魔界村・・・注釈編
今日は昨日の続きともいえる注釈編である・・・・
※1九十九神・・・
これは古来日本に伝わる神々のことである。
日本には八百万の神々と同じく、
その地域に於いてアニミズムが浸透していたのである。
動植物はもとより、
物や道具といったものにも神が宿ると思われてきたのである。
これらの九十九神はその扱いをちゃんとして奉っていれば幸いをもたらすが、
ぞんざいに扱ったりすると鬼神の如く牙をむき、
不幸を引き起こすものとされ、
人々に恐れられてきたのである。
その名残から「針供養」などといったものも現存している。
※2“力士”・・・・
巨族にあって唯一の存在である。
日本には古来より生息していたのだが、
当初は神を崇める為に神と戦い負けるといった八百長だったらしい。
そうやって神のご機嫌を取っていたのかもしれない・・・
そのせいか素の気性はまさに“仮面力士”とでも言うべき、
上辺の笑顔を持ち合わせていることでも知られている。
その笑顔に騙されてはいけない!
つまりは笑顔をその特性として持ち合わせている村人は・・・・
形態的に“力士”になりやすい傾向にある。
※3前褌・・・
いわゆる褌(ふんどし)の前の部分である。
他にも後褌や立褌といった言葉もある。
力士はその形状に腰の周りにこの“まわし”を付けているので直ぐ分かる。
まるで浮き輪をつけた状態のようになっている。
先に挙げた“前褌”と名乗る者などは、
その中にボールペンが一本まるまる収まってしまうほどであった・・・・
もちろん浮き輪代わりにもなるように脂で出来ているので、水に浮く。
万が一にも水難事故に遭ったとしても、
一番最後まで生き残れる種族でもある。
全身にまとった脂が低体温症から身を守ってくれるからだ。
※4“ルーラ”・・・
魔界村に限らず、
この冥界で生きている者が誰しも最初から身に付けている呪文である。
しかしながらこの冥界ではその呪文を唱えることはタブーとされている。
村人はもちろんだが、
村の役人にも当てはまる掟でもある。
その呪文を唱えたものは一瞬にして飛び立っていくのだ。
もちろん前もって持ち物などを処分しておかないと、
唱えた者の持ち物は村に置きっ放しになるというわけだ。
だが、一度呪文を唱えたとしても、
また村に戻ってくるものも数多い。
巨顔者や黒涙といったそうそうたる村人がそうであるように・・・・
※5確信犯・・・・
皆さんはどういった者がそうだとお考えかな?
悪い事をしていることを自分で自覚している者だとお思いか?
実は確信犯とは・・・
やっている事を自分では悪いといった意識が全くないもの。
つまりは自分では悪いと思っていないのだ、
罪の意識といったものが無いということである。
自分は目一杯やっている!
一所懸命にやっている!
それを誰も評価してくれない!
分かってくれない!
といった事を口にし始めるのである。
魔界村では今いろいろなことが起こり始めているが・・・・
それと比例して、村人にもいろいろなことが起き始めているのやも知れぬ・・・・・
魔界村
今日はこの後ジープを動かして・・・お買い物。
そんな訳で午前中に更新してしまいます。
今回は“魔界村”について少し・・・・
今ではすっかり定着してしまった魔界村の物語だが、
当初は妄想シリーズとしてスタートした。
その始まりは・・・・
店のコンパニオンはいったい幾つまで働けるのだろうか?
といった内容だったはず。
その時に初めて半妖だの妖怪だのといったものが登場してきた。
そこから妖怪モノになり・・・・
魔界村としてのシナリオが一人歩きしてしまったようなものだ。
おまけにちょうどその頃に妖獣が召喚されたりした事もあって、
当初は書き始めると止まらない勢いがあったが、
さすがにここまで書いていくと・・・・
ちょっとネタが無くなってくるのも事実である。
正直な話、書ける事と書けない事があるし・・・
まあ、それでも何とかなるでしょう・・・・・
さて、村の住人にはいろいろな方々がいますが、
妖獣や妖怪・魔女・半妖・妖精などいろいろです。
それに何故かちゃんと女偏が付いているし・・・・
女性軽視している訳ではないですけどね・・・・・
それ以外にも単独での種族もいる。
みんなが知っているところだと“巨族”ですね。
これらの者はその字の通り“巨”が付くことが特徴である。
もうお馴染みの“巨顔者”などもその種族の亜種である。
これらの独自の生き物は
村に長く住みつく事で独自の種を形成しているようにも思われる。
※1九十九神(つくもがみ)同様に、
村に長くいることでその者に神が光臨し、神格化すればいいのに・・・・
自らの暗黒面が一緒に取り込まれ、
悪しきものとしての妖系になってしまっているようである。
同じ“巨族”にありながらも、
その自らの身体をもって巨族化する者もいる・・・
この亜種の名は・・・・・
※2“力士”である。
巨族にありながらも、
その名前に“巨”を冠していない珍しい種類でもある。
これらの者はその見た目はもちろんだが、
ある特徴を持っている事でも知られている。
それは※3「前褌(まえみつ)」である。
今も村の中には数名が生息しているようであるが、
その実態は掴めぬままである。
ちょっと前までは自らが“前褌”と称している者もいたのだが・・・・
村の掟で禁止されている・・・・・
そう、タブーでもあるはずの禁断の呪文・・・・・
※4“ルーラ”を唱えて、
一瞬にして村から居なくなってしまったのである。
“飛んだ”のだ。
2週間に一度の給金を貰った翌日に唱えるあたりを見ると、
※5確信犯である。
このように村の中には様々な者が生息しているわけだ。
無論まだ発見されていない種族もいることは言うまでもないだろう・・・・
これからいったいどんな種族が見つかるのか?
楽しみでもあり、恐ろしくもある・・・
と、今日はこの辺で・・・・・・
明日は今回の注釈編です。
お楽しみに!!!!
妖姿媚態
・・・・・妖怪ネタばっかり書いているので、
ネットでネタ探しをしていると・・・・
(妄想シリーズというよりはもう完全に妖怪ネタだね・・・・)
そんな時、フッと目に入った単語“妖姿媚態”
なんだこれは???
見るからにうちの妖怪・魔物そのものではないか!!!!!
例えるなら、
まさにこの四文字熟語に見られる文字自体が、
ピッタリではないか!!!!
どうしてこんな言葉があるんだ!!!!!
いつの世にもやはり妖怪連中はいたという事だろうか。
きっとそうなのだろう。
妖魔どもに心を抜かれる様を見た人々が、
その様をこのように言い表したのではないだろうか?????
違うか!!!
(ウケないか!分かんないか?)
※1妖姿とは・・・・なまめかしい姿・形の事らしい。
※2媚態とは・・・・なまめかしく媚びる様らしい。
ということはだ・・・・
なまめかしい格好で、なまめかしく媚びらる様である。
まさにうちの魔界村での日々の営みそのものではないだろうか。
まあ、召喚獣は時々このなまめかしさが、
おぞましさに変わってるような気もする時があるけど・・・
でも、今度企画に使おうっと・・・
“妖姿媚態の夜への誘い”とか、いいんじゃないかな~
※1妖・・・・この字は元々、昔の中国において、シャーマンでもある巫女さんが、そのエクスタシー状態で舞踊る様から出来た字体らしい。本来“夭”だけだったようだが、巫女さんが女であることなどから、女偏が付いたようだ。
※2媚・・・・これは媚びる時に、女は眉を動かすことから、こんな字になったらしい・・・・・
妖怪“ぬらりひょん”2
今日は昨日の続きの“ぬらりひょん”から・・・・
そんな“ぬらりひょん”をわたしが始めて見かけたのは、
連邦国に属していて、
今の魔界村と同じ地方にあった大きな街であった。
以前にも登場したうちの妖術士の生まれた街である。
その頃はまだ妖怪でも半妖でもなく、
ただの頭が悪くて明るい妖精でしかなかった・・・・
そのあとの彼女の動向はわたしの知る由ではなかったのだが・・・
うちの妖術士が村に来てしばらくしたのち・・・・
その妖怪は現れた!!!!!!!!!!!!
そのおぞましき肉体と共に・・・
目の前の者を“瞬殺”してしまう・・・・
いや、魅了してしまう“瞳”と共に・・・・
その者はその容姿とは裏腹に、
警戒心が強く、
心を開かないままでの、村での出没が続いた。
わたしが暫くの間、
自分の早馬にてその住処(すみか)に送り届けた時には全く動かず、
喋らずといった具合だった。
そうは言っても時は流れていくもので・・・・・
村での生活にも慣れてきた“ぬらりひょん”は様々な村の出来事を垣間見ることとなり、
今では村の※1生き字引のような存在となっているのも事実であろう・・・・
何か特別凄い事をするでもない、
ただぬらりくらり・・・・
しかし、その※2年貢高はなんだかんだ言ってもノルマをクリアーし・・・
ほとんどギリギリではあるが・・・・・
気が付くと大帝国内では右に出る者がいないほどの地位にまで上り詰めたのだ・・・・
ぬらり、くらりしていてもやはり妖怪!!!!
ただではいないのだ!!!
残念な事に昨今では、
その妖術もMPが足りないのか不発に終わってしまう事もしばしばある。
だが、そこは妖怪“ぬらりひょん”・・・・
結局は何時でも、何所でも、誰とでも・・・・
ぬらりくらりである。
そんな意味不明の“ぬらりひょん”・・・・・
これから何処へ向かっていくのか・・・・
※1生き字引・・・
簡単にいうと・・・生きている辞書って事かな。
英語ではWalking Dictionary かな????
ちょっと英語は得意でないのでよく分からない・・・・
わたしがもっと英語が得意だったらきっと違う人生だったと思う。
そんな事はどうでもいいのだが・・・・
うちの魔界村には他にもこのWalking系がいる。
その者の名は・・・・・
Walking Pe○○○・・・・
早いところうちの妖術士だね。
※2年貢高・・・・
村人はこの年貢高が高いかどうかでその収入が変わってくるのだ。
もちろん村に来たばかりの者にはまだ求めることは出来ないが・・・
当初はこれぐらいは出来るであろう、と思われる金額が支給されている。
ある程度の見習い期間を終了後、
コミッション制が取られるわけだ。
年に2回ほど帝国を挙げての大祭が行われ、
この年貢高を様々な村人が競い合っている。
事実この妖怪“ぬらりひょん”はその大祭で、
二度ほど最高位を獲得しているのだ。
そういえば一年前の大祭ではうちの村から別の村人が最高位を獲得している。
その者の名は・・・・・
たしか“岩手の土偶”だったような・・・・
妖怪“ぬらりひょん”
今日も前回に引き続き、魔界村の住人の紹介です。
今回のは結構ひどいよ!
昨日は帝国の大祭最終日・・・・
いったいどうなったことやら・・・
さて、それでは今日も、語ってもよろしいですかな・・・・・
それはそのおざましき姿をもち、
妖怪どもの世界では、
上級クラスに位置する者である。
この魔界村を含む帝国内では、
右に出る者がいないほどの実力を誇る。
だが、その実態は多く知られていないのも事実なのだ。
そこで今回はそんな妖怪“ぬらりひょん”について語ってもいいですかな・・・・・
妖怪“ぬらりひょん”・・・・・
その姿はまるで、
デップリとした大きな液体の塊(かたまり)のような、
スライムのような・・・・・
とにかくブニュブニュしている生き物なのである。
その名の通り、
何をするともなく村に現れては、
ただ村の中を歩き・・・
彷徨(さまよ)っていくのだ・・・・
ただ、ぬらりくらりと・・・・
そのあまりにも意味の無い行動に、
何故か旅人達は心を抜かれ、
死霊のごとく、
夜な夜な村を訪れる事となる。
それでもまだ妖怪なので、
妖術士の策を持って、てなづけられているからいいものの・・・・
業界での試練を乗り越え傷付いた今のわたしの力では
到底扱える代物ではない(重過ぎる!)・・・・
時として、あの忌(い)まわしき悪魔の美酒・・・・
“モエシャン”“ドンペリ”を浴びるように喰らう姿はやはり、
妖怪のなかで君臨している者としての力量を表すものと言えるだろう。
この者の生い立ちを知るものは少ないが・・・・
どうやらわたしと同じ連邦国の出身のようだ・・・・・
聞いた話によると、そのデビューは古く、
ある大都市の出身らしい・・・・
わたしが以前まだ若かった頃に扱っていた村人とも面識があるらしい・・・・・
と、今日はこの辺にしておくこととしよう・・・・・
魔界村のお話もそろそろ終わりに近づきつつあるので、
ちょっと小出しにしていこう・・・・・
昨日の続き
妖術士の話の続きから・・・・
そんな妖術士ではあるが、
最初にも言った通り誰でも成れるわけではない。
それなりの経験値をつんだ者だけが成り得る凄腕術士でもある。
見た目よりもかなりMPが高いのもその特徴である。
その為、以前にも言ったようにそれを補う戦士が必要不可欠である。
うちの妖術士も気が付くと、
最近では直ぐに戦士を脇に従えている。
そんな彼らも、
業界ではまずこの戦士として戦うこととなるのだが、
もちろん最初は見習い戦士からである。
見習いが取れて、
晴れて一端(いっぱし)の戦士となった後は戦士マスターとなっていく。
実はここからが大変であり、
大きな分岐点となる。
その者に“愛”があれば“愛戦士”としての道を選ぶ事も出来るのだが・・・・・
“愛”がなければ、
その道は閉ざされてしまうからだ。
そうなってしまった者は、
自らが持つ暗黒面を更に磨いていって、
黒魔導師マスターまで上り詰めなければいけない。
これが出来た者だけが、
戦士マスター・黒魔導師マスターを踏まえて・・・・・
“妖術士”へと転職出来得るのだ!!!!!!!
そうは言ってもここまで漕ぎ着けられる者も実はほとんどいない。
そのほとんどが、
荒波に飲まれて暗黒面へ身を落とす者や、
いずれも中途半端のまま・・・・・・
“なんでも屋”としてその職を追われる事となる。
業界では最も忌み嫌われる職業でもある。
ひとたび“なんでも屋”になってしまった者は
その姿を「赤い○○○ー」で覆うこととなるのである・・・・
恐ろしや!!!!!!!!!!!
連邦国や大帝国といった所ではそういった者が数多く存在している。
つまりはそういった環境のなか・・・
なんとかその自らの存在価値を見出せる者こそが・・・・・
“妖術士”なのである。
妖術士をマスターすれば、
その先には“白魔導師”としての道も開けてくるのである。
白魔導師マスターに成りえた者がたどり着く職業こそが・・・・・
“僧侶”である。
僧侶はその神々(こうごう)しいまでもの光のもと白魔法はもとより、
素手でも戦士同様の戦闘力をも誇る荒業士でもある。
この僧侶を完全マスターした者こそが、
初めて“召喚士”と成り得るのである・・・・・
ふう~、もうだいぶ語ったので、
今回はこれぐらいとしよう。
妖獣使い
いや~
遂に連ちゃん記録も途絶えてしまいました。
前日の5日のこどもの日に、ちょっとイヤな事があったので・・・・・
罪を憎んで、人を憎まず・・・なんて言葉がありますが、
わたしは仙人ではないので、そんな風には容易く考えられません。
しかし、いつまでもそのことを引きずる気もないので・・・・
いずれにせよ、やってしまったことは
もうどうにもならないことなので・・・・
やっちまった後にどういう態度・行動をするかが大切です。
しばらくは様子を見させてもらって・・・・・
それでどう気持ちが落ち着くかってところかな・・・・
最近の傾向として・・・・
自分でバカやっといて、叱られたりすると、
泣きわめいて、その後自分ひとり暗く落ち込んで・・・・・
何も無かったように接客出来るような理解不能のコンパニオンが多いです。
もちろん、その事を仕事に引きずらないというのも大切ですが・・・・・
だったら、酒飲んで酔っ払うなよ!
と、思います。
昨日はちょっとここまで落ち着いていなかったので、
何を書き始めるか分からないので止めておきました。
いつもコメントくれる方がた・・・・・どうもありがとう。
今日のブログにその方のコメントが入るかどうかが、そのひとなりをあらわすものなのかも・・・・・・
さて、それでは気を取り直して・・・・
魔界村の始まり、始まり・・・・
今回はうちの妖術士たちの職業について語ってもよろしいですかな・・・・・
この職業に就くにはそれなりのステップというものがある。
誰でも直ぐに成れるといったものではない。
その術たるや凄腕クラスの役人にしか出来ない代物である。
その最終奥義こそが“てなづける”である。
その術を覚える前に、
まずは“なだめる”という技を覚えなければいけない・・・・
この技は黒魔法さえマスターしていれば、
さほど難しくはないだろう。
しかしながら、
黒魔法を会得する前に使っても、
なかなかその効果が出ないのも事実である。
自らが暗黒面と向かい合っているからこそできる技なのだ。
次にスキルアップして憶えられるのが、
“弱みに付け込む”である。
これは村人や妖怪の弱みをいち早く見つけ出し、
そこへ付け込んでいくという・・・・・
恐ろしくも卑劣な業でもある。
事実これを使うことで、
何人かの村人を村イチの・・・
いや、帝国イチの者に仕立て上げたほどである。
使い方次第では、
その村人達の心を手に取るように操ってしまうほどである。
この術を体得すると、
必然的に“あやつる”も憶えることとなる・・・・
しかしながら、
その暗黒面を上手く制御しきれないと・・・・・・・・
術士ものども全ての関わりし者が、
皆暗黒面に行ってしまう可能性があるというリスクもある。
その時は僧侶である白魔導師が総動員で駆け付けることとなってしまう。
そんな妖術士の技も実は知識の高い者・・・
つまりは“賢さ”のレベルが高い者や、
業界でのキャリアが長いといった者・・・・
つまりは“経験値”自体が高い者にはその効力を上手く発揮できない。
したがってその妖術士たる者はまだ若い村人や経験の少ない村人、
そして妖怪であっても経験値の少ない者がその対象者となることが多い。
妖術士であるかどうかは、
その日ごろの姿勢と目線を見ていれば直ぐに分かってしまう。
彼等のその特性でもある“見定める”という“眼”をしているからだ!!!!!
彼等はまずその対象者に対して、
まずは“斜に構える”という呪文を自らに掛け、
相手を観察していくのである。
薄っすらと目を細め・・・・
そのおぞましき眼光で相手を刺すように観察するのである。
わたしなどはそのおぞましき眼光で何度も刺されてきている・・・・
ああ~怖かった!!!!
・・・という事で続きはまた明日・・・・
在りし日の〇〇〇続編
昨日は見習い戦士の悪行を書き綴っていきましたが・・・・
今日はその続編です。
ごゆっくりお楽しみください・・・
その頃、四つの村からなる街を牛耳っていたのが
※2風雲丸・雷雲丸と呼ばれ恐れられていた、
二人の者がいたのだった。
それぞれが、
その恐るべき暗黒魔法によって放たれる持ち技があり、
全てをなぎ倒してしまうほどの嵐を呼ぶ風雲丸と、
とどろく轟音と共に、
全てを粉々にしてしまうほどの雷を放つ雷雲丸がいた。
二人はその恐るべき暗黒魔法によって
その村々に目を光らせていた。
まだ村人になって間もない者などは、
その前を通ることさえ、ためらうほどであったのだ。
そんな二人のなかの風雲丸がこの者の所業を目ざとく見抜いていたのだ!!!
しかも現場を押さえて!!!!
(中略)
風雲丸「・・・・・と、いう事態なんですが、どうしますかね・・・」
雷雲丸「う~ん・・・・・・・」
風雲丸「しばらく雷雲丸のところで預かってはくれないかね~」
雷雲丸「・・・・・・・・・・・分かった。その代わりハードコースで仕込んでいこう」
こうして村の掟を破った責を受け、
村八分という制限の中での生活がスタートしたのだった。
これこそがわたしと彼との本当の始まりであった・・・・
厳しい村八分という足枷(あしかせ)のなか・・・
周りからの視線を感じながらの3ヶ月が過ぎた・・・
その間に彼は見習い戦士としてだけではなく、
晴れて戦士として戦う術を学んでいったのだ。
3ヶ月に及んだ謹慎期間を満了した彼は晴れて一端(いっぱし)の戦士となったのだ。
戦士となった彼はその村の為にひたすら戦い続けた・・・・・
途中からは連邦国の大都市から流れ着いたもう一人の戦士マスターとも知り合った。
二人は同じ村を治める戦士としての共通感と共に、
相反するライバルでもあった。
互いに切磋琢磨し、
日々互いの経験値を上げていった。
しばらくして、彼もついに戦士マスターになる日が近づいてきた・・・・・・
が、しかし。
雷雲丸の管理する村にいた彼であったのだが、
その雷雲丸の目には何か別のモノが映っていた。
・・・・そう彼の暗黒面が・・・
ある夜、
雷雲丸はその者を自らの邸宅へと呼びつけた。
悪魔の美酒として最初に憶える※3“麦汁”でもてなされながら・・・・・
緊張の為か、
その者はいくら飲んでも酔いしれることもなかった。
そんな時、雷雲丸が切り出した・・・・・
「お前、何か隠している事とかないか?」
しばらくの沈黙が続いた・・・・
もうその雰囲気に飲まれていたその者は、
観念したのかその重い口を開いた・・・
「実は・・・・・またやってしまいました・・・・」
雷雲丸の目に狂いはなかったのだ。
雷雲丸の心のなかでは様々な思惑が蠢(うごめ)いていた・・・・
村の展望と村の掟・・・・
いずれを選択すべきなのか・・・・・
彼はいったいどうなってしまうのか????????
(それにしても、今になって想うと・・・・酷い奴ですね!!!)
※1黒魔法・・・・・
この時に彼が使った呪文こそ・・・・
この業界では使い方ひとつで武器にも、
不浄の所業ともなる・・・・・
“たらしこみ”である。
村人とコミュニケーションを取り、
その気にさせるのにはいい手ではあるが、
そのまま肉体関係までいってしまう可能性の高い危険な技でもある。
ある程度のキャリアを積んだ役人が使うのが主流なのだが、
この者は既に身に付けていたということだ。
※2風雲丸・雷雲丸・・・・
この二人は村人からは“風神・雷神”と呼ばれていた。
今の魔界村と同じ地方にあった街の入り口には
その勇姿が貼られていたほどである。
しかしながら、もう説明の必要はないだろう・・・・
既に風雲丸はもうこの業界にはいない・・・
※3“麦汁(ばくじる)”・・・・・・・
悪魔の美酒としては、
まず最初に憶えていくのではないだろうか?
その登竜門とも言うべき琥珀色の液体である。
グラスに注ぐと白い泡を出すことで知られている。
妖術師は基本的にこの“麦汁”を好んで啜っている。
琥珀色と白とのコントラストが、
村に生きる者どもを惹きつけてやまない・・・・
これからの夏のシーズンでは青い空と蒼い海を前にして、
これを所望しない者などいないのではないだろうか?