片岡亮太ニュースレター~時明かり~第79号 | 片岡亮太 ̄めざせ!!ファンキー グルーヴ“千里の道も一歩から~♪♪”

片岡亮太ニュースレター~時明かり~第79号

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0. はじめに

日頃より私、片岡亮太への暖かなご支援、
ご声援を賜り誠にありがとうございます。

☆☆♪♪☆☆ ライブ情報 ☆☆♪♪☆☆

2月16(金): 『太鼓に象の足2024』
会場: Live in Buddy
東京都練馬区旭丘1-77-8 双葉会館B2F
■出演
“AJARRIA”
片岡 亮太“AJARRIA”(Taiko Percussion )
山村 優子“AJARRIA”( French horn )
鄭 亮 ( French horn )
春日鶴香 (日本舞踊)
丹 寧臣 ( Drums )
古田 儀左ヱ門 ( French horn )
OPEN 18:00 / START 19:00
■Live charge: ¥3,000+1ドリンク¥700


3月3日(日): Ajarria live 『Colors』
13:30開場 14:00開演
会場: 『いくのコーライブズパーク(いくのパーク)』多目的室
会場住所: 〒544-0034 大阪市生野区桃谷5丁目5-37
(鶴橋駅、桃谷駅より徒歩12分、もと御幸森小学校1階)
入場料: 一般¥2,000、
高校生以下、学生、生野区在住の方¥1,000
出演: 片岡亮太(和太鼓、パーカッション、小鼓他)、山村優子(ホルン)

* 各詳細は3.、4.をご覧ください。
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春のように暖かな日から一変して、真冬の寒さが続いておりますが、
皆様いかがお過ごしでしょうか?

年始に発生した北陸での震災から、間もなく一か月が経とうとしておりますが、
被災地域にお住まいの方々がまだまだ厳しい生活を強いられていることに
胸が痛みます。

一日も早い復旧と、皆さんが安心、安全に過ごせる日々が戻ってくることを
強く願うと共に、現地で様々な活動に従事されている方たちに、
心からの敬意を表します。

さて、去る1月29日には、地元三島のみしまプラザホテルさんにて
『みらいつなぐ こどもとおとなのための新春チャリティーコンサート』が
開催され、約200名、満席のお客様と共に楽しいひと時を過ごすことができました。

今回のコンサート、おかげさまで大好評で、
宣伝開始から間もなくチケットが完売してしまったため、
ご連絡をいただいたのにお席を確保できなかった方も多数おられました、
申し訳ありませんでした。

ですが、多くの方の応援のおかげで、
この度の寄付先であった、静岡恵明学園児童部さんへ、
¥174,000の寄付を行うことができました。

このようなコンサートにお声がけくださった、
主催の一般社団法人みらいず様、お力添えくださったみしまプラザホテル様、
そしてお越しくださった皆様に、深く感謝いたします、
ありがとうございました。

2月には東京、3月には大阪で、それぞれライブも控えております!

いずれも趣向をこらした内容で皆様に楽しんでいただけるよう、
準備をしておりますので、ぜひお越しいただけますと幸いです。

それでは時明かり第79号をお届けします。

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1. コラム「私の視点」
「障害アフター運動」

2017年から、視覚障害に関わる様々な現場を尋ね、
体験リポートをする企画「亮太が行く!」を担当させていただいている
NHKラジオ第2の『視覚障害ナビ・ラジオ』。

その番組制作と話の聞き手をしてくださっている
アナウンサーの遠田恵子(えんだ けいこ)さんは、
放送内で僕をご紹介くださる時、
「和太鼓奏者で全盲の片岡亮太さん」という表現をお使いになります。

その言葉を聞く度、僕は何とも言えない嬉しさを感じています。

テレビやラジオ、舞台、あるいは紙面上で、
多くの人が用いるのは、「全盲の和太鼓奏者」。

違うのは順番だけ。

なのになぜあんなにも心にフィットするのか、考えてみました。


「ピープルファースト」という障害者を巡る世界的なムーブメントがあります。

これは、1973年にアメリカのオレゴン州で開催された
知的障害のある方たちの会合の中で、
「私たちは障害者である前に一人の人間だ!」
と一人の少女が発言したことが端緒とされているもの。

その理念は世界中に広がり、
今日、日本を含め、多くの障害のある社会運動の担い手たちに共有されています。

英語圏で言えば、かつて
「Handicapped people(ハンディキャップド・ピープル)」とか
「Disabled people(ディスエイブルド・ピープル)」のように、
「障害」を意味する言葉を前に出して「障害者」と称していたものが、
現在では先に「人」を置き、
「People with disabilities(ピープル・ウィズ・ディスアビリティーズ)」
となったことがまさに
「ピープル・ファースト」の思想を体現していると言えるでしょう。

日常的に口にする言葉とは、
人の思考や意識を左右するだけの力を持つと
僕は考えています。

実際、保母さんが保育士さんに、看護婦さんが看護師さんになったように、
職業の呼び名から性別の要素を取り除いたことで、
日本人のジェンダーに対する視点やある種の常識は少なからず変わったはず。

だから、もし日本で「障害者である前に一人の人間」という、
ピープル・ファーストの考えに通じる呼称の変化が起きれば、
障害に関する社会の認識も変わるのではないか、
ずっとそう思ってきました。

けれど日本語とは、形容詞を前に置く言語。

どう頭をひねっても英語のような表現にはならない。

そんな長年の歯がゆさを解消するための一つの答えが、
遠田さんの「和太鼓奏者で全盲の片岡亮太さん」なのではないかと
僕は考えています。

公の場で明言したことはないし、今回書くことにも正直勇気が必要だったのですが、
僕は「全盲の和太鼓奏者」とか、「盲目の和太鼓奏者」と言われる度に、
実は若干もやもやしていました。

実際、僕自身が舞台や文章の中でこれらの言葉を使うことはありません。


障害に対してさほどコンプレックスもないし、
目が見えないことは事実で、隠すつもりもないのに
どうしてだろうかと疑問だったのですが、
たぶんその理由は、障害が一番に語られることによって、
演奏家であることよりも障害者であることに
社会的価値が置かれているように感じるからだったのでしょう。

あえて書くことでもありませんが、僕が全盲になったのは全くの偶然。

さらに言えば、失明後に、治療のための努力は(一時的に)したものの、
全盲であり続けるための努力なんて、一秒たりともしていません。

一方、演奏や講演、執筆を続けるためには
当然ながら日々研鑽を積んでいます。

和太鼓奏者、パーカッショニスト、社会福祉士、
僕が掲げている肩書きはいずれも、
能動的に手を伸ばして掴み取り、
多くの方の支えの中で、今も手にし続けられているもの。

にもかかわらず、望んで身に着けたわけでもない視力のことが
真っ先に紹介されてしまう…。

釈然としない感情の原因はそこにありました。


でも、遠田さんのように「和太鼓奏者で全盲の」という語順を使えば、
そんな思いも包み込むことができる。

自己紹介も含め、障害のある人について語る際、
先に言うべきは、その人が自らの選択と行動によって得た立場や職業、肩書であり、
障害はそれより前に出るほど大切なことではない。

僕はこの考え方を、
「障害アフター運動」と名付け、今後徹底していきたいと思っています。

とても小さくて、誰にも気づかれないかもしれないほどに些細な社会運動。

だけど僕は、こういうことを続けていけば何かが変わると信じています。

「障害アフター運動」
皆さんも一緒に始めてみませんか?


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2. 今月の一枚「私の視線」

松山城から見た景色と離陸前の飛行機の窓からの風景

今月11日から13日にかけて、
2011年の渡米の機会をくださったダスキン愛の輪基金のPRのために、
愛媛県の松山へ行き、
ダスキンさんの新春のイベントに出席させていただきました。

同市在住の以前からお世話になっている大先輩が時間を作ってくださり
松山観光に連れ出してくださったので、とても楽しい滞在ができました。

ちなみにこれらの写真を視覚障害者を支援するアプリを使って、AIで解析すると


『高い場所から撮影された都市の景色です。
晴れた日の午後のようで、太陽が画像の上部にあります。
前景には緑豊かな木々があり、その向こうに広がる都市部が見えます。
都市は色とりどりの建物で構成されており、中央には大きな空き地があります。
背景には山々が連なり、遠くには雲がかかっています。』


『この写真は夜の空港の様子を映しています。
写真は窓越しに撮影されており、窓には人の反射が見えます。
中央には駐機している飛行機があり、その尾翼には赤い丸に白い文字で
「JAL」と書かれています。
飛行機の周りには地上のサービス車両が数台停まっています。
背景には空港の建物と、オレンジ色の光を放つランプがあります。
全体的に写真は少しぼやけていて、夜の静けさが感じられます。』

となります。

手で触れられないこういう風景を言葉で味わえる時代が来たことにただただ感動!

https://www.instagram.com/p/C2qsEAhPeNx/?igsh=cWxsdDl1cWtyaGlk

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3. 『太鼓に象の足2024』開催!

昨年7月に行い大好評だったあの企画が再び!!

ホルンVS打楽器の演奏が目白押しのライブ。

今回はどうなるのか!!
出演者の一人である僕もワクワクドキドキです。

『太鼓に象の足2024』
https://buddy-tokyo.com/schedule/2020

2月16(FRI)
■出演
“AJARRIA”
片岡 亮太“AJARRIA”(Taiko Percussion )
山村 優子“AJARRIA”( French horn )
鄭 亮 ( French horn )
春日鶴香 (日本舞踊)
丹 寧臣 ( Drums )
古田 儀左ヱ門 ( French horn )

Live in Buddy
東京都練馬区旭丘1-77-8 双葉会館B2F
電話 03-3953-1152
https://buddy-tokyo.com/
■Doors open times
OPEN 18:00 / START 19:00
■Live charge: ¥3,000+1ドリンク¥700
会場HP: https://buddy-tokyo.com/



4. Ajarria live 『Colors』大阪にて開催決定!

この度、大学時代の友人が発起人となってくれて、
3月3日の日曜日、Ajarriaのミニライブが大阪で決定しました!

優子さんが兵庫県出身ということで、
彼女のメインフィールドであるジャズのライブは、
これまで何度もさせていただいてきていますが、
Ajarriaとしてのライブはほとんどやってきていないので、
我々だからこその演奏、いろいろ詰め込みながら、
あれこれとトークする、そんな時間にできればと思っております。

定員50名のライブ、皆様お誘いあわせのうえ遊びにいらしてくださると嬉しいです。

ご予約は以下のご予約フォームからか、
僕までメッセージやメールにて直接ご連絡ください。

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Ajarria live 『Colors』

日時: 3月3日(日) 13:30開場 14:00開演

会場: 『いくのコーライブズパーク(いくのパーク)』多目的室
会場住所: 〒544-0034 大阪市生野区桃谷5丁目5-37
(鶴橋駅、桃谷駅より徒歩12分、もと御幸森小学校1階)
会場HP: https://www.ikunotabunkaflat.org/ikunopark

入場料: 一般¥2,000、
高校生以下、学生、生野区在住の方¥1,000
* 入場料は入場時にお支払いください。
出演: 片岡亮太(和太鼓、パーカッション、小鼓他)、山村優子(ホルン)
ご予約フォーム: https://forms.gle/rKnpyKDNbPLksAF28

2011年にニューヨークで結成したAjarria(アジャーリア)。
アメリカを拠点に、ジャズプレイヤー、作曲家として活動し、
国際的な作曲コンテストでの受賞をはじめ、実績を重ねてきた山村優子の音楽と、
和太鼓を中心に、様々な国の打楽器や、歌、ホーミーを用いた、
独自の演奏スタイルを模索し続ける片岡亮太の音が出会って生まれた
唯一無二のデュオユニット。

和太鼓、ジャンベ、カホン、ボンゴ、小鼓などの多様な音色と、古今東西のリズム、
そこにホルンの豊かな響きと山村優子が紡ぎ出す旋律が重なる、
国境やジャンルを超えた色とりどりの音楽、
そして、多様性のるつぼであるニューヨークに長年暮らした山村優子と、
社会福祉士で全盲の視覚障害者でもある片岡亮太
それぞれの視点から語られるトークを
ぜひお聞き逃しなく!

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5. 活動報告(1月)

1/12 『中国・四国地域ダスキンファミリー新春の集い』にて、
講演及び山村優子との演奏を披露

1/27 『令和5年度静岡県特別支援学校PTA連合会第二回代表者会』講師として、
講演と演奏(共演 山村優子)

1/29 『みらいつなぐ こどもとおとなのための新春チャリティーコンサート』出演
(共演 山村優子、矢吹和之(津軽三味線))

1/30 NHKラジオ第2「視覚障害ナビ・ラジオ」の取材ロケ

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ググっと気温が下がり、各地で降雪や積雪が増えたので、
最近は日々の移動が予定通りにできるか、ひやひやしながら過ごしています。

時間と心に余裕を持って生活することの大事さを感じる今日この頃です。

空気も乾燥しておりますので、たっぷり水分を取って、しっかり休んで
風邪、インフルエンザ、新型コロナウイルス等々で体調を崩さぬよう、
皆様どうぞご自愛ください。


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  片岡亮太(和太鼓奏者/パーカッショニスト/社会福祉士)
 「人が集い、音が響き、時が輝く」
☆演奏、講演、指導(グループでも個人でも可)、執筆等、ご連絡は以下から☆
 いつでもお待ちしています。
Mail: r_taiko_fukumimi@yahoo.co.jp
Blog(Japanese): http://ameblo.jp/funky-ryota-groove/
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youtube channel: https://www.youtube.com/user/Ajarria