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NOTRE MUSIQUE

Elle est retrouvee.
Quoi? - L'Eternitee.
C'est la mer alleee
Avec le soleil.

ByronChambers“Mr Talkbox”Byron Chambersのデビュー盤。
ロジャー以降トークボックスを操るアーティストの中でも特に注目を集めていたアーティストで、半年ほど前に本国でリリースされましたが日本では入手困難な状況が続いていましたが、やっと国内盤が発売されました。
激しいギターソロに始まり、ZAPP並みのブリブリのファンクナンバーあり、メローなバラードありと既にハイレベルな音楽性を持っています。
またトークボックスを使わない生歌も披露しています。ロジャーは歌が下手なのでトークボックスを使うと言っていましたが、このひとは歌唱力もあります。ZAPPの音楽と同じようにクセになるサウンドです。
この1枚で十分にロジャーや息子のリンチ(ロジャートラウトマン2世)亡き後のトークボックスを引き継ぐスターとなるでしょう。
トークボックスを始め楽器、ソングライティングのスキルも超一流で、決してモノ真似に終わらない才能を感じます。ZAPP&ROGERと同レベルとはいかないまでもライブパフォーマンスにも期待してしまいます。
OasisOasis3年ぶり6枚目の新譜。
新メンバーになって2枚目のアルバムで、今回はノエルだけでなく他のメンバーも曲作りに参加しています。
ノエル作曲は11曲中5曲のみ。
全曲聴くとやはりノエルの曲の良さは群を抜いていますが、初期のアルバムと比べて一聴してグッとくるメロディが少ない分飽きにくそうなアルバムではあります。
いくらノエルにソングライティングの才能があっても、このタイプのバンドの場合サウンドに変化が表れにくいので、サウンドに変化をつけ新たな方向に向かっていくには他のメンバーが曲作りに参加するという行為は妥当な策だと言えるでしょう。
リアムの曲は当然ノエルの影響もあり前作よりも格段に良くなっていますし、他メンバーの曲もクオリティの高い曲が多いので、今後の成長にも期待できます。
曲はヴェルベッツ風あり、水戸黄門風あり、いつものノエル節の泣きメロあり、とオアシスらしい引用精神(?)の感じる内容。(シングルカットされた“Lyla”は多くの方のご指摘通りストーンズのあの曲によく似ていますね・・・)
アルバムのハイライトは“Let There Be Love”。アコースティックで地味なアレンジですが、ファンは1曲の中で兄弟で歌いわけをしているだけでも嬉しい。今回はノエル作曲が減ったせいか、ノエルが歌う曲が増えています。ツアーの途中で選曲でケンカしないといいのですが・・・
ClintonAdministration昨日中古屋で800円で購入したClinton Administration(クリントン政府)というバンドの1stアルバム。
もちろんクリントンは"Bill" Clintonではなくて、"George" Clintonのほう。つまりタイトルにもありとおり“One Nation Under a Groove”他、George Clinton&P-Funk All Starsのカバー集です。
メンバーはDJ.Logic(turntable)、Skerik(sax)、Robert Walter(key) 、Phil Upchurch、Clyde Stubbefieldとかなり正統派の名手達。大人数でメンバーひとりひとりが好き勝手なことをダラダラやりながらも次第にグルーブになっていくのがP-Funkの魅力ですが、ここではいきなりタイトで整合性のあるリズムで、人数的なもの含めてかなり本家とは違ったアプローチがとられています。
そしてこの作品を面白くしているのは、DJ.Logicの功績が大きく、この正統派のバックの上でバーニー並とはいかないまでもキーボードを暴れさせ、スクラッチを投入することでダビーな雰囲気をつくっています。
しかし、P-Funkのカバーなのにギターを一切歪ませないフィルアップチャーチの頑固ぶりは凄い・・・
ちなみに次作はメンバーががらっと変わってスライのカバーをやっています。ロック色が強くGrooveという点ではこのP-Funkのほうが上のようです。
ArtGarfunkelArt Garfunkelの1978年のソロ3作目。
60年代に数々のヒット・ソングを放ったソングライターのJimmy Webbの作品集となっています。
やっとSimon&Garfunkelのイメージから抜け出してソロ活動にも余裕の出てきた頃で、S&G時代とは違ったリラックスした自然体のアートガーファンクルの歌が聴けます。またバックのミュージシャンも豪華でRichard Tee(p)、Tony Levin(b)、Steve Gadd(d)などFusion系のミュージシャンも参加。“What a Wonderful World”ではPaul SimonとJames Taylerがゲスト参加し、S&Gを彷彿させる美しいコーラスを聴かせてくれています。
ジャケット写真は当時カルフォルニアで一緒に暮らしていた恋人の女優Laurie Birdが撮影しており、カルフォルニアの海をバックにくつろいでいる姿からも、このアルバムの爽やかで心地よい雰囲気が伝わってきます。
なお、このアルバムの“Mr. Shuck 'n' Jive”ではPaul Desmond(sax)の生前最期のプレイが収録されています。ソロ自体は短く音数が少ないのですが、簡素ですばらい演奏。間奏で突然4ビートになるところは何度聴いてもスリリングで素晴らしいです。
菊地成孔菊地成孔の2枚目のソロアルバム
旅先のブエノスアイレスから帰国後に完成させたアルバムで、今回のテーマは“妄想系エキゾチック・ジャズ”。
タイトル通り南米がテーマになっており、全体的に憂鬱で気だるい雰囲気に覆われています、ただしJazz的なアプローチは前作よりもかなりノーマルな取り入れ方になっています。
エキゾチックがテーマですが、前作に続きカヒミ・カリィが英語詞の“恋の面影”“クレイジー・ヒー・コールズ”の2曲で歌っており、内田也哉子が“パリのエリザベステイラー”を朗読と日本人のゲストを参加させ、あくまで“日本人が見た南米”という設定になっているようです。サウンドもアコーディオンを取り入れたタンゴ調の曲が印象的。
本人は「南米のエリザベス・テイラーというのは、象徴であり、具体、存在したかもしれない女優の悲劇という妄想であると同時に、各々無関係なBPMで演奏されるラテン・リズム・フィギュアの事。」と言ってるそうです。“象徴であり、妄想であり、リズムフィギュア・・・”必要以上に大げさで難解な表現にも思えますが、こういう哲学的な音楽性は個人的に嫌いではないです。
これを現代進行形のJazzとか、現代のJazzの代名詞的な扱われ方をされるのは非常に抵抗を感じますが、Jazzという多種多様なスタイルの存在する音楽の持つひとつの側面だとは言えるのではないでしょうか。
コアなJazzファンは認めたがらない胡散くさい音楽でもありますが、このスタイリッシュな方向性は評価したいと思います。
SOADSystem Of A Downというヘビーロックバンドの新譜。
サウンド的には非常にヘビーでコアなヘビメタですが、決してただのメタルバンドではありません。
スパニッシュタンゴ調の曲があったり、変拍子の曲があったりと音楽的な幅の広いバンドです。プログレとはまた違った新しい音楽性です。
NEW YORK TIMES誌で“他のどのバンドよりも何光年も先を行くバンド”と評されたそうですが、それを見事に裏付けるクオリティです。
歌も演奏も上手く、ラウドでノイジーなサウンドですがメロディーの良さを残したアレンジになっています。
本作リリースされたばかりですが、半年後に続編となる“Mesmerize”をリリース予定とのこと。これだけ密度の濃いアルバムを作っておきながら、続編があるというのが驚きです。内容は想像できませんが、かなり期待出来そうです。なんとなく全盛期のGuns N'Rosesのような勢いを感じます。
最近この手のメタルバンドはジャケットだけで敬遠してしまうのですが、この奇妙奇天烈な音楽性にかなり衝撃を受けました。
普段メタルを毛嫌いされてる方はぜひお勧めしたいアルバムです。
Depapepe職場のボスがBlogで絶賛していた“DEPAPEPE”という新人ユニットのファーストアルバム。2人組のアコースティックギターデュオで全曲インストルメンタルです。
これまでにインディーズで発売した3枚のミニアルバムはすべてオリコンインディーズチャートTOP20入りしたというなかなかの実力派。日本全国でストリートライブを行いながらインディーズ活動を続けてたらしく、新人ながら安定したテクニックを持っています。決して難しくテクニカルなことをやってるわけでもありませんが、爽やかで軽快な曲、哀愁漂う曲等バラエティに富んでいて飽きさせません。わかりやすく言ってしまうとゴンチチ系のインストです。
とにかく曲が良く、マイナー調のGood Melodyの数々は理屈を超えて、日本人のDNAに直接訴えかけてきます。(どこかで聴いたことあるようなとも感じますが・・・) 

非常に歌心を大切にしていて、生のアコースティックギターをより美しく響かせることを最重視しているように思えます。休日の午前中や夜寝る前、何も考えずに聴くのには最適な音楽です。美しい音色とメロディーに癒されます。ボス曰く、ライブ中のMCのほうも相当イケるらしいです。
今後が楽しみな二人です。

なお、このアルバムを紹介してくれたボスは本日私より約2ヶ月早く30歳の誕生日を迎えました。
誕生日おめでとうございます。

TimRiesRolling StonesのThe Licks World Tourに参加したTim Ries (ts,p,org)のアルバム。タイトル通りストーンズの曲をカバーしています。
ストーンズやビートルズのカバーやジャズアレンシの企画物とかは、無駄に数が多すぎて滅多に手にすることはありませんが、参加ギタリストのJohn Scofield、Bill Frisell、そしてKeith Richardsという意外な人選で聴いてみました。

ストーンズのツアー中の空き時間を利用して行ったジャム・セッションをキッカケに始まったプロジェクトで、ストーンズからもミック意外の全員が参加しています。かつてバディ・リッチを目指し、ストーンズの活動の他にも自身のビッグバンドの活動も行っているチャーリーワッツも本領(?)発揮。
基本的に歌メロは崩さずリズムアレンジ中心のカバーですが、曲によっては原曲が思い浮かばない曲も多いです。
ストーンズ以外の参加ミュージシャンも豪華で、ノラジョーンズの歌う“Wild Horses”、シェリルクロウの“Slippin' Away”はアルバムの中のハイライト。“Slippin'Away”はオリジナルでボーカルをとっているキースもボーカルとギターで参加しています。
そしてかなり聴き所の多いアルバムですが、個人的なベストテイクは“Ruby Tuesday”。Bill FrisellのギターとTim Riesのソプラノの2人だけの演奏でビルフリの美しいギターがグッときます。
Tim Riesはサックス奏者としての知名度はあまり高くありませんが、ジャンルに囚われない柔軟なプレイヤーであることがわかります。ストーンズとの交流と人脈を上手く利用した好アルバムです。

TonyWilliamsTony Williamsの1969年のアルバム。
実は最近“Jimi Hendrix&John McLaughlin”という存在自体信じ難いBootlegを聴き、改めてマクラフリンの凄さを思い知りました。ただ海賊版なのでそれに限りなく近いマクラフリンの名演が聴けるアルバムとしてこれを紹介。(ちなみにこのブートレグはジミヘンとマクラフリンの壮絶なギターバトルが聴けます。)
この“Emaergency!”はトニーのドラムにマクラフリンのギターとラリーヤングのオルガンという変則的なトリオ編成。
ドラマーのアルバムだけあってかなり音数(おかず)の多いドラミングの上を、マクラフリンのロックでジャジーなギターとラリーヤングの歪んだオルガンが縦横無尽に駆け回るというかなりテンションの高いアルバム。
マクラフリンのプレイは同時期のマイルスの“In A Silentway”や“Jack Johnson”でのプレイと同様ですが、帝王マイルスがいないぶん良くも悪くも緊張感が抜けた演奏が聴けます。
マクラフリンはジャズギタリストというカテゴリに属しながらも、ビバップの匂いなどかけらもなく、ロック色が強くてもブルースの影響もあまり感じさせず、非常に出所不明なギタリスト。このアルバムではかなりジャズよりなバッキングをしていますが、全体のテンションはかなりロック寄りです。
まだFusionというジャンルが普及する前のロックとジャズの中間に位置する音楽ですが、ロックのアーティストがジャズをやるとこうはならない・・・ジャズミュージシャンが熱く燃えたからこそ成しえた音楽といえます。
唯一気になる点は数曲で聞けるトニーのボーカル・・・歌わないほうがよかったかな・・・

BenHarperBen Harperの2003年リリースの5枚目のアルバム。
このひとに関しては名前は知っていましたが、ブルースとHipHopの融合というデビュー当時の安易なキャッチコピーが胡散臭くて、なんとなく勝手な思い込みで興味持てず、アルバム通して聞いたことがありませんでした。
友人のセルベッサ氏に薦められて聴いたのですが、1曲目からすっかりノックアウト。
レゲエ、ヒップホップ、ブルース、ゴスペルなどの黒人のルーツミュージックのおいしいところが全部詰まってます。
ギターの使い方などコンテンポラリーなロックぽさを取り入れつつも、レゲエやブルースのアフリカンミュージックがベースとなっていて非常に力強いサウンド。ルーツに根ざした音楽でありながらも決して懐古主義的ではなく、独自の新しいサウンドを作り出しています。
ドブロ製のアコースティックギターを使用したスライドギターも味があってかなり上手い。ライブでのスライドギターのパフォーマンスもインパクトがあります。
彼は、幼いころから自分の中に音楽が宿っていることに気付いていたと公言しているそうですが、デカいこというだけあると思わせるほどの実力者、もっと早く聴いてればよかった・・・