてまいります。

気温や天候の変化が激しい年末ですが、
皆様どうぞご自愛いただき、
良いお年をお迎えください。

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片岡亮太(和太鼓奏者/パーカッショニスト/社会福祉士)
「人が集い、音が響き、時が輝く」
☆演奏、講演、指導(グループでも個人でも可)、執筆等、ご連絡は以下から☆
いつでもお待ちしています。
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片岡亮太ニュースレター~時明かり~第77号


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0. はじめに

日頃より私、片岡亮太への暖かなご支援、
ご声援を賜り誠にありがとうございます。

☆☆♪♪☆☆ 新春演奏情報 ☆☆♪♪☆☆

1/29: 新春チャリティーコンサート『みらいつなぐ』
(チャリティーコンサート第234回公演)
主催: 一般社団法人みらいず
後援: みしまプラザホテル
日時: 2024年1月29日(月)
開場: 17:30
開演: 18:00
会場: みしまプラザホテル本館2階「プロヴァンスの9月」
出演: 矢吹和之(津軽三味線)、山村優子(フレンチホルン)、
片岡亮太(和太鼓)
チケット: おとな:3,000円 こども(高校生以下):1,500円
【寄付先】静岡恵明学園児童部
* このコンサートのチケット代の一部を静岡恵明学園児童部さまに
寄付させていただきます。

<お問い合わせ>
みしまプラザホテル  055-972-2121
一般社団法人みらいず  info@miraizu.or.jp

* チケットは、片岡亮太へのご連絡でもお引き受けできます。


☆☆♪♪♪♪♪♪♪♪☆☆☆☆♪♪♪♪♪♪♪♪☆☆☆☆♪♪♪♪♪♪♪♪☆☆

真冬のような寒さと、秋どころか、夏の名残を感じるような日差しの日が、
行ったり来たりの今日この頃、
皆様いかがお過ごしでしょうか?

冷え性の僕には、この天候、ちょっとありがたいのですが、
こうも寒暖の差が激しいと、健康の維持が大変ですね。

さて、前述いたしました来年1月29日のコンサート。

「大人はもちろん、子供たちに一流の音を体感してほしい!」
そんな熱い思いを持っておられる、一般社団法人「みらいず」さんと、
この度ご縁をいただき、山村優子と共に出演させていただくこととなりました。

ご一緒する矢吹和之さんは、複数回日本一を受賞されているほどの実力者。

新春の夜に、我々の演奏をじっくりお楽しみいただけましたら幸いです。

みしまプラザホテルさんは、アクセスも良い場所ですので、
お近くの方はもちろん、遠方の方も応援にいらしてくださるととても嬉しいです。


どうぞよろしくお願いいたします。

それでは時明かり第77号をお届けします。


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1. コラム「私の視点」
「太鼓叩いて人様寄せて」

僕にとって旅行の醍醐味とは、「五感に伝わる未知の刺激との出会い」です。

障害の有無を問わず、誰もが楽しめる観光を都内の離島でも推進すべく、
11月20日から22日にかけて八丈島で実施され夫婦二人で参加した
「東京都バリアフリー観光事業」のモニターツアーは、
まさにそんな刺激に溢れていました。


思えば、島を代表する郷土芸能、
「八丈太鼓」を長年演奏し、指導されている、
水野只道(しどう)先生、五十子(いそこ)先生ご夫妻とご縁をいただき、
山村優子氏と共に稽古をつけていただくようになって早2年。

水野ご夫妻は、今日では世界中の和太鼓愛好家によって親しまれている八丈太鼓が
そこまで周知されるようになる前に、島で教わった打ち方や歌を、
当時のまま、約半世紀にわたって伝え続けています。

その素朴な音色と節回しに心奪われ、
「いつか八丈島を訪れたい」
と考えていたところに頂いた今回のお話。

車いすユーザーの女性とパートナーの男性、
そして我々を含むツアー関係者計7名を乗せた羽田からの飛行機が、
着陸を二度も断念するほどに強い風が吹く中、
三度目の正直で無事到着。

八丈島は、強風の日が年間約150日、雨量も国内で五本の指に入るそう。

幸い滞在中、ほとんど雨には降られなかったものの、
確かに常に風が強く、お世辞にも穏やかな気候とは言えない。

海岸へ行けば、海水を伴い激しく吹き付けてくる風に身体が飛ばされそうになる。

聞こえてくる波の音も、叩きつけるようで怖いくらい。

江戸時代、「流刑の地」とされていたこの島に、連れてこられた罪人たちは、
航海の中で何を感じただろうかと、自然と思いを巡らせてしまう。

一方で、道々触れる木々や草花は、
亜熱帯を思わせる蔦や葉の形をし、
巨大なアロエや、トロピカルなにおいの花が突如出現したりもするので、
植物の観察だけでも面白い。

島にまつわる様々な情報が得られる「八丈ビジターセンター」では、
自由に触れるウミガメの剥製が展示されており、
隅々まで触るどころか、浦島太郎の気分で、その背に乗ることもできたし、
やはり自由に触ることができた、島を構成するたくさんの種類の火山岩からは、
それぞれの表面の触感や重さの違いを通して、
ここが噴火によって生み出された島であることが伝わってくる。

四つ葉やクレソンのように濃厚でさわやかな香りを放つ
セリ科の植物「明日葉(あしたば)」や、
漬けのお刺身を乗せ、ワサビではなく練りからしを入れて握られた寿司「島寿司」、
日本で唯一という、麦で仕込まれた芋焼酎等、
島独特の食文化には、感動し切り。

特に、強烈な臭気を放つ「くさやの干物」の、
パンチのある匂いと豊かな風味は、忘れられない思い出に。


島の名産である絹織りの着物「黄八丈(きはちじょう)」の工房見学では、
高価な物ゆえ、解説を聞きながら端切れに触ることしかできなかったものの、
その手触りと、わずかな凹凸からも
いかに緻密な計算のもと織られているものなのかがよくわかる。

地の色と講師模様が似ているという理由からなのか、
空港に「レレレノおじさん」の人形があり、
事前にそのビジュアルを思い出していたこともあって、
着物の雰囲気は想像できたため、
優子氏と二人、伝統の技に興味が尽きませんでした。

こうやって言葉にしていると、切りがないほど、多くの旅の記憶が蘇ってきます。

実は、全盲の僕にとってそれは決して当たり前のことではありません。

穏やかで美しい景色には、視覚以外で感じられる情報がなかったり、
神社仏閣を含め、有名な建造物には、レプリカも含め
触れるものが皆無ということが多いので。
実感を込めて味わえるものはないかと探す旅行がしょっちゅう。

そういった意味で、今回の八丈島には、
身体に刻み込める観光資源が多数ありました。

ツアーの最後、急遽訪れ、見学やお酒の試飲をさせていただいた
地元の焼酎「情け嶋」の蔵元「八丈興発」。

そこには古い太鼓があり、
ご了承をいただいた上で、僕と優子氏で
八丈太鼓を披露させていただくことに。

「太鼓叩いて人様寄せて」
の一説で始まる太鼓囃子。

島の自然に、食に、文化に触れた、我々の演奏には、
今までとは違う何かが宿った気がしました。

きっとこのツアーも、偶然出会えたあの太鼓も、
昨年の夏にお亡くなりになってしまった只道先生からの贈り物。

もっと広く、遠くに響く太鼓を叩いて、
もっと多くの人を呼び寄せられる奏者を目指して、
片岡亮太の旅はまだまだ続く。

* モニターツアーの詳細や島のバリアフリー観光については
下記をご参照ください。

(1日目)
https://officefuchi.amebaownd.com/posts/49641798/

(2日目)
https://officefuchi.amebaownd.com/posts/49665923/

(3日目)
https://officefuchi.amebaownd.com/posts/49688440/

(ホテルについて)
https://officefuchi.amebaownd.com/posts/49674468/

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2. 今月の一枚「私の視線」

八丈島の旅の思い出!

島の方々も「こんなに晴れることは珍しい」とおっしゃるほど、
お天気に恵まれた二泊三日。

視覚障害のある旅行客にとって、
より楽しく、より実感が伴う観光にするにはどうしたらよいか、
優子氏と二人で、あれこれお伝えさせていただきつつも、
我々自身、たくさんのことを吸収させていただいて、
とても良いリフレッシュになりました。

今回のモニターツアーにご縁をいただけたこと、心から感謝しております。

https://www.instagram.com/p/C0NrlGZPNMx/?igshid=MzRlODBiNWFlZA==

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3. ホームケア土屋のコラム掲載情報!

『私の視点』とはまた異なる角度から思いを書き綴っている、
「ホームケア土屋」のblog内での片岡亮太のコラム。

今回は、「物語と障害」と題し、
ドラマや映画、小説など「物語」の中での
様々な障害の描かれ方や、
それらを子供の頃から現在に至るまで、
どのように受け止めてきたかについて書いています。

今月は、その2.と3.が公開されました。

1.と合わせて、ぜひご一読ください。

「物語と障害」~1
https://homecare-tsuchiya.com/blog/13793/

「物語と障害」~2
https://homecare-tsuchiya.com/blog/14130/

「物語と障害」~3
https://homecare-tsuchiya.com/blog/14214/

☆ これまでの記事は、ホームケア土屋のトップページで
「片岡亮太」と検索していただけると一覧表示されます。

ホームケア土屋HP
https://homecare-tsuchiya.com/


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4. 12/2(土)は、修善寺 虹の郷の音楽イベントに友情出演!

会場: 修善寺 虹の郷 もみじライトアップ会場 伊豆の村広場
時間: 13:30から音楽イベント。17:30から春風火舞の炎舞
* 野外のため、雨天中止です。
(片岡亮太は、音楽イベントの最初と、春風火舞さんの演武の前にソロ演奏、
そしてもちろん春風火舞さんのファイヤーパフォーマンスとの共演も行います)

紹介動画
https://www.youtube.com/watch?v=hwr4FxDSNmI

* 修善寺虹の郷は入場料金がかかります。
https://www.nijinosato.com/


5. 活動報告(11月)

11/3 三島市「秋の大通り宿場まつり」にAjarriaで出演

11/19 東京都調布市を拠点に活動する和太鼓グループ「和太鼓SPC」様に
提供曲『流星』の指導

11/20~11/22 「東京都バリアフリー観光事業」八丈島モニターツアーに参加

11/27 一般社団法人「社会応援ネットワーク」様の事業
「多様性プロジェクト」として和歌山県橋本市の「きのかわ支援学校」にて、
Ajarriaコンサート『貫伽羅麗(かんからり)』開催。

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12月も、演奏、講演、指導と目白押しです!

コロナ禍の影響がなくなってきたことを実感した今年。

年末まで様々な活動をさせていただけることが、幸せです。

全てのご縁に感謝しつつ、
体調管理には引き続き気を付けながら、全力疾走いたします!


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片岡亮太(和太鼓奏者/パーカッショニスト/社会福祉士)
「人が集い、音が響き、時が輝く」
☆演奏、講演、指導(グループでも個人でも可)、執筆等、ご連絡は以下から☆
いつでもお待ちしています。
Mail: r_taiko_fukumimi@yahoo.co.jp
Blog(Japanese): http://ameblo.jp/funky-ryota-groove/
twitter: http://twitter.com/funky_ryota
Facebook: http://www.facebook.com/#!/ryota.kataoka.566
youtube channel: https://www.youtube.com/user/Ajarria

 

片岡亮太ニュースレター~時明かり~第76号


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0. はじめに

日頃より私、片岡亮太への暖かなご支援、
ご声援を賜り誠にありがとうございます。

☆☆♪♪☆☆ 三島市「秋の大通り宿場まつり」にてAjarriaで演奏 ☆☆♪♪☆☆

11月3日は、毎年恒例の三島市内の歩行者天国で、
Ajarriaの演奏を行います。

場所は例年通り、中央町のはま寿司傍、
時間は12時ごろから3時半ごろまでの間、
休憩をはさみつつ、30分程度の演奏を何度かさせていただきます。

お時間のある方はぜひ遊びにいらしてください。

イベント詳細↓
https://www.city.mishima.shizuoka.jp/kanko_content053890.html

☆☆♪♪♪♪♪♪♪♪☆☆☆☆♪♪♪♪♪♪♪♪☆☆☆☆♪♪♪♪♪♪♪♪☆☆

少し強めの日差しと、さわやかな風が心地よい、
そんな秋の日が続いていますね。

皆さんお変わりありませんでしょうか?

僕は先日、
毎年の東京都慰霊堂さんでの演奏の際にお世話になっている方々からのお声がけで、
「第8回碁石海岸で囲碁まつり」というイベントに出演すべく、
岩手県の大船渡市へ伺ってきました。

演奏も喜んでいただき、新たな出会いもたくさんあって、
とても充実の滞在だったのですが、
とにかく驚いたのは、魚介のおいしさ!!

演奏後にいただいた、鮮魚のバーベキューで食べたホタテが、
「今まで口にしていたホタテって何だったんだろう?」
と思うほどの味わい…。

ため息が出るほどでした。

こんな風に、全国各地に伺える生活が送れていること、
本当に幸せなことです。

この先もそんな日々が続きますので、
体調管理に努めつつ、全力で演奏し、語っていきます!

それでは時明かり第76号をお届けします。


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1. コラム「私の視点」
「優しさと易しさ」

バリアフリーやユニバーサルデザインの充実を、
「優しい社会」と称する風潮が僕は好きになれません。

障害がある人や、ご高齢の人にとって、
社会生活上のバリア(障壁)が少ない環境とは、
世間の大多数の人たちが、
日々何気なく享受している生活の水準と、
同程度に暮らし、行動するうえで不可欠なもの。

決して、甘えや贅沢を保証しているわけではない。

階段だけじゃなく、エスカレーターやエレベーターが設置されていたり、
必要な支援やサポートが得られること、
また、権利を主張する根拠となる法律や制度が整備されていることで初めて、
誰もが自分の尊厳とか、自分らしさ、「人権」と呼ばれるものを
維持し続けられるのだと思います。

そのような条件が揃っていることは、
社会の一員として当たり前に生きていきやすいという意味で、
「易しい社会」ではあるかもしれません。

でもそこに、「優しさ」は関係あるのか?
優しくなくても易しくはなれるのでは?
と、へそ曲がりな僕は考えてしまうのですが、皆さんはいかがですか?


ニューヨークにいた時、こんなことがありました。

ある夜、当時住んでいたハーレム街の地下鉄の駅を
改札口に向かって歩いていたら、目の前にいた男性に衝突。

その途端、20代と思われる彼は、
「なんだよっ!ぶつかってんじゃねえよ!」
とすごい剣幕に。

謝罪して立ち去ろうと後ずさる僕。

すると、
「うわっ、ごめん!杖が見えてなかった!!改札はこっちだ、連れてくよ。」
と彼は態度を一変。

一緒に歩きながら謝る僕にも、
「やめてくれよ!」
と言うほどフレンドリーな雰囲気で離れていきました。

あの人は、いわゆる「優しい人」ではないでしょう。

でも、僕が全盲であると認識した瞬間、別人のような言動になりました。

思えば在米中、
誘導を申し出てくれた人が、目的地に着いた途端お金を要求してきたり、
一緒に歩きながら、
「財布はどこだ?」
と言い続けるなど、
日本では経験したことのない出来事が何度もありました。

そう考えるとニューヨークとは、
決して「優しい街」ではなかった。

でも、あの日の彼のように、
視覚障害者を誘導することが当たり前だと思っている人も大勢いて、
毎日、いろいろなサポートを自然と得られたため、
外出することが楽だったので、
「ニューヨークは易しい街」という印象を僕は今でも持っています。

そんなアメリカでの日々から、12年経った今年、
地元の駅のトイレで、
水道の前にいた男性(たぶん50代くらい)にぶつかった時に聞こえてきたのは、
「気を付けるぉ~、バカやるぉ~。」
という、どすの利いた巻き舌交じりの声でした。

「すみません、目が見えていないので」
と伝えてその場を後にしましたが、彼は無反応でした。

ちょうど同時期、ある全盲の女性は、
都心の駅で、エスカレーターに乗っていた際、
「目が見えないのに一人で歩くな」
と、近くにいた複数の男性から言われ、
周囲の人も助けてくれず、
恐怖とくやしさで、涙をこらえきれなかったと、
SNS上に投稿していました。

これらは、ごく一部の人による行為にすぎませんが、
こんな風に、優しくも易しくもない対応に出くわすこと、
実はさほど珍しくありません。

また、駅の利用や買い物の際、
とても丁寧な話し方で、規則ゆえに、
敷地から10メートルと離れていない場所への誘導が不可能と言われたり、
たとえ誘導してくれても、これは例外だと、繰り返し言われるなど、
言葉は優しいけれど、易しくない対処をされる経験も間々あります。

そういった時に感じる、
全身の体温を少しずつ奪っていくような孤独感や、ある種のやるせなさには、
何歳になっても慣れることができません。


でも一方で、そのような気持ちを溶かすほどに、暖かな思いをすることもあります。

先日演奏に伺った岩手県大船渡市で宿泊させていただいた
「大船渡温泉ホテル」でのこと。

このホテルは、僕単独で館内を移動することが容易なほど、
バリアフリーが意識された構造でした。

滞在最終日、演奏の疲れが出たのか、
一時的な不調に陥っていた山村優子氏のために
朝食のお味噌汁を部屋に持って行こうと思い、
食堂で席まで誘導してくださったホテルの方に伝えたところ、
「それは大丈夫ですが…」
と言って一息。

コロナを心配されたか?

身構える僕に告げられたのは、
「お薬は大丈夫ですか?必要でしたら病院にご案内いたします。」
とのお言葉。

優しさと易しさの共存、胸にグッときました。

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2. 今月の一枚「私の視線」

大船渡の海とホテルのドア。

天候にも恵まれた大船渡行きは、
美しい海の空気や音、
暖かな人との出会い、
気持ちの良い温泉、
しびれるほどの魚介の美味しさで
心身ともに満たされる旅でした。

そして、「大船渡温泉ホテル」のドア、
こういう風に、立体化され、手で触っても部屋番号がわかるようになっている
旅館やホテルは少ないので、素敵なバリアフリーでした。

https://www.instagram.com/p/CzA4BiAvRDn/?igshid=MzRlODBiNWFlZA==

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3. ホームケア土屋のコラム掲載情報!

『私の視点』とはまた異なる角度から思いを書き綴っている、
「ホームケア土屋」のblog内での片岡亮太のコラム。

今回は、「物語と障害」と題し、
ドラマや映画、小説など「物語」の中での
様々な障害の描かれ方や、
それらを子供の頃から現在に至るまで、
どのように受け止めてきたかについて書いています。

「物語と障害」~1
https://homecare-tsuchiya.com/blog/13793/

* ホームケア土屋さんのHPが新体制になり、
コラムの更新頻度も大幅に変更されたため、
続編の公開にはかなりの時間がかかると思います。
また、こちらでご紹介しますので、お待ちいただけると嬉しいです。

☆ これまでの記事は、ホームケア土屋のトップページで
「片岡亮太」と検索していただけると一覧表示されます。

ホームケア土屋HP
https://homecare-tsuchiya.com/


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4. 活動報告(10月)

10/5 筑波大学附属視覚特別支援学校音楽科第44回定期演奏会
(@ 文京シビックホール小ホール)出演
* 伴奏者として、生徒と共作した『春夏秋冬~四季を巡る旅』を演奏。

10/14~10/16 「第8回碁石海岸で囲碁まつり」(@ 岩手県大船渡市)の
各種イベント内で、ソロ演奏及び山村優子と共演

10/18 静岡県立沼津視覚特別支援学校の学校運営協議会出席、
及び講演会打ち合わせ。
その後、静岡県立沼津聴覚特別支援学校中学部にて和太鼓の指導

10/25 静岡県立沼津聴覚特別支援学校中学部にて和太鼓の指導
10/29 特別養護老人ホーム「あしたかホーム」の「あしたかホームまつり」で演奏

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このニュースレターを書く度に、
「えっ?もう今月が終わるの?」
と、驚いてばかりです(笑)。

日々の活動の中で、時間に追われるのではなく、
一日一日を丁寧に、大切に過ごし、
着実な歩みを、重ねていかねばと言い聞かせています。

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片岡亮太(和太鼓奏者/パーカッショニスト/社会福祉士)
「人が集い、音が響き、時が輝く」
☆演奏、講演、指導(グループでも個人でも可)、執筆等、ご連絡は以下から☆
いつでもお待ちしています。
Mail: r_taiko_fukumimi@yahoo.co.jp
Blog(Japanese): http://ameblo.jp/funky-ryota-groove/
twitter: http://twitter.com/funky_ryota
Facebook: http://www.facebook.com/#!/ryota.kataoka.566
youtube channel: https://www.youtube.com/user/Ajarria

 

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