連日のカタン日記になります。いかに海カタンが強烈なインパクトを残したのかが、
よく分かろうというものです。

それではいってみましょう!
第10回「新章・海カタン~島が見えた~」です☆


今回は海カタンが、スタンダード版とどう違うのかに追ってみましょう。



①都市・発展カードがない

スタンダード版では、主に上の2つを使って勝利(10点)を目指していましたが、
海カタンにはこの2つがありません。

また結果として最長交易路・最大騎士力によるボーナスもありません。

「発展カード!!」とか、「騎士カード発動!!」とか、
「街道建設で最長交易路ゲット!!」とか、「独占!ヒツジ!!」とか、
「勝利宣言!実は1点カード3枚あったんですよ~!!」

とか、胸を湧かせた名言の数々が飛び出さなくなったのは、

とてもさみしいことではありますね。


②都市の代わりに舟がある

海カタンには海があります。(当たり前だけど・・・)
その海を渡るため、1人3隻まで舟を持てます。

舟は1ターンに4マス分移動でき、人や資源などを運ぶ事ができます。

ヒツジを1枚使うと、1ターンに1隻につき1回まで、もう2マス進めます。

これを我々は「ヒツジブースト」と呼んでいます。
以下がこの用語の用法です。
例1)「ヒツジブーストでさらに2マス進み、開拓地を建設!」
例2)「荷物の積み替えとヒツジブーストでこんなに進めるんだね。」
例3)「序盤でヒツジブーストして、1ターン分稼いだのが良かった。」



この舟で人や資源を運びながら、ゲームが進んでいくわけです。
この「舟」と、今回は出てきませんが「部隊」が、
広大なボード上のそこかしこに点在する様は、大きなジオラマのようであり、
その華やかさを味わうのも海カタンの楽しみの1つだと思います




③未開の地を発見する

本土のカタン島に最初の開拓地を置いた後、
手持ちの船を海の中にある未開の地(裏が向いたタイル)に進めます。

するとその未開の地が発見され、発見者にはボーナスが与えられ、
その場所にだれでも開拓地が建設できるようになります。

その未開の地には、

資源マス、海、砂金川マス、コショウ畑マス、魚群マス、などがありますが、
それぞれのマスの詳しいルールについては、おいおい書いていくことにします。



最初は2/3が何も見えない状態から始まり、
次第にその全容が明らかになっていく感じは、
まさにゲームタイトル「カタンの開拓者たち」にふさわしいなって思います。



自分的に発見して一番嬉しいのは、「魚群」ですね。魚群大好きです。
きっと魚群もヒツジと同じく、4人に1人は好き人がいるタイプですね。



④金の存在

海カタンには、羊、鉄、木、麦、レンガ以外に、「金」という資源が存在します。
金は建設には用いませんが、
・金2枚で好きな資源が手に入る。
・資源と同様、交渉に使える。

という効果があります。
必要資源の購入に使うイメージですね。

入手法は、
・未開の地の発見
・資源が入らなかったターンの補償
・砂金川による収入
・資源との交換
・他プレイヤーとの交渉

などがあり、
序盤は豊富に、中盤は不足し、終盤にはほどほどに手札に存在します。

この金システムの導入により、海カタンでは、
非常に円滑にゲームが進むのと同時に、
スタンダード版に比べ、他プレイヤーとの交渉の機会が大きく減少します。

序盤に未開の地をどんどん発見して、
大量の金が手に入るので、必要資源がさくさくそろって、
交渉する必要がほとんどなくなるからです。



この「金」ですが、なぜか海カタンには
絶対そんなにいらないだろってほど大量の金が用意されています。

正直たまになくなる資源カードを増やしてほしい・・・



⑤点の稼ぎ方

スタンダード版では、都市や発展カードで稼いでいた点を、
海カタンでは最大騎士力や最長交易路のようなボーナス点で稼ぎます。

それが、
・征服者ポイント(ならずものポイント)
・漁師ポイント(魚群ポイント)
・スパイスポイント
の3つです。

これは、全員が達成した分ポイントを得ることができ、
なおかつその分野の最大(かつ最速)ポイント獲得者は、
さらにボーナスポイント1点を得ることができます。



このポイントは非常に多く、
征服者・漁師・スパイスを全て最大までとると9点、
ボーナスポイントを入れると12点、

最初の持ち点が3点(すぐに点になるものがあるので実質4点)
最終的な目標(シナリオ5のゴール)が17点であることを考えると、
この海カタンはスタンダード版とは、
全く異なる性質をもつものであることに気付きました。





それは、スタンダード版は、
資源は更なる資源を手に入れるための物、
 資源獲得→建設→さらなる資源獲得→建設→さらなる資源獲得→建設→・・・10点
という建設⇔資源獲得の繰り返しがゴールしであることに比べ、

海カタンは資源による建設と同時に、各ポイントの獲得を目指して合計17目指します。
資源や建設はゴールへの両輪の1つに過ぎず、

海カタンはスタンダード版の要素に加えて、もう1つの車輪である各ポイントの獲得を、

いかに目指すかが肝になっているというわけです。



この海カタンとは、3種のポイントをいかに多く(できれば早く)獲得し、
並行して開拓をすることで不足分のポイントを補いつつ、資源量を増やし、
17点を目指すか、というゲームであるように思います。



自分は毎回「魚群」の最高ポイントである「最高漁師」を目指しています。
魚群好きですからね。
ちなみにならずものは「最大征服者」、スパイスは「最高スパイス商人」です。
3つそろうと3冠王です。

3冠王を目指すには、「ブースト」に必要な例のあの資源が必要になってきます・・・。



長くなりました。

次が最後です。



⑥羊が主役

スタンダード版で、あんなにこき下ろされていたヒツジが、
今回はまさかの大活躍です。
羊好き(というか羊貿易好き?)な僕としては、
うれしいようなさみしいような、複雑な心境です。



新登場の舟の建設に始まり、
とにかく舟にかかわるもの全てに羊が使われます。
「羊ブースト」を使わなければ、
3冠王獲得はよっぽど無理でしょう。

それにしても、どうやって羊で加速するんだろう?食べて元気出すのかな?



ヒツジと逆に、計算した結果、レンガは1枚も使わなくても勝てることに気付きました。
その点のバランスは、今回非常に良くないかもしれませんね。
まあぼくはヒツジ好きだから文句言いませんけど。







そんなわけで、次は舟に乗るものたちを説明していきます。