こんにちは、久しぶりのカタン日記です。
今回は自分がきっかけでカタンを始めてくれた方々と勝負しました。

戦果は上々でしたが、それ以上にカタンの種が広まっていることをうれしく思います。

さあ、それではいってみましょう!
第14回「強さとはなにか、その真髄にせまる」です!



カタンは4人でやるゲームです。順番や運が勝敗に大きくかかわるため、
勝率25%が強弱を表す境界線になります。

トランプゲーム「大富豪」のように、
1度勝つと次のゲームが有利になるということもないので、
純粋に1ゲームずつ、順番や運の波を乗りこなし、勝利を目指します。
(逆に1度勝つと、警戒されて不利になるくらいです。)





カタンは、「頭がいい人」「口がうまい人」が強いと言われることがありますが、
実際に頭が良かったり口がうまかったりすると、どう勝ちにつながるんでしょうか。


ただ順番や運に任せていても、いつまでも強くなれないので、
勝率25%超えを目指すため、その勝利のポイントにせまってみましょう。





●開始前のポイント① ~試合展開を予想する~

ボードをよく見て、資源地と数字を確認しましょう。
出やすい資源と出にくい資源が分かれば大まかな試合展開が分かります。

鉄・小麦出やすい⇒どんどん都市ができる
木・レンガ出やすい⇒どんどん道がのびる
羊が出やすい⇒どんどん羊が売られていく

鉄・麦出にくい⇒なかなかゲームが進まない、道の取り合いになる
木・レンガ出にくい⇒なかなかゲームが進まない、都市がどんどんできる
羊が出にくい⇒特に困らない、でも羊1枚で鉄2枚と交換できたりする

別に出にくい資源をおさえるために、
わざわざ最初に3や11の場所に置く必要はありません。

カタンは、同じ戦略をとる人がいると勝率が下がるので、
試合展開の予想を、どんな戦略を展開していくかの参考にしましょう。





●開始前のポイント② ~先を見通す~

開拓地を2つ置く時、伸ばせる場所があるのかを考えましょう。
他の人に囲まれて、新しく開拓地を建設できる場所がなくなると目も当てられません。
道も同様に、他の人が置いて死に道にならないようによく見ましょう。

その点、1番手の人は、2つ目を最後に置けるので、
この初期配置の失敗リスクが他の人に比べて低いです。
逆に4番手は結構苦しいです。3番手も苦しいです。

置き方のポイントは
1、2番手・・・1)良い場所、2)足りない資源&先がある場所
3,4番手・・・1)良い場所、2)ふさがれなさそう&1、2番がほしい場所

でしょう。
ほしい資源だけでなく、
先にのばせる場所、他の人がとったら有利になってしまう場所、
まで考えると、出遅れません。





●試合開始後のポイント① ~良い土地を確保する~

貿易港と周りに3タイルある場所は、
ぜひ開拓地を置きたい良い土地です。

数字をばらけさせることで、安定してカードが入るので、
自分が押さえていない数字なら、出にくい数字も確保しておいて損はありません。

1ターンでも早く確保しないと、良い場所から他の人に取られてしまいます。
都市はあとからでも作れますが、開拓地は後から作れません。
迅速に道を伸ばし、お目当ての場所を確保しましょう。

また、明らかに都市化戦略をねらっている人は、

先にのばす場所を封鎖しておくと出遅れます。

開拓地戦略よりも都市化戦略の方が、ールが早い傾向があるので、
序盤にゴールに必要なターンを増やしておきたいところです。





●試合開始後のポイント② ~交渉する~

カタンは交渉をした回数が多い人ほど勝ちやすいです。

やることがなく、カードが余っていたら交換の提案をしましょう。
カードの種類・量が増えれば、さらなる交渉が可能になるかもしれません。

とにかく『やらないより、やった方が得』くらいに考えておきましょう。



口のうまい人は、カタンが強いというのは、

おそらくこの交渉のことを指していると思いますが、
慣れてくると(人を信じなくなってくると?)
あまり交渉にのってこなくなるので、
回数があまりに多くなければ、交渉が直接勝利につながることはないでしょう。

 

交渉どうこうよりも、どう10点をとるかというビジョンが大切です。


ただ、この交渉がうまいと勝率が上がるのは間違いないので、
どうしても勝ちたい人は、心理学的アプローチを学ぶことをおすすめします。

『1度相手の申し出を断ると、条件を引き下げられた時、
一度断った申し訳なさから、次の申し出を引き受けやすい』

とライアーゲームの天才詐欺師・秋山さんが言っていました。

きのう僕がやったら、5回連続で断られましたが・・・





●試合開始後のポイント③ ~他プレイヤーを観察する~

ゲーム中、自分のことに集中してはいけません。



・何の数字で何が手に入ったか
・交渉で何を要求しているのか
・どこに向かって道をのばしているのか
・発展カードは何が何枚あるか
・どのように10点獲得をねらっているか



これらのことを常に観察しておきます。
発展カードは見抜き方があるので、身につけましょう。

また、これらは自分も同様に観察されていることも忘れてはいけません。
目立つとあっという間に3人がかりで抑えられます。

その展開が「ずるい」とか「つまらない」というわけではなくて、
その分かりやすい展開をしたプレイヤーが強くないのです。

逆に、こっそり有利に展開している人に気付いたら、
それに警鐘をならしておかないとあっという間に終わることもあります。
1ターンに4、5点かせぐことも可能だからです。



このあたりの話し方に、口が影響してきます。

自分ではなく、他の人の方が要注意だよ~
みんな気付いてないけど、あの人あぶないよ~
ぼくなんてまだビリですよ~

そうやって自分が安全にゴールできるように立ち回ります。





●試合終盤のポイント① ~どう10点取るのかを決める~

だれでも4、5点は取れます。
そこから残り5,6点をどう取るのかが問題です。

「あと開拓地2と都市1と、最大騎士力で10点」など、
取り方を決めておきます。その方がゴールへのターンを節約できます。

でも1点カードはあてにしないほうがいいですね。
出たらラッキーぐらいの点数です。
うちの奥さんは1ターンで1点カードを4枚とりましたが・・・



●終盤のポイント② ~勝ちきる!~

あと1ターンで終わる!
みんながそう思う絶妙なタイミングでカタンは終局を迎えます。

そう思うターンを少しでも早くし、
そう思うターンに勝ち切れるようにしないといけません。



最後の最後で勝負は決められません。
最後の最後になる前に、序盤から効率的にゲームを進め、
他の人よりわずかでも早くゴールしたいですね。






さて、そんなわけで、ぼくなりにカタンの強さにせまってみました。


場を読み、先を読み、他の人の思考を読む。
それがカタンの強さではないでしょうか。


運に頼らず、純粋な思考力で勝率を上げられるよう、
みなさんがんばってください。