片岡亮太 ̄めざせ!!ファンキー グルーヴ“千里の道も一歩から~♪♪”
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片岡亮太ニュースレター~時明かり~第89号

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0. はじめに

日頃より私、片岡亮太への暖かなご支援、
ご声援を賜り誠にありがとうございます。

☆☆♪♪☆☆ TV、ラジオ、演奏情報 ☆☆♪♪☆☆

♪演奏情報♪
◇ 12/8(日): 「第30回大三島町人権の集い」にて演奏(with 山村優子)
会場 今治市大三島公民館
13:30開演
(出演はイベント中盤の予定)

◇ 12/14(土): 茨城県古河市「『Kogaインクルーシブフェスティバル2024』にて
講演と演奏
会場 とねミドリ館
開演: 9:30
(出演は 10:30~12:00の予定)

♪ラジオ番組アーカイブのお知らせ♪
NHKラジオ第2『視覚障害ナビラジオ』
(毎週日曜朝7時半から8時、同日午後7時半から8時再放送)
で、11月17日に放送された、
『亮太が行く!⑫ 「見えない世界」を撮る、触る』
を、以下のURLからご視聴いただけます。

https://www.nhk.or.jp/radio/player/ondemand.html?p=NYR99L5P4X_01_4098549

☆☆♪♪♪♪♪♪♪♪☆☆☆☆♪♪♪♪♪♪♪♪☆☆☆☆♪♪♪♪♪♪♪♪☆☆

12月の足音が聞こえてきたかな?と思った頃から、
急激に下がった気温と、まだまだ暑いくらいの日差しとが相まって、
実際には初冬のはずですが、「これぞ秋!」という気持ちの良い日が増えていますね、
皆様いかがお過ごしでしょうか?

…、とご挨拶しようと文章を温めておりましたら、
先日11月26日の夜に能登半島で震度5弱の地震が発生。

震災も水害も続いている能登半島に、
どうか穏やかな年末年始をと祈らずにはいられません。

全国の皆様もどうぞお気をつけてお過ごしください。

さて、『阿佐ヶ谷アパートメント』の放送に際しましては、
たくさんの「見たよ」とのご連絡をありがとうございました!!

思いの外長時間画面に映っていられた今回、
そのこと自体も当然嬉しかったのですが、
「よかったね」と皆さんが言葉をかけてくださったことが、
それにも増して嬉しく、幸せでした、
ありがとうございました。

素敵な機会をくださったNHKの皆様にも、改めて感謝しております。

そして!願わくば、こういった機会がまた訪れるよう、
引き続き精進し続けなければと思う次第です。

それでは時明かり第89号をお届けします。

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1. コラム「私の視点」
「亮太は総理になれるのか!?」

時々、「政治家になれば?」と言われます。

もちろん、大抵は冗談。

でも、つい妄想してしまうのは、
「片岡亮太総理」と、呼ばれている未来。

ただ、そのビジョンが像を結ぶことはありません。

それは、僕だからという理由以上に、
全盲の総理大臣の前例がないことや、
地方議会にはいらっしゃる視覚障害のある議員が、
僕の知る限り、国会にはほとんどいた過去がないこと、
そして、働くうえで生じるであろう様々なバリアのために、
議員として十分に活動できないと感じてしまうことの影響が大きいように思います。

実際、「政治への参加」は障壁だらけ。

本年10月の衆議院選挙。

全盲の人の場合、
投票所へ行けば、選挙管理員会の方の誘導のもと、
全投票所に用意されている、点字を打つための筆記用具と専用の投票用紙を使い、
自筆で記入し、投票することが加納です。
(その投票用紙は、開票時に専任の方がチェックします。)

ところが今回は、期日前投票の投票所の受付で点字投票と伝えても、
なかなか人が来ない。

どうやら点字用の道具一式がみつからないそう。

僕も筆記具を持っておらず、
やむなく、「代筆」に切り替えることに。

二人の選管の方に付き添われ、一人へ僕が耳打ち、
それを聞き記入した用紙を、もう一人が確認したうえで、僕の手で投票箱へ。

無事に一票を投じることはできたし、
選管の方々からは何度も謝罪され、
僕も再発防止に努めてほしいと伝えたので、その場は円満に解決。

でも、多くの人がいる投票所で、
初対面の人に、票を入れたい個人や政党名を伝えることへの抵抗感や、
正確に書かれているか、直接確認できない不安は大きく、
後味の悪い経験でした。

全盲の人の中にも点字の読み書きができない方は多く、
そういう人にとって、代筆による投票は大事な手段。

だから、システム自体を否定する気はありません。

けれど、不備のために、投票という、最も初歩的な参政権の行使を
正しく、望む形で行えないことは大いに問題だと感じました。

後日調べてみると、似たような事はそこここで起きている様子。
つまり、日本は視覚障害者による投票さえままならない現状ということ。

そんな日本で、「全盲の総理大臣」なんて現実味がない。
きっと視覚障害のある子供も、夢として思い描くことさえできないでしょう。

と考えていた時、よみがえったのは、
在米していた2011年にニューヨークで聞いた、
全力の、「I love you!」。

ある日、当時授業を受けていたコロンビア大学の大学院からの帰り道、
ハーレム街で最もにぎやかな大通り、125ストリートに到着した途端、
僕は人の渦と遭遇し、一歩も動けない状態になりました。

夕方以降は、いつもアフリカ系、いわゆる黒人の人々で賑わっているものの、
これは様子がおかしい。

人々の間をなんとか進んでいると、
「彼知らないんじゃない?」という女性の声。

そちらを向くと、
「今からここをオバマ大統領の車が通るんだよ」
と数名の返答が。

何たる偶然!
当然僕も群衆に参加。

ほどなく、割れんばかりの拍手と歓声が125ストリートを埋め尽くしました。

圧倒される僕をよそに、興奮は最高潮に。

そして、響き渡ったたくさんの
「I love you!」の叫び。

大統領とはいえ、一政治家にこんな声援が飛ぶなんて…。

「彼はヒーローなんだ」
不意にそう思いました。

公には公平をうたっていながらも、
アメリカにおいて、「黒人」の人たちへの
有形無形の差別や偏見が存在し続けていることは周知の事実。

そのような国で、オバマさんが政治のトップに立つことの意味が
少しだけ分かった気がしました。

おそらくかつてのアメリカで、黒人のひとが、
「大統領になる」と夢を抱くことは、無謀以外の何物でもなかったでしょう。

でも、オバマさんという実例がいる今、
その夢を笑う人はきっといない。

あの瞬間の熱を、僕は決して忘れません。

現在の日本を見渡すと、学校や会社、各種団体の長を、
視覚障害、とりわけ全盲の人が担っているケースはごくまれ。

もし、全盲であっても、障害のない同級生や同僚の中で、
生徒会長や社長、校長や委員長になれるのが当たり前、
そんな社会になったなら、子供たちの夢も変わるはず。

その先には、全盲の総理大臣もいるかもしれない。

万が一それが僕なら、こんなニュースでまずは笑いを取りたいものです。

「片岡亮太総理が、取材陣を前に前方不注意で額を強打。
就任早々、文字通り厚い壁にぶつかっていきました。」


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2. 今月の一枚「私の視線」

『視覚障害ナビラジオ』収録風景

毎回ご一緒させていただいている、アナウンサーの遠田恵子さんにお願いし、
スタジオにてツーショット写真を撮っていただきました!

収録中、僕は点字を表示させられるデバイスで台本を確認しつつトークしてます。

ラジオでのインタビューやコメントについて、
いつもたくさんのことを教えてくださる遠田さん。

必ず、「和太鼓奏者で全盲の」と、
障害のことを後に語ってくださる言葉のチョイスもありがたく、感動してます。

https://www.instagram.com/p/DC-2GIizVGK/?igsh=dXYxbmF0ZGM1NnZl

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3. ホームケア土屋のコラム掲載情報!

「私の視点」とはまた異なる角度から思いを書き綴っている、
「ホームケア土屋」のblog内での片岡亮太のコラム。

今回公開されている記事は、
「障害×運動×大きな夢」と題した、
僕が考える障害とスポーツとの関係について。

ぜひご一読ください。

「障害×運動×大きな夢」~1
https://homecare-tsuchiya.com/blog/column/18797/

「障害×運動×大きな夢」~2
https://homecare-tsuchiya.com/blog/column/18909/


☆ 過去の記事は、ホームケア土屋のトップページで
「片岡亮太」と検索していただけると一覧表示されます。

ホームケア土屋HP
https://homecare-tsuchiya.com/

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4. 活動報告(11月)

11/02(日): 『阿佐ヶ谷アパートメント』第5話放送
* 僕のひそかな楽しみ、お風呂上がりのスキンケアについて語らせていただきました。
効果を感じていただけるよう、引き続きお手入れに励まねば!(笑)

11/03(日、祝): 三島市「秋の大通り 宿場まつり」の歩行者天国に出演
(with 山村優子)
* 「雨の可能性が」と心配されていたのですが、当日になると、外は眩しい日差し。
熱中症に気を付けようと、山村優子と声を掛け合いながら、
道行く皆様と共に、熱くライブを繰り広げる一時となりました。

11/07(木): 沼津北倫理法人会様モーニングセミナーにて講演
* 8月にAjarriaで15周年記念の式典にて演奏をさせていただいたご縁で、
朝6時から行われているモーニングセミナーの講師としてお話をさせていただきました。
朝早い時間とは思えない熱量と真剣な集中力で聞いていただき、感動しました。
ありがとうございました。

11/08(金): 『視覚障害ナビラジオ』スタジオ収録

11/10(日): 『「福祉と音楽の祭り」ふくしミュージックフェスティバル』
(@ JR沼津駅北口ロータリー芝生広場)に出演
* こちらも天気予報が大きく外れて、夏のような日差しの中、
とても気持ちよく演奏させていただきました!

11/16(土): 『阿佐ヶ谷アパートメント』第6話放送
* トークだけの出演のつもりでしたが、まさかのホーミー披露!
放送後、「ホーミーって不思議な声だね」との連絡を多数いただきました。
短い時間でしたが、ホーミーの魅力が少しでも伝わっていたら嬉しい限り。

11/17(日): NHKラジオ第2『視覚障害ナビラジオ』
「亮太が行く!⑫ 「見えない世界」を撮る、触る」放送
* 今回も、「凹凸写真」との出会い、カメラマンの尾崎大輔さんとの出会い、
写真教室に参加されている皆さんからの素敵な言葉との出会いなど、
心震える経験をさせていただきました、ありがとうございました。

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今年もありがたいことに、年末まで演奏や講演のために、
各地へ伺うことができます!

そして早くも来年に向けての様々なお話が入ってきております。

感謝しながら、ご期待に応えられるパフォーマンスができるよう、
日々稽古に励みます。


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  片岡亮太(和太鼓奏者/パーカッショニスト/社会福祉士)
 「人が集い、音が響き、時が輝く」
☆演奏、講演、指導(グループでも個人でも可)、執筆等、ご連絡は以下から☆
 いつでもお待ちしています。
Mail: r_taiko_fukumimi@yahoo.co.jp
Blog(Japanese): http://ameblo.jp/funky-ryota-groove/
twitter: http://twitter.com/funky_ryota
Facebook: http://www.facebook.com/#!/ryota.kataoka.566
youtube channel: https://www.youtube.com/user/Ajarria


 

片岡亮太ニュースレター~時明かり~第88号


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0. はじめに

日頃より私、片岡亮太への暖かなご支援、
ご声援を賜り誠にありがとうございます。

☆☆♪♪☆☆ TV、ラジオ、演奏情報 ☆☆♪♪☆☆

♪TV出演♪
NHKEテレ『阿佐ヶ谷アパートメント』
本放送:毎週(土) 21:30~22:00
再放送:翌週(火) 24:00~24:30 ※(水)午前0:00~

第5回
本放送:11/2(土) 21:30~22:00
再放送:11/5(火) 24:00~24:30(11/6(水)の0:00~0:30)

第6回
本放送:11/16(土) 21:30~22:00
再放送:11/19(火) 24:00~24:30(11/20(水)の0:00~0:30)

番組HP
https://www.nhk.jp/p/ts/BM338X5G3Y/
* 放送日など、変更の可能性もあるので、HPなどご確認いただけるとありがたいです。
また、海外向けに放送されているNHKワールド・プレミアムでも
順次放送されるとのことです。
https://nhkworldpremium.com/ja/schedules


♪ラジオ出演♪
NHKラジオ第2『視覚障害ナビラジオ』
(毎週日曜朝7時半から8時、同日午後7時半から8時再放送)

放送日11月17日
亮太が行く!⑫ 「見えない世界」を撮る、触る
番組詳細
https://www.nhk.jp/p/shikaku/rs/NYR99L5P4X/blog/bl/ppX7oj4ZoA/bp/poMJN95Avy/

♪演奏情報♪
◇11/3(日、祝): 三島市「秋の大通り 宿場まつり」の歩行者天国にて演奏
(with 山村優子)
* 毎年恒例、中央町商店街さんからのお声がけで、
はま寿司さんの傍で昼前から15時半くらいまで、数回の演奏を行います。
天候等によっては演奏が中止、中断になることもありますこと、
予めご了承いただけますと幸いです。

◇11/10(日): 『「福祉と音楽の祭り」ふくしミュージックフェスティバル』
(@ JR沼津駅北口ロータリー芝生広場)にて演奏
* 11月11日の介護の日に関連して開催されるこのイベント。
9時半~11時半で行われる様々な催しの中の、
10時45分から11時20分までの間で演奏をさせていただく予定です。
野外イベントなため、雨天の場合中止とのこと、あらかじめご了承ください。
その他にも県内各所で、介護の日関連のイベントが多数行われるようですので、
ぜひ以下をご参照ください。
https://www.pref.shizuoka.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/022/727/kaigoday06.pdf


◇ 12/8(日): 「第30回大三島町人権の集い」にて演奏(with 山村優子)
会場 今治市大三島公民館
13:30開演
(出演はイベント中盤の予定)

◇ 12/14(土): 茨城県古河市「『Kogaインクルーシブフェスティバル2024』にて
講演と演奏
会場 とねミドリ館
開演: 9:30
(出演は 10:30~12:00の予定)

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長袖を着ていないと肌寒い日があるかと思えば、
半袖を着ていても汗ばむような日があったりと、
気温の乱高下が続く今年の秋ですね、
皆様いかがお過ごしでしょうか?

冒頭のお知らせにもありました通り、
私片岡亮太、またまた『阿佐ヶ谷アパートメント』の住人として、
お部屋に帰ってくることができました!

一昨年のボディービルダー坂本陽斗さんとのVTR出演、
昨年の、タレント、シンガーの當間ローズさんとの共演に続き、
今回は、エグザイルやジェネレーションズのメンバーをされていた
関口メンディーさんとご一緒させていただき、
阿佐ヶ谷姉妹さんや飯尾和樹さんはじめ、個性あふれる出演者の皆様と
楽しくトークさせていただいています。

番組内にどのくらい登場できるかはわかりませんが、
「こんな活動もしているのだなあ」
と温かい目で見守っていただけましたら幸いです。

また、いつもお世話になっているラジオ番組『視覚障害ナビラジオ』では、
今回、写真撮影に挑戦しています!

全盲の僕がどのように写真を撮り、その写真をどのように楽しんでいるか、
ぜひお聞きください。

演奏、講演、執筆以外にも様々な活動の機会をいただけていることに心から感謝しつつ、
それぞれの場でできうる限りの表現ができるよう、
これからもしっかり自分の内側を耕していかなければと思っています。

引き続き応援、お力添えのほど、何卒よろしくお願いいたします。


それでは時明かり第88号をお届けします。

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1. コラム「私の視点」
「小さな音楽室から」

1996年、小学6年の夏休みのある日、
僕は静岡県立沼津盲学校(現、沼津視覚特別支援学校)の音楽室で、
間近に迫った地元の夏祭りでの演奏に向けた特訓のため、
当時、姉のように慕っていた中学3年の先輩、Iさんと二人で和太鼓を打っていました。

同年4月に初めて音楽の授業で和太鼓を叩き、その魅力に取りつかれた僕。

最初の一打が全身を震わせた途端、
突然の失明によるショックで、約一年半の間、凍ったようになっていた心が動き始め、
渇き切った喉を潤すように太鼓に向かっては、懸命に撥(ばち)を振っていたあの頃。

堂々と舞台に立つ、同じ学校の中学部の先輩や、
卒業後も演奏に参加してくれていたOB、OGは、あこがれの的。

そんな彼らと一緒に演奏したいと思っていたのが、
TV番組『題名のない音楽界』で長年司会をされていた、
日本を代表する作曲家の一人、黛敏郎(まゆずみ としろう)先生作曲の
『富士』という曲でした。

50年ほど前、沼津市の和太鼓愛好家たちからの依頼を受け、
黛先生が書き上げた和太鼓組曲『沼津太鼓』。

4曲からなるその組曲の序曲『富士』は、
今日の和太鼓の楽曲と比較したら、
とてつもなくシンプルなリズムで構成されていながらも、
静と動のコントラストや音の大小、
徐々に勢いを増していく、躍動的な展開の効果を用いて、
鮮やかに沼津から見える富士山の勇壮な姿を描き出す、約10分の大曲。

当時、指導にいらしていた沼津市内で活動するグループの方が、
音楽の先生に伝授してくださり、メンバー一丸となって練習していた演奏は、
「沼津盲学校の和太鼓と言えばこの曲」と、評判になるほど。

それゆえに初心者の僕も、魅了されたのでしょう。


あの日、全体練習の前に時間を作ってくれたIさんに食らいつくように
必死で曲を覚え、演奏に参加できるようになって以来、
何千回と打ち続けた『富士』は僕にとっての、青春の一曲。

いつか年老いても、皆で集まれば、変わらない顔ぶれで、この曲を響かせられる、
その確信が揺らぐことはありませんでした。

けれど、3年前、Iさんは病気のために40歳を目前に天国へ旅立ってしまいました。

そして先日、僕はIさんの年齢を追い抜いてしまった。

そんな本年10月3日、
東京の文京シビックホール小ホールで催された、
非常勤講師を務めている筑波大学附属視覚特別支援学校高等部音楽科の定期演奏会にて、
僕は指導者として『富士』を生徒たちと披露しました。

「作曲家が手掛けた和太鼓の曲を演奏したい」
という生徒からのリクエストを受けた時、真っ先に思い出した『沼津太鼓』。

著作権のことなどをクリアし、楽譜を入手したうえで、
『富士』に加え、終曲の『祭』を演奏すると決め、昨年度末から着手。

その取り組みは、子供の頃には気付けなかった曲の奥深さを発見すると共に、
自分自身の歩みを振り返る契機にもなりました。

当初はおぼつかなかったのに、
だんだん力強い音を鳴らせるようになっていく生徒たちの様は、
かつての僕や仲間たちそのもの。

曲が仕上がっていくと、生徒たちとの合奏と、20年以上前の僕たちの演奏とが
時空を超えて邂逅しているかのような、不思議な感覚に襲われる。

あの夏の暑い音楽室の空気、
締め切った窓の向こうから聞こえる蝉の声、
Iさんが打った太鼓の音、
一緒に舞台に立てた時の喜び、
後に、卒業生主体の同好会となり、
一つの家族のように活動するようになってからの思い出。

昨日のことのように蘇る、懐かしい記憶の奔流に目眩を起こしながら、
今また『富士』を演奏できる幸福で何度も胸がいっぱいになりました。

文京シビックホールでの本番直前、
目を閉じて、Iさんのこと、当時の仲間や先生のこと、沼津盲学校の日々、
そして生徒たちのことを考えていると、
「ずいぶん遠くまで来られたんだなあ」
という感慨が心を満たしました。

全盲になり、盲学校へ転校したこと。

30年前の僕にとって、それは未来を閉ざされたに等しい出来事でした。

でも、小さな盲学校の小さな音楽室から始まった和太鼓の演奏が、
あの頃には想像もできなかった未来へと今も僕を導いてくれている。

どんな境遇にいたとしても、出会いと経験次第で人の持つ可能性はいくらでも広がる。

和太鼓や仲間、そして『富士』は、僕にそう教えてくれました。

たとえ、夢見がちな理想論と言われても、この気持ちを決して忘れずにいたい。

そして願わくば、僕自身がそれを体現できる存在でありたい。

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2. 今月の一枚「私の視線」

『阿佐ヶ谷アパートメント』で頂いたお弁当。

楽屋に入ると、「入居お礼」と書かれたパッケージにくるまれたお弁当が!

こういった細かなお心遣い、楽しいし、嬉しい!!

阿佐ヶ谷姉妹さんをはじめとする出演者の皆様はもちろんですが、
スタッフの皆様までもが温かい番組に出させていただける喜びが湧き上がってきて、
撮影前から幸せな気持ちになりました。

なかなかないTV出演の機会は僕にとって、
まるで「社会科見学」をしているようで、
何もかもが刺激と学びに溢れている体験。

そのようなチャンスをいただけて光栄です。

https://www.instagram.com/p/DBvDlDWTSqX/?igsh=MXQ0YWRzZWd5NTJra

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3. 活動報告(10月)

10/3(木): 「第45回筑波大学附属視覚特別支援学校音楽科定期演奏会」
(@文京シビックホール(小ホール))に伴奏者として出演

10/4(鐘): 静岡県立沼津聴覚特別支援学校中学部にて講演と和太鼓の指導

10/13(日): 『ふれあい福祉フェスタ』(@ハピネス福知山)に出演
(with 山村優子)
* 約1時間の講演と演奏をさせていただきました。
お客様のお見送りの際、
「明日からも頑張っていこうと思えた」
と涙ぐみながら握手をしてくださる方が多く、
僕たちも、大きな感動とエネルギーをいただきました。

10/14(月): NHKラジオ第2「視覚障害ナビラジオ」取材

10/18(鐘): 静岡県立沼津聴覚特別支援学校中学部にて和太鼓指導

10/19(土): 静岡県立静岡視覚特別支援学校「静盲まつり」にて演奏
(with 山村優子)
* 児童、生徒さんはもちろん、先生方や保護者の皆さんも楽しんでくださり、
暖かな一時となりました。

10/22(火): 静岡県立沼津視覚特別支援学校の「令和6年度第2回学校運営協議会」に
学校運営協議員として出席

10/27(日): 「第14回 大田区太鼓連盟 TAIKOの祭典」に
『八丈太鼓まごめかい』として出演
* 数年前から、八丈島に伝わる太鼓と歌を教えていただいている、八丈太鼓まごめ会。
長年ご指導をされてきた水野只道先生が一昨年にお亡くなりになってしまったのですが、
奥様の五十子先生が指導者を引き継いで活動をし続けています。
小さなグループですが、
ぜひこれからも素朴な島の太鼓と歌を奏で続けてほしいという思いから、
出演の機会がある際には、僕も山村優子も一員としてお手伝いさせていただいています。

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おかげさまで連日様々な活動をさせていただいている今日この頃。

良いパフォーマンスを維持するためにも、体調管理を怠ってはならぬと、
先日、市の検診で、人生初の胃カメラを経験してまいりました!

これまでに味わったことのない不思議な感覚…。

また一つ大人になった気がします(笑)。

季節の変わり目、皆様もどうぞご自愛ください。

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  片岡亮太(和太鼓奏者/パーカッショニスト/社会福祉士)
 「人が集い、音が響き、時が輝く」
☆演奏、講演、指導(グループでも個人でも可)、執筆等、ご連絡は以下から☆
 いつでもお待ちしています。
Mail: r_taiko_fukumimi@yahoo.co.jp
Blog(Japanese): http://ameblo.jp/funky-ryota-groove/
twitter: http://twitter.com/funky_ryota
Facebook: http://www.facebook.com/#!/ryota.kataoka.566
youtube channel: https://www.youtube.com/user/Ajarria

 

☆TV出演のお知らせ☆



一昨年のVTRでの出演依頼、
昨年もスタジオに及びいただいた
現在、NHKのEテレで毎週土曜日21時半から放送されている、
『阿佐ヶ谷アパートメント』の、
11月2日と11月16日の回に出演させていただきました!

今回は、エグザイルやジェネレーションズのメンバとして活動されていた
関口メンディーさんと同室!!

阿佐ヶ谷姉妹さん、飯尾和樹さんはじめ、素敵な皆様と
あれこれお話させていただいております。

しかし、果たして僕はどのくらい画面に映っているのか、
トークはどのくらい採用されているのか、
全くの未知数なので、
出演させていただいている痕跡が、少しでもありますようにと願いながら、
放送日を待とうと思っております(笑)。

ぜひ皆様ご覧ください!
* 再放送は地域によって日時が違うこともあるかと思うので、
一度番組情報、チェックしていただけるとありがたいです。

『阿佐ヶ谷アパートメント』
本放送:毎週(土) 21:30~21:59
再放送:翌週(火) 24:00~24:29 ※(水)午前0:00~

第5回
本放送:11/2(土) 21:30~21:59
再放送:11/5(火) 24:00~24:29(11/6(水)の0:00~0:29)

第6回
本放送:11/16(土) 21:30~21:59
再放送:11/19(火) 24:00~24:29(11/20(水)の0:00~0:29)

番組HP
https://www.nhk.jp/p/ts/BM338X5G3Y/

点字投票ってとっても大事

期日前投票が様々な場所でできるようになり、最近はとても便利。
地元三島市も、近所のイトーヨーカドーに投票所を開設してくれているので、我が家も良く利用しています。
気軽に選挙へ行ける、これはすごく大事なことだと思う。
今回も27日は演奏のために上京してしまうため、先ほど外出がてら立ち寄ってきました。
けれど、
「点字投票です」
と受付で伝えたところ、なんとなくバックヤードがわちゃわちゃ。
いつもなら、点字投票のための用紙と筆記具を持った選挙管理委員の方がいらして、誘導しながら、記入と投票をサポートしてくれるのに、何かおかしい。
程なくして、
「申し訳ありません。点字投票のための器具が見つからないので、代理投票でもよろしいでしょうか?」
との申し出。
今日は僕も点字を書く道具類を一歳持っておらず
(普段は小型のものを携帯しています)
ごねたりもめたところで、どうにかなる状況でもなさそうなので、渋々了承。
代理(代筆)での投票をしてみました。

どこの誰かもわからない選挙管理委員の方に
小声で投票したい個人や政党の名前、否認と考える最高裁判事の名前を伝え、記入してもらって、
その都度別の方もチェックした上で投票をする。

率直に言って心地の良いものではありませんでした。
投票に来ている他の方にも聞こえる可能性のある場所で自分の考えを伝えること、
正確に記入されているかどうかの確信がないことなど、
すごくモヤモヤした。

ある意味では、一人の視覚障害者としての参政権を正しく行使できなかったこの体験。

投票という行為を自力で能動的に行えることがいかに大切であるかを、身をもって実感するこができました。

選挙管理委員会の方も、何度も謝罪してくださったし、
こちらからも、点字投票をする人は他にもいるだろうから、しっかり対応して欲しい旨お伝えしたので、
きっとすぐに改善をしてくださると信じていますが、
投票を自分が望む手段で行えることって本当に大事なことなのだと、
点字投票の意義深さ、改めて感じたので
気持ちが暑いうちに記させていただきました。
皆さんも、公衆の面前で、誰かに代筆で投票せざるを得ない状況、想像しながら、
どんな場所でも点字で投票できることの必要性について考えていただけましたら幸いです。
インターネットでの投票も含め、多様な選挙のあり方、
プライバシーの保護や、個人の意思を尊重する観点からも、もっとアップデートできないものなのだろうか?。

📝 ちなみに、自分の投票が終わった後、
こういう一連のやり取りの間、「ここでお待ちください」と、投票箱の横に案内されてしまった優子氏も、大変気まずかったそう。
スペースがないとはいえ、人が投票する側にいるって、確かに居心地悪いと思う。
「出口まで案内しますから、そこで待っててください」
というような対応で良かったと思うのだけど・・・。
思いがけずいろいろ考えさせられた期日前投票となりました。

片岡亮太ニュースレター~時明かり~第87号


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0. はじめに

日頃より私、片岡亮太への暖かなご支援、
ご声援を賜り誠にありがとうございます。

☆☆♪♪☆☆ 出演情報 ☆☆♪♪☆☆

◇ 10/13(日): 『ふれあい福祉フェスタ』(with 山村優子)
会場: ハピネス福知山(京都府福知山市字内記(内記三丁目)100)
13:15開場 13:30開演
(出演は14:45頃からの予定)
イベント詳細: http://lasanka2.blog27.fc2.com/blog-entry-3908.html

◇11/10(日): 介護の日イベントにて演奏(JR沼津駅北口ロータリー)
* 詳細は来月号にて。

◇ 12/8(日): 「第30回大三島町人権の集い」(with 山村優子)
会場 今治市大三島公民館
13:30開演
(出演はイベント中盤の予定)

◇ 12/14(土): 茨城県古河市「『Kogaインクルーシブフェスティバル2024』出演
会場 とねミドリ館
開演: 9:30
(出演は 10:30~12:00)

☆☆♪♪♪♪♪♪♪♪☆☆☆☆♪♪♪♪♪♪♪♪☆☆☆☆♪♪♪♪♪♪♪♪☆☆

長く続いた酷暑がようやく収まり、秋風にほっと一息付ける日が増えてきましたね、
皆様いかがお過ごしでしょうか?

僕は、冷房とは異なる自然の涼しさが心地よくて、
思い切り深呼吸したくなっている今日この頃です。

さて、そのような季節の変化の中で発生した、能登半島を中心とする豪雨災害。

該当地域にお住いの方々に、心からのお見舞いを申し上げますとともに、
お亡くなりになられた方のご冥福を心よりお祈りいたします。

未だ行方不明の方もおられるとのこと…、
一刻も早くご家族のもとに帰れることを願わずにはいられません。


これまで経験したことのないような雨風による被害が多発する昨今、
長距離移動が多いうえに、いざという時、
目で周囲の情報を把握することができない僕としては、
正直、怖いなあと思うことが多々あります。

だからこそ、せめて事前の備えやできうる限りの情報収集を欠かさず、
さらに人と人とのつながりを大切にすることで、
何かがあっても被害を最小限にできるようにせねばと思っています。


そうは言っても、知らない場所で知らない人とたくさん出会える旅は
やはり嬉しく、ワクワクするもの。

この先の各地での舞台、いただいたご縁に感謝し、
全力の音楽と言葉をお届けできるよう、しっかり準備してまいります!



それでは時明かり第87号をお届けします。

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1. コラム「私の視点」
「あの飛行機たちは今」

2021年8月24日に開催された「東京2020パラリンピック」の開会式。

その中核をなしたのは、身体障害のある女の子扮する「片翼の小さな飛行機」の物語。

大空を飛ぶことに憧れながらも戸惑いを抱いていた彼女は、
自由に飛び回る様々な特徴(=障害)を有する飛行機の姿に力をもらい、
勇気をもって飛び立つ。

「WE HAVE WINGS」をテーマにしたあのストーリーは、
コロナ禍の不安や閉塞感に沈みがちだった社会情勢も相まって、
多くの感動を呼びました。

あれから3年。

本年8月28日に行われた「パリ2024パラリンピック」の開会式で披露されたのは、
不寛容な社会をモチーフにしたダンスチーム「ストリクト・ソサエティ」が、
障害のある多様なメンバーで構成され、
開放的なダンスを披露する「クリエイティブ・ギャング」の影響で変化し、
共に新たなスポーツ(=世界)を創造するというショー。

さらに、セレモニーのスピーチや、障害当事者によるビデオメッセージでは、
障害者に対する偏見や差別、
「できない」と決めつける社会からの圧力や
公平ではない環境について、繰り返し語られていました。

障壁は現前と横たわっているけれど、
それらを打破し、変えうる力をパラリンピックは秘めている、
それが開会式全体の主軸。

個人の力の可能性にフォーカスした日本と、
社会全体の「変革」の必要性を訴えたフランス。

同じパラリンピックの開会式において生じた、この着眼点の相違は、
(演出の良し悪しではなく)
障害をめぐる諸問題のとらえ方の違いをも浮き彫りにしていたように僕は思います。


2011年、ダスキン愛の輪基金の研修生として一年間在米し、
コロンビア大学の教育学専攻大学院で、
障害にまつわる概念や社会的課題について研究する
「障害学」を学んだ時のこと。

取り上げられていたのは主に、学校におけるインクルーシブ(包摂的)な環境について。

その中で心打たれたのは、
今日、日本でも度々注目される「インクルージョン(社会的包摂)」を考える際、
まず、その逆の、エクスクルーシブ(排除的)な状態とは何か、
不公平や差別とは何かについて学ぶために長い時間を費やし、議論を深めていたこと。

多様な子供たちが共に学ぶ教室を実現するなら、
障害、言語、人種、宗教などにおける少数派に属する子供を
置いてきぼりにするとはどういうことか、
何を避け、何を改善すべきなのかを見抜けることが大前提ということなのでしょう。

そのような経験を経て帰国し、しばらくたった頃、
TVで、こんな親子のエピソードが紹介されていました。

重度の障害のある子を、地元の小学校で学ばせたいと考えた両親からの申し出に、
「親御さんが一日付き添ってくれるなら」と、条件付きで入学を許可した学校。

結果、6年間一緒に学校に通い、サポートをし続けたお母さん。

そして迎えた卒業式。

我が子の卒業を喜ぶお母さんに校長室からの呼び出しが…。

何だろう?と身構えた瞬間に校長先生が差し出したのは、
「お母さんへの卒業証書」。

よく頑張りましたねとの言葉に涙するお母さん。

親子二人三脚の日々にスタジオも号泣。

…。

「ちょっと待て!」と叫びそうでした。

他の誰一人として、保護者と通学なんてしていないのに、
この親子だけが例外の状況を強いられ、卒業までそのまま、
それは不公平や排除、差別以外の何物でもないはず。

でも番組はそこに言及することなく、ただ良い話として消費している。

マイノリティの努力という表層に目を奪われ、
その奥に潜む、
マジョリティ中心の論理で築き上げられた社会の構造の問題を見逃していたら、
いつまで経ってもインクルージョンなんてできっこないっ!


そんな焦燥感にかられました。

実際、あれから10年以上が経っても「入学するなら親同伴」という話は、
未だに時折耳にしますし、そのことが問題として取り上げられてすらいません。

社会全体に目を向ければ、職場や日常生活の中で、不当な扱いを受けたり、
就職・転職活動において、不利な立場に追いやられている障害のある人は大勢います。


その現実を直視しなければ、きっと僕たちは大切なことを取りこぼし続けてしまう。

3年前の8月24日、
東京の夜空に舞い上がったあの「片翼の小さな飛行機」や、
彼女を励ました飛行機たち、
そして、夢を持って離陸した新たな飛行機は今、
翼を広げ、風を切り、上昇気流を掴んで
この日本の空を飛び続け、謳歌することができているでしょうか?

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2. 今月の一枚「私の視線」

先日、愛機の桶胴太鼓たちのメンテナンスのため、
作り手の職人さんがやっている「加藤公房」へ行ってきました。

一般的に太鼓の音色とは鼓面の皮で決まると考えられているかと思いますが、
実は胴も重要。

長年使用して緩んでいた部分やひびが入っていた場所を丁寧に調整していただけたので、
響きも万全!

楽器も僕も来月からの様々な演奏に備えております。

https://www.instagram.com/p/DAhz3oUzjVy/

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3. ホームケア土屋のコラム掲載情報!

「私の視点」とはまた異なる角度から思いを書き綴っている、
「ホームケア土屋」のblog内での片岡亮太のコラム。

最新の記事は以下の通り。

言葉と障害1
https://homecare-tsuchiya.com/blog/column/16806/

言葉と障害2
https://homecare-tsuchiya.com/blog/column/16843/

言葉と障害3
https://homecare-tsuchiya.com/blog/column/18223/

当事者って誰のこと?1
https://homecare-tsuchiya.com/blog/column/18226/

当事者って誰のこと?2
https://homecare-tsuchiya.com/blog/column/18229/

当事者って誰のこと?3
https://homecare-tsuchiya.com/blog/column/18232/

☆ これまでの記事は、ホームケア土屋のトップページで
「片岡亮太」と検索していただけると一覧表示されます。

ホームケア土屋HP
https://homecare-tsuchiya.com/

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4. 活動報告(7月)

9/01 月刊『視覚障害――その研究と情報』2024年9月号(No.436)に
「特集座談会 合理的配慮「提供義務化」の行方」として、
7月に出席した座談会の様子が掲載
* 長年障害者の権利拡充のために奔走しておられる方々と共にお話させていただけて、
大変勉強になりました。

9/06 静岡県立沼津聴覚特別支援学校中学部にて指導
* 毎年数回だけですが、聴覚障害のある生徒たちにも
和太鼓の指導をさせていただいています。
僕たちとは少し異なる距離感で音楽と関わっている彼らに、
どうしたらリズムや音、演奏の面白さを伝えられるか、
いつもいろんなことを考えるきっかけをもらっています。

9/07 「鎮魂と希望の世界音楽祭」(@東京都慰霊堂)にアジャーリアで出演
* 関東大震災や東京大空襲で亡くなられた方々が眠り、
多くの祈りが満ちた場所での演奏は毎年、静かで凛とした心持ちになります。

9/15 八幡神社祭(静岡県沼津市)にて
ファイヤーパフォーマンス集団「春風火舞」と共演
* コンサートホールではなかなか披露できない炎と太鼓の共演。
今夏もスケジュールが許す限り、
春風火舞さんのパフォーマンスにお邪魔させていただけて、とても楽しかったです!

9/22 ミニライブ&作曲についてのトーク(東京都多摩市)
* 調布市を中心に活動されている和太鼓愛好家の皆さんに向けて恩師が企画した、
和太鼓の作曲講座にゲストとして出席し、
演奏と、僕なりの曲作りについての思いを語らせていただきました。

9/25 『点字ジャーナル』10月号内「リレーエッセイ」に記事掲載
* 先月から二か月連続で、和太鼓の魅力や今後の夢について書かせていただきました。

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例年以上の暑さだった夏を乗り切った身体が、
心地よい秋の空気に緩められることで疲労を感じやすくなるこの時期、
皆様どうぞ体調にはお気をつけてお過ごしください。

僕も舞台が続く10月以降を健康に過ごせるよう、
日々の体調管理には気を付けようと思います。


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  片岡亮太(和太鼓奏者/パーカッショニスト/社会福祉士)
 「人が集い、音が響き、時が輝く」
☆演奏、講演、指導(グループでも個人でも可)、執筆等、ご連絡は以下から☆
 いつでもお待ちしています。
Mail: r_taiko_fukumimi@yahoo.co.jp
Blog(Japanese): http://ameblo.jp/funky-ryota-groove/
twitter: http://twitter.com/funky_ryota
Facebook: http://www.facebook.com/#!/ryota.kataoka.566
youtube channel: https://www.youtube.com/user/Ajarria


 

片岡亮太ニュースレター~時明かり~第86号

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0. はじめに

日頃より私、片岡亮太への暖かなご支援、
ご声援を賜り誠にありがとうございます。

☆☆♪♪☆☆ 出演情報 ☆☆♪♪☆☆

9/7(土) 「鎮魂と希望の世界音楽祭」にアジャーリアで出演
会場 東京都慰霊堂
会場住所: 〒130-0015東京都墨田区横網二丁目3番25号
(都営地下鉄大江戸線「両国駅」A1出口より徒歩2分)
13:30開演 17:45終演(予定)
(随時入場は可能です)
観覧無料
東京都慰霊協会HP: https://tokyoireikyoukai.or.jp
首都防災ウィーク実行委員会(主催)HP: https://shutobo.net/

* 今年も東京都慰霊堂さんにて、山村優子と演奏をさせていただきます。
出演は、開演の13時半(ソロ)と、16時過ぎ(アジャーリア)を予定しています。
例年通り様々な演奏をご覧いただけますので、お近くの方はぜひおいでください。

◇ 10/13(日): 京都府福知山市障害福祉課主催『フェスタ』(with 山村優子)
会場 福知山市市民ホール
時間 14:00~15:00(予定)

◇ 12/8(日): 愛媛県 今治市大三島支所主催『人権講演会』(with 山村優子)
会場 今治市大三島公民館
時間 14:20~15:50の中の30分程度

◇ 12/14(土): 茨城県古河市「『Kogaインクルーシブフェスティバル2024』出演
会場 とねミドリ館
時間 10:30~12:00
(イベントは9:30に開演)

☆☆♪♪♪♪♪♪♪♪☆☆☆☆♪♪♪♪♪♪♪♪☆☆☆☆♪♪♪♪♪♪♪♪☆☆

各地で発生するゲリラ豪雨と、毎週のように接近してくる台風が心配な今日この頃、
皆さんいかがお過ごしでしょうか?

執筆現在も、強い勢力の台風10号の進路がどうなるかがまだ分かっていない状況ですが、
大きな被害、出ないことを祈らずにはいられません。

月初には、宮崎での地震が引き金となり、
南海トラフ巨大地震の警戒レベルが上がるなど、
自然災害に否が応でも意識の向く8月でしたね。

皆さんそれぞれにもしもの時への備えをぜひよろしくお願いします。


さて、この秋から冬にかけてはおかげさまで、全国各地へ演奏に伺うことができます!

詳細はまだ未定ですが、上述の舞台、
お近くの方はぜひご予定を開けておいていただけるとありがたいです。

また、お知り合いがおられる方は、情報をお届けくださいますと幸いです。

日程によっては難しいこともあるかもしれませんが、
せっかくなかなか行くことのできない地域へ伺えるので、
周辺市町村の学校、福祉施設等での演奏や講演、
お茶会飲み会、その他もろもろ、行えたら嬉しいので、
何か可能性のある方は、ご一報いただけると嬉しいです。

それぞれの場所で、熱い音楽と言葉をお届けできるよう、心を燃やします!

それでは時明かり第86号をお届けします。

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1. コラム「私の視点」
「数学×再開×人間力」

先日、山村優子と二人、
髭と長髪、バンダナでおなじみの数学者、秋山仁先生とお会いしました。

きっかけは、2019年から2020年にかけて、
恩師からお力添えをいただき、3台の和太鼓を寄贈した中米の島国ドミニカ共和国。

2016年にバルセロナで行ったアジャーリアのツアーの際にお会いし、
以来連絡を取り合っていた、元在ドミニカ共和国日本大使の牧内博幸さんが、
「日本人会の皆さんが使っている和太鼓の皮が破れてしまって困っている」
とメールをくださったことで始まった同国とのご縁。

2020年の3月には、僕と優子氏による、演奏やワークショップ、
講演のための滞在が企画されていたものの、コロナ禍により断念。

あれから4年、せっかくの繋がりをそのままにしていてはもったいないと、
牧内さんのご尽力で、7月には駐日ドミニカ共和国大使との面会が実現し、
有意義な対話をさせていただくなど、今も新たな展開が起き続けています。

秋山先生とお会いできたのもその一環。

先生は、牧内さんからの要請を受け、
2020年にドミニカ共和国の首都サントドミンゴにある、
青少年児童図書館内に、「秋山仁数学体験館」という、
数学を楽しく学べる教材を多数展示した施設を開設しています。

2021年には、そのご功績によりドミニカ共和国政府が秋山先生へ勲章を授与するほど、
同施設は今日のドミニカ共和国における数学教育に寄与しているとのこと。

77歳になられてなお、精力的なご活動と多くの実績を重ね続けながらも、
お会いした際には、柔らかな口調でウイットに富んだお話をしてくださり、
僕たちの演奏にも興味を持ってくださった秋山先生。

実は、そんな先生と、僕は、27年前に一度出会っています。

中学1年生だった1997年。

当時、
「何を伝えたいのかが分からない」
と頭を抱えられていた僕の文章力を心配した国語の先生が、
「作文を書く機会を作らねば!」
と、挑戦を提案してくださった、中学生による弁論大会『わたしの主張』。

粘り強いご指導の中、誇張なく数十回の書き直しを経て完成した文章と、
和太鼓で磨かれていたと思われる「舞台根性」とが合わさって生まれた僕のスピーチは、
予想外のミラクルを起こし、
沼津市大会、静岡県大会、映像審査で行われた地区大会を勝ち進み、
盲学校(現、視覚特別支援学校)の生徒としては初めて全国まで駒を進めることに…。

現在も続く『わたしの主張』は、昨年が第45回、応募総数は約40万。

全国大会ではその中の12名がそれぞれの主張を繰り広げたそう。

あの年も同じような状況でした。

僕が語ったのは、弱視だった時に通っていた一般の小学校の上級生から、
「寄り目」と、斜視をからかわれ、バカにされていた経験と、
当時も深刻な問題であった「いじめ」に対する思い。

全力は尽くしたものの、そもそもが「文章力の向上」を目指して書いた作文。

レベルの差は歴然としており、
全国大会での入賞はかないませんでした。

ただ、そんな僕の「ビギナーズラック」の発表を、審査員を務めていた秋山先生は、
とても評価してくださいました。。

大会終了後の祝賀会に向かう途中で乗り合わせたエレベーターの中、
「君の主張、僕はすごく良かったと思うよ。」
と優しく肩を叩きながら言ってくださったときの
手や声のぬくもりは、13歳の僕の心にじんわりと沁み、
何年経っても色あせることがありませんでした。

今回、先生と再会し、何より感動したのは、
あの温かさがそのままだったことです。

きっとそういうお人柄だからこそ、
ともすれば難しさのあまり遠巻きにしてしまいがちな数学に、
面白さや親しみを抱ける教材たちを生み出すことができるのでしょう。

同日、牧内さんにご案内いただいた東京理科大学内の「数学体験館」には、
ドミニカ共和国の同施設にも展示されている、
円の面積の求め方や、円周率、様々な図形の特徴について伝える、
ユニークな教材がたくさん。

ほとんどが触れるものだったため、
僕も大いに好奇心を刺激されたし、
中高生の頃、丸暗記の公式として蓄積させていた知識に
「なるほど!」と実感を持てる瞬間が何度もありました。


ユーモアを交え、数学の奥深さを国内外に伝え続ける秋山仁先生、
人と人、そして人と国を繋ぎ、その輪で多くの国々に貢献し続けている牧内博幸さん。

お二人とも、深く、大きな「人間力」で、世界に資しておられる。

僕も、そんな生き方をしたい、心からそう思う一時でした。


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2. 今月の一枚「私の視線」

東京理科大学の「数学体験館」にて、
牧内博幸さん、秋山仁先生とのフォーショット。

視覚障害のある僕にとって、
中、高時代の数学でお馴染みだったピタゴラスの定理や、
今日のロボット掃除機にその特性が生かされているという
回転させると軌跡が四角になる「ルーローの三角形」等、
図形に関する概念は、
複雑になればなるほど、耳で聞き、頭で思い描くだけではなかなか理解しづらいし、
点字の教科書に掲載されている凹凸で描かれた図面を触っていても、
今一つ納得しきれず、「腑に落ちない」ことがよくあったのですが、
ここに展示された教材たちは、そういう、
「なんとなくわかった気になっていた」数学の知識に、
体の内側から興奮があふれてくるほどの
「そうか!」という気持ちを与えてくれるものがたくさんありました。

ぜひまたゆっくり訪問したいと思っています。
* ちなみに、優子氏は、見学中
「う~ん、私にとって作曲は数学なんだなあ」
としきりに感動していました。
…、数学、奥深い!

https://www.instagram.com/p/C_PYCCJSyao/

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3. ホームケア土屋のコラム掲載情報!

「私の視点」とはまた異なる角度から思いを書き綴っている、
「ホームケア土屋」のblog内での片岡亮太のコラム。

今回は、「言葉と障害」と題し、
僕なりに障害と言葉の間にある関係について書かせていただきました。

HPの引っ越し作業内に不具合が発生していて、
しばらく記事の公開がうまくいっていなかったようなので、
直近でアップされたコラムを以下に一覧でご紹介いたします。

言葉と障害1
https://homecare-tsuchiya.com/blog/column/16806/

言葉と障害2
https://homecare-tsuchiya.com/blog/column/16843/

言葉と障害3
https://homecare-tsuchiya.com/blog/column/18223/

当事者って誰のこと?1
https://homecare-tsuchiya.com/blog/column/18226/

当事者って誰のこと?2
https://homecare-tsuchiya.com/blog/column/18229/

当事者って誰のこと?3
https://homecare-tsuchiya.com/blog/column/18232/

☆ これまでの記事は、ホームケア土屋のトップページで
「片岡亮太」と検索していただけると一覧表示されます。

ホームケア土屋HP
https://homecare-tsuchiya.com/

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4. 活動報告(7月)

8/11 沼津市愛鷹 中東地区納涼祭に
ファイヤーパフォーマンス集団「春風火舞」と共に出演

8/17 沼津北倫理法人会様創立15周年記念祝賀会にて演奏(with山村優子)

8/18 TV収録
* とても楽しい時間を過ごさせていただきました。放送日含め、詳細はまた後日!

8/25 『点字ジャーナル』9月号内「リレーエッセイ」に記事掲載
* 来月号と合わせ、二か月連続で、
和太鼓の魅力や今後の夢について書かせていただきました。

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少しだけ気温が下がり始めたせいでしょうか、
最近、酷暑でたまった疲労が表出しやすくなっている気がします。

不意に時差ボケの時のような抗いがたい眠気に襲われてしまい、
つい先日も、気づいたら原稿をチェックしながら寝てました(笑)。

天候の急変も続いていますので、
皆さんどうか、体調にはお気をつけてお過ごしください。

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  片岡亮太(和太鼓奏者/パーカッショニスト/社会福祉士)
 「人が集い、音が響き、時が輝く」
☆演奏、講演、指導(グループでも個人でも可)、執筆等、ご連絡は以下から☆
 いつでもお待ちしています。
Mail: r_taiko_fukumimi@yahoo.co.jp
Blog(Japanese): http://ameblo.jp/funky-ryota-groove/
twitter: http://twitter.com/funky_ryota
Facebook: http://www.facebook.com/#!/ryota.kataoka.566
youtube channel: https://www.youtube.com/user/Ajarria

 

片岡亮太ニュースレター~時明かり~第85号

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0. はじめに

日頃より私、片岡亮太への暖かなご支援、
ご声援を賜り誠にありがとうございます。

例年を上回る猛暑の日が続いていますが、
皆さん体調など崩されていませんでしょうか?

東北を中心に災害級の大雨も発生しており、
被害のニュースに胸を痛めております。

この夏は、暑さにも雨にも細心の注意が必要ですね。

さて、そんな最近ではありますが、
僕はおかげさまで、連日様々な活動に従事しております。

詳しくは、メール下部の、活動報告をお読みいただけましたら幸いです。

掲載していること以外にも、今後、より充実した歩みを重ねられるよう、
いろいろな場に出かけては、多くの方とお話させていただく機会もいただいており、
いずれも本当にありがたく、有意義な時間となっています。


夢、目標、思い、それらを胸の内で温めるだけにとどめず、
勇気をもって言葉にしていくことも大切、
このところ、そのようなことについてよく考えています。

面白いもので、そんな意識で過ごしていたら、
まさに今後の目標やかなえたいことについて書くことのできる執筆のご依頼を
複数いただくことができ、
改めてこの先を見つめる、良いきっかけになりました。

やりたいことはたくさんありながらも、いろいろと状況がそろわなくて、
スムーズにいかないことも多々ありますが、
熱い気持ちと日々の積み重ねを忘れることなく、
心燃える未来を思い描きながら歩き続けます。


それでは時明かり第85号をお届けします。

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1. コラム「私の視点」
「悔しさブースト」

毎週木曜、夜7時からTBS系列で放送されているテレビ番組『プレバト!!』。

人気芸能人が、消しゴムアートや水彩画、絵手紙等に挑戦し、
出来上がった作品を専門家が評価して、
「才能あり」、「凡人」、「才能なし」と判定しながら
ランキング形式で発表するこの番組の俳句コーナーが僕は大好きで、
在宅している日には欠かさず視聴しています。

見どころは、俳人夏井いつき先生の歯に衣着せぬコメント。

若手お笑い芸人、売れっ子アイドル、大御所俳優など、誰であろうが関係なく、
その句を解析し、俳句のルールや作法にあてはめては、
それぞれの良い点、悪い点を明確に論じていく軽快なトークは見事。

さらに、大幅な添削はもちろん、たった一文字の修正で、
句に輝きを与えていく様は、さながら言葉のマジック。

わずか17音でここまで表現できるのかと、
感動することもしばしばです。

また、作者なりの工夫が俳句の本質から外れていた場合には、
「勉強して出直しなさい!」
とはっきり伝える、
「俳句の歴史と奥深さをなめるな!」
と言わんばかりの凛とした厳しさや、
一度ガツンと言われた方が再挑戦した際、
「よく学んできましたね」
と褒める時の嬉しそうな様子には、
分野は違えど、指導者として、学ぶことも多々あります。

名人級に位置付けられている梅沢富雄さんや千原ジュニアさんたちが披露した、
素人にとっては十分素敵な句に、遠慮のないダメ出しをし、
「もう一歩先」を示された結果、
彼らが次はもっといい句を!と決意する、その一連のやり取りにも、
真剣な子弟の稽古を髣髴する、さわやかな熱さがあって、グッときます。

夏井先生の批評に「悔しさ」を掻き立てられたタレントさんたちの奮闘ぶりは、
あのコーナーに僕が心惹かれる要因の一つ。

と言うのも、僕は、「悔しさ」とは成長における大切な起爆剤だと考えているからです。

6月某日、和太鼓界のレジェンド、林英哲さんのコンサートに伺った時のこと。

70歳を過ぎてなお、衰えるどころか、進化をし続けている、
英哲さんのクリエイティビティに溢れた音楽とすさまじい気迫、
一瞬で会場全体を引き込んでしまう説得力のある音や声、
そして、50数年和太鼓に人生をささげておられる方だからこその、
太鼓と戯れているかのような豊かな音色に、
僕は落涙を止めることができませんでした。

けれど感銘を受けたのは、それだけではありません。

数十年間、世界のトップを走り続ける林英哲というアーティストを、
舞台上で受け止め、その芸術性をアシストしている、
お弟子さんたち「英哲風雲の会」の皆さんの有志にも、
心揺さぶられるものがありました。

特に、2012年から毎月指導をしてくださっている、はせみきたさんの音には、
聞きなれていることもあり、自然と耳が向く。

だからこそ気付きましたが、はせさんは、常に楽曲全体のバランスを俯瞰し、
アンサンブルを整える、縁の下の力持ち的なプレイを随所でされておられました。

体力の限界まで追い込むような構成の舞台の中で、
そういう冷静さを失わない精神力は驚異的。

一方で、ご自分がぐっと前に出る曲の時には、
まるで「(「巨大化したか?)と感じるくらいのパワー、
いわゆる「オーラ」としか言いようのない空気を表出されている。

最近、稽古の合間に聞かせていただくご自身の練習に、
気おされるほどの「すごみ」があり、
目の前にあるはずの、はせさんの背中が、とても遠くに思える、
そんな瞬間が何度もあったのですが、
それは今回の公演をはじめ、
厳しい現場で鍛錬を積まれているからこそのものなのだと、
深く納得する思いでした。

英哲さん、はせさんをはじめ、尊敬する先輩方が、
どこまでも高みを目指す、その歩みを目の当たりにするとき、
僕はいつも、どんな言葉よりも鋭く、自分の甘さを指摘されたような気持ちになります。

だから、その都度稽古内容を見直し、自分に負荷をかけてきました。

最近も、遠い背中を追いかけるべく、汗だくで撥(ばち)を握る毎日です。

2021年のこの時期、東京オリンピック・パラリンピックのセレモニーを見ながら、
「次のパリ大会までには、世界的なイベントのステージに立つ!」
そう奮起していたはずの僕。

ですが実際には、その糸口さえ見つけられていません。

焦りや敗北感とは違う、
「このままではいられない!」
という、思いが燃えている現在、
強い推進力を秘めた「悔しさブースト」は全開。

ひたすらに前進あるのみ!

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2. 今月の一枚「私の視線」

2011年から2年間、エッセイの連載をさせていただいていたこともある、
月刊『視覚障害――その研究と情報』
(社会福祉法人視覚障害者支援総合センター発行)の7月号にて、
NHKラジオ第2『視覚障害ナビラジオ』の放送開始60周年を記念したコーナーが設けられ、
僕も「亮太が行く!」のリポーターとして記事を書かせていただきました。

『視覚障害ナビラジオ』とは前身の番組から数えれば約20年のお付き合い、
月刊『視覚障害』にも折に触れてお世話になっており、
長いご縁をいただけていることを幸せに思います。

https://www.instagram.com/p/C-CRjvAvGXp/?igsh=bmRseDRqc3I1dHpl

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3. ホームケア土屋のコラム掲載情報!

「私の視点」とはまた異なる角度から思いを書き綴っている、
「ホームケア土屋」のblog内での片岡亮太のコラム。

今回は、「言葉と障害」と題し、
僕なりの視点から、障害と言葉の間にある関係について書かせていただきました。

もう間もなく公開されますので、
下記「ホームケア土屋」のHPで、片岡亮太と検索していただき、
記事をご覧いただけますと幸いです。

ホームケア土屋HP
https://homecare-tsuchiya.com/

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4. 活動報告(7月)

7/7 ハッピーディナージャズライブ@酒彩ダイニング アミー(静岡市清水区)に
山村優子とともに出演
* お世話になっている方が主催されたパーティのようなライブイベントに
数曲参加させていただきました。
大徳俊幸さん(PF)、大角一飛さん(B)、二本柳守さん(Ds)という
ベテラントリオの胸を借り、熱く演奏させていただいた楽しい時間でした。
このときの山村優子のホルン、すさまじかった!!

7/9 『多様性プロジェクト』(@笠岡市立神島外小学校)にAjarriaで出演
* 2020年よりお世話になっている
「一般社団法人社会応援ネットワーク」さんの出張授業として、
岡山県笠岡市の神島外小学校、神島外中学校の児童、生徒さん約50名に向けて
演奏と講演をさせていただきました。
好天に恵まれ、扇風機を回してもなお暑かった体育館が、
我々のパフォーマンスや子供たちの集中力によって、
さらに熱い空気で満ちる一時でした。

7/16 月刊『視覚障害――その研究と情報』
(社会福祉法人視覚障害者支援総合センター発行)主催の座談会に出席
* 障害者差別解消法における合理的配慮に関する座談会に参加させていただきました。
長瀬修さん(立命館大学生存学研究所上席研究員)
荒川明宏さん(株式会社ラビット代表取締役)
大胡田誠さん(おおごだ法律事務所弁護士)
藤原久美子さん(DPI女性障害者ネットワーク代表)
尾濱由里子さん(障害者自立生活センター事務局長)
片平考美さん(日本視覚障害者団体連合理事)
という、そうそうたる顔ぶれの中に加わらせていただけて、大変勉強になりました。
(座談会の様子は同誌9月号に掲載予定です)

7/21 結婚披露宴にて演奏(@帝国ホテル孔雀の間)
* 友人夫妻の結婚披露パーティにて演奏させていただきました。
ゲストが320名という大規模な宴に、幸せな空気が満ちていました。
(以下で当日の演奏の様子を一部ご覧いただけます
https://www.facebook.com/share/UR3Eqo63HVKiYnkB/?mibextid=WC7FNe)

7/27 「あしたかホーム納涼祭」にゲスト出演
* 沼津市内の特別養護老人ホーム「あしたかホーム」に伺い、
ソロ演奏や、職員の皆さんによるエイサーの演舞、
長年親しくしているファイヤーパフォーマンス集団
「春風火舞(はるかぜひまい)」との共演など、楽しく過ごさせていただきました。

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僕だけかもしれませんが、猛烈な暑さの中にいると、
不意に三半規管が狂ってしまい、
時々、慣れた道で「迷子?」になりそうな瞬間があります。

皆さんも体温以上の気温の中、
思いがけないミスをしてしまったり、
普段ならあり得ない言動をとってしまうこともあるかもしれませんが、
自分の「あちゃ~」な失敗も、他人の「おいおいおい!」な失言も、適度に許容し、
心身ともにバランスを崩すことなく、この夏を乗り切りたいですね!

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  片岡亮太(和太鼓奏者/パーカッショニスト/社会福祉士)
 「人が集い、音が響き、時が輝く」
☆演奏、講演、指導(グループでも個人でも可)、執筆等、ご連絡は以下から☆
 いつでもお待ちしています。
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Blog(Japanese): http://ameblo.jp/funky-ryota-groove/
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片岡亮太ニュースレター~時明かり~第84号


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0. はじめに

日頃より私、片岡亮太への暖かなご支援、
ご声援を賜り誠にありがとうございます。

例年より少し遅い梅雨入りの発表と共に、雨天が増え、
晴れの日にも湿度を含んだ風が吹くようになってきましたね、
皆様いかがお過ごしでしょうか?

今月は、母校である、静岡県立沼津視覚特別支援学校の学校運営協議会に出席したり、
目白大学人間福祉学科の3・4年生、明治学院大学社会学部社会福祉学科の2年生に向けて
講義をさせていただくなど、教育の場に多くかかわらせていただく一か月でした。

毎週の、筑波大学附属視覚特別支援学校での和太鼓の指導もそうですが、
自分よりも後の世代を歩む人たちへ、思いを届ける機会をいただけていることは、
本当に光栄で、幸せなことだと感じています。

と同時に、その責任の大きさを自覚し、一つ一つの時間と向かい合うためにも、
自分自身の毎日にも情熱と愛情、そして厳しさを欠かしてはならないと
身が引き締まる思いです。

さて、そんな最近ですが、
ありがたいことに、このニュースレターや
「ホームケア土屋」で連載させていただいているコラムを、
お知り合いの方にご紹介くださったり、
SNSの投稿や紙面等で取り上げてくださる方が増えています。

フリーランスの僕にとって、
執筆した文章や演奏動画のシェア、拡散を通じて、
僕の存在を知っていただく機会を作っていただけることは、
何よりの活動支援!

実際、そういったお力添えによって生まれたご縁で
新たなお仕事が決まることは少なくありません。

心から感謝しています。

そして、引き続き、何卒よろしくお願いします!

もしよろしければ、励みになるので、何かでご紹介くださったときなどは、
ご一報くださると、なお嬉しいです。


それでは時明かり第84号をお届けします。

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1. コラム「私の視点」
「静寂≠無」

最近、Youtubeで動画を視聴した後に、耳や頭の疲れを感じていることに気づきました。

おそらく原因は、「静寂」と「間(ま)」の不在。

言葉を探すための無言の数秒間や、
「えー」とか「ああ」などの、「意味のない声」が編集で削られ、
本題だけが繋ぎ合わされた動画は、息つく暇もないほどに「隙」がなくて、
僕には少々忙しなさすぎるようです。

多くの配信者の方たちが切り落とす「間」とは本来、
感情を読み取る手がかりや、
語ったことを話し手と聞き手の双方が咀嚼するための余韻、
あるいは次に話す事柄へ思いを切り替えるための
クッションのような役割を果たしているはず。

近年は音楽も、イントロがあるだけで売れなくなると言いますし、
TVもいつからか、CMを挟まず、
前の番組から次の番組に切り替わることが当たり前になりました。

総じて、コンテンツの提供を「待たせない」、「溜めない」ことが
エンターテイメントの主流になっている時代において、
静寂は不要とされているのかもしれません。

「間」を我慢できない人も増えているのでしょう。

でも、それはもったいないと言わざるを得ません。

なぜなら、「間」があるからこそ生まれる芸術があることを、
僕は演奏家の端くれとして折に触れて感じてきたからです。

20代の頃、僕は、邦楽打楽器奏者の仙堂新太郎先生から、
小鼓を中心に、お能や歌舞伎、長唄などの古典音楽の稽古をつけていただいていました。

古(いにしえ)から届くような、重く低い響きと波長を帯びた掛け声の後に、
みずみずしくも鋭い小鼓の音が、「ポン」と一つ鳴る。

その発声や、一打を生み出す「間合い」には独特なものがあり、
例えるなら、全ての音の手前で常に、
「んっ」と息をのみ、一秒にも満たないほどの空白を作っているような感じ。

それは、役者さんたちの動きに音楽を寄り添わせ、
着物で演奏する際の奏法の様式美を追求する中で、
必然的に生じたものなのだと思います。

小鼓を打つために、右手をゆっくり下げ、
落ち切ったところで一瞬止まって、跳ね上げるように腕を振る。

その美しさを想像すれば、
あの「間」を理解することは容易だったのかもしれません。

ですが二十歳そこそこで、なおかつ音を主軸に音楽を感じる僕には、
それが理解できず、
「情緒のない演奏やなあ」と、仙堂先生からよくダメ出しをされたものです。

今思えばそれもそのはず。

当時は、「和太鼓でポップスのような音楽を作りたい!」と試行錯誤していた時期。

ドラムやパーカッションのリズムを真似ては、
「素早さと細かさ」にこだわって撥(ばち)を振ってばかり。

そんな僕の演奏にはおよそ「間」と呼べるものがありませんでした。

普段なら、何十発も打数を重ねているはずの時間の中で小鼓が行うのは、
「よ~」とか「ほ~」と長く声を伸ばした後に、たった一回、皮を打つだけ。

にもかかわらず、激しい太鼓の連打に相当するほどの迫力や引力を持つことに、
あの頃の僕は衝撃を受けました。

古典音楽は、曲の中に一定の長さの「拍」が存在するわけではなく、
その感覚は常に変化し、
場面によっては奏者同士の呼吸でアンサンブルを構成することもあるなど、
有機的な曲線とか、生き物を思わせる特徴を持っています。

それは8分音符や16分音符という等分に区切られた目盛を持った
平面のようなものの上でリズムを生み出す現代の音楽とは全く異次元のもの。

決して会得できたなんて言えませんが、
仙堂先生の模倣を通して、
そういう日本の古典音楽が持つ「間」の魅力を学べたことは、
今日の演奏にも生きる意味深い経験でした。

特に、大太鼓の独奏において、
ゆっくり腕を振り上げ、静けさの中で丁寧に音を紡ぐシーンがあるからこそ
ダイナミックな強打が際立つ点には、小鼓に通じるものを感じます。
(と言っても、まだまだ再現はできないのですが…)

会話の中で、不意に訪れる静寂が、
シチュエーションに応じて、気まずさや、温かさ、親密さの表れだったり、
時にはそこに感情の波立ちが見えることさえあるように、
演奏における無音の時間とは、聴衆の集中力や期待を掻き立て、
後に響く音をより豊かに彩り、深みを増すことができる大切なエッセンス。

音楽の「間」、文章の「行間」、会話の「静寂」は決して「無」を意味するのではない。

スピーディなエンタメやコミュニケーションに溢れた現代だからこそ、
そのことを感じていただけるような演奏や言葉を、僕は届けていきたい。


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2. 今月の一枚「私の視線」

小鼓は、左手の甲に同を乗せ、
両面の皮を繋ぐ「しらべ」と呼ばれるロープに指をかけて、軽く握り、
皮が適度に張った瞬間に右手で打ちます。

そのタイミングが合わないと、全く音が鳴ってくれない、なかなかに難しい楽器。

でもそこが面白い!!

奥深い小鼓の魅力、これからも探求していこうと思います。

https://www.instagram.com/p/C8vx7o9yEQU/?igsh=aTNxdHg1dTBtbmV4

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3. 活動報告(6月)

6/18 静岡県立沼津視覚特別支援学校「令和6年度第一回学校運営協議会」に、
学校運営協議員として出席
* 気付けば、母校の教育活動に対して、助言をさせていただく立場を、
10年ほど続けさせていただいています。
引き続き後輩たちの学びに貢献できるよう、尽力いたします。

6/21 目白大学人間福祉学科「人間福祉学専門セミナーA」にて講義と演奏
* 3・4年生約120名ほどに向けて、僕が考える社会福祉の実践について、
また、ダイバーシティやインクルージョン、その対極にある差別や偏見、
社会的廃除などについて、演奏を交えながらお話させていただきました。

6/25 明治学院大学社会学部社会福祉学科「ソーシャルワーク実習指導1」にて講義
* 2年生約20名に向けて、社会における多様性を推進していくために必要となる
多様な視点を持つことや、様々な出会いを経験することの大切さについてお話しました。

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じめじめした雨と猛暑とが交互にやってきて、
想像の中の亜熱帯ってこんな感じだなあと思いながら、
汗だくで太鼓を打ったり、話したり、文章を書いたりの毎日です。

皆様、脱水や熱中症にはくれぐれもお気をつけてお過ごしください。

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  片岡亮太(和太鼓奏者/パーカッショニスト/社会福祉士)
 「人が集い、音が響き、時が輝く」
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片岡亮太ニュースレター~時明かり~第83号


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0. はじめに

日頃より私、片岡亮太への暖かなご支援、
ご声援を賜り誠にありがとうございます。

真夏並みの日差しの中を吹き抜ける風に、心身ともにホッとする、
そんな日が続いていますね、
皆さんお変わりありませんでしょうか?

最近は比較的スケジュールに余裕があるため、
稽古や原稿執筆の隙間時間を利用した、
FacebookやX(旧Twitter)などへの投稿の頻度が上がっています。

このニュースレターのコラムのように、
自分なりの考えをある程度の長さで言語化することも大好きですが、
不意に思ったこと、思わず笑ってしまった出来事を、勢いのまま書けるSNSも、
僕にとっては大切な発信の場。

特に、それらを読んでくださった方たちとのコメントのやり取りが楽しくてなりません。

メールの最下部にも毎号掲載していますが、
それぞれのURLはこちら。

X: http://twitter.com/funky_ryota
Facebook: http://www.facebook.com/#!/ryota.kataoka.566

よかったら覗いてみてください。

それでは時明かり第83号をお届けします。

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1. コラム「私の視点」
「窓ガラスの向こう側」

「この写真には、曇り空の下に広がる田舎の風景が写っています。
前景には緑の草地が広がり、その先には舗装された道路が見えます。
道路は右にカーブしており、カーブの内側には低い石垣と木が植えられています。
背景には広い田んぼが広がり、その先には木々が並んでいます。
空には電線が何本も横切っており、全体的に静かな田園風景が広がっています。」

この文章を読んで、皆さんはどんな映像を想像しますか?

きっと誰の脳内にも、似たような「田舎」が描かれるのではないでしょうか?

実はこれ、僕が電車の窓越しに撮った写真を、
AIが解析したものなんです。

使用したのは、『Be My Eyes』というアプリ。

このアプリは当初、視覚障害のあるユーザーが、
部屋で落としたものを見つけたいとか、書類の内容や服の色を知りたい等、
困りごとに出くわした時、
ボランティア登録をしている目が見える人とビデオ通話で繋がり、
支援を得るという目的で開発されました。

そこに新たに追加されたのが、
写真を読み込ませ、先述のような説明を自動生成する、
『Be My AI』という機能。

操作は簡単、解析に要する時間も長くて1分程度。

撮影後、即座に内容を確認できている感覚。

先日、旅行で訪れた、三重県鳥羽市の
「鳥羽国際ホテル」の部屋の窓からの写真はこんな風でした。

「海の風景です。
夕日が沈むところで、空はオレンジ色と青色に染まっています。
雲がいくつか浮かんでおり、太陽の光が雲の間から差し込んでいます。
海の表面には夕日の光が反射して、金色の道のように見えます。
遠くにはいくつかの島が見え、海の上には船が一隻浮かんでいます。」

実際には朝焼けの様子なのですが、これだけ詳しく語られると、
どれだけ美しいオーシャンビューであるかは直接見ずとも伝わってきます。

小説の中の場面描写にも似た、こういった文章を読む行為は、
「言葉で見る」とも呼ぶべき体験。

もちろん、目が見える人に同じことをお願いすることだってできるでしょう。

その方がより詳細に説明してもらえることだってあります。

でも、「今目の前に広がる風景はどんなだろう?」と思った瞬間、
時間も場所も問わず、誰に気兼ねすることもなく、
独力でその情報を得られる手軽さや気楽さは大きい。

特に、電車内からの風景やホテルの高層階から望む景色など、
分厚いガラスで区切られ、風も匂いも音も遮断された
「外」の世界を感じる術は、これまで他人を頼る以外にはありませんでした。

だから僕は、電車での移動中や、舞台のために各地のホテルに滞在している時など、
「窓ガラスの向こう側」のことは、無意識の内に考えないようにしてきました。

そこに触れられる喜びは、言葉にできません。

と、技術の進化を礼賛していたさなか、
たまたま開いたSNS上に表示された投稿が僕の心をつかみました。

それは、敬愛する先輩の一人である、
大阪の国立民族学博物館准教授で全盲の、広瀬浩二郎先生が書かれた文章。

広瀬先生は、社会の進歩により、便利なものが増えることを評価したうえで、
パソコンやスマホをはじめとする、
健常者(=マジョリティ)が使用する、視覚情報を伴う技術に追いつくべく、
試行錯誤を重ねる僕たち視覚障害者の姿を、
開国により西洋文化と遭遇した、明治維新前後の日本の姿に重ね、
そういう今だからこそ、見えない、見えにくい我々が育んできた
ユニークなライフスタイルを見つめなおすことの意義を述べておられました。

ハッとしました。

幼少期に弱視だった僕にとって、
目に見えるものへのあこがれや欲求を満たせる快感は、
抗いがたいほどの引力を放ちます。

事実最近の僕は、生活のあらゆる場面で写真を撮っては
AIに解析させることを繰り返してばかり。

けれど、その時間が長くなる中で、
吹き抜ける風を感じ、匂いを嗅ぎ、音に耳を傾け、つぶさに触ることで、
実感と感動を得るという、これまでの「当たり前」を、
味気ないと感じたり、軽視してはいないか?

それは、全盲者としての生活の否定にも繋がってしまうかもしれない。

窓ガラスの向こう側に好奇心を抱くだけでなく、
その内側にあるものに手を伸ばし、丁寧に観察し、
ひいてはガラスの手触りさえもを味わい尽くすほどの意識の中で見つかる何か。

そういう、視覚を用いないからこそ持ち得るものを大切にしながら、
便利さと共存できた時、僕の世界はもっと豊かで、奥深く、密度の濃いものになるはず。

なんだかワクワクしてきました。

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2. 今月の一枚「私の視線」

コラムに書いた写真の実物がこちらです。
AIの解析結果と併せてごらんください。

ホテルの窓からの風景を撮影した鳥羽への旅行は、
10年以上ぶりに行った完全プライベートの旅行だったのですが、
素晴らしい癒しとリフレッシュの一時でした!

https://www.instagram.com/p/C7gREFIPxDu/?igsh=MXU4bzJ1Ym9sN2Z2Zw

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3. 活動報告(5月)

5/5 「三島市春の大通り商店街まつり」にAjarriaで出演
* 例年を上回る暑さの中、我々も熱く!演奏してまいりました。
じかたび越しに伝わるアスファルトの熱、火傷するかと思うほどでした(苦笑)。


5/24 「株式会社アオバヤ 第56期経営計画発表会」にてAjarriaで演奏
* 社員の皆様のメンタルヘルスのサポートを目的とした、
スピーチの配信やコラムの寄稿、リモートでの対話などを、
6年ほど前から続けさせていただいている株式会社アオバヤさんの経営計画発表会に、
今年も演奏で参加させていただきました。
毎年この時期に仙台へ伺う度、社長さんご夫妻や社員の皆様から、
胸がいっぱいになるほどの暖かなお言葉をいただいています。

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来月は大学での講義の機会を複数いただいています。

学生さんたちに精一杯の思い、伝えてきます。

全国各地はもちろん、世界各国、どこからでも、
演奏、講演、執筆のご依頼、随時お引き受けしておりますので、
ぜひお気軽にご一報いただけますと幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします!!

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  片岡亮太(和太鼓奏者/パーカッショニスト/社会福祉士)
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片岡亮太ニュースレター~時明かり~第82号

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0. はじめに

日頃より私、片岡亮太への暖かなご支援、
ご声援を賜り誠にありがとうございます。

☆☆♪♪☆☆ 出演情報 ☆☆♪♪☆☆

◇5月5日(日): 「三島市春の大通り商店街まつり」にAjarriaで出演
* 例年通り中央町の「はま寿司」さんの傍で、
お昼ごろから15時半くらいまで演奏いたします。
お近くの方はぜひ遊びにいらしてください。
イベント情報: https://www.mishima-kankou.com/event/5907/

☆☆♪♪♪♪♪♪♪♪☆☆☆☆♪♪♪♪♪♪♪♪☆☆☆☆♪♪♪♪♪♪♪♪☆☆

コロナ禍の影響が下火になり、お天気にも恵まれ、
活気あるゴールデンウィーク真っ盛り!
皆様いかがお過ごしでしょうか?

…、とはいえ少々暑すぎますね。

最近は、稽古をしているとあっという間に汗だくです。

さて、とてもありがたいことに、
新年度に入り、様々な場所での演奏や講演のご依頼をいただくことが増えています。

初めてご連絡をくださる方、いつもご依頼をくださる方など、
色々な方がおられますが、
いずれの場合も、メールやお電話をいただく度、
僕にお声がけをくださったことに感動して胸がいっぱいになってしまいます。

お気持ちにこたえるためにも、暑さになど負けている場合ではありません!

情熱と厳しさを忘れることなく、音と言葉と心を磨き続けます。

それでは時明かり第82号をお届けします。

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1. コラム「私の視点」
「扉を開く鍵」

ある日の夕食中、僕はテレビに向かって思わず「嘘だろ!」と呟いていました。

原因はCMソング。

「さっきから、昭和や平成の流行曲のカバーか、
ヒットソングに商品紹介の言葉を当てはめた替え歌しか流れていない…」

愕然としました。

世代を超えて愛される名曲にアレンジが施され、
人気の歌手や俳優によって歌われているもの、
元の歌詞とは関係のないセールス文句が乗せられているもの。

考えてみると、最近そういうコマーシャルが多い。

思い起こせば、20年くらい前までは、TVのCMで
新しい曲を知ることがよくありました。

不意に流れてきた知らない旋律に耳を澄ませて、
誰の声かに当たりを付けてはリリース情報をチェックしたり、
初めて聞く声なら、何者かを解明するために、ラジオの新人紹介を聞いたり。

僕にとってあの頃のCMは、宣伝内容だけでなく音楽についても、
知らないものを教えてくれる媒体でしたが、
今はみんなが知っている曲ばかり。

やや乱暴な言い方になるかもしれませんが、
そういう風潮は何事においても安心や安定を求め、リスクを避けがちな
令和の空気ともリンクすると僕には思えます。

例えばSNS上には、他者の発言を指先一つで拡散したり、
自分ではない誰かが生み出した、ニュースや事象への解説や意見に、
数語のコメントを「上乗せ」して投稿する人がたくさん。

それらの内容が否定されたとて、オリジナルは他人の論なのだから、
自分は傷つかないし、
多くの人によって「シェア」されているメッセージなら、
大枠のところで波風を立てたりレールを踏み外す心配もない。

過剰なまでのつるし上げや、クレーム、誹謗中傷の荒らしなど、
個人、団体、著名人か否かを問わず、言動がある一線を越えた途端、
有形無形の被害を受けかねない現代においては、
カバー曲や「替え歌」、「シェア」の多用など、
安全牌を優先する思考はきっと、「今」を生き抜くための処世術。

そこに疑問を感じてしまう僕は、たぶん時代遅れなのでしょう。

でも、知らない物に触れて、驚いたり感動したり、
自分なりの考えを能動的に構築する行為には、
他では代えられない面白さがあるはず。

つい先日もそんな経験をしました。

はせみきた師匠とのご縁で出会わせていただいた造形作家でミュージシャンの
白砂勝敏(しらすな かつとし)さんの作品が展示してある、
『Museum SHIRASUNA FUJI』を訪問し、
作品に触れさせていただいた時のこと。

そこに飾られている彫刻や陶芸作品はいずれも、木や石、粘土など、
大地を感じさせる素材を主に用いて作られていながらも、
その中に人工的な鉄の釘やボルトのようなものが組み込まれているなど、
古代と未来、有機物と無機物のように、
いわば正反対で、真逆に位置するものが共存し、融合していて実に興味深い。

そのどれもが、「これは○○の形」と断定できる形状はしていません。

けれど、だからこそ、作品が何を訴えかけているのかを知りたくなって、
タイトルや解説の言葉をもとに想像力を膨らませながら、隅々まで触り、
形や肌触りはもちろん、表面の温度までもを鑑賞してしまう。

気づけばあっという間に数時間が経っていました。

でも、作品との対話を通じて、
自分なりの解釈のもと、
各作品のコンセプトや内包する思いにうなずける気持ちになれた瞬間、
そこには、異なる宗教や文化、考え方を持った人とじっくり話し合い、
自分とは違う視点を知って、なるほどと思えた時に抱く、
感動や驚きにも似た感覚がありました。

そして思ったのです。

ひょっとしたら、現代アートに限らず、
実験的な音楽、ジャズや硬派な小説や映画など、
咀嚼するうちに味わいの深みが増す
「歯ごたえ」のあるコンテンツと相対することとは、
奥深く神秘的で、光も影も美しさも醜さも併せ持つ、
我々「人間」に対する考察を深め、許容量を増すための、
「心の扉」を開く鍵にもなるのではないか?

さらに言えば、そういったものを通じて、性別や年齢、心身の障害を含めた、
人と人との違いを受け止める意識だって養えるかもしれない。

だとしたら僕も、音楽や言葉で、
誰かの好奇心を掻き立て、未知の世界に手を伸ばしたくなるような存在でありたい。

不意に湧き上がってきた熱い気持ちが、数週間経っても燃え続けている僕こそ、
どうやら白砂さんの作品によって扉を開いてもらったようです。

アートや音楽で多様性の準備運動を!

そんなアプローチ、面白くありませんか?


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2. 今月の一枚「私の視線」

『Museum SHIRASUNA FUJI』で触れさせていただいた作品たち。

竜のようにも、燃え盛る炎や風をかたどったようにも思える
『黎明』という彫刻作品に僕は「一触れぼれ」をしました。

他にも、テレビゲームの世界で現れたら、
間違いなく魔力を帯びているか、精霊の力が宿っていそうな陶芸作品や、
焼き物で作られた「ディジュリドゥ」というアボリジニの民族楽器など、
展示されている全てが面白く、心惹かれる空間でした。

https://www.instagram.com/p/C6VXD4BP7G6/?igsh=MWsxY3RrN2QydnBiYw


『Museum SHIRASUNA FUJI』
https://shirasuna-k.com/gallery-2/museum-shirasuna-fuji/

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3. ホームケア土屋のコラム掲載情報!

『私の視点』とはまた異なる角度から思いを書き綴っている、
「ホームケア土屋」のblog内での片岡亮太のコラム。

今回は、先月、車いすユーザーの方の映画館の利用を巡って生じた
ネット上の「炎上」騒動を通して僕が考えたことについて、
3回シリーズで執筆いたしました。

ぜひご一読ください。

「当事者って誰のこと?」~1
https://homecare-tsuchiya.com/blog/14826/

「当事者って誰のこと?」~2
https://homecare-tsuchiya.com/blog/14830/

「当事者って誰のこと?」~3
https://homecare-tsuchiya.com/blog/14833/

☆ これまでの記事は、ホームケア土屋のトップページで
「片岡亮太」と検索していただけると一覧表示されます。

ホームケア土屋HP
https://homecare-tsuchiya.com/


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4. 活動報告(4月)

4/6 沼津市今沢地区「桜まつり」にてソロ演奏
* 小さな子供たちからお年寄りまで、たくさんの方が集まる活気あるお祭りに、
演奏家として参加させていただけて光栄でした!

4/19 「バリアフリー展/慢性期医療展/看護未来展/在宅医療展2024」
(@ インテックス大阪)にて講演
* ご縁をいただき、(公社)大阪介護福祉士会様の
セミナーに登壇させていただきました。
多くの方にお集まりいただけて光栄でした。

4/26 特定非営利活動法人 ティンクル様の施設「あぐれす」開所一周年記念演奏
* ソロ演奏に合わせ、利用者の皆さん、職員の皆さんが踊ったり手拍子したり、
また、一緒に太鼓を打ったりしながら、大盛り上がりの約1時間でした!

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演奏や講演、指導のために気ぜわしく過ごしていたら、
今シーズンのTVのドラマ、全くチェックせずにここまで来てしまいました。

「見逃し配信」で追いつける今のうちに、
皆さんのお勧めの作品、ぜひこっそり教えてください!

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  片岡亮太(和太鼓奏者/パーカッショニスト/社会福祉士)
 「人が集い、音が響き、時が輝く」
☆演奏、講演、指導(グループでも個人でも可)、執筆等、ご連絡は以下から☆
 いつでもお待ちしています。
Mail: r_taiko_fukumimi@yahoo.co.jp
Blog(Japanese): http://ameblo.jp/funky-ryota-groove/
twitter: http://twitter.com/funky_ryota
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