床材をはじめ、家具や建材などに使われる樹種(木)はたくさんあり、その特徴もさまざま。
無垢フローリングにはどの木材が適しているのか、部屋の雰囲気にはどんな木の家具が合うのか、選ぶのはなかなか大変ですよね。
では、どんな樹種があって、それぞれにどんな特徴があるのでしょうか。
木の種類は、針葉樹と広葉樹の大きく二つに分けられます。
文字通り、針葉樹の葉は針のような形、広葉樹の葉は広がった形をしていますが、それぞれの性質の最も大きな違いは硬さ。
英語で針葉樹は「Softwood」、広葉樹は「Hardwood」と呼ばれるように、針葉樹は空気層が多いため軽くて柔らかく、広葉樹は空気層が少ないため重くて硬いのです。
それにともない、針葉樹は肌触りが良く加工しやすかったり、広葉樹は強度があり傷が付きにくかったりといった特徴の違いもあります。
いくつか人気のある樹種を、針葉樹と広葉樹に分けてご紹介したいと思います。
針葉樹
スギ
日本人にとって古くから馴染み深いスギ。
肌触りがなめらかで、軽くて柔らかいのが特徴です。
空気層が厚く、保温性や断熱性に優れています。
ヒノキ
日本で古くから最高級材に位置づけられている木材です。
湿気に強いため腐りにくく、殺菌作用もあり、美しい光沢があるのが特徴です。
ヒノキの爽やかな芳香は、ストレスを軽減する効果があると言われています。
タモ
「白木の女王」とも讃えらるタモは、木の風合いが感じられるはっきりとした綺麗な木目が特徴で、やさしく明るい印象を与えてくれます。
硬さと弾力性があるので、野球のバットにも使われています。
広葉樹
ナラ(オーク)
ドングリのなる木として親しまれているナラ。
「曲げ木と言えばナラ」と言われ、比較的曲げ木加工が容易なため、美しい曲線を出すことができます。
「虎斑(とらふ)」という虎の縞模様に似た模様で、個性豊かな表情を見せてくれます。
高い耐水性と耐久性が特徴で、硬さがあるので、傷が気になる方にもおすすめです。
チーク
世界三大銘木のひとつに数えられるチークは、高級木材として有名で、「木の宝石」とも呼ばれます。
美しい木目が特徴で、時を重ねると味わい深い飴色へと変化します。
虫が付きにくい硬く強靭な材質で、耐久性や耐水性に優れた腐りにくい木材です。
ウォールナット
チークやマホガニーと並び世界三大銘木のひとつとして有名なウォールナットは、クルミの実をつけます。
重厚感と気品のある落ち着いた風合いから、家具や床材として人気の高い木材です。
強度があり、軽量で扱いやすく、加工性や塗装性にも優れています。
ここに挙げたもの以外にも、まだまだたくさんの樹種があります。
無垢の木材には、文字や写真ではなかなか伝えきれない魅力が溢れています。
床材や家具などの樹種を選ぶ時には、実際に木材を見て、触れて、感じてみてください。
それまでのイメージとは、また違う印象を受けるかもしれませんよ
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株式会社 藤原木材産業
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