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NOTRE MUSIQUE

Elle est retrouvee.
Quoi? - L'Eternitee.
C'est la mer alleee
Avec le soleil.

Stephen StillsStephen Stillsの1970年のアルバム。
Buffalo SpringfieldやCrosby Stills & Nashなどで活動してきたStephen StillsがCSN&Y解散後にリリースした初のソロアルバム。
アコースティックなイメージが強い彼ではあるが、このアルバムはほとんどゴスペル調のソウルアルバムとなっている。
特に後にIsley Brothers他多くの黒人ミュージシャンがカバーした“Love The One You Are With”のゴスペル的高揚感は圧巻の一言。
このアルバムのアコギとパーカッジブなリズム、オルガンを使用したグルーヴィな曲調はFree Soul系ミュージシャンのネタとしても多く取り上げられている。
ゲストも豪華でジミ・ヘンドリクスとエリック・クラプトンが参加。
ジミヘン参加の“Old Times Good Times”はオルガンとジミのバトルが聴ける貴重な音源。シミは自身のアルバムと比べるとトーンを絞り気味で大人しい印象を受けるが、ところどこで彼特有のフレーズが出ていて面白い演奏である。クラプトンもあくまでStillsのギターを立てた上での演奏だが、スローハンドぶりを発揮。後半のソロはクリーム時代のものと引けをとらない出来となっている。
Stillsは技術的もセンスも優秀な人であり、いろんなグループでも個性を発揮できる器用さはロック史の中でもトップクラスであろう。
彼はこのソロ活動を経て、自身のやりたかった音楽的エゴを実現させるためにロック、ブルーズ、カントリー、ラテンなどをベースにした“マナサス”を結成する。
このソロ作はそんな彼独自の音楽を追求していくキャリアの大きな転機となったアルバムである。今でこそ、ソウルやゴスペルを自身のロックに取り入れるミュージシャンは少なくないが、この時代にこれだけのサウンドを作り上げたStillsの先見性と実力は同世代のアーティストと比べてもずば抜けている。
Luther VandrossLuthar Vandrossが先週7月1日にニュージャージーの病院にて亡くなった。
数年前から体調を崩しているという話は伝わっていたが、享年54歳の早すぎる死であった。2年前に脳卒中で倒れてから完全な回復を果たせないまま亡くなってしまった。
このアルバムはルーサーの1981年の初のリーダー・アルバム。
プロデュースにMarcus Millerを起用し、ルーサー節と呼ばれる抑揚のある歌い方でタイトル曲の“Never Too Much”を始め、セールス的にも成功をおさめている。
日本ではどちらかというと過小評価されてきたアーティストであるが、本国では国民的なスターであり80年代以降の音楽シーンに偉大な影響を与えたアーティストとして、一般からもミュージシャンからもリスペクトされている。
グラミー賞を5回受賞、最優秀男性R&B ヴォーカル・パフォーマンス部門にて3回受賞。最優秀R&B楽曲部門にて2曲分受賞と、名実ともに評価されている。
このアルバムはプロデュースも手がけたMarcus Millerの跳ねるベースとNat Adderley Jrの美しいキーボード、そしてルーサーのセクシーで貫禄たっぷりのボーカルのバランスが抜群で、1曲単位の完成度も非常に高い。
特に"She's A Super Lady"などは古い曲を忠実にアレンジすることによって、この3人の演奏がいかに洗練されているものであるかがよくわかる名演。そして"A House Is Not A Home"のバカラックのカバーのルーサーの幸福感に溢れた歌の素晴らしさは特筆に価する。
最近ではBeyonceとのコラボレーションや、自身の20年のキャリアを振り返るかのようなアルバム“Luther Vandross”をリリースし、健康に気遣いながらも地道に活動を再開させようとしていただけに、今回の訃報は非常に残念である。
心から冥福を祈りたいと思う。
WonderwallGeorge Harrisonが手がけた映画“不思議な壁(Wonder Wall)”のサウンドトラックで、最近のアップルの紙ジャケシリーズの中の1枚として再発された。
映画のサウンドトラックではあるが、George Harrisonがビートルズが存続していた68年に発表したソロ1作目であり、アップル・レコードの記念すべき最初のアルバムである。
映画はJane Birkin主演の限りなくB級な映画で、現在はカルト的な人気しかない作品である。(映画自体も先月DVD化されている。)
時代はSwinging Londonの真っ最中で、ビートルズもアップルブティックを開店させたばかりの頃。監督のショー・マソットは当初、ビージーズやグラハムナッシュあたりにサントラの依頼を出そうと考えていたが、アップルブティックと映画のイメージが合っていたのと、ジョージ自身が興味を示したということでジョージに依頼したそうである。そしてジョージの作ったサントラはほぼ無編集で使用することができるほど、監督のイメージに近く、完成度の高いものだったという。
サウンドは当時インド音楽に傾斜していたジョージの趣味が100%活かされており、ジョージなりのインド音楽とロックの融合がされている。ところどころで参加しているクラプトンのギターも映画のサイケデリックでドラッグの匂いの漂う雰囲気にアクセントをつけている。
この映画のそれぞれの背景はというと、主演のジェーンバーキンはアントニオーニの“欲望”でセンセーショナルなヌードを披露してしまい、行き詰っていた頃で、セリフなしという難しい役柄を好演。彼女にとっては渡仏する直前の仕事で、渡仏後のゲンズブールの調教を受ける前の憂い初々しい姿を見ることができる。
ジョージは、While My Guitar Gently Weepsなどでソロアーティストとしても頭角を現してきた頃である。ラヴィシャンカールを師と仰ぎシタールの練習にも励んでいた頃。(ジェーン、ジョージ、リンゴという貴重な3ショット写真も残っている。)
この作品は決してジョージの代表作と言えるものではないが、ジョ-ジがビートルズではできない趣味丸出しの音楽的な実験を楽しんでやっているのが強く感じられて、インドテイストのロックとしてのクオリティも高い。
個人的にはジョンのソロ作“Two Virgins”やポールの“McCartney”よりは遥かに好きなアルバムである。
Jack JohnsonJack Johnsonの2003年のヒット作。
Jack Johnsonはもともとはハワイのプロサーファーで、大きなケガをきっかけに音楽を始めたという一風変わった経歴の持ち主。
日本でもこの1,2年で日焼けしたサーファーを中心に絶大な支持を集めている。最近3度目の来日公演を成功させ、今週の雑誌AERAの表示を飾るほどの旬なミュージシャンである。私もサーファーの友人cerveza氏に強く奨められて聴いてるうちにジワジワとハマってきた。
もともとミュージシャンでなかったせいか、彼が作る音楽は非常にシンプルでほとんどギターの弾き語りに近い素朴なものである。このアルバムでもJackのストレートな音楽性がむき出しの状態で、彼のボーカルとアコースティックギターをメインにボッサやハワイアンなどの要素が彼特有の解釈で演奏されている。
彼の音楽のメロディーの美しさ、ヴォーカルの優しさ、シンプルで洗いざらしのようなアレンジは地味で素人っぽい音楽でもありながら、実は何度聴いても色褪せないほど洗練されている音楽でもある。
サーファーたちのカリスマとなっているが、音楽的には心地良さとヒーリング的効果もあり、どちらかというとストレスで疲れているサラリーマン向けのような気もする。なので、サーファーでありながら都心で働くサラリーマンでもあるcerveza氏が神のように崇拝しているのは非常に納得がいくのである。
サーフミュージックの定義をVenturesや初期のビーチボーイズのような明るく陽気な音楽ではなく、オーガニックで温かみのある音楽に変えた功績は大きい。
彼の音楽は“波にのる音楽”ではなく、“波の存在する音楽”である。
昨日メンテナンスをしたばかりのアメブロですが、現在パフォーマンス劣化とのことでまともに見ることも難しい状況です。
残念ながら本日のUPは控えます。

レスポンスが重いところをせっかく見にきてくれた方、申し訳ありません。

予定では明日には回復するようなので明日からまた再開させます。
よろしくお願いいたします。



Live Beck!Jeff Beckの最新作で、現在行われている来日公演に合わせた来日記念盤。
Jeff Beckがライブ盤をリリースするのは“Live With Jan Hammer”以来28年振りで、2003年9月10日11日にニューヨークのBB. King Blues Clubにて行われたライヴを収録したもの。(BB.Kingの出演はなし)
メンバーはアルバム“Guitar Shop”と同じで、テリー・ボジオ(ds)、トニー・ハイマス(key)のベース抜きの変則的なトリオ構成。
もともとオンライン通販のみでの販売されていたもので、ジャケットデザインや編集など海賊版のようなアルバムとなっている。そして無編集のためか、Jeffの荒々しいギターフレーズが非常に生々しく聴こえてくる。
曲目は近年のデジタルロックを追及したアルバム中心にビートルズのカバー“A Day In The Life ”チャールズ・ミンガスの"Goodbye Pork Pie"、ロッドスチュワートとの“People Get Ready”をギターだけで演奏するなどバラエティに富んだ内容で、現在進行形でもあり、Jeff Beckの音楽人生の集大成的な選曲にもなっている。
Jeff Beckはアルバム“Flash”あたりからピック弾きをやめて、それまでのピックによる鋭角的なフレーズと引き換えに指弾きによる独特なトーンを手に入れているが、このアルバムではピック弾き時代の曲目も演奏されているのが面白い。難曲“Scatterbrain ”のメインのリフなどはピックで弾いてもかなり難しいのだが、指弾きでも原曲のスリルとテンションを再現している。
変拍子も得意とするリズム感覚、独自のギタートーンを自由自在に操るフレーズ、またエモーショナルで奔放なアドリブセンスなど、彼のギターはいまだにロック界最高といえるものであろう。現役感満載で緊張感と凄みのあるプレイはさすがである。
来日公演のチケットを取り損ねたことが心から悔やまれる・・
Jane BirkinJane Birkinの1976年リリースのアルバム。
プロデュースはもちろん彼女の夫であり生涯一のパートナーだったSerge Gainsbourgが担当。
前作の“Di Doo Dah”で彼女特有のウイスパーボイス唱法が完成され、彼女はフレンチポップの元祖、フレンチ特有のキュートでアンニュイな感覚のルーツとなったわけだが、本作のサウンドは70年代のソウルの影響の強いアルバムとなっている。
特にタイトル曲の“Lolita Go Home”のソウルっぽいリズムにのる彼女のウイスパーボイスには余裕と彼女ならではの女性らしさがよく表れている。
詞の内容もロリータの定義や美学を歌っており、ゲンズブールらしいのだが意外にもこの曲は映画作家のフィリップラブロによるもの。
その他、コールポーター作曲のスタンダードである“Love For Sale”などJazzのスタンダードカバーを4曲収録と、ゲンズブールが手がけたアルバムの中でもカバーが多い。
どの曲もゲンズブールらしい冴えたアレンジとなっていて、彼女の雰囲気に合っている。
そしてスタンダードなどの英語詞とフランス語詞が混在しているが、彼女が歌うとフレンチポップにしか聴こえないのは作曲から歌唱指導に至るまでのゲンズブールのプロデュースの影響が大きい。(彼女は実はイギリス人である)
バーキンとゲンズブールの仕事上の関係は二人の仲が破綻したあとも続いたが、これは二人の音楽活動の絶頂期のアルバムである。
ジャケットの写真も痩せすぎて見えず、彼女の小悪魔的な魅力がよく出ている。
個人的には、パリの中古屋でアナログを見つけたのだがタッチの差で買い損ねた悔しい思い出のあるアルバムである。
Janis Joplin数日前に発売されたJanis Joplinの名盤“Pearl”のDeluxe Edition(2枚組)。
ジャニスは1970年に服用していた麻薬により亡くなっている。このアルバムは彼女の遺作となったアルバムでジャニスのボーカルが入ることなくインストとなった曲もある。
ちなみにその曲は“生きながらブルースに葬られて/Buried Alive in The Blues”というタイトルで気味が悪いほど彼女の死を予感させる曲名である。
アルバムのバックを努めるフルティルトブギーバンドのメンバーの演奏も充実しており、Big Brother時代から理想のバンドメンバーを求め続けてきた彼女にとってはベストなバンドである。
今回の2枚組みは1枚目は通常版にボーナストラック3曲、2枚目は例のFestival Expressで回ったカナダへの演奏旅行時のライヴ・パフォーマンスが収録されている。
彼女の場合もジミヘン等と同様にいろんなTakeがあちこちのアルバムに分散されて収録されているので、正確に未発表曲と呼べるのは少ないが、こうしてリマスターされた音でフルでライブ盤が聴けるのは嬉しい限り。
ライブの演奏曲目も彼女のベストアルバムといえる選曲になっており、バンドの荒々しさ含めて彼女の生の歌声が生々しく響いてくる。
アルバムタイトルのパールとは彼女自身のことであり、「Janisと呼ばれるのは疲れたから、Pearlと呼んで欲しい」という彼女の願望でもある。
自らの生い立ちや容姿にコンプレックスを抱き続け、自己表現の手段を歌に求めてきたジャニスであるが、成功をおさめJanisという名がメジャーになればなるほど彼女の孤独感は増していった。ジャニスであることを否定することにより、ジャニスという存在がはかないものであることを訴えたかったのであろう。
このアルバムは最後まで自分自身のために歌い続けた彼女のまさに最初で最期となった最高の瞬間をとらえたアルバムである。今でも彼女の存在、歌の持つパワーは決して色褪せない。
The Triplets of Belleville2003年度アカデミー長篇アニメ映画賞にもノミネートされたフランスのアニメ映画“Triplets of Belleville”のサントラ盤。
フランスの新世代アニメーター、SYLVAIN CHOMET監督数年かけて完成させた作品で、単館上映ではあったが日本でも話題になっていた映画である。
映画のあらすじを書くのは省くが、この映画は会話やストーリーを追いかけるものではないという極めてフランス映画的なアニメ映画で、会話よりもノスタルジックな絵の感触やアニメーションによる登場人物の豊かな表情といったもので見てる人の心に訴えかけてくる映画。ユーモアと毒が混在しており、デフォルメされた登場人物とともに独特な雰囲気を作り出している。
そして、忘れてはいけないのが音楽の素晴らしさである。
フランス人ジャズ・ギタリストBEN CHARESTが担当しており、古いBebopやSwing Jazz、シャンソンなどがノスタルジックで独特だがわかりやすいアレンジで収録されている。
映画の内容、雰囲気に完全にリンクしておりアニメーションと音楽の見事なコラボレーションとなっている。
明るい場面から暗い場面、暗い場面から突然華やかなシーンになるときのアニメーションの色彩と音楽の絶妙な入り方は見ていてクラクラするほどである。
そしてこのサントラ自体1曲づつ非常に丁寧に作られており、映画がなくてもひとつのアルバムとして通用するクオリティを持っている。
この映画を見なくても、映画1本分は見た気にさせてくれるサントラである。
Theatre Brookシアターブルックの新譜。
メジャーデビュー10周年を向かえ、レコード会社移籍後初のアルバムである。
今回のアルバムから今までサポートメンバーとして参加していた沼澤尚(Dr)、エマーソン北村(Key)を正式メンバーに迎えている。
シアターブルックは佐藤タイジ(vo&g)が率いるアーシーでブルージーでファンキーなロックバンド。これまでもコンスタントに質の高いアルバムを発表し、エネルギー爆発の熱いライブを行ってきている。
今まではどちらかというと、佐藤タイジのキャラクターと熱いボーカルでゴリ押してしまう部分が多々あったが、今回はこの手のドラムを叩かせたら日本一のベテランドラマー沼澤氏と、エマーソン北村のキーボードが加わり、よりバンドサウンドとしてバランスが良くなっている。そして彼らが加わることによりいつもの緊張感のあるファンキーでタフなロックがより強化されている。
佐藤タイジ曰く“オレ達にとってこの仲間達がこの十年で得た一番大きな財産だ。シアターブルックのデビュー十周年のnewアルバムリリースを機会にみんなで手を組んでパーティをやることができる…これは、時代に対するオレ達みんなのちょっとした意思表示だ。なぜなら、このパーティはメーカー主導やビジネス主導ではなく、完全にインディペンデントなパーティだからだ。”とのことで、この発言やReincarnation(再生)というタイトルからも彼らのこのアルバムに対する意気込み伝わってくる。
そしてサウンド的にも佐藤タイジの言うとおり、デビューして10年が経ち、年齢的にもサウンド的にも成熟した彼らの真骨頂が味わえる充実した内容となっている。
数日前から私の頭の中ではシングルカットされた“世界で一番sexyな一日”が鳴り続けている。
ただでさえ暑い東京の夏をさらに熱くする40代(佐藤タイジは38歳)による高温度なロックである。