人は優しい人と思われたいとか
優しい人が好きとか
優しい人になりたいとか
優しい人にみられたいと思う。
「優しい人」って言われたい(願)
でぼくら飼主は動物にも
優しくしたいと思うし
優しい飼主になりたいと思う。
でもそれって動物からしたら
「何それ？」「はぁ？」って感じ。
動物にあの人「優しい」人だから好きと言う感覚はない。
動物に「優しい」と言う理由はない。
「よくおやつをくれるから」
「よくかまってくれるから」
「よく遊んでくれるから」
と言う理由はあっても
「優しいから」と言う理由はない。
そんな抽象的な人によっても
「優しい」と言うのは違うような
感覚は動物にはない。
動物にとっては「優しい」と言うのはわからない。
ぼくら飼主は動物に優しくしたり
優しくしなきゃと思ったり
優しくすることがいいことと
勘違いする。
この勘違いが動物との関係を
悪くすることがある。
「さぁできるかなー」
「やってみようかー」
「なんとかちゃんお座りはー？」
なんて優しく号令をかけたり
「ダメよ～、ダメよ～、ダメダメ～」
「ダメ～って言ってるでしょ～」
なんて優しく指示してることがある。
動物ってぼくら飼主は信頼できる
パートナーであって
信頼できると言うのは
一緒にいて安心できて深い絆で結ばれていてこの命預けてもいいと思えるパートナーになる。
優しく号令したり、指示してる飼主の
態度や口調は動物からすると
安心できないし、不安になるし
この人に命預けてもいいと
思えないから
自分が守らなきゃ
自分がこの人を安心させなきゃ
自分がこの人を支えなきゃ
って思って周りを威嚇したり
安心できなくて
不安になったり
恐怖を感じたりして
いつも怯えるようになったりする。
ぼくら飼主って動物から信頼してもらえるパートナーじゃなきゃ動物が安心して暮らせない。
飼主が胸を張って毅然とした態度で
しっかりとしたいつも同じ口調で
短く端的に「お座り」「待て」「ダメ」と
号令や指示することで
動物は安心することができて
ぼくら飼主を信頼してくれて
命を預けてくれる。
ぼくら飼主は動物に「優しい」
と言うのを勘違いしてる。
動物からするとこの人になら
安心できて信頼して
この命預けてもいいと思える
ような人が優しい飼主で
人が考える「優しい飼主」ではない。
今日もありがとう
人間より動物好きの獣医
獣医師シワ男
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