片岡亮太ニュースレター~時明かり~第78号 | 片岡亮太 ̄めざせ!!ファンキー グルーヴ“千里の道も一歩から~♪♪”

片岡亮太ニュースレター~時明かり~第78号

‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐

0. はじめに

日頃より私、片岡亮太への暖かなご支援、
ご声援を賜り誠にありがとうございます。

☆☆♪♪☆☆ 新春演奏情報 ☆☆♪♪☆☆

1/29: 新春チャリティーコンサート『みらいつなぐ』
(チャリティーコンサート第234回公演)
主催: 一般社団法人みらいず
後援: みしまプラザホテル
日時: 2024年1月29日(月)
開場: 17:30
開演: 18:00
会場: みしまプラザホテル本館2階「プロヴァンスの9月」
出演: 矢吹和之(津軽三味線)、山村優子(フレンチホルン)、
片岡亮太(和太鼓)
チケット: おとな:3,000円 こども(高校生以下):1,500円
【寄付先】静岡恵明学園児童部
* このコンサートのチケット代の一部を静岡恵明学園児童部さまに
寄付させていただきます。

<お問い合わせ>
みしまプラザホテル  055-972-2121
一般社団法人みらいず  info@miraizu.or.jp

* 宣伝開始当初から多数のご予約、ご購入をいただいたため、
こちらの公演は、現在ソールドアウトにつき、
キャンセル待ちとさせていただいております。
ご来場をご検討くださっている方は、なるべく早く僕に直接ご一報ください。

☆☆♪♪♪♪♪♪♪♪☆☆☆☆♪♪♪♪♪♪♪♪☆☆☆☆♪♪♪♪♪♪♪♪☆☆

12月なのに初夏のような日差しが刺しているかと思えば、
東北や北陸では豪雪になるなど、
お天気も「師走」の如く走り回っている今日この頃、
皆さんお変わりありませんでしょうか?

さて、冒頭のコンサート、宣伝開始から間を置かずにソールドアウトとなり、
現在キャンセル待ちをお願いしている状態です。

こんなに嬉しいことはありません。

多数のご予約、ご購入、本当にありがとうございます。
ご期待に応えるべく、年末年始も稽古に励みます!

2023年は、たくさんの演奏や講演、執筆、指導に加え、
NHK『阿佐ヶ谷アパートメント』への出演など、
印象深い経験をたくさんさせていただきました。

全ては応援してくださる皆様あってこそ。
心から感謝しております。

引き続き、慢心することなく、精進いたします。


それでは時明かり第78号をお届けします。

‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐

1. コラム「私の視点」
 「M-1×音楽×小さな平和」

僕にとって年末の風物詩の一つは「M-1グランプリ」、
言わずと知れた漫才の賞レースです。

今年も、見事なネタのオンパレード!
多様な漫才に笑いっぱなしでした。

また、全てのネタを、審査員の皆さんが論理的に分析して、
真剣に語っているところもM-1の醍醐味(だいごみ)。

「お笑い」があいまいな「感性」だけでなく、
確かな「理論」や「技」で生み出される物であることを暗に示していて、
理屈好きにはたまりません。

そんな今年のM-1の漫才の中に、
架空のブラジル人「エンゾ」を巡るさや香(さやか)のネタがあったから…、
というわけではないのですが、僕にとっては笑いの絶えなかったM-1も、
海外の人にとっては理解し難いものであろうことがふと気になりました。

おそらく、全漫才を多言語に翻訳したところで、
面白さの半分も伝わらないでしょう。

実際、子供の頃見ていたアメリカのホームドラマでよくあった、
「うちのワイフが…」から始まる小話が披露されるシーンで、
笑った記憶はありません。

意味は理解できるようになった今も、心底面白いかと言えば疑問。
まして英語のままではちんぷんかんぷん。

そう考えると、漫才や落語をはじめ、笑わせる話芸とは、
言語、時代、文化を共有してこそ生きる、
対象を限定した芸能なのかもしれません。

一方音楽は、
言葉や知識を介さずとも、
聞いてくださる人に楽しんでいただき得るもの。

だからこそ、「音楽はボーダーレス」と言われるのでしょうし、
僕自身、演者としてのみならず、聴衆の一人としても、そう実感してきました。

ただそれは、「聞こうとしている」環境があることが大前提。

笑いを求めてM-1を視聴するように、
音楽を求めて会場に足を運んでくださる人がいるからこそ、
そこで生まれる音は、容易に様々な境界を越えていく。

今では懐かしい思い出ですが、僕のプロ初戦、
2007年のゴールデンウィークに、地元の観光地
「伊豆洋らんパーク」で数日間行った独奏は、
お花を見ている来場者の方々にとって、
立ち止まることさえないただのBGMでしかありませんでした。

また、2011年にニューヨークで修行させていただいた、
レストランでの山村優子氏とのデュオのジャズ演奏で、
僕のカホン(パーカッションの一つ)による数分間のソロに対し、
お食事中のお客様が大きな拍手をくださるようになったのは、スタートから半年後。

当時の実力不足を差し引いても、
色とりどりの花々や美味しいお料理など、
本来の目的を一時忘れてまで聞き、拍手し、
時にはチップ(投げ銭)をくださるところまでたどり着くには、
舞台とはまた違う熱量と技術が必要であることを、
身を持って学んできました。

近年は、予め、様々な経歴を周知していただいたうえで断つ舞台がほとんど。

ですがその傍らで、毎年お声がけいただいている地元の歩行者天国のように、
道行く人に向けて演奏をしたり、
詳しい自己紹介をせず、
山村優子氏のジャズバンドのパーカッショニストとしてライブに参加したり、
重度の知的障害のある子供たちが多数在籍している学校や、
認知症の方がおられる特別養護老人ホームに伺うなど、
過去の実績なんて関係ない場で演奏させていただく機会も
意識的に持ち続けています。

終演後、白杖(はくじょう)を手にする姿を見て、
全盲であると気付かれることも少なくありません。

そのような歩みの中、かつてとは違い、どんな状況下でも、
拍手が聞こえるようになった最近だからこそ思います。

笑いも音楽も、生きるうえで不可欠ではない。

けれど、少しの笑顔や一時の気持ちの高揚は、
他には代えがたいほどの穏やかな平安をもたらしてくれる。

生活の中で心が疲弊している人、
生きることが辛かったりつまらなくなっている人、
そして今この瞬間にも戦禍で苦しむ人が世界中に大勢いる現在。

そんな世の中を思う時、
自分にできることが見つからなくてたまらなくなることがあります。


でも、一奏者として、
言葉も国籍も性別も、
文化も障害の有無も、音楽を求めているか否かも越えて、
奏でた音で、聞いてくださる方の心を、
楽しく、真剣に、時には切なく揺さぶることならできる。

それはきっと小さな幸福や平和を感じていただく一助になる。

「鼓」面を震わせて繰り出す音に、
「太」陽のように熱く大きな力を込めて、
「和」やかな時間を作り出せる存在でいられるよう、
2024年も引き続き、
和太鼓、そして音楽と向き合い続けます。

‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐

2. 今月の一枚「私の視線」

12月2日、「修善寺 虹の郷」で行った演奏のワンシーン。

撥(ばち)を持っている感覚がほぼなくなるくらいに寒い夜でしたが、
演奏中に湧きあがった手拍子や、大きな拍手、
長年共演してきているファイヤーパフォーマンス集団「春風火舞」さんの炎で、
心の熱さはマックスで、ステージに立たせていただきました。

写真
https://www.instagram.com/p/C1bEB-ePYPz/?igsh=MzBxMzdodTFkbmY=

動画
https://www.instagram.com/p/C0a_ALOvbLs/

‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐

3. ホームケア土屋のコラム掲載情報!

『私の視点』とはまた異なる角度から思いを書き綴っている、
「ホームケア土屋」のblog内での片岡亮太のコラム。

今回は、「物語と障害」と題し、
ドラマや映画、小説など「物語」の中での
様々な障害の描かれ方や、
それらを子供の頃から現在に至るまで、
どのように受け止めてきたかについて書いています。

今月は、その4.が公開されました。

ぜひ前編併せてご一読ください。

「物語と障害」~1
https://homecare-tsuchiya.com/blog/13793/

「物語と障害」~2
https://homecare-tsuchiya.com/blog/14130/

「物語と障害」~3
https://homecare-tsuchiya.com/blog/14214/

「物語と障害」~4
https://homecare-tsuchiya.com/blog/14302/

☆ これまでの記事は、ホームケア土屋のトップページで
「片岡亮太」と検索していただけると一覧表示されます。

ホームケア土屋HP
https://homecare-tsuchiya.com/


‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐


4. 活動報告(12月)

12/2 「修善寺 虹の郷」にて、
ソロ演奏と、ファイヤーパフォーマンス集団『春風火舞』と共演

12/9 東京都国立市を拠点に活動する和太鼓グループ「太鼓衆“仙”」様に
提供曲『祭風』、『絆囃子』、『羽ばたき』の指導

12/16 公益財団法人静岡市文化振興財団様の
「文化芸術アウトリーチプログラム事業」として、
静岡県視覚障害者情報支援センター様の利用者の方々を対象に
「世界の太鼓で音旅行」を実施(演奏協力 山村優子)
* 県内在住の視覚障害のある方たちに、所有する各種打楽器の中から選出した、
約40種の太鼓や各種パーカッションに、直接手で触れていただきながら、
オリジナル、ジャズ、ボッサ、ラテンなど、
様々なジャンルの音楽を聞いていただきました。

12/20 静岡県立沼津視覚特別支援学校にて、
中学部、高等部合同授業「先輩と語ろう」に参加、
その後「第2回職員進路講演会」講師としてキャリア教育について
『視覚特別支援学校の教員として将来を見据えキャリア教育で心掛けたいこと
~視覚障害者が活躍している職業や、個性的な強さを発揮している姿について~』
と題し講演

12/26 FMISみらいずステーション「nap」内のコーナー「ゆかいな輪」に
Ajarriaでゲスト出演


‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐

本年も片岡亮太の活動への暖かなご声援とご支援、
並びにこの『時明かり』のご愛読をありがとうございました。

来たる2024年も、情熱と夢、ユーモアを絶やすことなく、
僕だからこその歩みを重ねてまいります。

気温や天候の変化が激しい年末ですが、
皆様どうぞご自愛いただき、
良いお年をお迎えください。

----------
片岡亮太(和太鼓奏者/パーカッショニスト/社会福祉士)
「人が集い、音が響き、時が輝く」
☆演奏、講演、指導(グループでも個人でも可)、執筆等、ご連絡は以下から☆
いつでもお待ちしています。
Mail: r_taiko_fukumimi@yahoo.co.jp
Blog(Japanese): http://ameblo.jp/funky-ryota-groove/
twitter: http://twitter.com/funky_ryota
Facebook: http://www.facebook.com/#!/ryota.kataoka.566
youtube channel: https://www.youtube.com/user/Ajarria