J.J.Caleの1972年の1stアルバムクラプトンがDerek&Dominos時代にカバーした“After Midnight”やレーナード・スキナードがカバーした“Call Me the Breeze”を収録した彼の代表作。
実はこの“After Midnight”はクラプトンが演奏したのが先で、彼自身はクラプトンにカバーされることにより注目され、このアルバムを発売することができたらしい。
あのクラプトンが尊敬する人物としてかなり注目されていたが、実際の彼のサウンドは極めて地味で、クラプトンのように広く脚光を浴びることはなかったようだ。
このアルバムは全体的に曇った音質でデモテープのようなルーズな印象を受けるが、彼のファンキーでアーシーなリズムは素晴らしく、唯一無二のものである。
ブルースやジャズ、カントリーをベースにどこか気だるく肩の力が抜けた独特なサウンドはこのデビューアルバムでほぼ完成されている。
またブルーズギターの名手でもあり、このアルバムでもルーズだがイブシ銀の好演が目立つ。その後クラプトンは彼のナンバーから“Cocaine”もカバー。クラプトンは音楽的な方向性だけでなくギタープレイに渡るまで彼の影響を強く受けている。
彼のオーガニックなサウンドやレイドバックさせるなボーカルスタイルは今ではJack Johnsonらサーフミュージックのアーティストにも影響を与えている。
ケイルは性格的にかなりシャイな人物で、コンサートでもアンプの後ろに隠れて観客に姿を見せないほどだったようだ。
デビュー盤にも関わらず、ケイル自身の写真ではなく動物を使った印象的なアルバムジャケットにもそんな彼のマニアックでシャイな性格がよく反映されている。







