確かに機材は軽くてコンパクト、安くなる。
プロ機材に匹敵する画質、レンズもiPhone15だと13~120mmとほぼ網羅。Log撮影も…しかし撮らないといけないものに変わりはないので、それなりにカットをこなせば時間もかかる。
そして何よりも現地に行かないといけないのは同じなのだ。
大掛かりな撮影だと、機材もスタッフも多かったりするので車で移動するが、iPhoneで最小限の機材なら小さなリュックにでも収納できるので電車や自転車でも向かうことはできる。
ただ、ローカルCM、山陰では公共交通機関が末端まで張り巡らされていないのでやはり車で移動するのが普通になってしまっている。
だったら多少の機材は車に積んでおけばいいのでそんなにコンパクトにするメリットはない。
そして問題は現場でiPhone取り出して撮影していると、「ロケハンですか?」とか思われる可能性も高い。つまり撮影費をあまり高い見積もりで出しにくいのだ(笑)
もちろん「iPhoneならではの演出なんです」とか、ちゃんとクライアントを説得した上ならいいんだが…
そもそもミラーレスなんかでも、「今日は写真だけですか?」とか思われがちなのだ(笑)
例えば、代理店の営業さんがクライアントの打ち合わせで先方に伺った時、ついでにCMにも使えるかもと、店舗の内外装をざっくりジンバルで撮影しておくというようなことはありかもしれない。
今までなら先方から貰った写真データだけで構成していたローバジェットのCMでも動画で構成できるといったメリットも…
つまり、われわれ撮影班が行く場合、iPhoneを持って行ってもあまりメリットが無いということなのだ(笑)