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<不二家>消費期限表示ないままプリン出荷 泉佐野工場
1月19日0時18分
大阪府泉佐野保健所が18日、不二家泉佐野工場(泉佐野市)に立ち入り調査した結果、同工場で製造したプリンを消費期限表示のない状態で埼玉工場に出荷していたことなどが分かった。一連の問題の中で泉佐野工場の不正が明らかになったのは初めて。
プリンの期限表示外しについては本社も了承していたといい、府は食品衛生法の表示義務違反の疑いがあるとして、泉佐野工場に適正表示するよう指示した。今後、他の商品についても調査する。
泉佐野工場は、保健所のこれまでの調査に「プリンはカップ容器に入れ、ラップをかけた状態で埼玉工場に出荷し、仕上げは埼玉でやっている」と説明していたが、追及したところ、販売できる完成品で出荷していたことを認めたという。
同法では、商品が完成した段階で消費期限を表示することが義務づけられており、府の担当者は「期限を先送りする意図があったと思わざるを得ない」としている。
また、05年7月11、12日に製造したシュークリーム約1万9060個について、社内基準より1日先延ばしした期限を表示して埼玉工場に出荷。さらに、06年10月22~24日、同様の表示がされたシュークリーム約1万4600個を埼玉工場から納入していたことも判明した。製造ラインの清掃や保守点検で生産が追い付かない際に、両工場長間で申し合わせて行っていたという
進捗119112
不二家の「虫入りパイ」ほかにも 保健所に報告せず
19日10時27
不二家のチョコレート菓子にユスリカという虫が混入していた問題で、去年12月までの1年7カ月で、同様の事故が4回起きていたことが分かりました。
虫の混入が見つかったのは、不二家の富士裾野工場で作られた「ペコパイ」です。不二家によると、2005年の7月に商品を買った消費者から、「ペコパイの中に、ユスリカという虫が入っていた」と苦情がありました。さらに、調査した結果、2005年の5月から去年の12月までの間に、同様のケースがほかにも3件見つかりました。不二家側は、苦情を申し出た消費者には個別に説明しましたが、保健所には報告していませんでした。理由について、不二家は「健康被害の恐れが少ないと判断した」と説明していますが、隠ぺいしていた問題がまた明るみに出た形です分