White Stripesの新作で5枚目にあたるアルバム。大ヒットを記録した“Elephant”から約2年振りのリリース。
ホワイト・ストライプスはデトロイト出身のジャック・ホワイト(g/Vo)とメグ・ホワイト(Ds/Vo)の二人組みで、2001年の“White Blood Cells”以降イギリスを中心にアメリカ、日本と徐々に評価が高まり、前作ではグラミーにて最優秀オルタナティブ・アルバム&ロック・ソングの2部門を受賞し、セールス的にも好調な成績をあげている。
前回のアルバムでは、1963年以降に製造された機材は一切使わないという徹底したこだわりでレコーディングを行ったが、今回のアルバムもピアノ、アコースティック・ギター、マリンバを使用した曲がほとんどで、通常構成のエレキ・ギターをメインに使った曲は3曲のみとこだわりのある作品になっている。
ロックというにはあまりに音の軽い楽器が使われているが、抜群のアレンジの良さ・曲の良さは正真正銘のロックサウンドとなっている。そしてバラエティに富んだ構成は何度聴いても飽きさせない。
今回も彼らの作る音楽は、彼らののルーツともなっているブルースを基調にしたロックにフォーク、サイケ、カントリーといったいろんな音楽の要素が加味されている。
その音楽性は確かに質が高く、全世界から注目されるのもうなずけるがいまいち方向性がわかりにくく、つかみどころがない。赤・白・黒のイメージカラーやこだわりのあるレコーディング方法等バンドとしては趣旨貫徹されている要素が多いが、彼らの本質は非常にわかりにくい。きっとこのわかりにくさ、得たいの知れなさが彼らの魅力なのだろう。
Zeppelinなんかもデビュー当時に彼らの本質は非常にわかりにくかっただろうし、あのビートルズでさえ現役時代には彼らのすべてが全うな評価が得られたとは言い難い。こういうわかりにくさというのもその時代を代表する優れた音楽の条件なのかもしれない。