骨にはカルシウムがいいって
思ってる人が多くて
大型犬にはカルシウムを
与えた方がいいと思ってる人が多い。
確かにカルシウムが骨にいいって言うのは
間違いじゃないけど
バランスっていうものがあって
与えすぎるのも問題なのさ。
ペットショップで子犬を買ったときに
フードに混ぜてくださいって
カルシウム剤を一緒に買わされてる人がいる。
今は少なくなったけどそれでも未だにいる。
確かに20年ぐらい前はフードが悪くて
子犬にカルシウム剤を混ぜる時代があったけど
もう今の時代でカルシウム不足の
子犬用のフードはない。
いくら大型犬でもカルシウム剤を
フードに混ぜる必要はない。
それなのに未だに子犬にカルシウム剤を
セットで売ってくるペットショップがある。
買った人もペットショップに言われるし
カルシウム剤は骨にいいと思って
しっかりとフードに混ぜて
量も多めで与えてしまう人がいる。
カルシウム神話は未だに根強くて
カルシウム剤は骨にいいもんだと
思ってしまって
たくさんあげちゃう人もいる。
何でもそうだけどやり過ぎはよくない。
いい塩梅が大事。笑。
バランスが大事なのさ。
カルシウムを与えすぎると
肥大性骨形成異常
股関節の異常
背骨の変形
手足の骨が曲がったりする
カルシウムは骨が強くなると
思ってしまうけど
多発性の骨折も多くなる。
ショッキングー。笑。
骨にいいと思って一生懸命あげることで
骨が折れやすくなったり
骨が変形したりするのさ。
逆のことがおこる。
このことはだいぶ前にわかっているので
ペットショップも子犬にカルシウム剤を
出さなくなったんだけど
先日、子犬が来て
「カルシウム剤を混ぜてあげてます」
って言われたので
飼主さんに確認したらペットショップで
「これを混ぜて与えてくださいって言われました」
って言われた。
未だにカルシウム剤を混ぜてあげろ
というペットショップがあることに驚いた。
あげてるフードを確認して問題なかったので
すぐにカルシウム剤を止めてもらうように話した。
体にいいというものでも
やり過ぎると病気になる。
犬猫で今の時代に栄養不足はない。
ほとんどが過剰摂取による問題。
フードを食べ過ぎたり
おやつを食べ過ぎたり
サプリメントを与えすぎたり
過剰に摂り過ぎてることが多い。
体の処理能力には限度がある。
過剰に入れたものを
体から出すのは大変で
出ていかなければ蓄積して
体にとっては毒になる。
飽和の時代に必要なのは
足し算ではなく、引き算だと思う。
足すのは簡単だけど引くのは難しい。笑。
何事もやり過ぎには注意して。
今日もありがとう
人間より動物好き獣医
シワ神シワ男
犬猫の体のことの話
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