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NOTRE MUSIQUE

Elle est retrouvee.
Quoi? - L'Eternitee.
C'est la mer alleee
Avec le soleil.

T-RexT-Rexの1971年リリースの名盤。
このアルバム以前はティラノサウルス・レックスという名前で活動していましたが、バンド名をT.Rexに改め、バンドの中心人物マークボラン(Vo&G)がアコースティックギターをエレキに持ち替え、名実ともに大幅に路線を変更したアルバム。
エレクトリックといっても通常のバンドにホーンセクションや、コーラスを加えて豪華な音作りもされていて今聴くと電気的な音楽という感じはそれほどしません。そしてグラムロックというととにかく派手なイメージがありますが、サウンド的にはかなり渋い内容になっています。
アルバムに先行してヒットした“Get It On”や“Jeepster”はその後マークボランサウンドの肝となった明快かつ軽快なブギーの代表曲。
またこのバンドはアルバム製作ではアーティスティックなサウンドの追求をしていますが、それに対してシングルではあくまでコマーシャル路線を追求しているのが面白いところで、当時のロックバンドにはあまりなかったタイプ。
このアルバムは7週連続ナンバーワンというヒットを記録。次作の“The Slider”と合わせてT-Rexの代表作であり、70年代ロックの大名盤となっています。そしてその後現在にいたるまで再評価は続いています。
このアルバムのヒットによりマークボランはデビットボウイとともにグラムロックムーブメントを巻き起こしますが、このムーブメントは意外と長続きすることはなく、メンバーの脱退等もあり、T-Rexは次第に失速してしまいます。
デビットボウイのように器用にいろんなスタイルを追求することはできませんでしたが、彼の不器用でグラムなブギーは多くのロッカー達に影響を残しました。
そしてマークボランは1977年、30歳の誕生日を目前に車の事故で亡くなっています。私も偶然30歳を目前に控えていますが、さぞ無念だったことでしょう・・・
StevieWonder1Stevie Wonderの1982年のベスト盤。
スティービーのベストはたくさんありますが、これは単なるレコード会社主導の企画ではなく、本人が大きく監修に関わっています。
しかもベスト盤でありながら“That Girl”“Do I Do”“Ribbon In The Sky”“Front Line”という新曲が4曲収録されていてどれもベストとして選曲された曲に劣らない質の高い名曲。
選曲はMotownの一アーティストからクリエイターとして大きな成長をとげた70年代の一連の4部作からの曲が中心で、今やなかばスタンダート化した名曲の数々がノンストップで聴けます。(実際、曲間はほとんど埋められ繋がっています)
70年代常に時代の先を行っていたStevieもこれ以降は80年代の軽薄なダンスミュージックブームに乗り遅れ、時代の後追いになった感が否めません。
10年ぶりのニューアルバムに先行してシングルカットされたPrinceとEn Vogue参加の“So What The Fuss”は70年代の冴えたStevieが戻ってきたかのようなFunkテイスト溢れる曲。発売延期を繰り返していますが、新作"Time For Love"かなり期待大です。(今月末の発売はいい加減延期しないで欲しいです。)

話がそれましたが、このアルバムに新曲として収録された“Ribbon In The Sky”は友人I氏が結婚式でかけたという曲。本日が彼らの結婚記念日にあたります。
結婚式で使用するにはやや渋い選曲だと思っていましたが、今回初めて歌詞を読んで納得しました。

This is not a coincidence And far more than a lucky chance
But what is that was always meant 
Is our ribbon in the sky for our love


僕らの愛のために空にリボンがあり、ふたりが結ばれるのが運命であったという内容が歌われています。つまり“Ribbon in the Sky”とは俗にいう“運命の赤い糸”ということのようです。Stevieらしい素敵な表現に改めて感動するとともに、この曲をセレクトしたI氏のセンスに感心しました。
いつまでも心の空にリボンを持ち続けてお幸せに!(資料作成もよろしく)
Simon & GarfunkelSimon&Garfunkelの現役時代唯一のライブアルバム。
1967年1月22日ニューヨークリンカーン・センターで行われたライブで、35年たった2002年にリリースされました。
現役時代に公式リリースがなかったため、S&Gのライブ盤といえば解散後のセントラルパークの再結成コンサートなどしかありませんでした。しかし、これは誰もが聞きたかった“Parsley, Sage, Rosemary & Thyme”発表後の全盛期ともいえる時期の演奏。
コーラスグループには声質・声色を揃えて綺麗にハモるタイプと、あえて異なった声質をハモらせて個性をぶつけ合うグループの大きく2つのタイプにわかれます。S&Gは完全に前者のタイプですが、解散後のコンサートでは微妙に声質・声色そして微妙な歌い方のニュアンスが変化してしまっていて現役時代ほどのコーラスは聴けません。(ちなみに後者はCSN&Yなどが代表的)
このライブはポールサイモンのギター1本のみをバックに二人がハモるだけという非常に地味な演奏。バンドを従えてのものより二人の繊細で相性抜群のコーラスワークが光ります。ポールサイモンのアコギソロで3フィンガーの難曲“Angie”も収録されています。
アーティの歌声のためにポールサイモンのギターとコーラスが存在し、ポールサイモンの名曲のためにアーティの歌声が存在する、素朴ながらかなり密度の濃い音楽です。
Clashパンクの嵐を巻き起こしたThe Clashの1979年の名盤。
デビュー盤である“白い暴動”の頃から比べるとサウンドはかなり洗練されていて、メンバー一人ひとりの成長とジョー・ストラマーのソングライターとしての成長が見られます。
ジャケットがプレスリーのパロディーであることからもわかるように、R&R、Jazz、レゲエ、ロカビリーなどの古き良き音楽に対するオマージュ的なアルバムで、パンクでありながらもジョーの過去のロックに対する深い理解と愛情が詰まったアルバム。
このアルバムの後、主要メンバーのミックジョーンズ(g)がロックスターを目指し始めたのに対し、あくまで政治的姿勢を捨てず社会の抑圧と戦い続けようとしたジョーとの間に溝が出来始めミックジョーンズは脱退、その後パンクが時代遅れになってしまってもジョーは一人で戦い続けましたがクラッシュは1986年に解散しました。
このアルバムはクラッシュというバンドが最もエネルギッシュでクリエイティブだった絶頂期の名作。パンクバンドをここまでの音楽水準にまで引き上げたプロデューサー、ガイスティーブンスの功績も大きいでしょう。
学生の頃最初に聴いたときはパンクというにはあまりにPopなサウンドでガッカリした記憶があります。このアルバムを聴くとパンクとはただノイジーなサウンドの象徴ではなく、姿勢や生き方そのものなのだということがわかります。ジョーの「Punk is Attitude」という発言に尽きますね。
CharlieChristian1941年NYのライブハウス"Minton's Playhouse"でのライブ盤。
Charlie Christianは肺結核のためわずか25歳で夭折したビバップ創設期の偉大なJazzギタリスト。(肺結核の原因はやはり麻薬と飲酒らしい)
このライブ盤はセロニアス・モンク、ケニー・クラーク、ジョー・ガイ、ディジー・ガレスピーなどのミュージシャンたちが"Minton's Play House"に毎晩集まって熱い演奏を繰り広げていた頃のもの。いまやJazz Giantと呼ばれる大御所たちがこれからの新しいジャズを模索していた時期の貴重な録音です。
なかでもベニー・グッドマン楽団出身のギタリストであるチャーリークリスチャンのギターはその後のJazzギターの方向性を決めた素晴らしい演奏。
これ以前はいまのような機材がなく音量が出なかったためJazzギタリストはシングルトーンでのソロが弾けず、コードバッキングに徹するのみでしたが、チャーリークリスチャンは機材等の進歩と同時にホーンライクでスウィンギーなギターソロは生み出し、この後登場するタルファーロウ、バニーケッセル、ケニーバレルなどJazzギタリストたちに多大な影響を与えました。
ジャンゴラインハルトも偉大なギタリストでしたが、後世のプレイヤーに与えた影響という点ではたぶんこのひとのほうが上でしょう。
モダンなフレーズという表現はなんとなく今や古くさい印象を与えますが、彼のギターはいまだに誰も超えることができません。革新的でスリリングなバップフレーズの嵐。録音こそ古いものですが、いまだにこの演奏は色あせていません。
同世代のブルースマン、ロバートジョンソンはクロスロードで悪魔に魂を売って、ブルースマンになったいう伝説を残しましたが、このチャーリークリスチャンも間違いなくどこかで悪魔に魂を売ってSwingを手に入れたように思えます。 
MonsieuvKamayatsuムッシュかまやつ、スパイダース解散後の1975年の名盤。
最近小西康陽とのコラボレーション盤“我が名はムッシュ Je M'appelle Monsieuv”をリリースしましたが、過去にも小山田圭吾のトラットリアに参加したり、Brand New HeaviesやJames Taylor Quartetなどと共演するなど、若い世代から常にリスペクトされているムッシュの傑作アルバム。
大ヒットになった吉田拓郎作詞作曲のタイトル曲“あゝ我が良き友よ”をはじめ、そのタイトル通りムッシュの良き友人である加藤和彦、井上陽水、日高富明、遠藤賢司、大滝詠一、細野晴臣、りりィなど豪華な面々が曲を提供しています。
なかでも大滝氏の“お先にどうぞ”はナイアガラ色の強い曲でありながら、ムッシュの個性も光る曲。
アルバム唯一のムッシュオリジナル作である“ゴロワーズを吸ったことがあるかい”と“サンフランシスコ”はなんとGreg Adams編曲で、Tower Of Powerのメンバーが参加。TOPホーンセクションだけの参加は珍しくはありませんが、リズム隊含めたフルメンバーでの参加となっています。
TOPのタイトな演奏をバックに、ダルく独特なボーカルをのせるムッシュのスタイルはかなりカッコいい!この曲を歌えるのはムッシュしか存在しないでしょう。
(中期~後期ゲンズブールのスタイルにも通じるものがあるように思います。)
最近では前述の小西氏との仕事の他、多くのジャズやブルースのミュージシャンとセッションを行うなど、まだまだイブシ銀な存在感、独特のスタイルは健在のようです。
2PAC2PACの1996年リリースの4枚目。
そして彼の生前最期のアルバムになりました。
個人的にはSoul,Jazzなどのブラックミュージックが大好きにも関わらずHip Hopだけはイマイチ好きになれなかったのですが、そんな聴かず嫌いを吹き飛ばしてくれたアルバムです。
2枚組全27曲というボリュームにも関わらず、ポップ・チャートでもナンバー1を獲得しました。ラップ自体はどちらかというと渋いスタイルですが、アッパーな曲もメローな曲もどの曲も完成度が高く、最期まで風格を見せつけました。
彼は優れたラッパーでもあり、リリシスト(作詞家)としても才能のあるひとで、彼の詩は政治的なもの、拳銃所持、女性蔑視から弱い人間の心理面を表現したものまで多岐にわたります。(ヒップホップ界のMarvin Gayeとも呼ばれたとか・・・)
本作はZAPP&ROGERのRoger Troutmanとのコラボレーションである“California Love”も収録。Rogerのトークボックスと絡む2PACのラップは痛快の一言。この1曲だけでもこのアルバムを手にする価値があります。
しかし、2PACもRogerも拳銃によって命を落とし、死後10年も経っていないのに伝説になりました。銃社会とはいえこんな優秀な才能が二人も・・・たまらんなぁ・・・。
JohnScofieldJohn Scofieldの新譜。
今回はなんとレイチャールズのトリビュートアルバム。近年のJam Bandへの傾斜などストレートなJazz作品を間に挟みながらも常に新しい音楽を追求しているギタリストですが、今回も予想できなことをやってくれました。
元々ブルーズが好きでギターを始めたと言っていますし、レイチャールズからもかなり影響を受けているのは予想できますが、全編カバーのアルバムを出すというのは意外でした。
そして今回は何曲かで大物ゲストボーカルを呼んでいます。ジョンスコがリーダー作でボーカルを取り入れるのも初の試み。
まず、核となるバンドメンバーはLarry Goldings、Dr. John(org)、Willie Weeks(b)、Steve Jordan(ds)とかなりソウル寄りのミュージシャンたち。Dr.Johnは紹介するまでもないセカンドラインファンクの代名詞的存在、Willie Weeksはソウル系のスタジオミュージシャンの大御所(ダニーハザウェイの名作“LIVE”でBass弾いている人)、Steve JordanはSonny Rollinsとの共演だけでなく、Keith Richardsのバンドに参加したり、先日の映画“Lightning in a Bottle”で音楽監督を務めるなど活動の幅の広いドラマー。
ゲストボーカルがこれまた豪華で、ステイプルシンガーズ出身のMavis Staples、現在オールマンブラザーズで活動中のWarren Haynes、ネヴィルブラザーズの天使の歌声Aaron Neville、そしてJohn Mayerはボーカルだけでなくスライドギターも披露しています。
内容的にはボーカル主体の曲も多く、ギターソロの割合はいつもより少なめですがこのアルバムでも奇想天外なOutフレーズは健在。特に歌の間奏の比較的短めなソロでもバッチリOutをキメてくるのはさすが。アコースティックギターのソロ演奏である“Georgia on my mind”でさえ一癖ある演奏になっています。
全体の構成も何人も大物ゲストを呼んでいるにも関わらず、考え抜かれた構成で決して散漫にはなっていません。
意外と少ないJazzミュージシャンによるレイチャールズのカバーアルバムですが、豪華な人脈とベテランの貫禄を見事に見せつけてくれました。
ボーカルとやろうが、Jam Bandでやろうが周りの音楽に順応させながらも自分のギタースタイルを貫き通す実力は凄い!
次作はなにをやるのだろう・・・予想がつきません。
StyleCouncilStyle Councilの1985年リリースの2ndアルバム。
これも近年デジタルリマスターされ、先日中古で購入しました。
Jam時代もカーティスメイフィールドやJBのカバーするなど兆候はありましたが、スタカンの中でもNeo Modsポールウェラーの黒人音楽への情景が一気に具現化されたアルバムです。今回のデジリマはかなり音質が上がっています。
ファンクあり、ロックあり、ボサノバありとバラエティに富んだ音楽性で、全曲シングルカットに耐えうるクオリティの高い名曲ばかり。
ポールウェラーの作曲能力、サウンドクリエイト力が余すところなく発揮されています。
ビートルズ、オーティスなど60年代の偉大なアーティスト達への尊敬の念のこめられたジャケットがこのアルバムの方向性を如実に表しています。
当時の最先端のお洒落音楽でもありながら、ポールウェラーの感情のほとばしるヘタウマなボーカルスタイルはJAM時代とあまり変わっていないのが面白いところでもあり、単なる流行ではなく後世のロック系ミュージシャンに多くの影響を与えた一因です。
このアルバムがこの後のアシッドジャズムーブメントを牽引した功績は大きく、渋谷系ミュージシャンのバイブルでもあり元ネタの宝庫となりました。一体何人のアーティストがこのアルバムからパクったのでしょう・・・
FunkadelicFunkadelicのアルバムがまとめてデジタルリマスタリングされました。
これはその中でも特にFunkadelicがFunkadelicらしかった時代の1971年の代表作。
アルバムタイトルにもなった“Maggot Brain”はまだ若干19歳だった故Eddie Hazelのギターが咽び泣く名曲名演。後年マイケルハンプトンにも引き継がれP-Funkのライブには不可欠な曲にもなりった曲です。後年の“One Nation Under A Groove”にはライブバージョンが収録されていて、これまた名演なのですがこっちのオリジナルバージョンはほとんどギター1本のバッキングで淡々と演奏されており、よりDeepに切実になにかを訴えかけてきます。
サウンドはFuzzのかかりまくったギター他かなり荒削りな音処理がされていてかなりロック寄り。
バンド名の由来どおり、Funk+Psychedelicなサウンドでスライやジミヘンの活躍を横目で見ながら、デビューが出遅れたGeorge Clintonの長年やりたかった実験精神溢れる内容となっています。まだP-Funk特有の馬鹿バカしいほど壮大な宇宙戦略(?)もない頃で、彼らの熱くロックする生身の演奏が聴けます。
ジャケットはFunkやBlackMusicの名作としてTシャツ他あちこちで見かけるほど有名になりましたが、そのうちどれだけのひとがこのアルバムの本質的な素晴らしさを知っているのでしょうか・・・いわゆるBlackMusic=ダンスミュージックという概念とは対極に位置するアルバムです。