犬猫の原因不明の発熱 | 人間より動物好き 獣医師シワ男

人間より動物好き 獣医師シワ男

埼玉県新座市のふじわら動物病院、院長藤原です。
ペットが幸せになるためには、飼主さんが幸せになる必要があると思っていて、
まずは飼主さんが幸せになることでペットも幸せになるような診療を心がけています。
サ論代理店

犬猫でが出て元気がなくなったり

ごはん食べなくなったりする。

 

 

 

 

 

 

原因がわかる時はいいんだけど

詳しい検査をしても原因がわからないことがある。

 

 

 

 

 

 

 

犬猫の場合、不明熱は

1週間以上に渡る発熱があって直腸音で

40度以上の熱が数回認められるもの

となってる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何か特徴的な症状があるといいけどないこともある。

 

 

 

 

 

 

 

血液検査、レントゲン検査、超音波検査、

尿検査、ウイルス検査など

一般的にできる検査をしても原因がわからなくて

 

 

 

 

 

 

 

 

自己抗体検査や血清学的検査、関節液の検査

特殊検査をしてわかる場合もあれば

 

 

 

 

 

 

 

 

それでもわからない場合もあって

CT検査、MRI検査、特殊感染検査などして

やっとわかる場合もあれば

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでもわからない時もある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どこまで費用をかけられるかによって

どこまで検査できるか違ってくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あまり費用をかけられない場合は

試験的治療をやって熱が下がるか

みることが多い。

 

 

 

 

 

 

 

 

最初に感染症があることを予測して

抗生物質を試しに飲ませて

熱が下がるかどうか診る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それで下がればどこかに感染があった

ことになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでも熱が下がらないと

ステロイドや免疫抑制剤を試しに飲ませてみて

熱が下がるかどうか診る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それで下がれば炎症があるか

免疫の問題があることになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

抗生物質とかステロイドとか免疫抑制剤を

試しに飲ませるのはなんとなくイヤだけど

 

 

 

 

 

 

 

 

 

検査ができないと試しに飲ませてもらって

熱が下がるかどうか診ることはある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうやって試しに治療をしてみて

当たるか外れるか診ることもあるのさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

それも獣医からすると大事な情報になるんだけど

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぼくら飼主としてはうちの子に試されてるみたいで

なんかイヤだよね。

 

 

 

 

 

 

 

東洋医学では、熱が出てるものは

西洋医学の原因は関係なく、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

熱証で熱証になるのは陰虚と言って

熱によって体の中の体液が蒸発して

体液が少なくなってる状態と考えるのさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

熱を下げて体液を増やすような漢方薬を使って

体液を増やして

 

 

 

 

 

 

 

 

 

体液で冷やすようにすると熱が下がって

くることがある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これなら副作用もなく、試しに薬物を飲まなくても済む。

 

 

 

 

 

 

 

 

先日も猫で発熱があって、食欲が落ちてる子が来た

 

 

 

 

 

 

 

 

血液検査、ウイルス検査、レントゲン検査、

尿検査しても異常はなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

これ以上の検査は費用面から難しくて

原因を突き止めることができなかったから

 

 

 

 

 

 

 

漢方薬での治療を行ったら5日ぐらいで熱が下がってきて

その後漢方薬を止めても熱の再発はしてない。

 

 

 

 

 

 

 

熱が上がってる原因がわからない時は

何か見落としてないか、ぼくの考えが違ってないか見直す。

 

 

 

 

 

 

 

 

とってつけたような診断をつけることはできるけど。笑。

それじゃ医療じゃない。

 

 

 

 

 

 

 

 

症状、できる中の検査で考えられる全ての病気の

リストを上げて、それを丁寧に体の確認をして

 

 

 

 

 

 

 

 

 

考えられる病気で残ったものを検討していく。

 

 

 

 

 

 

 

 

全部の病気が診断ができるといいんだけど

診断できないこともある。

 

 

 

 

 

 

 

それは、ぼくの腕の問題もあって

日々切磋琢磨しながら診断能力を上げる

努力をしていく。

 

 

 

 

 

 

 

ドラマみたいにすべてうまくはいかない。笑。

 

 

 

 

 

 

 

「ごめんなさい。ぼくじゃわからないです」と謝って

「専門医に診てもらいましょう」とか

「この検査をしてみましょう」といって

他の先生方の手を借りるることもある。

 

 

 

 

 

 

 

飼主さんには心配もかけるし迷惑もかけるけど

だらだらとよくならない治療をしても

動物のためにも飼主さんのためにもならない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

よく他の病院から回ってくる飼主さんで

「この治療をやってるんですけど

治らないんです」って言われて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どのくらいこの治療をしてるんですか?」と

聞くと「1年以上です」とか「2年以上です」って

言われる飼主さんがいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

よくそんなに長い間治らない治療を続ける

飼主さんもすごいけど。笑。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

治らない治療を続ける獣医もスゲーなーって

思うことがある。笑。

 

 

 

 

 

 

 

 

大学を卒業して26年日々動物と向き合ってるのに

まだわからないことが多い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

体ってまだまだわからないこともある~。

ってごまかして逃げる。笑。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日もありがとう
人間より動物好き獣医

シワ神シワ男

 

 

 

 

 

 

 

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