おはようございます。
人間より動物好きの獣医
シワ神シワ男です。
猫の暑くなったからか猫でケイレンを
起こす子が増えたね。
猫のてんかん用発作は特徴的で、
最初に前兆みたいな症状があって
その後、ケイレンが起こるんだ。
よだれが出たり、
片側の顔がピクピクしたり、
して脳の1部分が興奮状態になって
その後、脳の全体が興奮して
全身のケイレンになるんだ。
なので最初に口をくちゃくちゃして
片側の目がピクピクしたら要注意で
その後、全身のケイレンが起こったら
てんかんになるね。
猫のてんかんは、脳の構造に問題が
あってなることが半分ぐらいあって
犬よりも断然多いから
てんかん発作があったらMRI検査を
して脳の状態を確認した方が
いいんだよね。
脳の構造の問題は
腫瘍だったり
奇形だったり
最近では炎症の子もいる。
猫でも免疫介在性の脳炎が
増えたのはやっぱりキャットフードの
問題なのかなーって勝手に
思ってる。
脳の構造の問題がある子は
ケイレンの治療だけじゃなくて
腫瘍の治療だったり
炎症の治療もしてあげないと
ケイレンがうまく収まらない
こともあるからね。
猫のてんかん発作の治療薬は
1．フェノバルビタール
2．レベチラセタム
3．イメピトイン
4．ゾニサミド
最近では、犬でゾニサミドが
いいから猫でも使えるので
使う先生も多いみたいなんだけど
ゾニサミドは、フェノバルビタール
レベチラセタムが効かなかったら
ゾニサミドを使うのがいいね。
猫のてんかん発作は、
結構派手な症状なので飼主さんは
かなりビックリすると思うし、
あれを見るとどうしたらいいか
わからなくなっちゃうと思うんだ。
てんかん発作が起きてる時は
下手に触るよりも
2分ぐらいで発作は収まるから
そのまま見ておくのがいいよ。
おしっこやうんちを飛び散らかすわ
まみれになるわで大変だと思うけど、
あんなに暴れられたら手の付けようが
ないと思うから
収まるまで待ってから片付けて
あげるといいね。
猫のてんかん発作は犬よりも
症状が派手だし、脳の構造的な
異常も多いから
犬よりもケイレンの治療が難しい
こともあるからしっかりと治療して
あげないといけないなって
いつも思うね。
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