ブログで
患者さんのために〜
24時間対応〜
と言いながら
お金になる処置優先
それが患者さんに害を及ぼす
可能性があったり
その処置でかえって苦しくなる
可能性があっても
「加算とれないじゃない！」と
その処置をやめることを許しません
って書いてた。
ぼくが若い時に勤務した
動物病院もそうだった。
「動物がきたら必ず注射を打て」
「何もしないで帰すな」
「診療費を必ずいくら以上にしろ」
「なるべく入院させろ」「点滴しろ」
「手術をたくさん入れろ」
って言われてた動物病院があった
必要のない注射を打ち
必要のない薬を出し
必要のない療法食を勧め
必要のない入院をさせて
必要のない点滴をした。
客単価が上がるし
病院の売り上げも上がるから
設備も整っていていろいろな
検査機器もあった。
飼主さんからも支持され
たくさんの飼主さんが連日
行列になっていた。
院長の方針に逆らい注射を
打たないと院長に呼び出され
「なんで注射を打たなかったんだ」
と怒鳴られ
「注射を打つ必要がなかったからです」
と答えると「やめちまえ」と怒られた。
その時は勤務医だったからぼくは
きれいごとばかり言ってたし
動物のために必要のない注射を
打ってたり、入院させたりして
金儲けしてるのがイヤだった。
この病院の方針に耐えられなくて
1年半ぐらいでぼくはその動物病院を
辞めてしまった。
この体験があって今ぼくは
ほとんど注射は打たないし
ほとんど入院はしない。
通院で出来る治療は通院で
してもらってる。
そんなぼくが開業して
その時の院長の方針が
わからなくもない時がある。
ぼくは注射を打つと動物に
キラわれるから(笑)
あまり注射を打たないけど
注射を打ったり、入院した方が
売り上げは上がるし利益も多くなる。
動物病院を開業して自分が経営者
になるとスタッフの給料や設備投資
検査機器、治療器、固定費など
いろいろお金がかかる。
その利益を出していかなければ
病院は潰れてしまう。
病院を維持していくためには
利益を出さなくてはいけない。
勤務医の時と開業医になってから
では立場も違うし、考えも違う。
動物のために痛がる注射を
打たなかったり、入院じゃなくて
通院で治療すると売り上げは
上がらないし利益も少なくなる。
それでも「今は」動物のことを
考えた治療をしていきたい。
この先はわからんけど。笑
今日もありがとう
人間より動物好きの獣医
獣医師シワ男
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