T-Rexの1971年リリースの名盤。このアルバム以前はティラノサウルス・レックスという名前で活動していましたが、バンド名をT.Rexに改め、バンドの中心人物マークボラン(Vo&G)がアコースティックギターをエレキに持ち替え、名実ともに大幅に路線を変更したアルバム。
エレクトリックといっても通常のバンドにホーンセクションや、コーラスを加えて豪華な音作りもされていて今聴くと電気的な音楽という感じはそれほどしません。そしてグラムロックというととにかく派手なイメージがありますが、サウンド的にはかなり渋い内容になっています。
アルバムに先行してヒットした“Get It On”や“Jeepster”はその後マークボランサウンドの肝となった明快かつ軽快なブギーの代表曲。
またこのバンドはアルバム製作ではアーティスティックなサウンドの追求をしていますが、それに対してシングルではあくまでコマーシャル路線を追求しているのが面白いところで、当時のロックバンドにはあまりなかったタイプ。
このアルバムは7週連続ナンバーワンというヒットを記録。次作の“The Slider”と合わせてT-Rexの代表作であり、70年代ロックの大名盤となっています。そしてその後現在にいたるまで再評価は続いています。
このアルバムのヒットによりマークボランはデビットボウイとともにグラムロックムーブメントを巻き起こしますが、このムーブメントは意外と長続きすることはなく、メンバーの脱退等もあり、T-Rexは次第に失速してしまいます。
デビットボウイのように器用にいろんなスタイルを追求することはできませんでしたが、彼の不器用でグラムなブギーは多くのロッカー達に影響を残しました。
そしてマークボランは1977年、30歳の誕生日を目前に車の事故で亡くなっています。私も偶然30歳を目前に控えていますが、さぞ無念だったことでしょう・・・








