動物が最期にしたいこと | 人間より動物好き 獣医師シワ男

人間より動物好き 獣医師シワ男

埼玉県新座市のふじわら動物病院、院長藤原です。
ペットが幸せになるためには、飼主さんが幸せになる必要があると思っていて、
まずは飼主さんが幸せになることでペットも幸せになるような診療を心がけています。
サ論代理店

  人の場合、旅立ちが近くなると

  看取る側の人は旅立つ人に

  「最期に何かしたいことない?」

  聞くことがあるけど

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  動物って最期に何かしたいことが

  あるのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  人は入院してれば

  「家に帰りたい」とか

  「思い出の場所に行きたい」とか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  「大好物のあれが食べたい」とか

  あると思うけど

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  動物は  

  「ぼくら飼主と思い出の場所にいきたい」とか

  「大好きなちゅーる食べたい」とか

 

 

 

 

 

 

 

 

  「ぼくら飼主に抱っこして

  もらいたい」とか

  あるのだろうか?

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

  ぼくは動物が特別最期にしたいこと

  なんてないと思ってる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  いつものように一緒いてくれて

  いつものように声かけてくれて

  いつものように撫でてくれて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  いつものようにぼくら飼主の

  側にいたい。

  それだけだと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

  特別に何か食べたいとか

  どこか行きたいとかないのさ。

  いつもと同じがいい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  もちろん、痛かったり、つらかったり

  苦しかったりしたらそれからは

  解放してほしいと思うね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  そのためには緩和ケアは

  しっかりとする必要はあるし

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  選択の1つとして

  苦痛を長引かせるだけなら

  安楽死もありだと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  苦しい、しんどい、痛い、つらい

  思いをしながらでも

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ぼくら飼主と1分でも1秒でも

  一緒にいたいくてがんばって

  生きることはなく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  呼吸して心臓が止まらない限り

  「今」を一生懸命生きてる。

  最期に特別なんかしたいなんて

  思ってないのさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  なんかわかんないけど不安

  だからぼくら飼主と一緒に

  いたいとか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  いつものようにぼくら飼主の側に

  いたい言うのはあっても

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  旅立つ時は看取ってほしい

  と思ってるわけじゃない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  「死ぬのがイヤ」

  「死ぬのが怖い」

  「死にたくない」

  なんて思っていない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  それは人間的な考えで

  ぼくら飼主の考えなんだよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ぼくら飼主が看取りたいと

  思っているから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  動物の死に目に会えないと

  さみしい思いをさせたとか

  一人で旅立たせてしまったと

  罪悪感にさいまれるけど

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  動物は飼主の腕の中で

  旅立ちたいなんて

  1mmも思っていない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

  動物が最期にしたいことがあるなら

  いつもと同じようにぼくら飼主と

  一緒にいることだと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  不安、恐怖でいるより

  安心して、落ち着いて

  いつもと変わらずぼくら飼主に

  笑って撫でられていたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  それが動物が最期にしたいこと

  なんじゃないかとぼくは思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今日もありがとう

 人間より動物好きの獣医

 獣医師シワ男

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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