ベスト電器本店のレコードコーナーの思い出 | 復刻版

復刻版

栄光より挫折、成功より失敗、勝利より敗北…。

ショハキモフのプロコフィエフ交響曲第5番
の中で、福岡のベスト電器で、
輸入盤LPを購入したことを記したが、
場所は天神の本店だった。

上掲のブログを書きながら、
当時のことを懐かしく思い出したが、
まだ県庁が近くに存在し、
「県庁前」バス停があった頃の話だ。

6階辺りの上の階で、
レコードを取り扱っていたが、
常時、輸入盤を置いている訳でなく、
国内盤中心に扱っていて、
たまたま行った時に、
輸入盤のセールをしていたのだ。

主に英Deccaの廉価盤だったが、
併せて、ショルティの指揮した、
チャイコフスキーの2番交響曲や、
マルティノンの指揮した、
プロコフィエフ7番交響曲を購入した。

複数枚購入出来のは、
販売価格がとても安かったからだ。
記憶が確かなら、
1枚380円位だったと思う。

でも、どれもが若干反っていたし、
内袋のビニ焼けがあったので、
多少難があった盤を
安く仕入れたのかもしれない。

とはいえ、小遣いが乏しい私には、
とても有難かった。
そのお陰で、未知の交響曲を、
聴くことが出来たのだった。

また、このレコードコーナーでは、
レコードの試聴が可能だった。
複数枚の試聴を希望しても、
係のお兄さんが嫌な顔をせずに、
聴かせてくれたことを思い出す…。

親が福岡に住んでいた時代には、
大名二丁目の「田口商店」と、
ニチイ地下2階の「文化堂」、
福ビル1階の「ヤマハ」、
そして、このベスト電器本店が、
音楽と繋がっていた場所だった…。